広義には魔術を使うことができる者を意味するが、操精術の使い手は概ね全国民の六割程もおり、膨大である。
狭義には強化術を使う彫り師や魔導具の作製・修理を行う魔導学者、あるいは魔導術による医療を行える医師や薬師など、魔導術を使う者を指す場合が最も多い。
一応、厳密な意味合いとしては魔導術の国家試験に合格した者、である。
王国においては魔導術には国家の定める試験があり、これに合格した者は王国から正式に魔導師として認定される。
この認定を受けた者は医院や薬局など、魔導術を使った職に就くことを許される。
また、王立図書館の利用の許可、王国魔導学院への入学許可など、魔導騎士としての第一歩を踏むことができるのである。
魔導師資格には年齢制限があり、十五歳以上でないと受験できない。
そのため、魔導師の家系の者であっても、魔導学院の入学資格を兼ねた魔導師認定試験は受けられない。
それまでは家庭教師などによる基礎教育期間であると考えられている。
医院などの開設認可を兼ねる魔術師認定試験だが、実際にはアルトリオを出れば、無認可の医院や薬局などは数えきれないほど存在し、教会などの施設が施療院を兼ねているところも多くある。
その意味では実際のところ、王立魔導学院の入学試験という意味合いが非常に強い。
また、東域や南域、西方諸島では「魔導術を使う者」や「魔導学院の生徒」「魔導騎士」などを指す、くらいの意味であり、厳密な試験などはない。
帝国の魔導学院にも入学試験はあるが、それによる魔導師資格の認定などは行われておらず、この資格認定が行われているのは王国と南海のトラムトランだけである。
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