ジョエル・ズマヤ

登録日：2009/07/16(木) 07:52:39
更新日：2024/03/12 Mon 01:00:19
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Joel Zumaya

1984年11月9日生まれ。

身長191cm。
体重95kg。
右投右打。
背番号54。

世界で最も速い球を投げる男。

だった

高校卒業後の2002年のドラフト11巡目（全体320位）指名でタイガースへ入団。
マイナー時代は先発投手で、2005年にはAA級・AAA級通算で26試合151.1イニングを投げ、9勝5敗・防御率2.74・199奪三振という成績を記録した。

2006年のスプリングトレーニングでは現在のエース、ジャスティン・バーランダーと先発枠を争うも、
ズマヤの激しい気性を「将来の抑え候補」と評価した首脳陣の意向でリリーフへ転向。
4月3日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー。
登板するごとに球速が100mph（約161km/h）近いスピードが出ていたが、夏場になるとさらにスピードが増し、
7月4日のオークランド・アスレチックス戦で103mph（約166km/h）を記録。

さらに7月20日のシカゴ・ホワイトソックス戦では104mph（約167km/h）が記録された。
その後も101mph以上をコンスタントに計測し、瞬く間に「メジャー1速い男」と見なされるようになった。

シーズンを通して剛速球とナックルカーブを武器にセットアッパーとして活躍し、リーグ2位の30ホールドを記録した。
日本でも放送されたニューヨーク・ヤンキースとのALDS（ア・リーグディヴィジョンシリーズ）でも103mph（約166km/h）を記録。

しかし、プレイステーション2の「ギターヒーロー」をやりすぎたため手首を痛め、
その影響でリーグチャンピオンシップシリーズの後半には登板できなかった。なにやってんだ。

2007年はクローザーを任される予定であったが、ボールを握る力が強すぎて5月に右手中指の腱を痛めて手術を受けた。

それでもタイガース首脳陣は、万全の体調なら十分クローザーを任せられると思っていたが、
南カリフォルニアで発生した山火事が父親の家に近づいたと聞いて、家財道具を移動させる作業を手伝いに来た際、
肩を痛めて3月まで投球練習ができなくなってしまった。

2008年は前の年の11月に肩の手術を受けたため、6月の中旬に復帰。
復帰後も100mphを軽く越える速球を投げ、徐々に制球も定まってきていたので今度こそ完全復活かとささやかれた。

しかし、8月中旬に肩の疲労骨折と診断され故障者リスト入り。
2009年の開幕にも間に合わなくなった。
その2009年は4月末から復帰するも7月に肩の手術を受けシーズン終了。

2010年はシーズン序盤から100mph以上の速球を連発したが、6月29日のミネソタ・ツインズ戦の登板中に突然右肘の痛みを訴え降板。

検査の結果、腕の振りが速すぎたための右肘骨折と診断され、シーズン中の復帰が絶望となった。

ズマヤはこの怪我について「肘が爆発したようだった。誰かがハンマーで俺の肘を粉々にするような感覚だったよ」とコメントした。

アメリカのカリフォルニア州生まれだが、両親がメキシコ系のためメキシコ人意識が強く、自分のロッカーに小さなメキシコ国旗を立てている。
WBCにもメキシコ代表で出場可能。
また、左の腕には大きな刺青があり、ズマヤ自身はその刺青を「アステカの壁画」と呼んでいる。
試合後に飲むビールもメキシカンで、ひと仕事したあとはコロナビールを飲むのが日課。

フォーシーム、ツーシーム共に100mph（約161km/h）以上を常時計時し、メジャーリーグ屈指の速球を持つ。

2006年のニューヨーク・ヤンキースとのディビジョンシリーズでは103mph（約166km/h）を何度も計測し、ヤンキース打線から三振を奪って周囲を驚かせた。
対戦したゲイリー・シェフィールドは「ほとんど打つのは不可能だ」と完敗を認めるほど。

高校時代は80mph（約128.7km/h）台しか出なかったが、入団後、マイナー4年間の筋力トレーニングなどで球速が20mphもアップした。
スピードガンの設置位置などによって表示される球速が違うこともあって、球速は公式記録にはなっていないが、ズマヤが剛速球投手であることは間違いない。

ピッチングは基本的に160km/hの速球の他に130km/h前後のナックルカーブのコンビネーション。左打者にはチェンジアップも混ぜる。

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