登録日:2014/09/13 (土) 02:44:16
更新日:2023/12/21 Thu 10:54:17NEW!
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ようこそ、トリス・メギストスの正統なる後継者、ナディア姫
レッドノア(RED・NOAH)とはアニメ『ふしぎの海のナディア』に登場した宇宙船。
正式名称は「衛星都市レッドノア」。
ガーゴイルは「神聖大要塞レッドノア」とも称した。
作中では旧約聖書に登場する「ノアの方舟」であるとされている。
■概要
二百四十万年のはるか昔、アトランティス人の故郷であるM78星雲から地球へと飛来した三機の宇宙船の一つ。
形状はアダムスキー型円盤(UFO)。
衛星都市と呼ばれるだけあってその直径は12.2kmと超巨大。名前の通り装甲は真っ赤で上部には巨大な目が円周に沿って描かれている。
ネオアトランティスの空中戦艦などに比べると外観のシルエット自体はシンプルだが、古代アトランティス人の技術で作り出されたものであるため、その内部には19世紀の人類が持つ科学技術を遥かに凌駕した力を秘めている。
制御するには二つのトリス・メギストス=ブルーウォーターを船の中心部にセットする必要があり、起動中に万が一これを失うと制御不能に陥る。
一万二千年前のアトランティス人同士の争いの中で主を失ってしまい無人となっているが、内蔵されていた自律式制御コンピュータは機能しており、19世紀時点でも始動出来る状態を保っていた。
そして現在はその表面を堆積した土砂や草木で覆うことで無人島のひょうたん島に偽装し潜伏。
海洋を彷徨いながら再びブルーウォーターを持つ主と巡り合う時を待っていた。
■性能
主動力機関はN-ノーチラス号と同じオルフェウス型大型縮退炉。
M78星雲からの地球へと到達出来たということからも、宇宙空間での航行能力だけでなく乗員を生存させられるだけの物資積載能力や船内生産能力を備える「動く都市」だったことが窺える。
大気圏内においても反重力推進システムに単独での離着陸、大気圏離脱入能力も有し、更に海上航行から深海への潜行能力も見せており、その活動領域は幅広い。
その巨体に相応しく多数の攻撃・防御兵装を備えている他、攻撃機や爆撃機も搭載していた。
ただし劇中に登場した際にはかつての戦闘や年月によるものか、既にその多くの装備は失われ修復不可能になっており、本来の性能を発揮出来る状態ではなかった。
とはいえ残っているものだけでもその火力は絶大であり、劇中でのN-ノーチラスの火力の50倍、またはそれ以上であったとされる。実際、砲撃の応酬では終始、N-ノーチラスを圧倒していた。
□兵装(本編登場分のみ)
- レーザー砲
機体外縁部に多数搭載。連射可能で無数のレーザーを雨のように放つ。
- アクティブレーザー砲
上部の目の部分に内蔵。高出力のレーザーを持続発射する。
- 電磁バリア
船体の周囲に不可視の障壁を展開しほぼ全ての実弾・光学兵器を防ぐことが出来る。
更に接触した対象に一億ボルトの電流を流すことも可能。
絶大な防御力を誇るが展開中は自身も攻撃が出来ない。また、同じ電磁バリアを展開した状態の相手には突破されてしまうこともある。
□特殊装備
- 制御コンピュータ
無人状態のレッドノアを管理していた自律制御コンピュータ。
ある程度の意思を持っているらしく劇中では宇宙人(CV:銀河万丈)の姿で現れナディアと会話している。
ちなみにこの宇宙人は光の国からやってきた巨人のようなデザイン。
- バベルの塔
艦上部に搭載された装置。各ノア級に装備されたオリジナルの中では唯一使用可能な状態にある。
本来は恒星間レーザー通信装置であるが兵器としても使用可能であり、艦上方に放った超高出力レーザー(バベルの光)を静止衛星軌道上の「しもべの星」により反射させ地表のどこにでも攻撃を行うことが出来る。
ただしバベルの光自体は船の直上にしか撃てないため、しもべの星の位置によっては目標に当てることが不可能なこともある(その場合は船体を上昇させ、静止衛星軌道に自ら近づくことで発射を可能にする)。
また、発射のためのエネルギー充填にも少々時間がかかるため連射は困難。
とはいえオリジナルだけあってかつてガーゴイルが作ったレプリカのように発射の影響で自壊するような様子は無く、世界への宣戦布告として手始めにドーバー海峡を焼いてみせ、ロンドンを消滅させようとしたように、都市程度なら一発で殲滅できる威力があるため(少なくとも現存する中では)最大級の攻撃手段である。
なお、しもべの星は全部で12基あり劇中で登場したものには「ミカエル」「ルシファー」といった天使・堕天使の名前が付けられている。
- ホログラム投影機
船体下部に搭載。
■内部構造
外観から分かる通り内部は非常に広大な造りになっており、劇中でもそのほとんどは描かれなかった。
明確に破損している部分も見られたがそれらを含め多くの設備の用途も明言されておらず、やはり全容は謎に包まれている。
尚、広大な空間で空中に細い通路が通されている等『エヴァンゲリオン』のネルフ本部に通じるデザインも見られた。
□施設
- 指令室
中央部にある部屋。
- 玉座の間
中央付近にある円形吹き抜け構造の部屋。
床に穴が開いたりせり上がったりとギミック豊富。
- 格納庫
多数の第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船(初代ノーチラス号の原型)が格納されている。
- 人間の博物館
かつてアトランティス人が人間を作った過程で生み出された試作品などが保存されている。
劇中ではエヴァンゲリオンの素体を思わせる”横たわった巨人(最初の人間『アダム』)”や”作りかけの人間”、”失敗した人間”などが描写されている。
その他、壁面に埋まった巨人などが描かれているがこちらも試作品の類なのかは不明。
【本編中の動向】
中盤からひょうたん島の姿で登場。
暫くはリンカーン島から移ってきたナディアやジャン、三人組がこの上で生活していた。
しかしナディアがレッドノア内部にたどり着いたことで彼女を主として動き始める。
レッドノアのコンピュータはナディアに生かアトランティス人に関する知識を伝え彼女が新たな王になるべきと告げる。
そしてレッドノアはそのまま旧アトランティスに向け潜航を開始する。
だがナディアはアトランティス人の王になることを拒みジャン達と生きる事、故郷に戻る事を望んだためレッドノアはナディアを解放。
またお会いしましょう、プリンセス・ナディア
再び無人となったレッドノアはアトランティスに向かいその姿を消すのだった。
終盤、二つのブルーウォーターがネオアトランティスの手に渡ったことでネオ皇帝を主として始動。
ネオアトランティスの戦力としてパリ上空に移動し世界に宣戦布告を行う。
その後パリ上空でN-ノーチラスと交戦。
圧倒的な火力と防御力でN-ノーチラスを追い詰めパリ市内を火の海にする。
だが一点突破で突っ込んできたN-ノーチラスとバリア同士のぶつかり合いを繰り広げた末にバリアを突破され内部にグラタンの侵入を許してしまう(とはいえ、グラタンに対しては全く警戒せず以降も放置していた)。
直後、N-ノーチラスとの勝負を一気につけんと船体を上昇させる。宇宙空間に出てバベルの塔を使いN-ノーチラスを大ダメージを与え二射目でトドメを刺そうとしたがバベルの塔のシステムをグラタンに破壊されてしまい不発に終わる。
更にその隙を突いて突撃してきたN-ノーチラスにも取りつかれ内部に侵入されてしまった。
その後、玉座の間での戦いの中で制御装置が破壊されて意識を取り戻したネオがブルーウォーターをネモとナディアに返しレッドノアの制御を手放したことで地球の重力にひかれて大気圏に落下し始める。
(本来は大気圏突入も普通に可能だがこの時は機体制御が無いうえに無理な突入角度だった)
そしてナディア達を逃がす為ネモがN-ノーチラスの主砲で船体に突破孔を空けた直後レッドノアは無数の閃光を放ちながら爆散。
永い時を彷徨ったアトランティスの遺産は大気圏で燃え尽きたのだった。
【余談】
- 本作の島編の「ひょうたん島」は1964年にNHKで放送された人形劇「ひょっこりひょうたん島」から。後に死後の世界である(という説もありかもね)と製作者から語られたが本作の「ひょうたん島」も同様かは不明。仮に死後の世界の場合、ナディア達はこの島に着いた時点で死亡していることになるのだろうか。
- 残り2機の宇宙船はというと、一万二千年前のアトランティス人同士の争いによって最大の1機は海中に没し(アトランティス)、レッドノアと同型の1機はアフリカに不時着してナディアの故郷であるタルテソス王国が築かれた(ブルーノア)。現在は双方とも機能を失っている。
- バンダイより発売されたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、ストーリーに沿う形で小笠原諸島海溝に沈んだ物体を引き上げることで第1民族の情報が得られるイベントがある。関連性は不明だが、これは本作最終回でレッドノアから帰ってきた宇宙船とも思えるものであった。
- 『スーパーロボット大戦X』では最終盤でガーゴイルが乗ってくる。カットインでは指パッチンもしっかり披露してくれるので必見。
- 超古代文明の遺産で、不思議な青い宝石の力を受けて空中に浮遊する巨大な都市要塞であり、物語の最後には崩壊する…と『ふしぎの海のナディア』とは兄弟企画にあたる『天空の城ラピュタ』のラピュタとの類似点が見られる。
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- 「作りかけの人間」や「失敗した人間」がグロかった -- 名無しさん (2014-09-13 04:12:34)
- 近頃ののアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」のカ・ディンギル砲はバベルの光を彷彿させるモノがあったよな -- 名無しさん (2014-09-13 05:48:50)
- 昔、アダルトなラノベにもバベルの塔のような兵器が出てたなぁ。やはり、古代文明の遺産という感じで。 -- 名無しさん (2014-09-13 06:44:29)
- 最近ナディアの項目が増えて嬉しい、毎週再放送のアニメを見るのが楽しみだった頃を思い出すよ、建て主ありがとう -- 名無しさん (2014-09-13 08:03:16)
- エクセリヲンが100%機能回復してたら割とボロ負けしそう -- 名無しさん (2014-09-13 09:11:23)
- レッドノアが爆散する際に16個の光の球体が飛び去っていくのは割と有名。 -- 名無しさん (2014-09-13 09:18:38)
- レッドノアVSラピュタの対決が見てみたい -- 名無しさん (2014-09-13 09:22:52)
- ハイテク、オーバーテクノロジーの塊なのに最後の攻撃が体当たり(敵も)ってのがミソ -- 名無しさん (2014-09-13 11:21:49)
- LOSTの島の正体もこれと同じだと思っていた。実際タイムマシン。 -- 名無しさん (2014-09-13 13:20:58)
- 「ノア級」星間宇宙船は複数存在してて、ひとつは海底に沈んでて海底墓地と化して、ひとつはタルテソス王国の礎となり(ブルーノア)、もうひとつは主を失い大海原をさまよい続けた(レッドノア)。ちなみにPCE版ではグリーンノアと呼ばれるモノも存在している -- 名無しさん (2014-09-14 08:46:18)
- ド直球でUFO。でもデカすぎてダサいどころかスタイリッシュ -- 名無しさん (2014-09-18 12:07:30)
- 宇宙人がウルトラマン一歩手前 -- 名無しさん (2014-09-18 13:39:54)
- ↑2 作中でも3隻目が映ってるよね。レッドノアもグラタンがなければ圧勝だったのに… -- 名無しさん (2016-07-15 15:50:51)
- レッドノアというよりガーゴイルがな。ガ-ゴイルは常にグラタンを小型車と低評価だったけど、実際はグラタンと三人組がいないとノーチラスは早々にやられていたんじゃね?というシーンが何回かあったしな(機雷やスーパーキャッチ光線) -- 名無しさん (2016-07-15 15:57:23)
- 起動にブルーウォーターがふたつ必要ということは、過去には少なくともブルーウォーターは6つあったということか -- 名無しさん (2017-04-23 21:19:54)
- ↑ そうなるな。もしくは作中で融合してたみたいに基本3つ(以上)でそれぞれがいくつかに分けられるのかもしれない。スパロボXでレッドノア大暴れ見られるかな -- 名無しさん (2017-12-12 09:46:18)
- ↑是非ガー様の指パッチンシーンをアニメーションでお願いします。 -- 名無しさん (2017-12-12 09:49:46)
- エヴァ単機では勝率が低いかもお互いバリアとATフィールドがあるわけで -- 名無しさん (2018-07-09 03:03:39)
- (パリ上空から)イギリスの降伏の証にエッフェル塔に白旗を上げよ。とパリ住民に宣告する子の理不尽さ。第一次大戦以前と考えると…。 -- 名無しさん (2018-07-09 05:54:05)
- レッドノアの目のマークが黄色と青なので、ブルーノア(タルテソス王国)の目の色は赤と黄色(ガーゴイルの仮面の額)で、残りのノアは船体が黄色で目の色が青と赤だったと思われる -- 名無しさん (2019-04-04 19:49:30)
- ブルーノアや旧アトランティスにもかなりの遺跡が残ってたし、三機分のパーツや装備を集めればパーフェクトノアができたかも -- 名無しさん (2019-04-04 23:06:33)
- ひょうたん島になってたのは偽装じゃなくて何万年もさまよってるうちに勝手に土砂が堆積して島になっちゃっただけなのでは -- 名無しさん (2023-08-15 22:51:08)
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