大友恙

ページ名:オオトモツツガ

【職員名】大友恙(オオトモツツガ)

【階級】京都支部副長・陰陽師(調査部所属)

【性別】男

【能力】犇めく蟲を介した強制共感能力・結び

【出身】陰陽師の名家・大友家本流

 

【経歴】

大友家本流の次男として双子の姉・大友嗣忌と共に、かつて管理課や陰陽師達が第二の宮家と化していた時代、宮家由来の呪術と生贄の儀式によって生を受けた。現在28歳。

13歳まで実家である大友家本流の屋敷にある蔵で完全秘匿され生活していた。それまでは世話役である一部の人間を除いて顔を合わせることも無く、管理課に保護された当初は、言葉を発することも出来ず、また二足歩行さえままならなかった。

彼と双子の姉である大友嗣忌が13歳となった誕生日、大友家本流では宮家の双子の儀式を模倣した生贄の儀式が行われる予定であった。しかし、彼と大友嗣忌両名が生まれた時点で既に神から特異的な寵愛を受けていたことや、宮家ではないの者が宮家と同じ儀式を行おうとした等の要因により、一部の神の怒りを買い、複数の不明の神子らによる惨殺事件が発生した。当時、神から寵愛を受けていた大友嗣忌と、蔵に閉じ込められ封じられていた大友恙の二人のみが生き残った。

大友恙本人は現場の事後調査にやって来た調査部陰陽師によって蔵の扉を開封されるまで、食料も水も無く、光さえ遮られた蔵の中に一人で閉じ込められていたため、酷く衰弱してた。管理課はこの状態の大友恙と大友嗣忌を保護、叔父夫婦であるイザナギ・大友宗十郎とホシオミ・大友清子を後見人及び養親とすることとした。なお、大友嗣忌はこの双子の弟の存在を認知していなかったらしく、現在も二人の関係は疎遠である。

管理課による保護後は訓練と勉学により同年代と同レベルの知能を見せるようになり、表情も薄くはあるが顔に出るようになった。しかし当時、陰陽師でありながら宮家の真似事を行った大友家本流の遺児であることなどから、他家から迫害されることがしばしばあった。

ある時、安倍家・賀茂家の学生らによって石を投げつけられた際、前述の「体から湧き出る大量の蟲(ツツガムシ)を介した強制共感能力」が露見・暴発。施設の一部がツツガムシの大群で埋め尽され、相手の学生らは廃人と化す事件が起きた。

この事件により大友恙は要監視対象となり、18歳で陰陽師となった後は本部に置かれることで管理課の業務に支障をきたす可能性があると言うことから、陰陽師1年目にして京都支部に派遣された。

その後、京都支部での在籍期間や業績の積み重ねにより、24歳で京都支部副長に就任した。

 

【評価】

結びの能力については、怪異及び異界の核等の探査を得意とし、他者の精神を僅かに読み取ることも可能である。

しかし特筆すべきは彼が持つ固有能力である。この固有能力は出生前に行われた儀式・呪術による胎児の加工が主な原因であるとされているが、実際に何が作用してこのような固有能力となったかは定かではない。基本の能力は「共感させる」ことであるが、発動条件は「大友恙が強烈に不快さを感じる」ことであり、本人もコントロールすることは出来なず、有用であるとは言えない。なおこの能力発動時、大友恙本人はツツガムシによって感情を解き放っている状態であるらしく、この強烈な不快感を全く感じていない。

また、何故か神に「嫌われる」という性質を持っており、神が作り出した異界に入っても正常な状態で吐き出されることがままある。

性格は基本的に温厚で、無口だが柔らかく頬を緩ませることがよくある。しかし人間性の形成期間に人間として生活してこなかったためか、何処か冷徹で獣染みている部分がある。

京都支部の主な仕事である千宮本家やその周囲の宮家支族との連携については、先述の結びの能力を生かし、交渉部的な行為も多少は行うことが出来る。しかし本人曰く、宮家との連携や会談、交流については、能力を生かすというよりも、出生に関わっている儀式や呪術の臭いを宮家側がかぎ取って優しくしてくれている可能性がある、とのことである。

 

【余談】

一部の者からの印象は「猫」であり、実際、頭を撫でると喜ぶ・甘いもので餌付けできる・目を離すと日向で丸まっている等の証言がある。

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