登録日:2010/05/07(金) 22:44:17
更新日:2023/10/30 Mon 11:24:40NEW!
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黄昏色の詠使い ヒロイン 美少女 姉御 天才 重要ネタバレ項目 「大人はみんな、大事なことを忘れてる!」 「まさか、後罪の触媒を<賛来歌>無しで?」 クルーエル・ソフィネット
Kluele Sophi Net
黄昏色の詠使いのヒロイン。
年齢:16歳
推定身長:169cm 推定体重:51kg
専攻:赤色名詠
好きな花:アマリリス
名詠式専修学校トレミア・アカデミーの一年生。
競演会に使う触媒の買い出しの帰り道、ネイトと出逢う。
明るく面倒見のいい性格で1-Bクラス委員を務める、ごく普通の少女。
有志の選ぶ校内三大美少女に選出されるほど整った容姿だが、本人は特に気にしてはいない。
その性格ゆえに友達は多く、親友のミオを筆頭にエイダやサージェスなどと親しくしている。
また暇な時は部活(後述)の部長・イフレティカにお菓子作りを教わっている。
実家を離れ寮生活。それもあって部活は護身術部に所属。
運動は得意だが低血圧なことや朝練でよく遅刻する。
ちなみにその護身術部、本人は知っているのか、
『危険な夜道、襲いかかる牙を打ち砕け! 唸れわたしの豪腕、泣いて謝れ(あるいは死して滅せよ)痴漢ども!』
が活動文句の、かなりアレな部活。
名詠学校に進んだのは、名詠式が面白そうで成績もそれなりによかったから。
実力は筆記が苦手で実技は初期こそ年相応。
普段は使い慣れた赤絵の具を使うが競演会では人工ルビーを使い無数の羽根を詠んだ。
だが、その直後現れたRedgryum=Arkiel【盈るる嘖色の蛇】に対抗するため、
自身の真精である【黎明の神鳥】(フェニックス)を詠び出して以降、常軌を逸した才能を発揮する。
(例)
- 赤獅子と炎鱗の蜥蜴を後罪で同時に名詠
- ハンカチ→花→黎明の神鳥→熱妖精×200の連続名詠
- そもそも真精でも群を抜いて珍しい黎明の神鳥を従えている
そのため、一時期名詠式に、自分の力の暴走に怯えていたが、ネイトに励まされることで調子を取り戻した。
灰色名詠事件に絡んで飛び級の話も挙がったが、クラスメイトと離れるのを厭って辞退している。
余談だが、彼女にしてみれば後罪の触媒は「ちょっと頑固に扉を閉じてしまっているだけ」らしい。
恋愛には鈍感、かつ奥手。今まで何度も告白されては全て断っている。
ネイトとの関係も、姉弟以上恋人未満といったところ。
ミオ達にからかわれては赤面したり、妄想したりしている。
妄想している時の彼女は異常に可愛い。
クルーエルの「大人はみんな、大切なことを忘れてる!」という言葉は、作中の根幹のある『秘密』を示唆している
以下ネタバレ
【ミクヴェクスの眼】
クルーエルの才能。
それは本来彼女が調律者ミクヴェクスから分化した存在であることに起因する。
本来『クルーエル・ソフィネット』とは、ミクヴェクスが世界を改変する際、
過去との齟齬を修正するための記憶を残すため、世界を見て記録する「だけ」の存在。
ミクヴェクスが無垢な存在と定めた10歳までは人間として成長するが、以降は自我を失い、
全ての人に忘れ去られ、涙の島で世界を観測するだけの哀れな人形『残酷な純粋知性』(ソフィア・オブ・クルーエルネット)こそが彼女の正体。
そのため彼女本来の名詠は空白名詠である。
だが、600を越える意志法則体の闘争の末、飽くなき循環からの解放を願い、彼女はクルーエルとは違う人格『アマリリス』を構築した。
アマリリスもまた『クルーエル』であり、ミクヴェクスの一部、空白の調律者であるが、クルーエルの前では妹を自称する。
アマリリスが【その約束に牙剥く者】や【緋色の背約者】(クルーエ・ル・ソフィ・ネクト)と名乗るのは、
ミクヴェクス真言〈全ての約束された子供たち〉に叛くという意味を込めたもの。
本来は不死の神鳥であるクルーエルの真精が黎明の神鳥なのも、彼女を黎明(夜明け)に導くことをアマリリスが願ったことによる。
669回目のこの世界において、クルーエルが人として成長しているのは、
シャオがミクヴェクスを詠ぼうとした際、アマリリスが介入し、法則を乱したため。
だがそれは問題の先送りであって、彼女がミクヴェクスの眼であること自体は変わりない。
そして、空白名詠に目覚めたクルーエルがミクヴァ鱗片に近づいたことでミクヴェクスと歪に共鳴。
再び『風の砕けた日』(ゲシュタルロア)が発生しそうになる。
全てをアーマとアマリリスから聞いたクルーエルは、皆を、そしてネイトを守るため、アーマ(=アマデウスの牙)の力を借りて、ミクヴェクスへと帰還。
結局ゲシュタルロアは防げなかったが、セラの庭園経由でネイト達を含む凱旋都市エンジュの人間全員を転移させ、事なきを得た。
その後、アマリリスによって記憶を分離されたため、
人の姿で『ネイト』の名前だけを胸にミクヴェクスの内に存在していたが、ネイトが彼女の記憶を手に、
彼女を取り戻すためにやって来たことで全てを思い出し、
ミクヴェクスの呪縛を破り、最後の約束を守ってくれたネイトのもとへと戻ってきた。
最後に、自分のために全てを捧げた妹へ、そして世界へ、彼女はネイトと共に詠を紡いだ。
詠の名前は『Sophit ele ende』(心はここに、そして)
夜明け色の詠使いと共に詠う、それこそが、夜明けの真言だった――
余談だが、彼女が離れても、万能たるミクヴェクスはまた新たに眼を作り、『純粋知性』を生み出すことは可能。
しかし、ネイトが調律者の力を借りず、人の力だけで調律者を越えたことで、
自分たち意志法則体が望んだものがこの世界に芽吹いているのでは、と考え、この世界を見守る方向で落ち着いた。
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