ヒューマノイズ

ページ名:ヒューマノイズ

登録日:2019/09/20 Fri 18:30:39
更新日:2024/05/09 Thu 13:44:43NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



タグ一覧
ライダー系悪の組織リンク 仮面ライダージオウ 仮面ライダーキカイ 2121←別の歴史 機械 機械生命体 ヒューマノイズ 謎が多い ライダー怪人 怪人 仮面ライダー ベスト・フレンド2121 キカイだー!2121 セミヒューマノイズ フューチャーリングキカイ 機械か?人間か?




お前…機械か? それとも…人間かーっ!?



ヒューマノイズとは、『仮面ライダージオウ』の第23話と第24話のみに登場する機械生命体の総称。



概要

仮面ライダージオウの世界の2121年、正確には「オーマの日にゲイツリバイブがジオウⅡを倒した未来」の時間軸にて現れる*1機械生命体。


2121年の地球の支配権は人間に代わってヒューマノイズが掌握しており、人間にとってはディストピアな世界観を構築した。
その支配の結果、地球の大陸は機械化されており、地球周辺の宇宙空間には無数の人工衛星が打ち上げられている。
絶滅危惧種と化した人間の住む『人間保護区』なる最後の居住地にも侵入し、人間の完全絶滅に動いている。


ヒューマノイズは人間を遥かに上回る身体能力を持っている事に加え、外観だけ見ると普通の人間と全く変わらない。
しかし、会話の相手が人間だと疑うと「機械か?それとも人間か?」と聞き、人間だと分かった瞬間に「人間なら、破壊する!」と叫んで襲い掛かる。
破壊宣言の際は目を発光させ、戦闘行動では身体から機械的な駆動音が強く鳴り響くなど、暴力行為に出てようやく人間とは全く別物だと分かりやすくなる。
また、ヒューマノイズに強く攻撃を与えると火花が散るなどの現象が起きるので、内部までは人間の構造を真似して作られなかったらしい。
このように人間にしか見えない外観のせいで、ヒューマノイズを撃破した仮面ライダー側が「一般人を爆死させるヒーロー」のように見えるとの視聴者の意見も出ている。


生き残った人間側の勢力に嘘の情報を流して一網打尽にする作戦を行うなど、性格も機械と思えない程の卑劣さを持つ。
だが、真紀那レントのような温厚なヒューマノイズも存在する辺り、そこは人間と同じように個体によって性格(と言うよりもプログラム?)はそれぞれ異なるのだろう。


ヒューマノイズは、作中での様子を見る限りは普段は人間と変わらない生活を送っている様子。
しかし、単に人間を騙し打ちする上で人間保護区内限定で人間の生活を模倣して過ごしているだけの可能性も否定できない。


どのヒューマノイズも一定以上の戦闘力を所持しているが、仮面ライダーキカイの設定説明文から察するに軍用のヒューマノイズもいる模様。
そもそも、仮面ライダーキカイ自体がヒューマノイズ用の強化装備を応用した存在でもある。


ヒューマノイズでありながら人間に加担する真紀那レントは、仮面ライダーキカイの力を使ってヒューマノイズと戦いを繰り広げていた。
しかし、最早人類の数自体が絶滅寸前である事から、レントがこの先戦い続けても人類にとって明るい未来が来る可能性は低い。
また、白ウォズの変身する仮面ライダーウォズ フューチャーリングキカイの能力によって、2019年の世界にもセミヒューマノイズが生まれてしまった。
これらのセミヒューマノイズがどうなったかは触れられていないが、あくまで一時的な処置で戦闘後に元に戻れたと信じたいものである……


ライダーシリーズの悪の組織及び怪人としては珍しく、最初から地球の支配と人類の壊滅を成し遂げている珍しい勢力。
また「一般人に擬態して人間を襲う」系の怪人だが、怪人態に該当する形態を(作中を見る限りでは)持たない点も異色的。
相手に襲う前に投げかける台詞や外観に反して激しく動き回る姿など、とにかく機械が持つ一種の不気味さを怪人的に表現した存在と言える。



ヒューマノイズの謎

通算2話しか登場しなかった敵勢力であるため、その背景事情には謎が多い。


  • ヒューマノイズの歴史

2121年の世界を支配しているヒューマノイズだが、どうして地球掌握に至ったのか、そもそも誰が何の目的で作ったのかは不明。
ヒューマノイズが「機械生命体」である以上、その創造主に該当する存在が誰かしらいたはずである。
誰か人間に製作されたとして、その後実質人類に成り代わる程の増殖を果たしているのも恐ろしい。


一部からは「実は元から完全な機械生命体という訳でもないのではないか?」などの憶測も出ている。
仮面ライダーキカイの力を持つウォズ フューチャーリングキカイには、「人間をナノツールでセミヒューマノイズ化させる」という能力がある。
つまり、ヒューマノイズは人間を元に作り出す事が可能であり、人類に成り代わるまでこの手法で大増殖した…などの想像が出来る。
なお、キカイ本人にはセミヒューマノイズの増殖能力は見受けられないのだが、もしかしたらレントはヒューマノイズのオリジナル個体か初期型の1体なのだろうか…?


また、劇中で生き残った人類として登場した2121年の人間の殆どは子供であり、逆にヒューマノイズに子供は見られなかった。
上記のセミヒューマノイズ化の説を合わせて想像を膨らませて、「子供時代は人間であり、大人になったらヒューマノイズにされるのではないか?」などの説も。
尤も、子供向け番組なのとキカイ編の尺の短さなどの事情もあるので、単にその辺の描写が無かっただけかもしれないが。


  • 人間保護区とヒューマノイズの関係性

「僅かな生き残りの人類用の保護区が設けられたが、そこにもヒューマノイズが攻め込んでいる」…というシナリオが『キカイ』の世界観だが、これもよく考えたら疑問が出る。


そもそも『人間保護区』なる土地は誰が作ったのか?」という疑問に行き着くだろう。
2121年の世界を運営しているのはヒューマノイズな訳で、そんな世界観で保護区を設立して運営した誰かがいる事になる。
人間保護区は外敵から隔離するかのような巨大壁で囲われている(結局破壊されたようだが)事や機械化の世界なのに昭和風世界観が再現されている事から、それなりに手が込んで保護区は作られている。


これらの点から、「少なくとも人間を保護しようとするヒューマノイズもいるではないか?」との見方が出ている。
レントのように優しい善意での行動なのか、見下してはいるが一応保護はしてやろうという一種の哀れみなのか、それとも別の実験目的なのかは不明だが…。
この見方で考えると、人間保護区に侵入しているヒューマノイズは過激派なのか、それとも絶滅以外の別の意図があって領域内にいるのだろうか?
もしくは上のヒューマノイズの歴史にある件を合わせて、保護というのは建前で、実際は素材になる人間を育てている可能性も…



余談

  • ネーミングはhuman(人類)+oid(もどき、~のようなもの)+ノイズ(処理対象になる情報)で「人型の敵」と思われる。

  • 2121年の敵対勢力なので、現時点の仮面ライダーシリーズの歴代敵対勢力及び怪人では一番新しい時代に存在する事になる。
    この記録を更新するには、今後の仮面ライダーシリーズで時代を飛躍させて2121年以降の敵勢力を登場させるか、或いは2122年以降に仮面ライダーシリーズの新作が製作されなければならない。

  • 『ジオウ』本編に登場した未来の仮面ライダー達の中で、唯一TV本編内で詳細が語られた未来世界での敵対勢力である。
    仮面ライダーシノビはダスタードに似た怪人がTV本編内で描かれているが詳細は語られておらず、敵対勢力の内容が判明したのはスピンオフだった。

  • ヒューマノイズを演じたキャストはアクション俳優である。第23話では大ベテランである宮川佳寿姫氏と渡辺実氏が演じたが、一見普通のおじさんとおばさんが見せ付ける圧倒的なアクションは視聴者の度肝を抜き、ネット上で大きく話題となった。
    第24話では、ライダーシリーズで活躍中のスーツアクターである渡辺淳氏もヒューマノイズを演じている。

  • ヒューマノイズに怪人態に該当するスーツが用意されていないのは、『キカイダー01』の虚無僧などの敵勢力のオマージュだと見られる。
    キカイダー01は予算不足の影響なのだが、ヒューマノイズも僅か2話のみの登場の敵対勢力として用意された事を深読みすると、案外予算面でも似た背景事情があるのかもしれない。
    着るスーツが必要ないことから、アクターもいつもの特撮の怪人役より演じやすかったのではないかという見方も出ている*2

  • 奇しくも『ジオウ』の次回作である『仮面ライダーゼロワン』の敵怪人であるマギアは、機械生命体という設定や名称でヒューマノイズと通じる部分がある。
    劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』で先行登場したゼロワンも、キカイ同様にソウゴの夢から新たに創造されたと解釈出来る描写があり、何かしらの関連性を妄想する声もある。
    ゼロワン世界が歪んだ夢がキカイ世界」「キカイもゼロワンも同じ人間の夢から現れたので、一個人の創造の限界で再度機械生命体ネタが持ち出された」などの考察も出ている。またこちらはおそらく偶然だろうが、キカイとゼロワン・ライジングホッパーはカラーリングとデザインが類似している(黄色系ベースのカラー、バッタモチーフの造形)。そしてジオウとゼロワンが共闘する『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーションの世界は……






Wiki篭りか?荒らしか?追記・修正か?白紙化か?


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 2121年にもなるとCGをアクターにかぶせて怪人を作ったりするかもしれんな。 -- 名無しさん (2019-09-20 19:01:32)
  • ヒューマノイズはヒューマギアの発展型なので、より人間と見分けつかない見た目(耳のアレがない)になっているって考察もあるな。 -- 名無しさん (2019-09-20 20:32:28)
  • 「ジオウのミライダー達の未来はOQで令和を迎えてゼロワンの歴史が創造されたことで歴史が変わって回避された」という説に従って考察すると、ヒューマギア誕生&普及の歴史を迎えなかった歴史であるが故に行き着くのがキカイの歴史とも取れる。人間に似せたAIアンドロイドを作るのではなく代わりにナノツールで人間自身を機械化して進化するというアプローチに進んだ未来なのかもしれない -- 名無しさん (2019-09-20 21:16:39)
  • あるいは滅亡迅雷.netが勝利した果ての未来なのかも。 -- 名無しさん (2019-09-20 21:35:45)
  • ゼロワンの構想を先行登場させた形かな?劇場版だと主役ライダーが先行登場する感じで -- 名無しさん (2019-09-21 00:28:28)
  • 未来でもお金は大変なので一般戦闘員のスーツ代削るしか…… -- 名無しさん (2019-09-21 07:55:23)
  • "noid"じゃなくて"-oid"(おいど)で『もどき』の意味だよ。Human-oidで『人間もどき/人型の』。 -- 名無しさん (2019-09-21 10:41:30)
  • ある意味最悪の未来が消滅してヒューマノイズのポジションがヒューマギアに浄化・置き換わったのかもしれない。 -- 名無しさん (2019-09-21 20:50:50)
  • ベクシルっていうCGアニメ映画あったけど、これに似ている気がするんだよね。元人間のアンドロイドって言うのがさ。 -- 名無しさん (2020-07-22 02:10:29)
  • 今のゼロワンみてると、1歩間違えたら即この世界になりそうな感 -- 名無しさん (2020-08-24 21:41:37)
  • イズを喪って新イズもイズの代わりにはならなかったから闇堕ちした未来の或人社長が生み出した存在で名前はヒューマギア+NOイズ(イズがいない)を意味しているんだよね…というブラックなネタも一時期生まれたけど、RTを見る限りその未来は防がれたみたいね… -- 名無しさん (2021-01-13 16:30:29)
  • ↑9 実際2022年はシノビじゃなくてギーツだったもんな。ジオウが存命のまま令和に移行したからジオウがゲイツに撃たれた未来の存在であるミライダーたちはそもそも誕生する因果が失われたと考えられる -- 名無しさん (2022-12-17 08:12:38)

#comment

*1 ただし、2121年がジオウの世界の一つの終着点である2068年から50年以上経過した時代であるため、逢魔降臨暦の未来でも現れる説もある。
*2 一般的な特撮用スーツを着てアクションすれば、当然だがスーツの重さや体温などの負担も出てくる。マスクで視界も非常に見えにくい。ちなみにネット版ディケイドでは、ディケイドのマスク越しに向こうにいる怪人を当てるクイズが行われた。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧