傷を癒したり、毒を無力化したりするなど、生命にかかわる力を司る白の魔術。
神話の頃に光と癒しの神であるセルモンテスが優しきものに与えたとされる。
基本であり、奥義となるのは「癒し」「解毒」「解呪」などである。
「癒し」は傷を、「解毒」は様々な毒を、「解呪」は人や物にかけられた魔術をそれぞれ癒すことができる。
初歩の「癒し」は軽い傷を癒す程度だが、熟練の魔導師による「癒し」は千切れた四肢を繋ぐことさえもできる。
また、上位魔術の「再生」は失った手足を再生させることもできたと言われている。
しかし、いかに高名な術者といえども失われた命の修復を可能とした魔導師は、歴史上一人もいない。
また、光を集中させて明かりを灯す「灯火」の術も白の魔術の得意分野である。
周囲に光が多いほど術者の負担は減るので、十分な光がある場所ではこの術を使って火をつけることもできる。
月夜に「灯火」を使って火を起こせれば一人前であると言われる。
さらに、魔術文様に頼らずに身体能力を向上させる術や、魔術に対する防壁を張るのも、白の魔術の代表的な術である。
物理的な壁を張る「防壁」、魔術的防壁を張る「結界」、身体能力を向上させる「肉体強化」の術などは効果は薄いが集団に対して効力を発揮する。
そのため兵士長や曹長などの少人数を指揮する人材にはこれらの術を使えるものが多い。
また、広範にこれらの術をかけることのできる魔導師は魔導騎士団の軍団付きとして活躍の場が約束されている。
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