黄昏色の詠使い

登録日：2009/08/02(日) 17:41:48
更新日：2023/10/30 Mon 11:24:36
所要時間：約 4 分で読めます

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ライトノベル 富士見ファンタジア文庫 細音啓 約束 王道ファンタジー 黄昏色のでっていう使い 黄昏色の詠使い 竹岡美穂 セラフェノ音語 名詠式

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レーベル:富士見ファンタジア文庫
著者:細音啓
イラスト:竹岡美穂

【あらすじ】
彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。
だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。
そうすれば、少しでも彼に……何かを伝えられるかもしれないから――。
『Keinez(赤)』『Ruguz(青)』『Surisuz(黄)』『Beorc(緑)』『Arzus(白)』――この五色を基本に、
呼び出したいものと同じ色の触媒(カタリスト)を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。
その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。
一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて……！？
第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。
“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。
(一巻作品紹介より)

細音啓のデビュー作品。
一部では2007年最高の新人と評される。

【登場人物】

• ネイト・イェレミーアス

主人公その1。

• クルーエル・ソフィネット

主人公その2兼ヒロイン。

• ミオ・レンティア

クルーエルの親友。専行は緑色名詠。
学年トップクラスの秀才だが、実技に反映されない。

• エイダ・ユン・ジルシュヴェッサー

クラスメイト。褐色肌のボーイッシュ少女。
白専行。祓名民でもある。
史上最年少のジルシュヴェッサー。

• サージェス・オーフィリア

クラスメイト。
度を越えた登山マニア。専行は黄色。

• イブマリー・イェレミーアス

主人公その3。
ネイトの養母。家系的な病気で20代半ばで死去。
夜色名詠の創始者。

• カインツ・アーウィンケル

主人公その4。
史上初の五色制覇を成し遂げた虹色名詠士。
イブマリーの約束の相手。

• アーマ

夜色名詠生物。
翼が生えた漆黒のトカゲ。

• サリナルヴァ・エンドコート

ケルベルク研究所副所長。
名詠式研究の権威だがマッドサイエンティストでもある。
イ単調第九番“舞踏靴”

• クラウス・ユン・ジルシュヴェッサー

エイダの父。
祓名民、そしてイ単調の首領。

• ミシュダル・オウ・ロウズフェルン

隻腕の灰色名詠士。
各地で〈孵石〉にまつわる事件を起こした。

• レフィス

ジール名詠学舎の灰色名詠士。
学生ながら真精を詠ぶ実力者。

• シャオ

正体不明の空白名詠士。
ネイトとよく似た雰囲気の人物。

• ファウマ・フェリ・フォシルベル

フェルン大青湖湖畔の城に住む王族の末裔。
赤詠血奏という特殊な名詠を使う、悲しき歌姫。

• テシエラ・リ・ネフィケルラ

シャオの同志。黄色名詠を使う妙齢の美女。黄の大特異点。

• アルヴィル・ヘルヴェルント

シャオの同志。
才能ある祓名民だったが半年前から行方不明。

• アマリリス

空白名詠の真精。
外見はクルーエルと瓜二つの、緋色の髪を裸身に衣服のように纏う少女。
詳しくはクルーエルの項のネタバレ以下参照

【用語】

• 名詠式

呼び出したいものと同色の触媒を使い召喚する技術。
セラフェノ音語を用いた讃来歌(オラトリオ)を詠うためにこの名がある。

• セラフェノ音語

名詠式に用いられる不可触音語。
ほぼ全て解読済みだが、たった一つSelah【セラ】とそれを含む文だけが未解読。

• 真精

名詠式によって呼び出す名詠生物の最上位種。
ほとんどは竜や巨人など大型。
その存在にはある意図が隠されている。

• 調律者

名詠式の守護者にして、大いなる歌の渇望者。
真精を越えた真精、五色の起源である空白名詠と、
全く異なる夜色、虹色名詠に四体だけ存在する。

以下重要ネタバレ用語

意志法則体。

名詠式とセラフェノ音語をもたらした、世界の守護者たる万能の存在。
Riris ele Selahpheno sia-s-Miqveqs
【ミクヴェクス　ただそこに約束を願う者】
Clar ele Selahpheno sia-s-Armadeus
【アマデウス　ただそこに歌を願う者】
の二体があり、不変を好むミクヴェクスと進歩を求めるアマデウスの、どちらが守護者として相応しいかを決めるために名詠式を創造した。
しかしどちらが詠ばれようとも名詠式は理想形に至らず、現在の世界は二体の抗争が始まって669回目の世界である。

【作品一覧】
黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで
黄昏色の詠使いII 奏でる少女の道行きは
黄昏色の詠使いIII アマデウスの詩、謳え敗者の王
黄昏色の詠使いIV 踊る世界、イヴの調律
黄昏色の詠使いV 全ての歌を夢見る子供たち
黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり
黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ
黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り
黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて
黄昏色の詠使いX 夜明け色の詠使い(完結)

なお、次回作氷結鏡界のエデンの設定が所々に見られる。

追記・修正よろしく。

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