イデオンプラモデル一覧

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イデオンプラモデル一覧は、青島文化教材社が、テレビアニメ伝説巨神イデオンの放送および同劇場版の公開に合わせて発売した関連プラモデルの一覧である。

目次

概要[]

『伝説巨神イデオン』は、富野由悠季監督が『機動戦士ガンダム』の次に手掛けたテレビアニメであり、青島文化教材社(アオシマ)がそのプラモデルを発売したのは、バンダイが最初のガンダムのプラモデル(ガンプラ)を発売してから、ガンプラブームが頂点に達しようとするまでの時期に当たる。そのため、多分にガンプラの影響を受けたものとなっている。

アオシマは当初イデオンについても、従来通り合体等のギミックを優先したプラモデルを作っていたが、最初のガンプラが発売されて半年ほどたった1980年の11月に、設定重視の最初のキットである1/420スケールのイデオンを発売した。本キットにはアニメスケールと表記されているが、300円売りのアニメスケールシリーズとは別の単独の製品である。本キットは1/100ガンダムより一回り大きいサイズであり、従来のアオシマ製ロボットキットに比べれば設定に近いものとなっていたが、中途半端な変形分離機能を持つなど玩具的なアプローチも残るものであった。これは1/100のガンダムがコアファイターが剥き出し状態で合体している等、玩具的な要素を残していたのと同様であり、試行錯誤の時期であったことを思わせる。アニメスケールの単独の製品としては、1981年の3月に1/2600のソロシップも発売されているが、これもガンプラの初期の段階でホワイトベースのキットが発売されていたことに対応している。

本格的なシリーズ展開は、1981年の2月より1/144のガンダムとほぼ同サイズである300円売りのアニメスケールシリーズで行われた。当時ガンプラは既に好調な売れ行きを見せていたため、イデオンシリーズのプラモデルもガンダムに準じたものとなった。他の作品のプラモデルも含まれるアニメスケールシリーズの中での展開となったのも、1/144スケールのガンプラが当初300円売りのベストメカコレクションの中で展開されたのと同様であった。大きく異なっていたのは、機動戦士ガンダムに登場するモビルスーツは設定寸法がほぼ同じものが多かったため、統一スケールでのシリーズ展開となっていたのに対し、イデオンに登場する重機動メカはサイズが様々であったため、製品ごとにスケールの異なる「箱スケール」でのシリーズ展開となってしまったことである。そのため、シリーズが進むにつれて、ガンプラの統一スケールというコンセプトを歓迎していたモデラー達から、スケールの統一を求める声が寄せられるようになった。

その声を受け、また劇場版の公開が決定したこともあって、新たに1/600統一スケールでのシリーズがスタートし、劇場版が公開された1982年7月までに全重機動メカのモデル化をほぼ終了した。引き続き、敵戦艦ソロシップに合わせて1/2600スケールでモデル化するシリーズもスタートしたが、こちらは全艦のモデル化を終了する前に打ち切りとなっている。また、敵の最終メカであるバイラル・ジンは、統一スケールでのモデル化が不可能なサイズであったため、アニメスケールシリーズでモデル化されている。このキットの縮尺である1/20000は、アリイ製のゼントラーディー軍戦艦と並んで、キャラクターモデルとしては最も縮小率の大きいものの一つである。1/600シリーズは、多くのものがアニメスケールシリーズより大きくモデル化されていたため(アディゴの様に逆に小さくなったものもある)、形状、ギミック共に進歩したものとなっている。殆どのキットは新規に開発されているが、アニメスケールのキットが極めて1/600に近かったドグ・マックのみは、アニメスケール版キットの一部部品の差し替えで発売されている。また、1/600のイデオンは別売もされているA~Cメカが合体するものであるが、変形・合体のギミックはほぼ設定に準じたものとなっている。劇場版公開時には変形・合体のギミックを廃し、可動部分を増やしたバージョン(プロポーションタイプ)も同スケールで新規開発された。

アオシマよりプラモデルとして商品化のアナウンスがされたが結局発売はされなかったアイテムとして、TVシリーズに登場したバッフ・クランの戦闘機「ゴンド・バウ」「「ガダル・ロウ」、戦艦「「バルメ/ブラム・ザン」「ガドモワ・ザン」、劇場版に登場した巨大兵器「ガンド・ロワ」がある。

上記の設定に忠実なモデルに先行し、アオシマの主力商品であった「合体ロボット」や「おやこマシン」などのシリーズでも、イデオンはノンスケールでモデル化されている。これらのキットの多くは変形・合体が可能であったが、1/600シリーズとは違って設定と大きく異なるものとなっている。

なお、下記表中の「発売」月は「日本プラモデル50年史」の付録に記載された発売予定を基にしたものであり、必ずしも実際の発売月をあらわしているものではない。

アニメスケール[]

No.縮尺製品名価格発売
41/810イデオン30081.02
51/1200ガンガ・ルブ30081.02
61/760ジグ・マック30081.02
71/25ベス & カララ30081.03
81/25コスモ & カーシャ30081.03
91/25ギジェ & ハルル30081.02
101/25ダミド & シェリル30081.03
111/550ギラン・ドゥ30081.03
121/610ドグ・マック30081.07
131/1550ガルボ・ジック30082.01
181/350アディゴ30081.08
191/830ロッグ・マック30081.11
201/1300ギド・マック30082.01
231/1100アブゾノール30082.04
241/1700ザンザ・ルブ30082.03
251/30カララ・アジバ専用ガタッカ30082.01
261/30一般兵士用ガタッカ30082.11
271/50ジョング30082.01
281/20000バイラル・ジン30082.12

1/600スケール[]

No.縮尺製品名価格発売
11/600イデオン160081.11
21/600ジグ・マック50081.11
31/600ガンガ・ルブ100082.01
41/600イデオン Aメカ40082.01
51/600イデオン Bメカ50082.01
61/600イデオン Cメカ50082.01
71/600波導ガン30081.11
81/600アディゴ(2個セット)30082.05
91/600ギラン・ドゥ30082.05
101/600ドグ・マック40082.06
111/600ザンザ・ルブ150082.06
121/600ロッグ・マック60082.06
131/600ギド・マック100082.07
141/600ガルボ・ジック130082.07
151/600アブゾノール100082.07
161/600ズロォ・ジック30082.09
171/600イデオンプロポーションタイプ70082.09
181/600ゴンド・バウ未発売
191/600デッカ・バウ & ギル・バウ30082.11

1/2600スケール[]

No.縮尺製品名価格発売
11/2600ソロシップ50081.03
21/2600ガタマン・ザン40082.06
31/2600グラム・ザン30082.07
41/2600ドロワ・ザン80083.01
51/2600サディス・ザン40082.12
61/2600ガロワ・ザン80082.12
1/2600ムサッシ未発売

その他のスケール[]

No.縮尺製品名価格発売
A1/2000イデオン VS 重機動メカ三脚型20082.01
B1/2000イデオン VS 重機動メカ二脚型20082.01
1/420イデオン100080.11
11/420光るイデオン240082.01
31/600光るガンガ・ルブ240082.05

ノンスケール[]

シリーズ名No.製品名価格発売
ミニ合体ロボットI-33イデオ・クロッサス10080.07
ミニ合体ロボットI-34イデオ・ノバ10080.07
ミニ合体ロボットI-35イデオ・デルタ10080.07
ミニ合体ロボットI-36イデオ・バスタ10080.07
合体ロボット合体巨神 イデオン70081.01
合体ロボット機動合体 イデオン70081.01
合体ロボット合体ロボット イデオン100082.01
マイクロプラモデル14伝説巨神イデオン10081.01
おやこマシンRH-17イデオン20081.01
おやこマシンRH-18イデオノバ20081.01
おやこマシンRH-19ソロシップ20081.01
おやこマシンRH-20イデオデルタ20081.01
ポケットパワー7イデオン50081.01
ポケットパワー8ソロシップ イデオン50080.12
ポケットパワー9Xメカ イデオン50080.12
ポケットパワー11イデオンスペシャルデラックス100081.01

その他[]

電撃ホビーマガジン2010年8月号には、1/810アニメスケール・イデオンの復刻版(赤色成形)が付録として付けられた。また、本文には1/600重機動メカ全点の作例と、アオシマ製イデオンプラモデルの大部分の箱絵が掲載されている・

関連項目[]

参考資料[]

  • 日本プラモデル工業協同組合編「日本プラモデル50年史」特別付録「昭和プラモデル全リスト」


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