登録日:2009/05/29 Fri 00:02:41
更新日:2023/08/18 Fri 18:54:54NEW!
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鋼の錬金術師 上官殺し 准将 錬金術師 漢 ガチムチ 無敵要塞 国家錬金術師 褐色肌 アメストリス軍 髭 色黒 巨漢 将軍 スキンヘッド 人間大砲 酒乱 故人 カイゼル髭 ビスマルク 鉄血の錬金術師 スカーのかませ 軍隊格闘 ガントレット バスク・グラン 1期→極悪人、原作→良識人
CV:青森伸
『鋼の錬金術師』の登場人物。
アメストリス国の軍人で階級は准将。
「鉄血の錬金術師」の二つ名を持つ国家錬金術師であり、軍隊格闘の達人とされるほか、名目上の第五研究所責任者でもある。
かなりの巨漢で浅黒い肌(所謂黒人とか東南アジア系の色。イシュヴァール人とは無関係)をしており、
ツルツルに剃り上げた頭と突き立ったカイゼル髭を持つ強面の男性。
原作とアニメ第1期とでは性格が真逆と言っていいほど異なるため、時おり議論の中心となることがある。
◆原作
名前が出た時点で既に死亡しており、物語の本筋には絡まない。
それを報告したヒューズからは「グランのじじい」呼ばわりされていたので彼らより高齢であることは確か。
イシュヴァール殲滅戦の回想が実質の初登場となる。
内乱当時の階級は大佐。
グラン隊を率いて多大な戦功を上げていた。
錬成陣が彫られたガントレットを装備し、両拳を合わせることで錬成を行う。
多種多様な武器を錬成し、それを一斉にぶっ放すという豪快な戦い方を得意とする。
戦意喪失したアームストロング少佐の穴を埋めるため、マース・ヒューズ大尉(当時)も所属するフェスラー准将の部隊に援軍として登場。
軍人としての気骨に溢れ、大佐でありながら常に戦線の先頭に立って他の兵を守る高潔な人物として描かれた。
この時、兵の1人が「大佐を死なせるな!」と言っていることから、部下からも慕われていたことがうかがえる。
率先して戦場に立ってはいるが、どこかの誰かと違って殺戮を好む訳ではない模様。
実際、イシュヴァラ教最高責任者・ローグ=ロウの嘆願に、キング・ブラッドレイ大総統との会談の場を手配しており、内乱の早期終結を願っていた様子。
また、上記のエピソードの直前、イシュヴァラ教徒の嘆願を上に報告すらせず、戦闘続行と皆殺しを叫ぶフェスラー准将*1をライフルで暗殺している。
元々疎まれていたフェスラー准将の死は、ヒューズをはじめとする部下たちも口裏を合わせて『流れ弾に当たった』として処理されている。
内乱後は中央で生活していたようだが、物語が開始してしばらく後に傷の男によって殺害された。
おまけによれば、夜中にほろ酔い状態で帰宅途中に闇討ちされて殺されたらしい。
原作者の荒川弘曰く「くくく…この世は弱肉強食!!! 油断すれば喰われるのサ!!!」
時は流れて2017年。実写映画版「鋼の錬金術師」の入場者特典である「0巻」にまさかの登場。
国家錬金術師の試験に合格した直後*2のエドを捕まえ、アームストロング少佐や大佐たちと共に酒で祝った。仕事中に。
酒癖の悪さも健在。「(国家錬金術師は)技術ももちろんだけど人格も大事なんだよ!」といった感じでアームストロング少佐に絡んでいた。(横で聞いてたマスタング大佐も、上官殺しで収監された爆弾狂やイシュヴァール人絶対殺すじいさんを連想し、エドにツッコまれていた)
イシュヴァール殲滅戦での「流れ弾」の話に触れるなどファンにはちょっと嬉しい小ネタも。
なお、グラン准将も少佐も実写映画本編には登場しない。
◆アニメ第1期(03年版)
原作とは打って変わって典型的な悪人として描かれている。
原作よりもやや目が小さいのが特徴。
同じイシュヴァール帰りの国家錬金術師であるロイ・マスタング大佐とは出世を争うライバルの関係で、お互い良く思っていない。
錬金術の戦闘利用の第一人者。
イシュヴァール内乱ではマルコーから渡された試作型の賢者の石(紅い石)を用いて
キンブリー、マスタング、アームストロングと共に大虐殺を行った。
この時、地面を液体金属に変え、全身を砲台にして周囲を殲滅する錬金術を使用している。正直キモい。
またロックベル夫妻を、嫌がるマスタングに無理矢理銃殺させた。
この一件がトラウマになり、03年版のマスタング大佐は威嚇射撃程度しか銃が使えなくなっている。
「合成獣」や「賢者の石」に関する部門の統括者でもあり、非人道的な実験を多数行っていた。
作中では明かされていないが、合成獣や賢者の石生成の実験においては
セリフと時系列から察するに(原作とは違いスカーに殺されず軍に飼い殺しにされていた)ショウ・タッカー*3に命じていたらしい。
最終的に、人工賢者の石を持ち慢心した状態で傷の男に顔面をつかまれ不意打ちを食らい、エドの目の前で脳ミソを傷の男に破壊されて死亡した。
耳から血が吹き出すシーンはなかなかグロいのでインパクトがある(でも他がスゴすぎるので霞んでしまう)。
ちなみに死後はエンヴィーがグランに成り代わっていたのだが、
かつての同輩であるキンブリーには見抜かれ「准将閣下はあのような大物ではない」と死後も軽口を叩かれていた。
第一期のアニオリでいこう!という決断とは別に何が原因で悪役に回されたのかは気になるが、
これはまず原作がまだ連載途中(まだグリードがやっと出たばかり)でかなり早い時期に企画・放映開始されているため、
グランの設定はほとんど固まっていなかったためだと思われる。
そしてイシュヴァール内乱が悲惨な戦争だったという大筋は共通しているが、
こちらも恐らく詳細がまだ固まっていなかった影響を受けて悪役になったものと思われる。
仮に詳細が固まっていたとしても、アニオリでいくと決めていたのだからそもそも同じにする必要もないという話でもある。
作品背景を知らないと分かりにくいが、
第一期の彼がおかしいという話ではなく、第一期ではこういうキャラであるというだけの話である。
◆アニメ第二期(FA版)
第一期と同じく錬金術戦闘利用の第一人者という設定。ただし軍隊格闘云々は死亡後マスタング大佐のセリフで触れられる程度だった。
ろくに出番がないまま、第4話にして早々に傷の男に殺害される。
闇討ちという意味では原作のおまけ通りの末路だが、酒酔い描写はなく真っ当な戦闘をして死亡している。
なかなか気合いの入った作画だったが、傷の男に一撃も与えられず実力で負けてしまったので賛否両論だったり…
(敗因はグラン准将の油断だったのでやはり弱肉強食の厳しさ故だろうか)
◆名言
「戦線をこじ開ける。貴様らは後からゆるゆると来るがよい」
「我が名は『鉄血の錬金術師』バスク・グラン!!」
「鉄と血!! すなわち兵器と兵士!!! この身こそ戦の先駆けにならんでなんとする!!!」
「フェスラー准将、ご存知ですかな? 戦場における士官の死因の二割が、部下に殺されたものらしいですよ」
「うい~グラン准将のお帰りだぞっと♪」
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▷ コメント欄
- ブラッドレイ以外のホムンクルスには勝てそう -- 名無しさん (2013-12-31 18:23:20)
- さすがに傷の男も一応前に立って「バスク・グランだな」くらいは聞いたんじゃ…。で、瞬殺(ほろ酔いのところを) -- 名無しさん (2014-03-08 18:22:12)
- この人、生きてたらすごい頼もしかっただろうな。ポジションはアレックスと被るけどチョイ役の割にはかなり強くて惜しい存在だった。 -- 名無しさん (2014-03-19 18:36:16)
- ハガレンはアニメ第1期から入ったから原作の立ち位置知って「うえぇ!?」と思ったなー。もし存命なら「約束の日」でも活躍してくれただろうか? -- 名無しさん (2014-03-19 20:48:48)
- よくZガンダムのバスクとごっちゃになる -- 名無しさん (2014-04-16 11:46:43)
- 信頼されてるってか、あの場面で兵の信頼を一発で手に入れたというか。 -- 名無しさん (2014-04-16 13:55:02)
- 性格的にFAじゃ山ちゃんの誘いを受けててもおかしくなかったよな -- 名無しさん (2014-04-16 14:20:50)
- 生きてたら間違いなく最終局面の雑魚ホム相手に無双してたろうなーと思うとマジ惜しい人 -- 名無しさん (2014-06-26 23:25:26)
- この人の「フェスラー准将ご存じですかな?」のセリフ物凄い好き。心の中で「よっしゃ」って思った」 -- 名無しさん (2014-08-05 03:07:47)
- あそこは命が軽いんだか、重いんだかよくわからなくなる感じして好き。まあ戦場の無能に人権はないからいいのか? -- 名無しさん (2014-09-29 00:55:47)
- まあ戦場という特殊な環境下だし -- 名無しさん (2014-09-29 07:56:32)
- アームストロング少将がレイブンを切り捨てたのと同様に、部下の命ないがしろにしたのがな -- 名無しさん (2014-10-11 14:30:36)
- 少将とってのレイブンもグランにとってのフェスラーも上司だぞ -- 名無しさん (2014-11-04 00:53:37)
- ↑2人とも部下の命をないがしろにしたから殺されたってことじゃね? -- 名無しさん (2014-11-04 03:19:05)
- 第五研究所の責任者だったけど実験のことは知らなかったのかな? -- 名無しさん (2014-11-04 09:46:57)
- ↑名目上だから滅多に顔出さず来ても隠蔽されてて感知してなかったんじゃない。 -- 名無しさん (2015-03-21 17:56:44)
- 一期と二期(原作)のグラン準将二人を合わせたら、間違い無く互いに嫌悪し合うだろうな -- 名無しさん (2015-07-08 06:50:16)
- 詳細描かれるのが原作のが後なんだよね -- 名無しさん (2015-09-11 02:17:52)
- ほろ酔い状態で殺された訳だが、胸糞悪い事の心的負担が思ったよりも大きいから、軽くでも酔わないと持たなかったんだろうか…? -- 名無しさん (2015-10-28 16:11:47)
- 実際問題陸軍では「弾はどこから飛んでくるかわからない」から人間関係には気を使ったそうな。フェスラー准将の件では読者(とその場の兵士衆)の心は一つだったと今でも信じている -- 名無しさん (2015-10-28 20:15:52)
- 二期のやられ方もあれはあれでありだと思う -- 名無しさん (2015-10-28 20:40:28)
- ↑6上層部がグランについては死んでくれて助かったって言葉的に上層部が本人の預かり知らぬところでやってたんだろうな。1期と2期のキャラの違いは第5研究所の責任者ということ設定以外何も知らされてなかったことの弊害だろうか?実際当時の情報量的にどう判断すればいいのか分からん -- 名無しさん (2015-10-28 21:09:36)
- 確か雑誌連載時でグラン本人が初登場したのは、1期の放送終了後だったよな -- 名無しさん (2015-11-25 22:59:37)
- 傷の男(スカー)って単純に強いから実力で負けてもしょうがない気が -- 名無しさん (2015-12-02 16:59:47)
- まじめに戦ってたら相当強かったんじゃねーかこいつ -- 名無しさん (2016-02-04 14:34:53)
- 色んな奴が勝手にスカーより強いみたいな事言ってるけど根拠ないしな -- 名無しさん (2016-02-05 15:00:51)
- 結構歳食ってるっぽいから内乱の頃が全盛期だったのかもしんないしな。アニメ一期だと原作でビジュアル出てなかったから「なんやこの黒いアームストロング」みたいな印象だったな。 -- 名無しさん (2016-02-05 15:05:52)
- 原作一期だとアームストロング少佐の対になる存在って感じだったな(体格と性格が)まぁ実際はスカーに殺されたわけだが、一期の最終局面まで生き残ってたらホムンクルス側の錬金術師として出てきて、VSアームストロング少佐とかあったかもしれんw そして二期だと少佐とのマッチョタッグで協力してホムンクルスに立ち向かうとかなってそうw -- 名無しさん (2016-10-31 23:47:39)
- 死んでなかったら研究所事件の後始末とかしてくれたのかな、アームストロングとの筋肉のツープラトンは見てみたかった -- 名無しさん (2017-01-19 15:37:32)
- 内乱後で精神的に落胆していたグランと、復讐に燃えていたスカーとの気迫の違いというのは大きいだろうな。一方は実力以下、もう一方は実力以上の力だった気がする -- 名無しさん (2017-01-29 15:25:12)
- ようするに互角の実力ってことでしょ。状況によって勝ったり負けたりする。強いて考えるならFAのグラン准将だと「民を傷つけるわけにはいかない」と手加減して、当時のスカーなら「アメストリス人なんか知ったことか」と本気だったとか。 -- 名無しさん (2017-09-06 21:06:06)
- 出番は少なかったのにしっかりキャラ立ってるのがすごいな 台詞もカッコいいし -- 名無しさん (2017-09-25 05:07:22)
- 0巻にまさかの登場 -- 名無しさん (2017-12-11 05:39:39)
- もし傷の男と戦闘してたら町にも被害出て東方司令部にも連絡いってたろうからヒューズ経緯でマスタングが初めて知ったってのはある意味戦闘していないって意味での伏線だったのかな・・・? -- 名無しさん (2017-12-14 11:36:51)
- 違反コメントとそれに関わるコメントを削除しました -- 名無しさん (2019-07-07 17:28:37)
- 一期大佐のトラウマに原作キンブリーが銃で殺せば外道?じゃあ錬金術で殺せば上等か?って綺麗にアンサーしてて草生えた -- 名無しさん (2020-07-14 00:41:08)
- 実際生きてたらどれだけ強かったんだろうなぁこの人。 -- 名無しさん (2020-12-22 00:16:38)
- 後から考えれば人格と筋肉が比例する原作においてこんな恵体マッチョのおっさんを悪人にするわけがなかった -- 名無しさん (2021-08-31 22:34:01)
- アニメFAだとイシュヴァール戦での描写がカットされて綺麗なグランが見れなかったのが残念。当人も既に死んでたし本編の展開に関わってくる要素じゃないと判断されたからなのかな…? -- 名無しさん (2021-11-29 14:19:45)
- >(2015-10-28 16:11:47) かなり豪胆な性格だったみたいだし、単純に酒酔いするまで乗りに乗って飲み過ぎただけじゃね?まあ高潔さもあったから何か気にやむ様な事もあったかもしれないが。 -- 名無しさん (2021-11-29 16:20:13)
- 「傷の男に暗殺されたのは、ただでさえ相手が『並の軍人十人分の力がある』とすら称されるほど武勇名高い武僧達の一人(厳密には元だけど)な上、本来戒律上忌避するはずの錬金術を利き手に仕込んでいた」と「『素の身体能力と体術技量が極めて高い地力の高さ』と、こちらも徒手空拳で応戦できるくらいには地力が高くても『生身で触れたらほぼ即死モノかつ想定すら極めて難しい上近接戦だと防ぐのも至難の極悪な初見殺し』の相乗効果だったのではないか?」と言われてて「そりゃ勝てんわ」と納得しかなかった -- 名無しさん (2022-11-16 18:35:01)
- ↑2イシュヴァール殲滅戦のことでたまたま気に病んでて飲み過ぎて、帰り道にスカーに会ってしまって判断が一瞬遅れたとか -- 名無しさん (2022-11-16 19:34:14)
- 過酷な戦場だった上に、上に掛け合って平和の架け橋になるはずだった会合はああなったし、軍人の身の上とはいえ国家錬金術師として殲滅戦という虐殺に結局加担せざるを得なかったし、気に病むことも仕方ないレベルだからなぁ… -- 名無しさん (2023-01-09 09:52:15)
- スカーにやられたのは老いのせいだろうな。イシュバールに立っていた全盛期のころはスカーにも後れをとっていなかったのではないか。いずれにせよ生きていたら対ホムンクルス戦とかでかなり有効な人材だったに違いない。 -- 名無しさん (2023-06-24 00:26:25)
- 基本的に荒川先生は強さ議論に興味が無いというか、カタログスペックは設定するけど魅せ方はかなり差異が出る感じ。ホムンクルス最強はプライドと断言してるけどラースが目立ってたり、この人の強さのわりに死に方があっさりしてたりはある種の作家性と思う -- 名無しさん (2023-06-24 03:41:18)
#comment
*2 おそらく原作の24話辺り、マスタングから二つ名を伝えられた後
*3 1期アニメ版ではエドが国家錬金術師資格を得た13歳の冬にニーナとアレキサンダーを融合させ、軍に逮捕されている。
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