登録日:2014/04/26 (曜日) 03:27:20
更新日:2023/12/15 Fri 13:28:04NEW!
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舞-hime 萌えキャラ(笑) 関智一 剣道 賛否両論 漫画版では主人公 優柔不断 ヘタレ 楯祐一
楯祐一はサンライズのメディアミックス作品群「舞-HiMEプロジェクト」の作品の1つ、「舞-HiME」に登場するキャラクター。
CV:関智一
主人公・鴇羽舞衣のクラスメートであり、舞衣の最終的な想い人でもある。
【プロフィール】
年齢:15
身長:168cm
体重:60kg
血液型:B
誕生日:11/16
星座:さそり座
クラス:高等部1-A
【人物像】
元々は将来を期待された優秀な剣道部員だったが、念願であった大会の直前で怪我をして一時的に選手生命を断たれ、出場できなかった過去を持つ。
彼の過去の話は描写が少ないので不明な点が多いが、本人の言動など数少ない情報から推測するに、
怪我の原因は「周囲から過剰な期待を受けた影響で、度を超えた鍛錬を続けた末の故障」の模様。
この一件が原因で荒れ、剣道部も退部し周囲から孤立していたが、生徒会長の藤乃静留によって生徒会に拾われたことで落ち着きを取り戻した。
しかし、以降は何事にも冷めた態度をとるようになり、何かに意気込むことを忌避する性格となった。
上記の件で「『頑張れ』という言葉は言うのも言われるのも無責任」という持論を持つようになり、
親しい友人であっても、気軽に激励をする真似はしないように心がけている。
一方で、他人の苦しみに敏感な面を持ち、恵まれていない環境で生活している舞衣が周囲からの同情や激励を逆に重荷に感じていることも、劇中登場人物のなかで唯一気付き、
数少ない彼女の本当の理解者となっている。
この性質は昔からのようで、幼少期に引っ越してきたばかりで周囲に馴染めなかった宗像詩帆に積極的に接して
心を開かせるきっかけを作っている。
それによって詩帆からは「お兄ちゃん」と呼ばれて好意を猛烈にアピールされている。
しかし、本人も詩帆を大切に思っているが、彼女への気持ちは「妹のようなもの」で、
家族へのそれに似た感情であり、異性としては見ていなかった。
それ故、彼女のアピールに対しては内心鬱陶しさを感じているほか、面白半分に冷やかしたり周囲がくっつけようとする際には露骨に不快感を見せている。
彼の行動を「女の子の純情を踏みにじる最低ヤロー」と取るか「半端な気持ちで女の子の気持ちに応えない漢」と取るかは人によって見解が分かれるが、
いずれにせよ、この性格が彼の運命に大きく影響を与えることになる。
元々運動部員のためか身体能力も一般人としては高いほうで、
剣の戦いで実力差のあるラスボスに強引に食らいついたり、燃え盛る教会から人1人抱えて脱出したりしている。
【劇中での活躍】
生徒会の仕事の一環でフェリーに乗っていたところを、転校前の鴇羽姉弟と出会う。
このときは連続でラッキースケベを起こし、舞衣とは初対面から険悪な雰囲気になるが、
なつきと命のHiMEバトルの余波で舞衣が弟の巧海と離れ離れになったときも、
彼女が命がけで取りに戻った薬を預かり、なんとか巧海に届けた。
その後、舞衣とは学園で再会するが、顔を合わせるたびに言い争う関係を続けていた。
彼女がストレスをため込み感情を爆発させたところに居合わせたことをきっかけに
徐々に互いに意識し始める。
この時点で巧海や詩帆に関係を疑われるが、両名とも否定していた。
だが、時を同じくして謎の怪物であるオーファンが起こす事件に度々遭遇する。
その事件の側に何度も舞衣がいたことから、彼女とオーファンの関連に気付き、
単身で彼女を問い詰めた。
作中の一般人がHiMEについて知るのは、事件に半ば巻き込まれる形で知るのがほとんどであり、
詳細を知らないにもかかわらず、自力で辿りついたのは楯のみである。
その場でははぐらかされるが、直後にシアーズの襲撃があったため、
結局舞衣の口からHiMEについて聞くことになる。
だが、ただの一般人である彼には、彼女たちの問題やそれに関連する事件に対してどうすることもできず、苦悩する。
以降は、超常的な問題を抱える舞衣に対して内心心配を深めるようになる。
しかし、上述したシアーズの襲撃の際に自身の判断ミスで詩帆に重傷を負わしたことに責任を感じ、
入院した彼女につきっきりになる。
そして、詩帆によってその罪悪感に付け込まれる形で交際を決断するように誘導される。
だが、決断こそしたものの本人は舞衣に未練たらたらで、たちの悪いことに当の本人がその自覚が無かった。
その後、巧海が行方不明になったことを不審に思い、舞衣を問い詰めるが、彼女からは巧海の死と、
彼女が友人であった命を殺害したことを知らされ、一方的に離別を告げられる。
楯自身は舞衣の態度からそのことを鵜呑みにしてはいなかったが、
自分の知らない間にHiMEに関わる出来事がどのようになっているか分からず、混乱する。
そんななか、偶然であったなつきから「HiMEが倒されるとその人物の大切な人間が死ぬ」と聞かされて
衝撃を受ける。
それが原因で巧海が死んだのかと動揺する楯だが、なつきは巧海は別のHiMEが倒されたことで死んだと説明し、現在の舞衣には別の思い人がいると告げられて、
最後に会った舞衣の態度から全てを察した。自分こそがその「思い人」だと。
実は楯が詩帆につきっきりだった間、舞衣はHiMEの事実を知ったことや巧海との衝突のせいで追い込まれ、
無意識のうちに自身の数少ない理解者であった楯への依存心を増していた。
だが、舞衣は楯の決断を知っているためそれを尊重しようとしていたが、詩帆の計略で
詩帆と楯とのキスを目撃するなどして、理性ではどうにもならない嫉妬心や依存心を増幅させた結果、
舞衣本人も気付かぬうちに楯を思い人にしてしまったのである。
あまりの事態に絶叫した楯は詩帆との約束を放り出す形で舞衣を探し、聖ヴラスの幻覚で追い込まれていた
彼女を見つけて救出する。だが、そこで自分の尊敬する先輩である神崎黎人が黒幕と聞かされて動揺する。
なんとか舞衣と共に危機を脱出するが、そこに炎凪の誘導で嫉妬と憎悪に満ちた詩帆が現れる。
事情を説明しようとする楯だが、正気を失った詩帆が聞くはずもなく、さらに詩帆もHiMEであることを知り
驚愕する。
そして、止める間もなく自分を愛する2名の女性、舞衣と詩帆の戦いに巻き込まれることになる。
そのなかで自分の優柔不断な態度が全ての原因であると悟った楯は、自分が死ぬことを承知で舞衣に
詩帆のチャイルド・ヤタガラスを倒すように求める。
当然舞衣は拒否するが、乱入した命によってヤタガラスは倒される。
迫りくる自分の死に恐怖しながらも、楯は2名が自分のせいで殺し合う必要が無くなったことに安堵し、
衰弱のため、舞衣の悲痛な告白を聞くことのないまま消滅していった。
まぁ、結局生き返るんですけどね!!
最終決戦で何故か深優の剣を持って参戦し、舞衣を助けた。
散々優柔不断と言われた男が、一度死んだことでかつての迷いやトラウマを振り切り、
ついに最終話にて輝いた瞬間である。
もちろん、黎人からそれまでの情けない部分を糾弾されるが「そんな奴は死んじまったよ」と開き直り、
命の洗脳を解くまできっちり時間を稼いだ。
全てが終わった後は正式に舞衣と交際し始めた。
だが、時々彼女に黙って合コンに参加している模様。
【余談】
監督の小原曰く、作中での立ち位置は「ある意味萌えキャラ(笑)」で、楯の台詞を女言葉に変換すると健気なヒロインに見えるとか。
最終決戦の活躍や、主人公である舞衣の心の支えとなる部分など評価する点はあるが、中盤から後半の優柔不断なイメージが強いため、
微妙に賛否両論なキャラとなっている。
とはいえ、この作品の男キャラは
- 唐突に死んじゃう不幸な人
- 「舞衣ちゃんと結ばれない世界なんて滅びちゃえー」なラスボス(笑)
- 病弱でHiMEの足をひっぱってしまったある意味ヒロイン
- HiMEを利用しようとして、結局心中に巻き込まれた小者
と、いろいろと残念な連中ばかりなので、それらに比べればマシなほうかもしれない。
舞-HiMEは萌えアニメだから男を活躍させすぎるわけにもいかないし。
まぎれもなく一般人であるが周囲の重要人物に与えた影響は大きい
。たとえば舞衣が度々闇堕ちフラグを建てながら踏みとどまったのは、無
意識下で楯を心の支えとしていたためである。
さらに黎人が半ば暴走して世界を滅ぼそうとしたのも、舞衣が黎人よりも楯を選んだことが原因であり、
その意味では、舞-HiMEの結末を迎えるための立役者だったと言える。
事実、楯の存在しない他作品では舞衣と黎人がくっつく変わりに全人類が滅亡している。
決して特殊な能力はないが、間違いなくこの作品において重要なキャラなのである。
【他作品での活躍】
◆漫画版
まさかの主人公昇格。舞衣となつきのダブルヒロインによるハーレム展開になっている。
アニメ版のような優柔不断な面は少なく、主人公然とした漢になっている。
◆舞-乙HiME
セルゲイというよく似た男が登場するが、シリーズ構成の吉野氏曰くそっくりさん。
元々、セルゲイの立ち位置は楯に該当するキャラがやる予定だったが中の人のスケジュールが合わず別キャラとなったらしい。
舞-乙HiMEの世界の楯は、舞衣の回想でさらっと言及されるに留まっている。
漫画版でも当然出番はないと思われていたが……?
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▷ コメント欄
- ページ名間違えてる -- 名無しさん (2014-04-26 03:46:25)
- 漫画版乙HIMEだと、マシロ君に喝を入れたりする。 -- 名無しさん (2014-04-26 18:38:22)
- 楯美化のために詩帆のことsageすぎじゃね。 -- 名無しさん (2015-07-12 21:39:27)
- カズくん、兄上、巧海より楯の方がましなんて意見も少数派だと思うのは俺だけか。 -- 名無しさん (2015-07-12 21:40:51)
- カズくんは役割が残念なだけで性格はむしろ漢だし、兄上は悪役だからまぁ・・・って感じだし、巧海は本人が悪いわけじゃないからなぁ。 -- 名無しさん (2015-12-26 18:14:33)
- 余談にもあるけどバトル+ラブコメで主役に女の子を据えた反動で、ヒロインポジに安直に男を据えてしまいヘタレ男になっちゃったって印象だなあ。もっとも女キャラでも批判はされたと思うが。続編では反省を生かして女同士の友情路線にシフトしたな。 -- 名無しさん (2020-07-22 23:40:09)
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