傾福さん

ページ名:傾福さん

登録日:2019/04/04 Thu 19:46:29
更新日:2024/04/04 Thu 11:37:24NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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たつき 花守ゆみり 傾福さん irodori 自主制作アニメ



概要

傾福けいふくさん』とはirodori制作の短編アニメである。
2017年8月15日にツイッターにてアップされ、その後同年10月23日に同じくツイッターに続編が公開されたのち、
同年12月28日には更なる続編も組み合わさったフル版がYoutubeにて公開された。
2018年2月19日にはAmazonでDVD版も販売され、また2018年3月27日25:00にTOKYO MXにて放送された*1



スタッフ

監督とか:たつき
作画とか:平安
美術とか:ゆっこ



登場人物

全て花守ゆみりがCVを務める。


  • 少女

「俺は引きがいいからな~。次も四車線が来るね♪」
制帽に少々大きめのジャケットを纏った駅長の様な姿をしている。髪は後ろで一つに結っており、左目は前髪で隠れている。
明朗快活で感情表現豊か。
タイトルの「傾福さん」が彼女を指しているのかは不明。


  • [[マンタ>マンタ]]

「コショコショ……」
少女の相棒。見た目はまんまオニイトマキエイであり、ガラス細工のように半透明な体の持ち主。
常に空中を浮遊している。
上記のような鳴き声しか発さないが、少女とは意思疎通が出来ている模様。


  • 海亀

「ペラ~」
マンタと同じく半透明な体を持ち、空中を浮遊している。
リーダー格と思われる青く大きな個体と複数いる白く小さい個体が存在する。



話の流れ

何処とも知れぬ世界。
天辺に大きな鳥居が立つ大きく傾いた線路のある駅の様な場所に少女とマンタはいた。
少女は魚の様な形の半透明なヤカンの中を微笑みながら眺めていた。
二人共何かを待っているようであり、それは二人にとってとても重要な物であるようだ。


まーだっかなー、まーだっかなー


少女は線路の辺りをぶらつきながそれの到着を今か今かと待ち焦がれていた。
しかし待てど暮らせどそれは一向に現れず、それどころか気配すら感じられない。
痺れを切らしかけているマンタを「絶対来~る」と宥める少女だが、やはりどこか不安な様子。
……と、その時どこからか「カンカンカンカン……」と踏切のような音が聞こえてきた。


来た~!


音のした方向へ少女が振り向いたとき、その表情は非常に生き生きとした笑顔となった。
ずっと待っていたそれが遂にやって来たのだ。
大急ぎでそれへと向かう二人の行く先には水没し、所々が植物に覆われた複数の廃墟が迫っていた……


よ~し、また大物だぞ~


少女は期待に胸を膨らませ、マンタと共にその廃墟の中へと入っていった。
薄暗いその中を少女は踏切の遮断機の先端に二枚の札を垂らしたような形の不思議な手に進んでいく。
するとその札が輝き始めた。
それを見た少女は「今回もいい玉が見つかりそうだぜ~」と一層期待感を大きくしていった。
それから、何やら不安感を感じているマンタを宥めながら廃墟の中の様々な場所を歩いて行った後、少女はとある一室に辿り着いた。
そこにはまるで電球のような形の青白くぼんやりと光るモノが、木に実っている果実の如く垂れ下がっていた。これこそが二人の探していた物であった。
様々な形の物を内部に持ち、それ自体も様々な形を持った玉達の中から二人はお気に入りの玉を探し始める。
マンタが選んだのは内部に樹木の様な物を持ったまん丸い物。少女曰く「相変わらずベタ」なようだ。


そんな少女が選んだのは自身の身の丈ほどもある大きさで、四角く、内に何か重機の一部と思わる物を持った、下部がやや錆びているかのように茶色く変色しているものだった。


二人が思い思いの玉を回収した後、廃墟は駅から去っていった。
そんな廃墟を背中に少女は「磨くぞ~練るぞ~ピッカピッカにしてやるぜ!」と次なる作業への情熱を見せるのだった。


その後、二人は磨いた玉を箱詰めし、駅の前で待っていた海亀達の背中にその箱を乗せていた。
すると箱は海亀と一体化し、そのヒレが生えた。
用意していた箱の全てを乗せ終わると、少女はその先頭にいたリーダー格に合図した。
すると海亀達はそのリーダーに連れられる形でどこかへと飛び去って行った。


いい仕事したな~。これは結構いいのができるんじゃないか?


少女はそう言った直後にマンタと共にヤカンの方へ振り向く。
すると、その中に光り輝く小魚の様な物が3つ現れた。


その光景に少女は大いに歓喜。マンタともに楽しそうに話に花を咲かせるのだった。


一方海亀達はどこかの誰かの元へと向かって行っていた……



余談

たつき監督の作品らしくシンプルなストーリーの中に多数の考察要素が詰め込まれており、公開当初から考察班によって様々な説が提唱されていたが、
次作の『へんたつ』がたつき監督自身をモデルとしていた事もあって現在では「傾福さん=福原慶匡氏」という説が有力視されている(慶福→傾福)。
ストーリーの内容もアニメのプロデュース、それも「玉」の内容などからTVアニメ版『ケムリクサ』の製作過程がモデルと思われる。


またirodoriの過去作『駅長さん』とも関連する要素が多く、両者は同じ世界観の物語ではないかと指摘されている。
TV版放送時には監督がtwitterに駅長さんがTVを視聴するイラストをアップしているので、恐らくその通りなのだろう。



追記・修正はコショコショしながらお願いします。


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  • こしょこしょ… -- 名無しさん (2019-04-04 20:07:24)
  • マンタかわいい -- 名無しさん (2019-04-04 20:41:29)
  • 傾福さんは福原慶匡氏だと聞いたんですが(慶福→傾福)どうなんだろう? -- 名無しさん (2019-04-05 03:31:05)
  • へんたつといいなんでみんなかわいいのか -- 名無しさん (2019-04-05 14:24:27)
  • 何と言うか、「この作品はこう言う世界観ですよ」「主人公はこんなキャラですよ」の紹介だけで長々一話使っちゃうようなアニメとかへの反逆みたいな、そんな気さえする -- 名無しさん (2021-09-24 16:01:00)

#comment

*1 内容は背景にDVDの宣伝が書かれている以外はフル版と全く同じ。

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コメント

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