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海底世界とは、彼らが以前まで住んでいた場所。
海底世界は世界中にあるが、ここではブリテン島周辺にある海底世界について書かれている。
+位置-位置
海底世界は基本世界中にあるが、発展している海底世界は主にヨーロッパやアジアにある。
技術なども場所によってはかなり発展しているが、地上の国々のような他国との貿易が盛んではないため、経済格差がかなり大きい。しかし誰もが自分たちの周りしか知らないため、格差なんてものは知る由も無い。
海底世界は我々でいう深海(一般的には水深200m以上の海域)にあり、日光がほとんど届かないため、常に発光するものを携帯したり、道を照らしたりすることが多い。そのため、街灯が地上よりも多い傾向にある。
+文明-文明
海底世界は本来、単体では文明を発展させることはできない。ゆえに、昔から地上の文明を参考に発展させてきた。
地上の人間が海に捨てたもののうち、いくつかは海底世界にまで落ちてくるためそれを参考に作ることが多い。主に言語や服などがそれらにあたる。そのため、イギリス付近の海底世界では英語を話し、日本付近の海底世界では日本語を話す。
また、地上ではほとんどが廃れてしまった「魔術」や「魔法」が一般的に認知されており(そもそも水中で呼吸ができたり外部から見つからないのは魔術による結界のお陰であったり、人魚の成り立ちが魔術に由来するものという一般常識がある)、多くはないがそれらを行使できる者もいる。彼らは「魔術師(マジシャン)」などと呼ばれ、その希少さも相まって一般の人々からは敬われている。魔法を扱える者に至っては魔術師よりも希少なため、その人魚を崇める者もいる。
地上では科学の発展により魔術はそのほとんどが継承されなくなり扱う者が減ってしまったが、海底世界は文字通り水中にあるため、科学の発展が芳しい。そのため魔術が現在も残っており、様々な事柄に使用されている。
魔術と魔法の違いは機会があれば別ページに記載しておく。
+文化-文化
・宗教
この海底世界はヨーロッパにあるため、海底にまで落ちてくる物のうち宗教に関する物はほとんどがキリスト教の物のため、ほとんどの者がキリスト教を信仰している。また、ユダヤ教徒も一部存在している。
・食
主に魚や甲殻類を食べる。地上よりも調理法は少ないが、負けず劣らずの味。……と彼らは思っている。
・被服
基本的には地上と変わらぬ洋服。靴などが存在しないため、その他の装飾が多い傾向にある。地上において人魚は裸で描かれがちではあるが、それは昔の話であり、時代が進むにつれ服を着込むようになった。泳ぎにくいと思うかもしれないが、地上の人間が空気抵抗を気にせず服を着て動くように、人魚たちだって服を着て泳ぐのだ。
海の生物は、地上で言う熊や猪などの獣と同じような認識。ある時は恐れ、ある時は美味しくいただく。鮫などが近づいてきた時は魔術で追い払ったり、それでも逃げない場合は駆除することが多いが、一部から「サメがかわいそう」などと苦情が来ることもしばしばある。
また、家畜として飼われている魚も多い。一般家庭でよく飼われているのは可食部位の少ない小さな魚など。
+政治-政治
概ね、すぐ側にある国(ここではイギリス、フランスなど)を参考に政権体制をしいている。海底世界でも地域によって様々だが、場所によっては王族や皇帝がいたりする。
また、国のトップ階級の人魚たちは、後述する人魚姫計画に深く関わってはいるものの、地上に出ることは許されていない。国のトップが地上に出てしまうと、海底での政治ができなくなってしまうからだ。
+人魚姫計画-人魚姫計画
人魚姫計画とは、人魚たちによる、海のゴミ被害の対策の成れの果てである。
きっかけやほかの計画などは「近年の課題」を参照。
詳細
人魚姫計画は、地上で有名な童話「人魚姫」のように、足をつくり地上へと脱出しよう、というコンセプトのもと名付けられた。
当初から、住み慣れた故郷を離れたがる者は少ないだろうと予測されていた。したがって、地上に出たい者だけを地上に送り、地上に出たくない者は前述の対策をして今まで通り過ごしてもらうこととなった。
結果的に、海底世界の人魚のうち、5分の1ほどが地上に脱出し、この計画は成功となった。海底世界の人魚はかなり減ったが、目的は海を綺麗にするのではなく、人魚たちの健康被害を減らすことだったのでなんら問題はない。対処療法というやつである。
対象年齢は10歳以上で、実際に地上に出た者は10代〜30代の若者が多い。
また、地上に出た人魚たちはまだ地上の人間が研究しきれていない範囲の海底世界や深海のことを一切地上の人間に口外してはならない。それは海底世界のことを地上の人間に知られてしまうと研究者などに目をつけられる可能性があるからであり、かつそもそも地上の人間の文化や科学に部外者の人魚たちが手を加えてしまうのはタブー視されているからでもある。したがって、どれだけ海を愛していようと地上に出た人魚が海洋研究者などになるのはよくないとされている。
生存確認やバグの発見のため、数ヶ月おきで事後報告を何らかの方法(電話、手紙、メールなど)によって機関に送る必要がある。言うまでもなく、それ用の設備を一人一人に用意してある。
方法
魔術師によって、足を作る魔術を施してもらうと、施術者はあの「人魚姫」のように泡に包まれ、その泡はやがてひとつの大きな空気の玉になる。施術者ははじめてそこで空気を吸うことになるのだ。
人間になった者は空気を含ませたカプセルに数人ずつ入れられる。カプセルは空気を含んでいるため水に浮く。その力を利用し、地上へと向かう。浅いところであってもやはり深海は深海なので、長い旅路となるが、カプセルには小窓が付いているため、みなそこで景色を見ていることが多い。また、カプセル内では食事や寝床も完備である。カプセルは水平を保つようになっているため、揺れなども少ないとされる。
カプセルが地表に出ても、すぐには陸にはたどり着けないことがほとんどのため、漂着するのを待つことになる。カプセルは砂に接触すると溶けるようになっており、施術者はそこを脱出できる。
問題点
この計画はまだ不完全で、いくつかバグのようなものが確認されている。ここでは数件挙げておく。
・肌に鱗が出現した
・話すことが出来なくなった
・足が全く動かない
・あまりにも喉が渇くのがはやい など。
また、地上に出たあとの暮らしは保証されておらず、少なからず危険が伴う。事後報告では、上記のバグの顕現によって人間に追われたと語る者もいたという。
+近年の課題-近年の課題
近年、地上の人間が海に放つゴミが問題となっている。
海底世界で利用できるようなゴミならば、今までだってそうだったのだから少々は問題ない。しかし魚網やマイクロプラスチックなどは、泳ぐ人魚たちに引っかかったり、誤って飲み込んでしまったりしてしまう。地上の人間たちで表すと、ガラス片が呼吸する度に口や鼻に入るようなもので、喉などで炎症を起こすこともあるし腹痛に襲われることもある。
したがって、海底世界では技術者と科学者が一丸となってこの問題の解決に取り組もうとしている。
対策
彼らが発案した対策はいくつかある。
まず、海水を軽く濾過する装置を設置する。しかしこの案にはやや難がある。海底世界はあまりにも広い。したがって何台も何十台も、もしかしたら何百台も設置しなければならないだろう。一台設置したところで、焼け石に水である。よってこの案は金銭的にもあまりよろしくないだろうという結論に至った。
次に発案されたのは、ひとりひとりが個別でフィルターのようなもの(地上でいうマスク)を付けよう、というものだった。これは最初の案よりも比較的良かったのだが、これだけでは魚網などの大きいものは避けることができず、結局引っかかってしまう。
人魚たちは最終手段として、とある案をだした。それが「人魚姫計画」である。
地上の御伽噺のように、人間の体になり海から脱出し、以後地上で暮らす、というものである。
といっても、住み慣れた故郷を離れたがる者は少ないだろう。したがって、地上に出たい者だけを地上に送り、地上に出たくない者は前述の対策をして今まで通り過ごしてもらうこととなった。
結果的に、海底世界の人魚のうち、5分の1ほどが地上に出た。
+伝承-伝承
人魚は遥か昔に人間から進化したとされるが、どのように進化したのかは解明されていない。しかし、人魚たちの間では、こんな伝承が言い伝えられている。
大昔。ある地域に、人間の若い夫婦がいた。二人は海が大好きで、いつも浜辺にやってきては海を眺めていた。
「魚にでもなれればいいのに。」そう呟いた二人の目の前に、二匹の魚がやってきた。
「あなたたちを、深い海の底へ連れてゆきましょう。」
「あなたたちならばきっと、海を豊かにしてくれる。」
魚たちは人間の夫婦に魔法をかけ、海の底へと連れて行った。
海はとても素晴らしいところだった。
海の底に着くと、魚の仲間たちが出迎え、宴を始めた。
人間の夫婦はそこで楽しく過ごし、いつしか「ずっとここで暮らしていたい。」と思うようになった。しかし、人間には本来水中での呼吸も、自由に泳ぎ回ることもできない。今は魚たちの魔法で事足りるが、これをずっと続けることはできない。
すると、人間の夫婦を連れてきた二匹の魚たちがこう言った。
「わたしたち二匹が、あなたたちと合わさることで、人間であり魚でもあることができるでしょう。それならば、あなたたちは呼吸も、自由に泳ぎ回ることもできます。大丈夫、私たちはもう悔いはないから。」
人間の夫婦は二匹の魚に、「本当にいいの?」と聞きましたが、魚たちは意見を変えませんでした。
人間の夫婦は二匹の魚の決意を見て、「ありがとう」と言いました。
こうして、人魚は生まれました。
この伝承は、地上の物語である「浦島太郎」や「旧約聖書」のアダムとイブ、また「人魚姫」などを参考に創作されたものとされる説が一般的だが、学者の中には本当にあったものだと主張する者もいる。現実的に考えれば人間と魚が融合するなど不可能なのだが、現代で遂行されている人魚姫計画でも魔術で足を作るため、大昔にも人間と魚を融合させる魔術を使える魚がいたのかもしれない。
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