強化術を施す際や魔導書を作成する際、または儀式などの際に用いられる、魔術的な意味を持つ文様。
強化術ではこれを物品や肉体に刻み込み、染料で定着させることで術を施す。
使用する際には、物品であれば外部から魔力を流し込むことで、肉体であれば体内の魔力を消費して発動する。
操精術や魔導術を使えない者でも、魔術文様を刻み込みさえすれば身体機能の強化はできるため、肉体労働に従事する者などは何かしらの強化術を施していることが多い。
特に冒険者や魔導騎士、あるいは犯罪者や裏社会との繋がりが濃い者は大半が強化術のための魔術文様を体に刻み込んでいる。
魔術文様は対象に刻み込み、染料で定着させてしまうので、一度強化術を施すとやり直しは利かない。
そのため、希少な物品はもとより、自分の肉体に魔術文様を刻み込む際には、どうした効果が必要で、それを得るためにはどんな魔術文様を入れることが最適か、そして施術者は本当に適切かを慎重に吟味する必要がある。
儀式や魔導書に用いられる場合は、魔術回路として機能し、魔力の流れやアニマの魔力への変換を補助する。
それによって魔術の発動を確実なものとしたり、より素早く、より強力に発動したりすることができる。
戦場では魔術をより素早く正確に発動させる必要があるため、魔術文様を用いた補助が行われる。
または複数人の魔導師による大規模な魔術を行う際には、お互いの魔力やアニマが邪魔をしあわないように、滑らかに一つの魔術に組み込まれるようにあらかじめ魔術文様を描いておくなどして確実性を高める工夫がされてきた。
特に国や地域で大掛かりな魔術を行う際には、儀式や魔術文様での補助が不可欠である。
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