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西澤 桃華(にしざわ ももか)は、吉崎観音作の漫画『ケロロ軍曹』およびその関連作品に登場する架空の人物。アニメ版の声優は池澤春菜。テンプレート:ネタバレ
日向家を囲む四方の風の西。タママが居候している西澤家の令嬢で、彼のパートナー。タママが宇宙闘犬マゼラン・レトリバー(原作第146話より。桃華は野良犬だと思っている)に埋められそうになっていたのを助けたことをきっかけに彼を居候させている。
小学4年生のときに日本の私立四鷹小学校へ転校(クラスは1組。また日向冬樹も当時同校の転校生であった)。それまではフランスで2年間過ごしていた(原作第146話・アニメ第282話Aパートより。「2年間」という設定は原作のみ)。中学校については原作では当初進学校へ行くことが決まっていたが、それを辞めて吉祥学園へ来ることにした(第5話。本人は理由を秘密にしているが、冬樹と一緒の学校へ行きたかったためと思われる)。現在は吉祥学園中等部1年B組で、冬樹と同級生である。
西澤家は私設軍隊を持つような大変な富豪であり、その総資産額は国家予算に匹敵する。ここの家にはがきを送りたければ、はがきに「東京都武蔵市 西澤邸」と書けば届くらしい。
髪の色は水色で、瞳の色は紫。髪型は父親に似ており、小学生のころはピン留めをしていたが現在ではつけていない。髪と瞳の色は母親譲りである。側頭部に尖って伸びている左右二つずつ生えた髪の毛は原作の初期では細かったが現在は太くなっており、人格が裏桃華になると尖るようになっている。夏では主にホルターネックを着る。
小学生の頃はロングヘアーだったが後に今の髪型になる。
身長は152cm、体重は44kg(『ケロロ軍曹 ひみつ超ひゃっか』より)。
西澤家のスーパーコンピュータによる分析と世界中の高名な権威の鑑定によると、体型は「完璧な幼児体型」とのことであり、そのことに本人もうすうす感づいていたという。しかしクルルの発明した「ジンセイガニドアレバ銃」の誤作動で大人になったことがあり、その際にはなかなかのセクシーな体型になっていた。
吉崎観音がサイン会にてスケッチした女性がモデル。
母親譲りの二重人格である。普段(表)の人格はおしとやかな優しい性格だが、2番目(裏)の人格(通称「裏桃華」)は相当の乱暴者でキレると手がつけられない(詳細は表と裏の変化を参照)。
桃華の心の中における表と裏の対話シーンがよく登場するが、そこではお互いを「表」「裏」と呼び合う。登場した当初は表桃華の性格が裏桃華の性格に豹変したような描写で二重人格とは言い難い感じだったが、原作第27話・アニメ第15話で一度表と裏が2つの個体に分かれたことがあり(質量保存の法則は無視している模様)、それを境に完全に別人格化した(元に戻るには2個体がしばらくの間精神と身体を同調させる必要があり、シンクロナイズドスイミングをして元に戻った。なお、分裂したままだと寿命もそれぞれ半分ずつになるらしい)。
表と裏の変化[]表の人格の一人称は「私」か「桃華」で、敬語を使って話す。これに対し、裏の人格の一人称は基本的に「俺」(当初は裏桃華も「私」だったが分裂後から「俺」と言うようになった)で喋り方も暴言を伴った男言葉に変わるうえ、声も優しげな大人しい声からドス太い声に変わる。(でも両方とも池澤が声を出している。)
また、裏桃華になると髪が尖る(原作では分裂後にこの描写が加わった。なお、それ以前が描かれた原作146話では尖っていない。)・目つきが鋭くなる・さらにアニメでは髪のツヤの形がギザギザになるなどの外見上の違いが表れる。
表の桃華は、運動がやや苦手と言っている(原作第39話)が、アニメでは第62話Aパートなどでの「モアピーチサマー」としての桃華は表のままでも難なく走ったり跳んだりしている。
日向姉弟と関わるようになってからは、スポーツに意欲的に取り組んでいるようだ。
裏桃華になるとスポーツは普通に出来ており、むしろ得意になっているようにも見える。握力もかなり強くなっていると見え、裏になったとたんに持っていた湯呑みやティーカップを握り潰したこともある。パワーも増大し、例えばアニメ第108話Bパートではクルル作のパワードスーツ(作中では"特殊ペコポン人スーツ"と呼称)相手に一人で大立ち回りを演じていた。
裏桃華の活躍により、冬樹から「パワーキャラ」(原作第15話)や「トップアスリート」(原作第39話)と認識されている。
さらに、表から裏になるとポテンシャルも上昇するらしく、アニメ第120話Bパートではダーイシ星人の「トレンディビーム」により金縛り状態となるものの、冬樹が攻撃されて裏の人格になった途端に術が解けて星人を張り飛ばしていた。また、アニメ第168話Bパートにて西澤ピーチグループ主催の七夕パーティで人ごみにまぎれて自分の所へたどり着けない冬樹に会いたいあまりに、その怒りのパワーで大勢の人ごみや桃華親衛隊、ポールまでを吹き飛ばしてしまっていた。
なお、裏桃華になるときには「裏ドルフィン」という物質が分泌される(原作第39話)。
さらに裏桃華は自らの愛の力(パワー)によって心臓の動きを弱らせ、体温を下げることができる(原作第69話・アニメ第36話。ナレーターはうっかり「悪の……」と言いかけ、慌てて修正している)。
原作110話で、クルルの洗脳バッジによって表と裏の人格が一つになった際にはタママと互角の戦いを繰り広げ、両親譲りの格闘センスを見せた。
3番目の人格[]アニメ第75話では、クルルの兵器によって西澤梅雄のデータをインストールされたことで「3番目の人格」が出現したことがある。本来人格は変化しないはずだったが、クルルの徹底的なコストダウンにより安いパーツを使ったせいでこの人格が出現した。
この人格は父・梅雄と同様のキレ者でありサングラスをかけ、服も着替えていた。流し目がかなり怖く、ナレーターを仰天させてしまう。声質は裏桃華に近いが、しゃべり方は梅雄そっくりで命令口調が多い。一人称は「私」。
ケロロ小隊に地球侵略を依頼し「冬樹ハイロゥ966ギガヘルツ」という特殊な洗脳電波により冬樹を「世界の支配者」の座につけようとするが、彼の抵抗とケロロ小隊の謀反により計画は頓挫。冬樹の本質とその魅力を理解し、「冬樹君には今のままでいて欲しい」と告げて元に戻った。
両親は西澤梅雄と桜華。2人とも格闘技に縁の深い人物だが、彼女はそれを継がなかった。とはいえ裏桃華の驚異的な身体能力と格闘技術はやはり親譲りのもので、結局のところ『この親にしてこの子あり』といったところである。
両親そろって極度の「親ばか」であり、例えば父親の梅雄は桃華と二人三脚をする為だけに5兆500億円という途方も無い金額を費やし、挙句桃華の依頼で妨害を図ったケロロ小隊と一戦交えている(アニメ第131話Bパート)。しかもこの時は浮かれていたのかスコットランドと日本の時差を考慮せずに予定を組んでしまい、結局参加できていない。
一方、母親の桜華も娘の前では牙を抜かれたようになり、ややツンデレみたいになってしまっている。さらにポールの回想の中では赤ちゃんの桃華にデレデレになった(表の)桜華が登場し、アニメ第160話の最後でカーネーションを一輪もらった時も思わず表の人格が出ていた。
梅雄とは週に一度、彼の住むスコットランドの古城で一緒にお茶を飲んでいる。
外見上の遺伝としては「髪形」が梅雄似、「髪・瞳の色」と「人格交代と共に髪が尖る」のが桜華似。性格上の遺伝としては「二重人格」であるところが桜華ゆずり、「巨額の金額を費やしてまで自分の願望を実現させようとする」ところが梅雄ゆずりだと思われる。
前述の通り小学4年のときに四鷹小学校へ転校し、その当初学校の廊下で日向冬樹とぶつかってしまう(桃華は男子児童が自分のすぐ近くを通ったことにとまどいを覚えたらしいこと、冬樹は読書をしながら歩いていたことが原因)。これが2人の最初の出会いである。桃華は大富豪の令嬢という「特別」な立場であったが、それゆえの特別扱いは望んでおらず、むしろ周りから「普通」に接してもらうことを望んでいた。そのような彼女にとって、冬樹は「決して特別ではないが、ものごとを普通に・ありのままに受け入れてくれそうな人」である、とその後の学校生活を通して感じられ、次第に冬樹に好意を寄せるようになっていった。そして冬樹との「共通の趣味」を手に入れるため、この頃からオカルトを学び始めている(以上、原作第146話・アニメ第282話Aパートより)。
しかし普段の表の人格は内気であるため、告白はおろか「冬樹君」と下の名前で呼ぶことすらできずにいる(アニメでは第2話Bパートのエピソードをきっかけに「冬樹君」と呼べるようになっている)。そこで彼に想いを伝えるため、内気な表を積極的な裏がフォローして仲が進展するように作戦を立てるストーリーがいくつかある。作戦は富豪令嬢という立場をフル活用しているため非常に大規模で、経費も数十億円から最大1兆円強になる(ストーリーはナレーターによる決算報告で締められることが多い)が、その大規模さゆえに大概はあらぬ方向へ話が転がり大騒動となってしまう。また、作戦は基本的に冬樹と2人きりになれるように練られる(執事であるポールが作戦を手伝うことはある)が、夏美や秋、ケロロ小隊(たまに小雪やモア)が同行して水を差されることもある。最近ではアニメ第230話Aパートや第261話Aパートのように、できるだけ西澤家の財力に頼らずに桃華が自分の力で成し遂げようとする作戦もある。
桃華の恋愛において、ケロロ小隊は重要な存在となっている。初期にはケロロやタママが桃華を冷やかしているシーンもあったが、特にタママは桃華が冬樹に話しかけるための「きっかけ」になっており、タママが頻繁に日向家に行っていることを口実に冬樹に会いに行っている(そもそも桃華がタママをマゼラン・レトリバーから救い西澤家に居候させたのもこのためである)。原作第53話・アニメ第51話では、ケロロ小隊が一時地球を離れたことで小隊の記憶を失った桃華は「会話に繋がるきっかけが無い」と言って冬樹に話しかけることが出来なくなった。また前述の通りアニメでは冬樹を「冬樹君」と呼べるようになっているが、これにもケロロ小隊が関わっている(同じくアニメ第51話で呼称が「日向君」に戻っていることより)。アニメ第205話では「もしケロロ小隊が日向家で発見されずすぐに地球から撤退していたとしたら、桃華と冬樹の関係はそれほど親密になっていなかっただろう」とクルルが語っている。同話で西澤グループが前述の「作戦」での経費流出により、「奥東京市を中心に全国に地下鉄を通らせる」という計画を断念していたことが発覚し、同話に登場した「ケロロ小隊が発見されていなかった世界」では地下鉄が通っている。つまり、ケロロ小隊がいなければ「作戦」が立てられることがなかったということになる。
夏美も初期は遠慮がなくて桃華をイラつかせていたが、最近では冬樹との関係に配慮して、冬樹の背中を押していることが多い。
桃華の妄想の中ではしばしば彼が美化されており、その際には「誰→」「冬樹くん?→」(矢印の先には美化された冬樹がいる)のようなテロップが入ることがある(例:アニメ第67話Aパートなど)。
後に、あるエピソードがきっかけで同じく冬樹のことが好きな月神散世とメル友になった。
なお、冬樹以外の男の子にバレンタインのチョコレートは贈らない(本人曰く「(冬樹以外にチョコを贈ることは)ありえない」)。
冬樹に近づく女性には、誰であろうと嫉妬の炎を燃やしてしまうことが多い。特に、初登場したとき(原作第98話・アニメ第133話)に「フユキをもらう」と宣言したアリサに対しては憎悪に近い感情を抱いており、アニメ第163話Bパートで彼女が教室に乗り込んできたときには思いっきりにらみつけていた。原作での人物相関図ではアリサに対して「トマドイ」と記されている。
表は他の人を「さん」付けで呼ぶことが多いが、裏はやや乱暴な呼称を使う。女性陣からは「桃華ちゃん」と呼ばれることが多い。
名前 | 桃華を呼ぶ際の呼称 | 桃華(主に表)に呼ばれる際の呼称 | 裏桃華のみが用いる呼称 |
---|---|---|---|
ケロロ | 桃華殿 | ケロちゃん・軍曹さん・ケロロさん | ボケガエル(分裂時) |
タママ | モモッチ | タマちゃん | タマ公 |
ギロロ | 西澤桃華 | ギロロさん | |
クルル | (西澤)桃華 | クルルさん | |
ドロロ | 桃華殿 | ドロロさん・タマちゃんのお友達 | |
冬樹 | 西澤さん・桃華ちゃん | 日向君・冬樹君 | 原作・日向君アニメ・冬樹君 |
夏美 | 桃華ちゃん・西澤さん | 夏美さん・夏美先輩 | |
秋 | 桃華ちゃん | お母様 | |
623(サブロー) | 桃華ちゃん | サブローさん | |
小雪 | 桃華ちゃん・桃華さん | 小雪さん | |
モア | 桃華さん・モモッチさん | モアさん | |
ポール | 桃華様・(桃華)お嬢様 | ポール | |
梅雄 | 桃華 | お父様 | 親父 |
桜華 | 桃華 | お母様 |
テンプレート:ケロロ軍曹
en:Momoka Nishizawaes:Momoka Nishizawako:니시자와 모모카zh:西澤桃華
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