イザークウィーズに近いスィンザークでは主に水晶や硝子の原料を産出している。
東域王府で使われる鮮やかな色硝子はこの街で作られている。
その輸送の際には羊毛や獣の革を緩衝材として使うので、周辺の狩猟民からは定期的に安価な兎や狐の毛革を買い集めていおり、輸送の終わった後はアルトゥーンで防寒具などに加工される。
スィンザークの鉱山から産出した水晶は魔導具の素材として価値が高く、特に杖の核としては「西にアルトロゥ、東にスィンザーク」と並び称されるほどの品質がある。
しかしアルトロゥと異なり、スィンザーク製の杖の本体は南域の木材を使用することがほとんどで、特産としての認知度はアルトロゥに一歩譲っている。
しかし杖自体の品質が高いことには変わりがなく、アルトゥーン王家であるファルトーネ家をはじめ、東域の貴人たちの間ではスィンザーク製の杖はよく使われており、その最高級品はアルトゥーン魔術兵団の最高の魔導師に国王直々に賜る「栄冠の杖」としても知られている。
また、この街には東域では一般的な陶器を焼く窯も備えている。
この街で焼かれる陶器は彩陶が主力で、アルトゥーンやシェラハザードのような定住民の街で取引される。
一方遊牧民や狩猟民の間では、破損に強い木製食器を使う風習がいまだ根強い。
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