ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン

ページ名:ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン

テンプレート:子記事

ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン (テンプレート:Lang-en)[1] とは、バンプレストのコンピュータゲーム作品『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場するバンプレストオリジナルのスーパーロボットである。略称はダブルG (Double G) 、DGG。

目次

概要[]

ビアン・ゾルダーク博士がプロジェクトURの元に開発した特殊人型機動兵器の一種。EOT特別審議会が主導する「プロジェクト・アーク」において、クレイドル防衛用の機動兵器として審議会の依頼を受け開発された。コードネームは「ダブルG」。

仕様の異なる機体による施設防衛がコンセプトで、汎用性よりも剣撃戦、砲撃戦など特定分野に特化している。これらを組み合わせ少数精鋭の部隊として運用することを目的としている。全部で4機が存在するが、4号機は劇中未登場で詳細不明のままである。

ダブルGはいずれも特機タイプであり、コスト面ではPTAMのような機体を量産する方が理にかなっていた。しかしEOT特別審議会は、これらダブルGすらも異星人との取引の材料にするつもりで前述の仕様を承認したとされる。一方DC側としては、ダブルGの開発はAMの開発を隠蔽するカモフラージュにもなった。

『α』シリーズでは、1号機と3号機は操縦系にダイレクト・モーション・リンク(DML)を採用する点が共通している。3号機は当初、別種のインターフェイスを搭載していたが、問題発覚により換装された。2号機は馬形態への変形機能を持つためDMLは搭載されず、ヴァルシオンと同じコクピットが搭載されていることが『OGs』で判明した。

『OG』シリーズでは1号機と2号機の作業を優先させたこともあり、3号機と4号機は機体仕様こそ決定していたものの、Bフレームの組み上げまでしかなされず、AMシーブズや操縦システムの組み込みは行われていない。その後エアロゲイターとの決戦に備え、ダブルGは4機とも分解され1号機と2号機はアイドネウス島外へ運び出され、3号機はトオミネ博士が密かに回収し、『第2次OG』に登場。4号機は行方不明のままである。

テンプレート:ネタバレ

ダイゼンガー[]

英字武器名称のあるものは北米版『OG』における表記。国内版と北米版『OG』で名前が違うものは(日本版 / 北米版)の順に表記する。

【武神装攻(ぶしんそうこう)ダイゼンガー】テンプレート:機動兵器

機体概要ビアン博士がアースクレイドル防衛用に製作したDGG1号機。ゼンガー・ゾンボルト専用機として開発されており剣撃戦に特化している。単独飛行が可能で内装火器もダイナミック・ナックル、ゼネラル・ブラスターなど特機系の技術の粋を集めた機体。特に『OG』シリーズではDC側に渡ったグルンガスト零式がこれらの武装に影響を与えている。テスラ研においては、ロブのアイディアでさらにG・インパクトステークやネオ・チャクラムシューターの装備まで予定されていた。人工筋肉を使用し、DMLにより搭乗者の動きがトレースされる。刀などの武器は手持ち式のHSコントローラによって操作する(プラキット解説)。劇中でゼンガー自身が「武神装攻ダイゼンガー」と命名。なお「ダイゼンガー」(大きいゼンガーの意)の名称は寺田プロデューサーが5秒で思いついた名称であったが、それ以上の妙案が無くそのまま決定となった。もっとも、それでは余りにも安直だったため「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン(Dynamic・General・Guardian)」の略称と設定された[2]。「DGG」は寺田の師匠格にあたる人物、「武神装攻」は当時の部下による考案[3]。武装 参式斬艦刀 (Type 3 Colossal Blade)グルンガスト参式の斬艦刀を継続して使用。本来の正式武装ではないが、使いこなしている。必殺技使用の際、形状が鉈状や巨大な両刃剣に変化する。ダイナミック・ナックル (Dynamic Knuckle)グルンガストシリーズのブーストナックルと同じくATS(自動追跡システム)を搭載し、パイロットによる手動操作も可能。設定画の肘部分にスラスターが確認できる。『OG外伝』から使用可能。ゼネラル・ブラスター (General Blaster)グルンガスト零式のハイパー・ブラスターと同様、重力場による仮想砲身から発射される熱線。外装の下に超大型のレンズが見て取れる。『OG外伝』から使用可能。ガーディアンズ・ソード (Guardian Sword)斬艦刀よりもやや小振りな片刃の剣で、取り回しは軽い様子。刀身がGの形になっている。『OG外伝』から使用可能。必殺技斬艦刀・電光石火( - ・でんこうせっか) (Colossal Burst)斬艦刀の刀身を形成するためのゾル・オリハルコニウム形状固定用エネルギーを剣先に集中させ放つ。スレードゲルミルも同名の攻撃を使用したことがある。斬艦刀・大車輪( - ・だいしゃりん) (Colossal Spinner)ククリ刀型にした斬艦刀をブーメランのように投げつける。漫画『Record of ATX』において、グルンガスト零式も零式斬艦刀を用いて使用している。斬艦刀・雷光斬り( - ・らいこうぎり) (Colossal Thunder)敵を一瞬の間に十字に切りつける。『OGs』においては「斬艦刀・疾風迅雷」と叫ぶことがある。斬艦刀・疾風怒濤( - ・しっぷうどとう)グルンガスト零式、参式と同一の技。『ジ・インスペクター』第22話でのみ使用。斬艦刀・雲燿の太刀( - ・うんようのたち) (Colossal Storm)斬艦刀を大上段に構え急上昇し、落下の速度を加えて一気に振り下ろす必殺技。「雲燿」とは「雲が燿(かがや)く」という字のごとく稲妻のことで、示現流では研ぎ澄ました錐が薄紙を貫くまでの間の時間を意味し、つまりは剣速が電光石火のスピードに達した状態を指している。なお、『第3次α』では唯一ゼンガーのカットインが入り、機体だけでも実に4種ものカットインが入るなど、演出が他の登場作品と比べてかなり派手。竜巻斬艦刀・逸騎刀閃(たつまきざんかんとう・いっきとうせん) (Tornado Blade)アウセンザイターとの合体攻撃。プフェールト・モードに変形したアウセンザイターの背中にダイゼンガーが騎乗し(この際アウセンザイターのマントをダイゼンガーが羽織る)、加速をつけ斬艦刀で横一文字に斬る。『OG2』ではこの後、敵を打ち上げ一刀両断する。『第3次α』『OGs』では斬艦刀を回転させて竜巻を発生させ、敵を上空へ打ち上げながら切り刻む。威力は絶大だが、本来は2号機が馬型に変形する意味も低く機体への負担も大きい。しかし「知的生命体に与える心理的効果」をコンセプトとする特機構想やプロジェクトURの真髄ともいえる戦法であり、敵異星人を衝撃と混乱に陥れた。戦場を駆ける巨大な騎馬武者の勇姿は、友軍の士気を鼓舞する効果もあった。初使用の際に技の名前を叫んでいるが、ゼンガーは詳細を把握しないままレーツェル指示でこの技を使用したため、正式な技名なのかは不明。『OG』シリーズでは名称が「竜巻斬艦刀」である。デザイン紺を基調とし、日本の鎧武者を思わせる形状。ゼンガーのキャラクターをストレートに体現したようなデザインである。これには、ビアンがゼンガーの武士的な生き様を具現化した説と、ビアンの愛娘リューネが時代劇マニアであったことに由来する説がある。デザインのイメージとしては大張正己の「バリメカ」をモチーフにしている[4]。ちなみに、口もちゃんと稼動するようになっている。劇中での活躍第2次αククルとの戦闘で大破したグルンガスト参式に代わり、急遽起動させたが、武装が未完成だったために危機に陥る。レーツェルの機転によりヒュッケバインMk-III・トロンベによって投げ渡された参式斬艦刀を装備し、以降そのまま運用した。このときに挿入されるテロップは全編通してここでのみ用いられる専用のものである。ロブからは武装の修理を提案されたのだが、ゼンガーは「斬艦刀さえあれば充分」と固辞している。第3次α『第2次α』のゼンガー編の続編であるトウマ編以外でも参式斬艦刀を使用する。なお『α』シリーズおよびGBA版『OG2』では左手で斬艦刀を保持している(『OGs』以降は右手)。OG2/OGs『α』『OG』とも設定上はゼンガー専用機として設計されたことになっているが、『OG』シリーズではゼンガーは連邦軍の人間であり、彼がDCへ寝返ってからビアンが戦死するまでにそれほど時間的余裕がなかった。そのためテスラ研へは分解された状態で送られ以降の開発はそこで継続されており、機体の組み上げと調整はインスペクター襲来の寸前まで行われていた。ガルガウの攻撃で大破したグルンガスト参式に代わり急遽起動したが、JINK-1の調整にはゼンガー本人が立ち会う必要があり、完成までOSには一時的にTC-OSが使われていた、そのためOSと機体のマッチングの問題で武装が全て使用不能に陥った。しかしその場に現れたスレードゲルミルから参式斬艦刀を投げ渡され、その剣のみで戦う。ほぼ同時タイミングでフィリオによってOSがJINK-1に書き換えられ、火器管制システムの不調を除いて問題なく動かせるようになっている。登場ステージのサブタイトルは「武神装攻ダイゼンガー」。サブタイトルがゼンガーのセリフに合わせて挿入され、それと同時にダイゼンガーのテーマ「剣・魂・一・擲」がかかる演出がなされている(ステージ開始時のタイトル挿入は無い。途中でタイトルが挿入される演出のあるステージは他にもあるが、このステージではタイトルの字体も専用のものである)。さらに『OGs』ではアニメのOPのような演出となり、ゼンガーの声でタイトルコールが入った。本作ではすぐにインスペクターに対する作戦に参加しなければならない状況であり、完全な修理には1か月ほどかかってしまうため、ゼンガーが修理を断り内蔵火器は使用不可のまま運用された。後に発売された『OG外伝』で武装の修復が行われ、機体換装で斬艦刀装備(従来と同じ)と斬艦刀なし(ダイナミック・ナックル、ゼネラル・ブラスター、ガーディアンズ・ソードを使用可能)に変更できる。後者ではアウセンザイターとの合体攻撃が使えない。北米版『OG2』ほぼ国内版と同一だが一部変更あり。北米版では専用書体のタイトル表記にオーバーライドして “Episode 30 Dygenguard” と表記され、これを受けてヴィガジが “ What was that!? ...and what does ‘Episode 30’ mean!?” と発言。すなわち「ゲーム内のテロップがキャラクターにも見えている」ことでヴィガジが混乱するというメタフィクションな展開となっている。無限のフロンティア壊れた参式斬艦刀と思しき残骸が、シュラーフェン・セレスト艦内の転移装置が置かれた区画に落ちている。OGIN『OGs』とほぼ同様の演出が行われており(この回ではゼンガーの名乗りまでサブタイトルが出てこない)さらに斬艦刀でガルガウを倒した後、舞い散る桜吹雪のエフェクトに加え、セリフに合わせ筆字の文章が出てくるなどさらに演出面が強化されている。なお、火器管制システムの不調はフィリオがJINKI-1インストールを行った瞬間、コンピュータに表示されたダイゼンガーの「FIRE CONTROL SYSTEM」だけが「CHECK」のままになっているという形で、画面上でも描写されている(ただし、画面上に映るのは一瞬だけ)。なおこの回では、「ダイゼンガー作画監督」というクレジットがスタッフロールに追加された。ダイゼンガー作画監督はジ・インスペクターの監督でもある大張正己で、モチーフとなっている「バリメカ」の生みの親が作画監督を務めた。第22話ではスレードゲルミルとの最後の決戦で「斬艦刀・疾風怒濤」を使用している。26話最終回にて「斬艦刀・逸騎刀閃」が使用された。


アウセンザイター[]

テンプレート:機動兵器

機体概要ビアン博士がアースクレイドル防衛用に製作したDGG2号機。エルザム・V・ブランシュタイン(レーツェル・ファインシュメッカー)専用機として開発されており、1号機をサポートする砲撃戦特化型の機体。ダイゼンガーと異なり飛行能力はないが、馬形態(プフェールト・モード) (Bufelt Mode) への変形機構があり、その背にダイゼンガーを乗せる機能が与えられている(竜巻斬艦刀・逸騎刀閃)。馬形態への変形はエルザムの「戦場を馬で駆けたい」という望みをビアンが汲み取ったものであるが、実際に馬の機体として乗りたかったかは不明。機動性と意外性に富んだ機能であるが、必要性は非常に低いとされた。しかしビアンは「プロジェクトUR」のコンセプトである「知能を持った敵に与える心理的効果」を重視し、2機の外見と連携攻撃パターンが設計された。エルザムは「一撃離脱」の戦法を得意としており、開発コンセプトにも最初から盛り込まれている。大出力のバーニア・スラスターと踵のフェルゼ・ラートと呼ばれるローラーダッシュ機構を駆使した高い機動性を誇り、長銃身ビームキャノンを用いた射撃戦により竜巻の如く戦場を駆ける。フェルゼ・ラートのみで走行しているわけではなく、爪先部分に搭載された機能限定型のテスラ・ドライブが発生させる、T・ドットアレイを斥力、および慣性質量制御場として構成することにより、高速で走行する際の姿勢制御や方向転換の補助としている。まさに「トロンベ」であるレーツェルの愛馬で、ダイゼンガーとの関係から、レーツェル自身がプフェールト・モードの状態をダイトロンベと冗談めかして呼んだこともある。「アウセンザイター」は独語で「穴馬」の意味で、レーツェル自身の命名。なお、本機も類に漏れず「トロンベ」と呼ばれており、正式名称で呼ばれることはほぼ皆無。「トロンベ」以外には、テスラ研のスタッフがダイゼンガーと合わせて「ダブルG」「DGG」と呼ばれた。人型形態はダイゼンガーと同等のサイズだが、馬形態は戦闘アニメ中では大きめに描画されている。武装シュルター・プラッテ (Schulterplatte)肩の円形シールドを投げつける。シールドは5基のビームブレード発生装置を備え、エネルギー刃で目標を斬撃する。名前はドイツ語で「肩の盾」。中央部にはブランシュタイン家の紋章があしらわれている。ランツェ・カノーネ (Lanzerkanone)2門の大型ビームランチャー。プフェールト・モードでは前脚と後脚になる。関節部にはTGCジョイントが用いられ、蹄にあたる部分には機能限定型のテスラ・ドライブが搭載されており、プフェールト・モード時の2機分の重量と走行の負担を軽減している。テスラ・ドライブはシュツルム・アングリフにも応用されている。ビームランチャーの設定だが、『第3次α』のみビーム属性ではない。ランツェはドイツ語で「槍」、カノーネは「大砲」(英語の「カノン砲」に相当)。ランツェ・カノーネW (Lanzerkanone W)ランツェ・カノーネを2本同時に用いた攻撃。『OGs』では高速で走行しつつ射撃を続け、とどめに飛び上がって複数回の射撃を叩き込む。なお、ダブルをWと略す記述方法は日本語独自のものであるが、北米版『OG2』でも「Lanzerkanone D」ではなくWのままとなっている[5]。必殺技シュツルム・アングリフ (Sturmangriff)ローラーダッシュで一気に間合いを詰め、ランツェ・カノーネによる連続攻撃を仕掛ける。攻撃方法は作品ごとに異なり、『第3次α』では崖から飛び降りる演出が入る(宇宙空間でも)。『OGs』ではランツェ・カノーネを一基投げ捨てた後に標的にマントを投げつけ、視界を奪いつつ銃剣部分で突き刺し撃つ技に変わっている。シュツルムはドイツ語で「嵐」、アングリフは「攻撃」を意味する。デザイン黒を基調とし、西洋の甲冑をイメージしたデザインでダイゼンガーと双璧をなしている。頭部にたなびく房飾り状のもの(変形時は尾部分)は、実は湯気である。特にプフェールト・モード時はジェネレーター出力が上昇し首と臀部から排熱する必要があり、これが鬣や尻尾のように見えている[6]。デザインを発注する際、一見してそうとは見えないように注文したが、馬型に変形すると予想していた人は結構いたとのこと[7]。劇中での活躍OG2/OGs部品の状態でテスラ研に送られている。送り主はシュウ。インスペクターの襲撃を受け出撃する。第3次αゴラー・ゴレム隊の襲撃を受けテスラ研より出撃。その際にダイゼンガーとの合体攻撃を披露している。無限のフロンティアシュラーフェン・セレスト艦内、転移装置が置かれた区画に本機の頭部らしき残骸が転がっているのが確認できる。OGIN初めて操縦席が明確に描かれており、通常のPTやAMとは異なりバイクのような座席(ブランシュタイン家の紋章入り)になっていることや、モニターに蹄鉄のような意匠が取り入れられている。初登場話の第15話ではダイゼンガー同様アウセンザイター作画監督がクレジットされており、山根理宏が担当した。26話にて初めてプフェールト・モードへの変形シーンが描かれた[8]


雷鳳[]

テンプレート:機動兵器

機体概要DGG3号機に画期的なマン・マシーン・インターフェース「システムLIOH」を搭載した量産試作機。読みは「らいおう」。帝国監察軍の強襲に遭った際、偶然にトウマが搭乗しパイロットとして登録された。その際空手の経験があったトウマに合わせて最適化され、足技主体の格闘戦用の機体となっている。素人であるトウマにいきなり操縦できたのは「システムLIOH」の賜物であるが、後にこのシステムにはパイロットの潜在能力を限界まで引き出した挙句廃人にしてしまうという危険な面があることが発覚。「システムLIOH」は取り外されダイゼンガーと同じDMLが搭載された。その結果、トウマは雷鳳を乗りこなすため厳しい特訓を受けることとなる。コックピット周りは「システムLIOH」を守るために頑丈に設計されている。開発者であるカオル・トオミネ博士はその危険な思想から学会を追放されており、その腹いせ、または雷鳳を他のDGGと同系機とみなされるのが嫌だったからか、雷鳳のDGGとしての登録は取り消されている。第12話ではミナキが同乗したまま戦闘を行ったため、DMLを搭載された際コックピット周りを変更された可能性がある。「雷凰」と書くのは誤り。ちなみに鳳は雄、凰は雌を指す。必殺技ハーケンインパルス両足にあるプラズマコンバータを使用し、プラズマを打ち出して敵を攻撃する。カウンターブレイク両腕のプラズマコンバータを使用し、発生させたプラズマビュートで敵を引き寄せ、蹴りを叩き込む。第1話のみ「ミドルレンジ格闘攻撃」となっている。ライトニングフォール両足にあるプラズマコンバータを使用し、プラズマを纏いながら落下し蹴りを浴びせる。第1話のみ「ワイドレンジ格闘攻撃」となっている。ライジングメテオ特訓の末に追加される技。連続の蹴りで敵を叩き上げ、とどめの一撃で地面に蹴り落とす。第34話ではミナキもこの技を使うことができる。デザイン白を基調とし忍者をイメージしたデザインだが、赤いマフラーを巻き足技主体で戦うため、仮面ライダーを彷彿とさせる。本来のDGG3号機は忍者をモチーフとしたデザインであったが、パイロットであるトウマの設定を踏まえ『第3次α』作中におけるデザインとなった。そのためDGG3号機と雷鳳は由来が同じでありながらも異なる外見を持つ存在となっている。肩部にある鎖帷子状の模様もその名残である。DGG3号機の段階では忍者刀を持たせる案もあったのだが、足技主体で戦うことから手持ち武器はオミットされ、「キックが必殺技ならば赤いマフラーが必要だろう」との考えからマフラーが付け加えられた[9]。劇中での活躍第3次αスーパー系主人公トウマの前半の搭乗機。特訓の末に必殺技が追加される、まさに本人の成長が見られる活躍をする。第2次OG登場予定。


大雷鳳[]

テンプレート:機動兵器

機体概要雷鳳をトウマに合わせて徹底的にカスタム化した機体。読みは「だいらいおう」。開発者であるミナキ・トオミネ博士の意向で再びDGGとして登録されている。脚部のプラズマ・コンバータの肥大化など、パワーや出力の向上を主眼とされており、トウマ以外では歩くこともできないほどピーキーな機体に仕上がっている。ベミドバンにやられて修理した際、システムLIOHのサポートなしで100%の力で戦うと機体もろともトウマまで破壊されるという設計上の致命的ミスが発覚。それに頼らず刹那の時ならば100%の力を出し切ることができるとして「神雷」を編み出し克服。大雷鳳とは「ダイナミック・ライトニング・オーバー」の略称であり、正式名称を聞いたトウマが勢いと即興で大雷鳳と略して以降、その名称で呼ばれることとなった。ベミドバンにより顔(を含む全身)が大破してからは、右目が眼帯のようなパーツで覆われている。搭乗方法は特異であり、機体から照射される光線にパイロットが包まれて浮遊し、機体に引き込まれるスタイルである。武装ハーケンインパルス・ドライブ両足のプラズマコンバータを使用し、プラズマを打ち出して攻撃する。カウンタースパイク・チャージ両腕と両足にあるプラズマコンバータを使用し、プラズマを発生させ敵を捕らえ引き寄せて攻撃する。プラズマスパイラル・ダイブ両足にあるプラズマコンバータを使用し、プラズマを纏いながら落下し蹴りを浴びせる。ライジングメテオ・インフェルノライジングメテオの大雷鳳バージョン。雷鳳とは違い、最初に殴りつけた後(この技以外では腕をほとんど使わない)相手をつかんで放り上げ空中で蹴り砕く形になっている。必殺技神雷後に追加される必殺技。盛大な連続蹴りで相手を蹴り飛ばしたのち、その相手よりも速く反対方向まで加速し、そのまま蹴り落とす。技の使用時にはフェイスガードが開き鼻梁と口があらわになった上、右目を覆うパーツが上がり瞳のある眼球が出現する。この状態ではダイゼンガーやアウセンザイターと類似した顔つきとなる。またダブルGの中でも瞳を有しているのはこの状態の大雷鳳のみ。この戦闘アニメーションの製作に2か月もかかったという逸話がある。デザインおおまかには雷鳳と変わらないが、プラズマコンバータが肥大化して大幅にボリュームアップしている。普段はフェイスガードで顔が隠れている。劇中での活躍OG2/OGsリュウセイがダイゼンガーに対抗したネーミングの中で「ダイライオー」と言う名称を上げているが、これはSRXの愛称候補として挙げられた名前であり、本機を直接指してはいない。『OGs』ではさらにリュウセイが「蹴り主体のロボットだといいのに」と発言している。第3次αトウマの後半の搭乗機。

ジンライ[]

『第2次OG』に登場する他のDGGを全て破壊するために作られたDGG3号機。システムZLAIと呼ばれるシステムによって制御されており、自律行動も可能らしい。白を基調とした雷鳳と異なり、黒を基調とした姿をしている。


採用技術[]

ABMDシステム[]

Artificial Bone & Muscular tissue Drive Systemの略(人工骨格筋肉制御システム)。人間の骨に当たる「Bフレーム」と動力伝達・姿勢制御を司る「AMシーブズ」の組み合わせによる機体駆動システム。人工筋肉の筋束には金属物質ではなく、EOTを応用して開発された軟質の擬似筋繊維を使用しているため柔軟かつ人間らしい動きが可能。

ダイレクト・モーション・リンク[]

ダイゼンガー等に搭載されている操縦システム。Direct Motion Link Systemの頭文字をとってDMLとも呼ばれる。パイロットはシートに座らずアームで保持され直立し、球状コクピット内のパイロットの動きをセンサーでリアルタイムでスキャンし機体動作へ反映させる。

パイロットの動きがそのまま機体の動作に反映されるため、操縦には卓越した身体能力が必要となる。また、機体へのダメージがパイロットにも伝わる面も持つ。システムLIOHを取り外された雷凰・大雷凰にも搭載。ヴァルシオーネにも試験的に導入されている。ヴァルシオーネでは専用ボディスーツが必要だったがダイナミック・ゼネラル・ガーディアンでは着用せずとも運用が可能となっている。

JINKI-1(ジンキ・ワン)[]

DML専用に開発されたOS。パーソナルトルーパーに標準搭載されているTC-OS等が行動の帰結点をパイロットが入力し間のモーションをOSが組み立てるのに対して、これはパイロットの動作から行動帰結点をOSが予測してモーションを組み立てるという正反対の方法をとっている。名称はビアン総帥の意向で日本語の「人機一体」をもじったものになっている[10]。本来、人間の複雑な予想の付かない動きをリアルタイムで機体に反映させることは困難でありDMLシステムが抱える問題点であった。しかしゼンガーのように一意専心の信念と、敵を断固撃破しようとするシンプルな行動パターンをもつ人物がパイロットである場合、DMLシステムの誤認識が減り、DML、ひいてはダブルGのパイロットに最適であると判断された。そこでビアンにより、グルンガスト零式のモーション・パターン・データを参考にして開発された。結果的にDMLシステムとJINKI-1を採用した機体はパイロットの技量と個性に大きく依存することとなる。

システムLIOH[]

カオル・トオミネ博士が開発し、雷鳳に搭載されたインターフェース。素人でも機動兵器を簡単に操縦でき、さらに実力以上の力を発揮できるようになる画期的なシステム。しかしその実態は、パイロットに極度の緊張感を与えることでいわゆる「火事場の馬鹿力」を出させるという、パイロットへの負荷が非常に大きい危険なものだった。トウマはこれを使い続けることによって暴走してしまい、以後雷鳳からシステムLIOHは取り外された。正式名称は「Lead Innovation Organic Hermony」。

脚注[]

  1. 北米版『OG』における表記。
  2. 「電撃スパロボ! Vol.3」122頁
  3. スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」|ネーミングセンス
  4. ソフトバンク刊 ゲーマガ 2008年11月号より
  5. ヴァイスリッターのオクスタン・ランチャーWの場合「Oxtongue Rifle D」と表記されている。
  6. 「電撃スパロボ! Vol.5」35頁
  7. 「電撃スパロボ! Vol.5」77頁
  8. ゲームでもムービー中に変身シーンはない。
  9. 「電撃スパロボ! Vol.5」78頁
  10. 『ジ・インスペクター』第15話では、インストールの瞬間、「JINKI-1」の文字の上に「人機一体」の文字が大書されるという演出がなされている。

出典[]

ゲーム[]

  • 第2次スーパーロボット大戦α
  • 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
  • スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
  • スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
  • スーパーロボット大戦OG外伝
  • Super Robot Taisen Original Generation 2

書籍[]

  • バンプレスト 『SUPER ROBOT WARS ORIGINAL GENERATION 2 OFFICIAL BOOK』2005年。(『OG2』購入特典)
  • バンプレスト 『Super Robot Wars OG ORIGINAL GENERATIONS Official Perfect File』2007年。(『OGs』購入特典)
  • 『電撃スパロボ! Vol.3』 メディアワークス、2006年。ISBN 978-4-8402-3329-3。
  • 『電撃スパロボ! Vol.5』 メディアワークス、2006年。ISBN 978-4-8402-3671-3。
  • 『電撃スパロボ! Vol.9』 メディアワークス、2008年。ISBN 978-4-0486-7301-3。
  • 『ゲーマガ 2008年 11月号』 ソフトバンククリエイティブ、2008年。

プラモデル[]

  • コトブキヤ S.R.G-S-016 NONスケール 「DGG-XAM1 ダイゼンガー」 2007年2月
  • コトブキヤ S.R.G-S-022 NONスケール 「武神装攻ダイゼンガー"逸騎刀閃"」 2008年4月
  • コトブキヤ S.R.G-S-027 NONスケール 「DGG-XAM2 アウセンザイター」 2008年10月
  • コトブキヤ 1/144 「DGG-XAM1 ダイゼンガー」2008年12月

関連項目[]

テンプレート:SuperRobotWars



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