三善幸雅

【職員名】三善幸雅（ミヨシコウガ）

【階級】修業生

【性別】男

【能力】修復・千里眼

【出身】陰陽師の家系：三善家

 

【経歴】

陰陽師を多く輩出する三善家の出身で、札宮支族の母親由来の修復と、父方の母から遺伝した千里眼を持って生まれた。現在１４歳。現三善家当主の孫であり、跡継ぎ候補の一人である。叔父に現アマテラスの三善鈴を持つ。

三世代で陰陽師として様々な管理課の部署に所属する三善家の中で、強い修復の能力を幼少期から見いだされ、中学校入学と共に修業生として管理課に所属している。博士に師事しながら、医療部への適正を理由に施設内での治療行為を行っている。義務教育を終えていないため、能力者の対処に積極的な亥ノ島中学校に在籍している。しかし、本人が登校に対して拒否感を表しており、管理課内での基礎教養学習を受けている。なお、俗世間の価値観を学ぶことがこれからの陰陽師にとって大切なことであるとして、両親の意向もあり、他校への転校を検討中である。

幼少期から陰陽師として育った者としては珍しく、高等学校、専門学校または大学への進学を目指しており、特に進路として医療分野を示している。これに対して本人は、将来医療部に配属されることを希望していることなどが理由として挙げているようである。現在の学力からは、勉学に励めば医学部への進学を視野に入れられるとして、修業生としての活動を休業し、学習への専念を勧められている。

 

【評価】

能力面は元々の素質が高く、将来医療部の陰陽師として活動するには十分である。家族の多くが陰陽師であり、能力の扱い方や呪具の使用方法などを幼い頃から遊ぶように学んだ成果か、同年代の学生や修業生に、それらを教える様子も日常の中で見られる。

一般的な学力面・好奇心も強く、陰陽師としての道をいつか捨てるようなことがあっても、十分に社会に出ることが出来るだろう。

まだ中学生であることや、両親の「自分の道は自分で選ばせたい」という声から、管理課に在籍してはいるが、一般社会に出る道を遮るといったことは、大変注意しなければならない。特に二大名家・名門出身の子供達は、三善家とは違い、陰陽師以外の生き方を教えられないことが多く、彼の学習環境を疎むような発言をすることが多い。博士などの大人の立ち位置に立つ者達は、それらの言葉が全く間違っていることを教えなければならない。

また、もう一つの能力として持つ千里眼は、モノの過去を見る能力として特化しており、本人は使うことを好まない。叔父である三善鈴の例があるため、彼に千里眼を使わせる場合には、細心の注意を必要とする。

性格は何処か叔父に似る部分があるが、反抗的な面は薄い。大変おおらかで、よく笑う少年である。しかし、陰陽師と一般人の境という、少し特殊な環境下にあるせいか、時々情緒が不安定になったり、悩みを抱えることが多い様子である。精神的負担を軽減するためにも、医療部の人間は彼によく声掛けをすることが必要とみられている。

 

【余談】

三善家が大家族である故に、従弟妹、弟妹、叔父叔母等、多くの家族が管理課に所属している。時々親子喧嘩や兄弟喧嘩が管理課内で見られることがあるが、決して問題のあるレベルまでは続かないので、そっとしておいて良い。万が一、あまりに続くようであれば天文博士を呼ぶと良い。