魔術文様を用いて、物の働きや特性を強める術。
基本的には武具や甲冑に魔術文様を刻み込み、「折れない剣」や「炎を防ぐ盾」などの魔術的な特性を与える使い方と、刺青のように魔術文様を肉体に刻み込んで「皮膚を鋼のように硬質化させる」「筋力を向上させる」「反射神経を向上させる」などのように、様々な用法がある。
施術としては非常に簡単で、魔力を込めて魔術文様を彫り、染料などで染め付けて文様を定着させる。
定着した魔術文様は魔力に反応して力を発揮する、魔術回路として機能し、定められた能力を発揮する。
そのため、物品であれば外部から魔力を流し込むことで能力を発動し、体に刻み込まれたものであれば体内の魔力に反応して常に発動状態を保つ。
物品の場合は、流し込む魔力の量や性質でその効果も変わってくるため、万人が同じように使いこなすことはできないと思った方がよい。
また、肉体に刻み込む場合であっても、個人個人で魔力の内包量や性質、一度に消費できる量など、様々な条件が異なってくるため、同じ文様を刻んだからと言って同じように効果が出るとは言い難い。
こうした術は、特に術に堪能なエルフやツリーフォーク、また鍛冶に堪能なドワーフには門外不出の秘術があるとされ、一般には表れてこない強力な術が残っているともいわれている。
また、この術を施術する際の注意点として魔術文様を刻み込む性質上、一度施すと生涯消すことはできない。
体質を考慮しない施術を施すと十分な効果が得られないだけでなく、常に余計な魔力を消費して慢性的に疲労が蓄積したり、魔力の消費量が大きすぎて意識を失ったり、最悪の場合命を落とすことも考えられる。
そのため、自分の肉体に強化術を施す場合は十分に自分に合った種類や効果の選定と、優秀な施術者の選定が必須である。
→魔術文様
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