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テンプレート:漫画『ののちゃん』は、いしいひさいちの4コマ漫画作品。サトウサンペイの『フジ三太郎』に代わる朝日新聞朝刊の4コマ漫画作品として、1991年10月10日から『となりのやまだ君』の名称で連載開始。同作者の『おじゃまんが山田くん』を意識して付けた名前だったが、主人公であるはずののぼるくんよりも妹のののちゃんの人気が高かったため、1997年にタイトルと主人公が変更された。
サザエさん方式で物語が進められているため、登場人物は年を取っていない。
いしいの病気療養に伴い、2009年11月22日から2010年2月28日まで休載していた。
いしいにとって初めての(毎日掲載を前提とした)新聞連載作品である[1]。しかし、それまでの雑誌などでの作風を大きく変えることなく、作品を執筆している。このため、全国紙の新聞連載4コママンガとしては前例のないような表現が見られる(特に『となりの山田くん』初期)。その一つとして、レギュラー人物に関西弁を話すキャラクターを複数設定したことがあげられる。また、有名人に対するあからさまな揶揄や、隠語に近い言葉を登場人物にしゃべらせるといった点もある。例としては以下のようなものがあった。日常漫画でありながらもSFやファンタジー的な要素も折り込まれている。
兵庫県南部地震発生直後には被災地の住民の安否を気遣う山田一家の様子が描かれた。その後も約5日間に渡り同地震関連の作品を立て続けに掲載している。ひとつの時事ネタをこれほど連続して描いたのは後にも先にもこの時のみであった。『ののちゃん』となってからは、有名人の揶揄も含め、時事ネタは減少している。
初期は振り仮名はついていなかったが、現在はカタカナで振り仮名がついている。新聞連載4コママンガとしては、オチが難解なエピソードも散見されるが、それがこの作品に独特の味を生んでいる。
2010年の連載再開後は、のの子のクラスの学級新聞に載った4コマ漫画という体裁で別の漫画が描かれるケースが出ている。内容としては、初期のような実在人物を揶揄したもの[5]や、いしいの他の作品(「忍者無芸帖」[6]「嗚呼!栄冠は君には輝かない」[7]「B型平次捕物帳」[8]「仁も義もなき戦い」[9])と同一もしくは類似したものがある。
改題の際、世界観は同じであるが、登場人物の配役が一部変更された。
テレビ朝日で2001年7月7日から2002年9月28日まで放送された。東映アニメーション製作。全61回。青森朝日放送・秋田朝日放送(23話と49話から59話までは未放送)でも放送。山形テレビとメ〜テレでも、穴埋め的に数回放送された。放送時間は、土曜9時55分から10時25分。青森朝日放送でははじめ土曜6時、のち水曜16時から。秋田朝日放送では火曜16時から。
高畑勲監督によるスタジオジブリの長編アニメーション映画である。英題は「My Neighbors The Yamadas」。糸井重里によるキャッチコピーは「家内安全は、世界の願い。」。1999年7月17日日本公開。1999年に第3回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。スタジオジブリではこの作品以降、セル画制作アニメを用いないフルデジタル処理で制作されることになる。実在する漫画や会社バイククロネコヤマトや月光仮面、ホンダ・ジョルノがいくつか登場する。
たかし・まつ子の結婚から、のぼる・のの子の誕生と成長、山田家とそれを取り巻く人々の日常茶飯事やよしなしごとが、折々に松尾芭蕉や与謝蕪村、種田山頭火の俳句を挟んで歳時記としつつ、暖かく緩やかに描かれる。
東宝による配給が続いたスタジオジブリ製作作品において唯一、松竹によって配給され、ジブリの事業提携先であるウォルト・ディズニー・ジャパン(後にジブリ社長となる星野康二)が製作委員会に正式参加し、『もののけ姫』を上回る出資を行った作品である。2009年時点では、高畑勲が監督した最後の長編作品である。
作品内容は原作の4コマエピソードを繋ぎ合わせたオリジナルストーリーである。もともとテレビアニメ用に持ち込まれた企画だったが、「家族」を描いたテーマの作品を模索していた高畑監督の目に留まり、長編作品として企画が動き始めた。まつ子たかし夫婦を軸に家族の物語が展開していき、のの子は前半の進行役として話が進めていく。
高畑監督の意向で、この映画はフルデジタル処理でありながら、水彩画のような手描き調の画面となっている。これを実現するために、実に通常の3倍もの作画(1コマにつき、実線、塗り、マスク処理用の線の合計3枚が必要となる)17万枚が動員され、製作途中の画風模索もあり制作費が膨れ上がったとされる。実はジブリ作品の中で一番枚数を使っているのはこの作品である。
およそ20億円の制作費用をかけ、鳴り物入りで封切られたが、配給収入は目標の60億円を大きく下回る7.9億円に留まった。これは『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ/火垂るの墓』の配収5億円台は上回るものの、『魔女の宅急便』以降の平成期のスタジオジブリ作品では最も興行収入が低く、本作と同じ徳間書店・日本テレビ・博報堂が製作に参加して3月に封切られた『ガメラ3 邪神覚醒』の興行成績(製作費15億円、配給収入7億円)よりも見劣りした。配給元の松竹もシネマジャパネスク戦略の迷走や、度重なる興行収入の不振から2000年度2月期決算において21億円の特別損失を計上した。
松竹は、劇場の客数不入りを隠蔽するため、公開初日に社員約300人を丸の内ピカデリーに招集しサクラとして客席を埋めた。動員された社員には、前日に「劇場に顔見知りがいても、けっして挨拶しないように」との通達が出された。松竹は、スポーツ紙や週刊誌の記者に歌舞伎のチケット、スカーフなどを配布するなど、マスコミ対策を実施した。サンケイスポーツは「『となりの山田くん』も15億円の大ヒット、社内が明るくなってきたし、社員が活発になってきた。」との大谷信義社長のコメントを掲載したが、15億円とのコメントは嘘だった[17]。
前々作の『おもひでぽろぽろ』のように劇中さまざまな歌が挿入され、矢野顕子が主題歌を担当した。またミヤコ蝶々の最後の映画出演作となった。
いしいの出身地である岡山県玉野市では、いしいの協力を得て、2010年7月より原動機付自転車向けにののちゃんをあしらったナンバープレートの交付を開始した[18]。
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テンプレート:高畑勲
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