七川事件

第1次想像地図研究所YouTubeチャンネル停止事件（だいいちじそうぞうちずけんきゅうしょユーチューブチャンネルていしじけん）は、2017年1月16日に、想像地図研究所(KORIDENTETSU)のYouTubeチャンネルが停止された事件の名称。別名、七川事件（ななかわじけん）。

概要

2017年1月16日、帰宅したTANUKI（想像地図研究所主宰）がYouTubeアカウントにアクセスしようとした際、YouTubeアカウントへのアクセスが不可能になり、公開されていた駅名替え歌動画も閲覧不能となっていることが確認された[1][2]。

状況

チャンネルのページには、「度重なる違反行為または重大な違反」が行われたためチャンネルが停止されたことを示す文章が表示された。しかし、駅名替え歌を投稿する行為がそのような違反行為に該当するとは考えにくい[3][4]。また、YouTubeのルール上、仮に違反行為が繰り返されていたのであれば事前の警告が行われるはずであり、事前警告なしでの停止は明らかに不自然である。このため、想像地図研究所に何らかの恨みを持つものが腹いせのためにスパム報告されたのではないかという可能性も指摘された。

このため、想像地図研究所によって異議の申し立てが即日行われたが、返答がない状況が続いている。

事件直後に起きた影響

想像地図研究所は、2017年1月16日の時点で71本の駅名替え歌動画を公開しており、それらが全て閲覧不能となった。また、YouTubeアカウントへのアクセス自体が不可能であるため、新たな動画の公開ができない状況となっている。

1月時点では新アカウントの設置についても難しい状況にあり[5]、見送られていた。このため、復旧は難しい状況にあると考えられ、想像地図研究所は、アカウントの停止が長く続く場合、駅名替え歌路線の存廃も考えねばならないという表明が行われた。

ただし、駅名替え歌はニコニコ動画でも公開されており、ニコニコ動画では過去の全作品の閲覧は可能である[6]。

検討された対応

アカウント停止が解除された場合

アカウント復旧された場合、駅名替え歌路線は存続する見込みであった。

アカウント停止が解除されない場合

以下の対応が考えられていた。

対応		内容	影響と問題点
新アカウント作成	第1案	過去制作の全ての駅名動画を再UPしてから活動再開	過去作品のアップ数が多いほど、 （利点） 過去の動画とのつながりが分かりやすくなり、視聴者数の回復を早まる可能性が高い。 （欠点） 短時間に多数の動画をUPすることになり、アカウントが再停止される危険性が高まる。 最古期のクオリティの低い動画が再UPされる。 ホームページの大規模改修が必要となる。
	第2案	第18作以降の駅名動画を再UPしてから活動再開
	第3案	第52作以降の駅名動画を再UPしてから活動再開
	第4案	第61作以降の駅名動画を再UPしてから活動再開
	第5案	過去作品を再UPすることなく活動再開
ニコニコ動画のみで活動継続		YouTube路線の廃止	視聴者の大幅な減少が予想される。 また、アドセンスが使用できないため今後の動画作成に難を生じる可能性がある。 ただし、ホームページの大規模改修は不要である。
駅名替え歌路線の部分廃止		動画制作からは撤退、 駅名辞書や駅名替え歌作成支援プログラムの開発は継続	想像地図研究所の三大路線（架空地図・架空言語・駅名替え歌）のうち、架空言語は2015年に事実上の打ち切りになっている。 駅名替え歌も打ち切ると創作活動が架空地図のみになってしまい、サイトの求心力が下がる。 ただし、ホームページの大規模改修は不要である。
駅名替え歌路線の完全廃止		駅名替え歌からの完全撤退

存廃の争点

駅名替え歌路線の存廃の争点は以下である。

1. 想像地図研究所のメインの創作活動は架空地図であるが、駅名替え歌を創作することは架空地図描画に必要となる架空駅名を創作することに役立っている。さらに、想像地図研究所のサイトのアクセスアップにも貢献している。
2. 一方で、「アカウントを再建し、ホームページを大改修する」という作業は負担もリスクも大きく、苦労が割に合わない可能性がある。また、作業時間を要し、メインである架空地図の創作が停滞する可能性も高い。
3. 果たして、苦労して再建して投資に見合ったものが得られるのか？
4. 「存続」を選択したとして、第1案～第5案とニコニコ動画のみでの継続という6つの案が存在する。どの案も一長一短あって一筋縄に決めることが難しいが、その選択に時間をかけるぐらいなら廃止し、架空地図の創作を行った方が良いのではないか？

すなわち、駅名替え歌路線の存廃は、「駅名替え歌路線を存続するために努力を払うことが、今後の架空地図創作活動にどれほど役に立つのか」という部分に集約されると言える。

想像地図研究所サイトのアクセス解析によれば、駅名替え歌関連の単語を検索してサイトにたどり着いているユーザーはわずか2％に過ぎない[7]。このため、駅名替え歌が想像地図研究所のサイトのアクセスアップにも貢献している度合いは大きいとは言えない。また、想像地図では既に駅名替え歌で得たノウハウを生かした架空駅名の造語が進められており、すなわち駅名替え歌は既に、架空駅名の造語に対して充分に活躍したといえる。このため、「1.」の内容は駅名替え歌路線存続を支持する要因としては小さいだろう。

一方で、想像地図研究所の三大路線（架空地図・架空言語・駅名替え歌）のうち、架空言語は2015年に事実上の打ち切りになっている。また、架空地図は完成が2028年の予定である。しかし、駅名替え歌は完成済みの作品を何本も出しているという違いがある。

事件後の動向

1月末の決定

2017年1月28日、アンケートなどの結果をもとに、以下の方針に決定した。

• 想像地図研究所の駅名替え歌路線は、存続する。
• 再開方法は、「アカウントの停止に対する異議申し立ての返信」がどのように来るかによって対処法を変える。
  • 返信が来た場合で、停止されたアカウントが2月16日までに復帰する場合は、そちらで活動を再開する。
  • 返信が来た場合で、停止されたアカウントが2月16日までに復帰しない場合は、2月下旬をメドに新アカウントを設置し、3月までに活動を再開する。
  • 返信が来ない場合も、2月下旬をメドに新アカウントを設置する、3月までに活動を再開する。
• 過去の作品については、
  • 第67作「春夏秋冬 (Hilcrhyme)」以降の6作品は、再UPする。
  • 第66作「好きな人がいること (JY)」以前の66作品は、再UPしない。
  • 以下の作品はリメイクの対象とする。ただし着手する順序に関しては未定である。
    • 第21作「アゲハ蝶 (ポルノグラフィティ)」
    • 第53作「トリセツ (西野カナ)」
    • 第65作「前前前世 (RADWINMPS)」
• 今後は全県3周制覇以上のみに挑戦する可能性が高い（未定）。

2月上旬のニコニコ動画仮復旧

2017年2月5日、ニコニコ動画での駅名動画投稿が再開し、休止していた駅名替え歌路線がニコニコ動画では再始動した。

2017年2月8日、YouTubeの旧アカウントの復帰の望みがないという判断から、暫定的な新アカウントが設置された[8]。しかし、YouTubeでの活動再開の見通しは立っていないかった。

2月中旬の再廃止検討

YouTubeに新アカウントが設置されたものの、新たな問題が露呈した。これまで、想像地図研究所の駅名替え歌は、

1. 重複ゼロ
2. 全県n周制覇（できるだけnを大きくする）
3. 廃止が決まった駅名は使用しない。
4. 動画はニコニコ動画とYouTubeに同時にアップする
5. 動画は作成した順番にUPする

というルールで作られてきた。しかし、新アカウントに旧作品を再アップすることは4および5に違反する[9]。

一方で、動画作成には音源を作るための資料の費用が必要である。また、ニコニコ動画についても、動画を無限にUPできるわけではないため、長期的に継続する場合はプレミアム会員になる必要があり、その費用も必要になる。以前はYouTubeにUPした動画の広告でその費用をまかなうことができると考えられていた。しかし、YouTube路線を廃止してニコニコ動画のみで継続する場合は、それがなくなり駅名替え歌は赤字路線になる。このことは想像地図の創作にマイナスになり、駅名替え歌路線を廃止することを再検討しなければならなくなった。

存続の争点は「何を受け入れるのか」であり、想定される選択肢は以下である。

#	容認するもの	対応	メリット	デメリット
1	動画制作に必要な資料費用での赤字を容認	ニコニコ動画のみで駅名替え歌を継続	路線自体は継続 新作がニコニコ動画でなら閲覧可能	資料やプレミアム会員費用による赤字が増大 赤字は想像地図に悪影響
2	駅名替え歌のマイルールを曲げることを容認	ルール4・5を撤廃、 ニコニコだけでなくYouTube路線も継続	ニコニコのみの場合より視聴数が期待できる YouTubeの広告による赤字補填が期待できる	ルール変更は駅名動画の伝統を損なう 動画管理上の不都合が生じる
3	ルール変更も赤字も容認しない	駅名替え歌路線の廃止	想像地図への影響がない

なお、いずれの選択肢を選択した場合も、ニコニコ動画で既に公開されている動画を能動的に削除することはないため、ニコニコ動画で過去作品を閲覧することは可能とされていた。

そして復活

2017年2月18日、5つのマイルールに違反せず再開する「ウルトラC」的な方法が発見されたことが宣言され[10]、新アカウントでの動画投稿が再開された[11]。

その後は、旧作品の再UPが順次行われていたが、2017年3月11日、第2次想像地図研究所YouTubeチャンネル停止事件（彼方事件）が発生し、再び動画の閲覧が不可能になった。

脚注

1. ↑KORIDENTETSUのチャンネル
2. ↑2017年1月16日のツイート
3. ↑ 駅名替え歌を投稿することはカバー曲を投稿することに相当し、YouTubeのシステム上、「これは第三者が作曲した曲を私がカバーしたものです」というオプションを選択することが可能である。従って、著作権の問題でアカウントが停止されたとは考えにくい。
4. ↑ 仮に著作権の問題であったとしても、事前の警告が行われるはずであり、予告なき停止は不自然であろう。
5. ↑ 新アカウントを設置するとそちらも即座に停止になったという報告があるため。
6. ↑KORIDENTETSUのマイページ（ニコニコ動画）
7. ↑2017年1月18日のツイート
8. ↑2017年2月8日のツイート
9. ↑ 廃止が決まった駅名を含んだ動画は、再UP対象から除外されているため、3には違反しない。
10. ↑2017年2月18日のツイート
11. ↑想像地図研究所のYouTubeチャンネル

関連項目

• 彼方事件（第2次想像地図研究所YouTubeチャンネル停止事件）
• 垰瀬内シリーズ

外部リンク

• 想像地図研究所
• KORIDENTETSUのマイページ（ニコニコ動画）
• 想像地図研究所のYouTubeチャンネル（新アカウント）

特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC BY-SAライセンスの下で利用可能です。