サルバータ近郊の国境周辺を活動地域とする鉄塊の盗賊団の首領。
元々は龍信仰の民の司祭であり、そのために信徒と共に各地を流れる流浪のドワーフであったが、北領で行き倒れていたところを鉄塊の盗賊団に拾われた。
白の魔術に通じ、「癒し」の術を得意とするルドルヴィクは、その術と持ち前の影響力を生かして短期間に団の幹部となった彼は、その頃から信徒を取り立てると共に、彼らに異を唱える者や団に影響力を持つ者を密かに排除しはじめた。
結果として、ルドルヴィクが首領の座に登り詰めた頃には、龍を崇拝する者や武術・魔術を学ぼうとする者が残り、単なる野党集団とは一線を画す存在となりつつある。
ルドルヴィク自身は戦闘は得意とはしていないが、「癒し」の魔術の他にも「集団狂化」という上位術が扱える。
これは集団の痛覚を麻痺させ、精神を高揚させる術で、これにより彼の配下は痛みを感じずに死ぬまで戦う狂戦士と化す。
また、鉄塊の盗賊団の戦闘要員はノームやゴブリンのように多産で成長の早い種族が中心であるため、人的被害を回復させやすい。
しかも北方ドワーフの作る武器を纏っていることから、戦闘集団としての脅威は格段に上がっていると言える。
「集団狂化」の副作用で個々の連携がとりにくいことだけが弱点と言えば弱点だが、冒険者や魔導騎士でも一団を組まねば討伐は難しいだろう。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧