解釈改憲_(想像地図)

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解釈改憲 (想像地図)（Miraheze Tanukipediaの記事）

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「想像地図・城栄」における解釈改憲（かいしゃくかいけん）とは、それまでに描かれてきた想像地図に矛盾点が発見されたときに、設定を変更したり新たな設定を加えたりすることによって、地図そのものには変更を加えることなく矛盾を解消する方法論のことである。

概要

解釈改憲という表現は、「地図を描き直すなど地図自体に変更を加えるということをせずに、設定や解釈のみを変更して矛盾を解消しようとする試みであるということ」が、「正規の手続きに則って改憲するのではなく、条文の解釈のみを変更して改憲と同じ効力を得る」ということに似ていることに由来した一種の隠喩である。

解釈改憲は主に世界観に関する矛盾点を解消するために行われる。

世界観設定での解釈改憲

想像地図は、描画開始当初は「日本のどこかにある場所」という位置づけで描かれてきたが、描画領域が拡大したことによってその世界観設定が地図の内容に合わないものとなってきた。そこで、世界観設定を「架空惑星にある架空国」とすることでこの矛盾の解消を試みた。

しかし、このように世界観を改めたことで、新たな矛盾点が生じた。旧国鉄が民営化された鉄道が「JR」であるということは地図上でも明記されており、これを変更するには地図の変更（すなわち、真の「改憲」）が必要になってしまった。しかし、この矛盾点も、結局は架空国の国名の頭文字がJであれば矛盾しない。そういった理由もあり、架空国家の国名は「城栄国」と設定された[1]。

図法の解釈改憲

想像地図は、描画開始当初は都市地図を志向しており、惑星が平面ではなく球体（さらに正確に言えば回転楕円体）であることが考慮に入れられていなかった。描画領域が拡大し、惑星の丸みを考慮に入れる必要が生じた。もし仮に既存の図法に地図を当てはめる場合、それまでに描かれた全ての地図を描き直す必要が出るが、それを回避するためにここでも解釈改憲が行われた。

その結果、想像地図は「修正型正弦曲線図法」という図法であると解釈することになった。

言語においては

世界観を完全架空にしたことにより、実在世界との境界線に起因する矛盾は解消することができた。

しかし、主に言語に関する問題は依然として残っていた。城栄国の言語に対する設定が、「城栄国で話される言語『城栄語』は、文字・単語・文法・発音のいずれも、日本語に非常に酷似している。その酷似度は驚異的であり、日本語の文章は大概の場合は城栄語の文章として通じるし、逆もまた然り。」とされていることについて批判的な意見が見られるようになった。単に批判的な意見があるという以上に問題がある。日本語の起源はおそらく大陸や環太平洋の言語と関連を持ったものに違いないものであろうが、もし仮に城栄語が日本語と全く同じものであるなら、その起源も同一でなければならない。そうである以上、城栄の周辺国の言語の配置が、日本のそれと酷似していなければならない。

こうなると、想像地図が持つ完全架空性を担保できなくなる。このためには架空言語もろともゼロから創り上げることが望ましい。この作業は、もはや解釈改憲では対処できない。仮に真の改憲を行うにしても多大な作業が必要になる。一方で、リアルな架空言語を作るには言語学などさまざまな知識を要するため、下手に作ればかえってリアリティを低下させることに繋がりかねない。そこで、「言語の設定を変えない版」と「言語の設定を変える版」を併存して作る計画（想像地図第五期構想）が生まれた。

ただし、第五期構想でどこまでリアリティ向上ができるのかは不透明であった。架空言語まで作ってもリアリティの増加分は僅少であり、労力に見合わないとも考えられた。これは架空世界構築の壁であり、リアリティというものはそもそもどこかで折り合いをつけなければならないものなのかもしれない。なお、第五期構想は2015年8月に凍結宣言がなされており[2]、「創作物である限り解決不能な原理的矛盾」として割り切られる可能性もあった。

しかし、2016年12月16日、言語の完全架空性に関しても新たな解釈改憲に方法が発見された。それは、更紗翻訳解釈と呼ばれ「城栄国では、日本語とは異なる言語（更紗語）が使われている。しかし想像地図は、地名などを含めて全て日本語に訳されて描かれている。」と解釈する方法である。確かにこの方法であれば矛盾は生じないし、更紗語をそれほど細かく作り込む必要もない。

脚注

1. ↑ ただし、架空国家の国名は「城栄国」と設定された理由はただ1つではなく、他にも「作者がかつて住んでいた場所の近所にある地名」「作者の苗字を音読みするとジョウエイになる」などの由来がある。ただし、歴史設定としての由来（城栄史の中での由来）は全く異なる理由が設定されている。
2. ↑ 詳細は記事「高樹の決断」を参照。

関連項目

• 想像地図における解釈・決断・宣言の一覧
• 更紗翻訳解釈
• 想像地図第五期構想
• 想像地図関連事業
• 想像地図倍速描画計画

表・話・編・歴 想像地図・城栄 (カテゴリ)
世界観	泉星 | 城栄国 | 城栄国の都道府県 | 城栄国の鉄道 | 城栄国の道路
地図の名称	想像地図スクロールマップ | 百葉図葉 | 広域精密図 | 原盤地図 | 原盤図葉
地図の描画工程	本描画 | 原案 | 未描画領域 | 描き直し | 描画中間地点
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関連事業	架空言語の創作 | 架空鉄道ダイヤの創作 | 最長片道切符の探索 | 運賃計算システムの制作計画
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