陣営一覧
ここでは、複数の国家の集合体(組織)を一覧化している。目次1 軍事・安全保障組織 軍事的な連携を目的としたより硬い国際組織2 経済連携組織経済的な連携を目的とした比較的緩い国際組織3 共通された目標を...
カリフォルニア州連合は米国西海岸の主にカリフォルニア、オレゴン、ワシントンに跨る日系国家である。もとは大日本帝国の影響を受けている国家とされてるが、現在では事実上独立した勢力であり、国際的には米国の軍閥郡の一つとされている。
第二次世界大戦後、日本は米国に勝利し横浜講和条約に基づきアメリカ合衆国の三都市(シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス)※三都市租借地と呼称 を日本の租借地とすることとなった。その後、米国は主に敗戦による反政府運動によって段階的に各州が独立し、それは数カ国、数十カ国と徐々に拡大、内戦状態となる。こうした中、アメリカ西海岸でも各勢力が攻防を行っていた。主に労働者による無政府主義や共産主義の指示が大きく、反日主義を筆頭として反アジア主義も広がり西海岸の人々はアジア人、特に三都市租借地を統治する日本人や憲兵隊を嫌うようになっていった。
1950年9月5日、反日、反アジア思想が西海岸中に広がり、それは大きな暴動に発展する。その暴動がきっかけで子供や女性を含む67名のアジア人(主に日系人)が殺害される事件が起き、これは世界に大きな衝撃を与え、米国の混乱と米国民の反アジア人思想を象徴する事件となる。この事件にアジア諸国は非難、中でも共栄圏は日本を中心に「国際亜細亜隊」を結成し、暴動の鎮圧とアジア人の保護を名目として三都市租借地に派遣した。これに英国は民間人被害を出しすぎないよう警告するも、当時対ソ関係の悪化を懸念しており、それゆえ日本との関係も悪化することを恐れ、あまり強い非難はしなかった。
国際亜細亜隊とともに派遣された牟田口廉也元中将はさらなる日本の勢力圏の拡大を企んでいた。そこでこの一件を好機と見た牟田口は国際亜細亜隊はアジア人、日系人の保護や避難、食料物資の支援が目的であったのにも関わらず、この部隊と共に日本政府に無断で各米軍閥を攻撃、侵攻し、三都市租借地の範囲を大幅に超えた領土に侵入した。この想定外の事態に日本政府は牟田口を退任しようとするも、マスコミ等によって牟田口を称揚する報道が行われた。結果的に日本中に牟田口の行為を賛成する世論が広がり、"人道支援を行う「正義の皇軍」"とまで言われた。これにより当時文民的な政策を行っていた日本政府は牟田口への制裁を行うことができなくなった。
1955年8月11日、牟田口を中心に、カリフォルニア、オレゴン、ワシントンを事実上支配。ロッキー山脈までその領域を伸ばした。その後、牟田口の目標を達成すべく、"天皇の意志を敬う皇国の守護者"であり共栄圏の一員であると主張し「皇国領加州連合」を建国した。しかし国際的にはこれを国家として認めず、あくまでも米国軍閥の一つとして認識され「カリフォルニア州連合」と呼称した。当時日本の総理であった岸信介総理も「祖国を捨てた出来損ない」と非難した。しかし日本国民や加州国民、そのほかアジア人は、この一連の出来事を称賛する考え方が広まり、アジア人としてのアイデンティティの再認識が行われるきっかけとなる。その後、牟田口や国際亜細亜隊の事実上の後継である「西進軍」による軍政が敷かれ、優亜劣蛮(米国における日本人やアジア人を優遇し、黒人や白人を劣等とする考え方)が加速し、日系移民が自警団を設立し黒人や白人を不当に逮捕、拷問、処刑するなど、いわば無法地帯となっていた。これが後のアジア人による人種差別問題の一つである沙桑羅問題として国際的に知られるようになる。
日本政府はカリフォルニア州連合に対して経済制裁を検討するが、当時吉田派閥の政治家である田中角栄は加州には低迷する共栄圏の経済を回す発動機であると考え、財界への投資を各財閥に求めた。しかし当時の四大財閥やコンツェルンはそれを拒否、そこで戦後発展した新興財閥(讀賣、石川島、電通)に声をかけ、西海岸への進出を始める。田中角栄は持ち前の話術で牟田口を圧倒させ数年足らずで政府の中枢へと昇りつめ、新興財閥の西海岸進出を加速させる。
おおよそ1957年から、カリフォルニア州連合の安定化を図るべく改革が行われた。まず、政治体制を国防省、殖産省の二省を中心とした政治機構を構築。牟田口の地位は名目上「総督」とされたが、主な公務は田中角栄ら殖産省が行った。次に田中角栄は、日系移民やアジア人が他民族を劣等人種とする差別が恒常化する中、さらなる加州の安定化と盤石な市場としての価値を高めるべく、各人種による評議会の設立を推進する。これにより、新たに民協省が置かれ、白人、黒人、ラテン系、ネイティブアメリカン、アジア系の五民族の協和を唱えるようになる。しかしこれに西進軍や牟田口は批判的であり、牟田口自身も角栄に自分の座を奪われかねないと考えるようになっていた。
牟田口や西進軍は自分の権力を維持するためには自分が活躍しているところを国民に知らしめる必要があるとし、倒米建皇宣言のようにカリフォルニア連合州が勢力を拡大させる姿を国民に見せつけるためカナダ国境の島「バンクーバー島」に無断で侵入、現地人を追い払った。これに英国は事態の対処を日本へ強く求めた。田中角栄もこの予想外の事態に牟田口に問い詰め、安定するかに思われた連合は一気に混乱状態となる。
カリフォルニア州連合の政治体制は軍事政権が統治する権威主義的な国家である。総督(牟田口廉也)が指導者として国防省、殖産省、民協省の三省で分かれ、各局、委員会がそれを構成している。
カリフォルニア州連合の事実上の軍隊である、桑港大虐殺事件後に日本を中心とした共栄圏が派遣した「国際亜細亜隊」の後継である「西進軍」を統制している。しかし、カリフォルニア州連合は軍政であることから西進軍と総督の権力が非常に強く、軍の統制が執れない状況である。
・西進軍国際亜細亜隊の後継である西進軍は連合海警局、連合航空隊、連合警備隊で分かれ、それぞれ海軍、空軍、陸軍と表すことができる。国際亜細亜隊はもともと西海岸に住むアジア人の保護や避難の支援を目的としていたため、海軍、空軍の軍事力は陸軍のものと比べて貧弱である。西進軍において、連合警備隊の力は大きく、主に領土の警備、国民の取り締まりなど日本でいう憲兵隊のような業務を行っている。しかし、一人一人の兵は他民族(主に白人、黒人)への嫌悪感があり国民の取り締まりを名目として他民族を不当に逮捕、拷問、殺害などを行っており、統制がほぼ執れない状況にある。現在では民族保護を目的とした民協省との関係が悪く、いがみ合いが続いている。
田中角栄を中心に設立された民協省は、西海岸に住むさまざまな民族を保護し、民族関係による争いをなくし、国家の安定化を図るためにつくられた。これは白人委員会、黒人委員会、羅人委員会、赤人委員会、純血会が構成している。これら委員会との連携のもと、それぞれの民族を尊重し、民族間の対立を防ぐための政策を行う。
・白人委員会白人(主に中央ヨーロッパ系)の保護、他民族との対立の仲裁を行う。委員長は日本学者のドナルド・キーン。
・黒人委員会黒人(主にアフリカ系)の保護、他民族との対立の仲裁を行う。委員長はアフリカ系弁護士のテリー・フランソワ。
・羅人委員会ラテン人(主に南ヨーロッパ系)の保護、他民族との対立の仲裁を行う。委員長はメキシコ系報道官のルーベン・サラザール。
・純血会59年後半になり創設された。ネイティブアメリカンの保護、他民族との対立の仲裁を行う。民協省内では影響力は少なく、組織名も「委員会」と表記せず、政府管轄の「集会」と位置付けている。これには西海岸全体におけるネイティブアメリカンの少なさが関係している。会長はモホーク族の活動家、リチャード・オークス。
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