登録日:2012/03/30 (金) 18:19:35
更新日:2023/12/14 Thu 11:46:25NEW!
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音楽 音楽ジャンル 日本 ヘヴィメタル ハードロック hr/hm ジャパメタ メタル ロック ジャパニーズメタル
ジャパニーズメタルは名前のとおり、日本製のヘヴィメタルを意味する音楽ジャンルの一つ。
NWOBHMの影響が強いバンドを指して使われることもあるが、本項目ではエクストリームメタなども含めて扱う。
通称:ジャパメタ
【音楽的特徴】
- 音楽的なとくに定義はないが、全盛期はNWOBHMに影響を受けたサウンドが主で、近年はメロスピやシンフォニックメタル、ニューメタル、メタルコアなどが多い。
- 歌詞は日本語と英語があるが、日本語の場合は大体『ダサい』もしくは『クサい』。しかし、メタルにおいてはどちらも褒め言葉なので問題無い。
【ジャパメタの略歴】
1980年代にNWOBHMの到来と国内外でのLOUDNESSとBOW WOW/VOW WOWの活躍により、ジャパメタの全盛期を迎える。
しかし、1990年辺りを境にメンバーチェンジ、活動休止、解散が相次いだことと、
X JAPANや聖飢魔IIのTVの露出により間違ったヘヴィメタルの認識(ヘビメタ)を植え付けられたことで、
『ヘヴィメタルはもう古い』、『ヘビメタ(笑)』等と言われ、ジャパメタ氷河期を迎えることなった。
その一方で、X JAPANの影響により、ヴィジュアル系バンドの全盛期を迎える。
このままジャパメタは衰退していくと思われたが、アニソンをメタル風にアレンジするアニメタルなどにより、メタルが再び注目される。
更に解散したバンドの復活、オリジナルメンバーでの活動再開が相次いでいる他、現在でも多種多様で良いバンドは生まれ続けている。
また、ヴィジュアル系バンドはメタルの音楽性を受け継いでおり、アニメやゲームの音楽にはメタルが採用されるケースも増えてきた。
【主なバンド】
◇BOW WOW/VOW WOW
ジャパメタを象徴するバンドその1。
『B〜』はAerosmith(エアロスミス)やKISSの前座を務め、
『V〜』はヨーロッパを拠点に活動し、高い評価を獲得、成功を収めた。
メンバーの中でも、山本恭司(Gt.)は後の多くの有名ギタリスト達に影響を与え、
『V〜』の人見元基(Vo.)は今なお日本トップクラスのロックボーカリストとして挙げられる。
現在はオリジナルメンバーの『BOW WOW』として活動している。
◇EARTHSHAKER
ジャパメタを象徴するバンドその2。
HR/HMでありながら、キャッチで聴きやすいメロディーが特徴で、『歌謡HR』といわれる。
1986年に国内HRバンド初の日本武道館でのライブを行った。
1994年に解散するも、1999年に復活、現在に至る。
デビュー前はLOUDNESSでボーカルを務めるに二井原の姿もあった。
◇LOUDNESS
ジャパメタを象徴するバンドその3。そしてジャパメタの王。
デビューライブは異例の大ヒット、1985年には全米デビューを果たし、成功を収める。
名実ともに日本を代表するバンドとなり、国内外問わず後世に多大な影響を与える。
度重なるメンバーチェンジ、オリジナルメンバーの一人であった樋口宗孝(Dr.)の死という大きな転機があったものの、
2011年には結成30周年を迎え、今なおジャパメタの王として君臨し続けている。
◇44MAGNUM
メンバー全員金髪、LAメタルばりのルックスは当時かなり衝撃的だった。
音楽は攻撃的なハードロックだったが、会社の命令で路線を変更したことによりファンの反感を買い、結果解散まで追い込まれてしまった。
(解散後に発売されたデモ音源集『STILL ALIVE』は好評であったため、解散前にリリースしてほしかったと惜しむファンも多かった)
◇X/X JAPAN
言わずと知れたカリスマ的人気を持つバンド。
派手なルックス、激しくスピーディーな曲調、メンバーの話題等は音楽業界及び芸能界に大きな爪痕を残す。
色々な意味で後世に多大な影響を与えたのは言うまでもない。
詳しくは項目で。
◇聖飢魔II
デーモン閣下率いる悪魔ヘヴィメタルバンド。
デビュー当初は、その見た目及び悪魔的世界観からイロモノバンド扱いされていたが、
ブリティッシュHR/HM色の強いサウンド、各構成員の演奏技術の高さ、幅広い音楽性、閣下の富んだバラエティー性により、
良くも悪くも日本国民にヘヴィメタルというものを認知させた。
1999年に解散するも、不定期に再集結を行い、信者(ファン)を着実に増やしている。
詳しくは項目で。
◇DEAD END
MORRIE(Vo.)が描く退廃的で妖艶な歌詞の世界観と、叙情的な曲の融合は高く評価され、
この音楽形態は後のヴィジュアル系バンドの雛型として後世に受け継がれていった。
1990年にMINATO(Dr.)が脱退、バンドは解散したが、2009年に突然の復活を果たし、現在も自分らの音楽を貫き通している。
詳しくは項目で。
◇ANTHEM
1985年にデビュー。堅物で有名なBURRN!の当時の編集長・広瀬に気に入られ、硬派なパワーメタルバンドとしてプッシュされる。
ボーカルの坂本英三(さかもとえいぞう)はJAM Project、リーダーの柴田直人(Ba.)はLOUDNESSでの活動(黒歴史?)も知られる。
しかし、80年代末のメタルシーン衰退に伴って人気は陰り、度重なるギタリストの交代に柴田の心労が伴って解散。
その後、まさかの元RAINBOWのグラハム・ボネット(Vo.)を迎えて復活、後に坂本も復帰して現在も活動中。
◇SHOW-YA
ヘヴィメタルでは珍しい女性のみで構成された実力派バンドで、ガールズバンドのパイオニアとして挙げられる。
CMで使われた『限界LOVERS』で一躍有名になる。
1991年に寺田恵子(Vo.)が脱退、1998年にバンドは解散。しかし、寺田の呼びかけで2005年にオリジナルメンバーで復活を果たす。
◇人間椅子
1987年結成。往年のブリティッシュ・ハードロックから影響を受けたサウンドながら、怪奇や文学をモチーフにした歌詞を日本語で歌う独特のサウンドを持つ(津軽弁を使うことでも知られる)。
その音楽性から「和製BLACK SABBATH」と呼ばれる事もあり、国産ドゥームメタルの代表的な存在でもある。
◇SEX MACHINEGUNS
デビュー前後がジャパメタ氷河期であったため、当初はヴィジュアル系バンドとしてやっていくことを強いられたバンド。
ジャーマンメタルとパワーメタルを主体とした曲や『みかんのうた』等のネタ要素の強い曲が持ち味。
トーク時間>演奏時間
はざらである。
◇Sigh
1990年結成の日本のブラックメタル/エクストリームメタルバンド。
日本のブラックメタルシーン黎明期から活動しており、ノルウェーのブラックメタルシーンとも交流を持っていた。
海外を中心に活動しているのも特徴で、アンダーグラウンドなメタルシーンにおいては「日本の音楽は「Sigh」だけ知っている」と言う海外ミュージシャンもいるほど。
また、ブラックメタルに留まらない多岐に渡る音楽性を持っており、エクストリームメタルを中心に絶大な影響を誇っている。
◇BORIS
1992年結成。前衛的・実験的な物も含め、一言では語れない多岐に渡る作風を持つ。
海外での評価も高く、様々な音楽シーンに影響を与えている。
◇DIR EN GREY
1997年結成。大阪で結成されたヴィジュアル系ロックバンド。
メタルなどをベースにした楽曲と高い実力で、日本のみならず海外でも高い評価を得ている。
詳しくは項目で。
◇マキシマム ザ ホルモン
1998年結成。様々なジャンルを包括するバンドだが、オルタナティヴ・メタル/ニューメタルバンドとして紹介される機会も多い。
タイアップなどにも積極的であり、メタルやラウドロックを好んで聴かない層からも知名度が高い。
このバンドがメタル入門となった人も多いのではなかろうか。
詳しくは項目で。
◇陰陽座
通称:妖怪ヘヴィメタル
アニヲタ的にはバジリスク~甲賀忍法帖~のOP『甲賀忍法帖』が有名か。
黒髪ロング、ステージ衣装に和服、正統HR/HMの音楽と横文字を徹底的に廃除した古語/漢語のみの和風な世界観を描いた歌詞は、
ある意味最もジャパメタらしいバンドかもしれない。
◇Galneryus
ネオクラ/メロスピを主体とした次世代ジャパメタを担うといわれているバンド。
中でも、高い演奏技術とライブでの安定性を併せ持つSyu(Gt.)は新ギターヒーローとして高く評価されている。
また、2005年には小野正利がボーカルとして加入し話題となった。
また、アニメ「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」ではOP『ALSATIA』を歌っていた
◇LIGHTNING
同人音楽でも知られるIron-Chino(Gu.)によって結成された正統派寄りパワーメタルバンド。アツい武士の志を放ち、硬派かつ次世代屈指の厨二バンド。
リリースしているアルバムは同人ショップでも購入可能。
詳しくは項目で。
◇Crossfaith
2006年結成。メタルコアとクラブミュージックを融合させたエレクトロニコア(ピコリーモ)のバンドとして有名*1。
デビュー時から注目され、日本だけでなく海外でも積極的にライブ活動を行うなど、新世代の国産メタルバンドを代表する存在になっていた。
◇BABYMETAL
2010年結成。女性二人組のダンスユニット(に加えて神バンドと呼ばれるバックバンドや作曲家がいる)。
J-POP(アイドルソング)とヘヴィメタルを融合させたパフォーマンスと楽曲が特徴で、新たなメタル像を創り出した革命児。
従来のメタラーからの賛否は分かれるものの、『第71回NHK紅白歌合戦』に出場したり、著名なアーティストとコラボを行うなど、輝かしい実績を残している。
日本よりも海外での人気が圧倒的に高い。
◇BAND-MAID
2013年結成。秋葉原のメイドカフェで働いていたメンバーによって結成されたバンド。ステージ衣装もメイド服である。
実力は本物で、『Download Japan 2022』のオープニングアクトや「GUNS N' ROSES」のサポートアクトを務め、海外でもライブ活動を成功させるなど
積極的な活動を行っている。
追記修正よろしくお願いします。
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