安倍陽明

【職員名】安倍陽明（アベ　ヨウメイ）

【階級】陰陽頭
【性別】女

【能力】能力の発現は無し、呪具の扱いなど。また、無自覚な聖域の発生。

【出身】陰陽師の名門・安倍晴明の直系：安倍家(大宮支族のものとは異なり、あちらはアベノ、陰陽師の名門はアベである)

【経歴】

現年齢は29歳。安倍晴明とその正妻を直系の祖とする安倍家を出自とするが、能力における才能が極めて低く、幼少期から家を出されて学生として管理課に所属した。

本人の努力によって術などへの理解は深く、呪具の扱いなども一級ではあるが、陰陽師としての素養は発現しなかった。しかしながら一度見聞きしたことは忘れない驚異的な記憶力と、何より常に明るく他者に精神的な安寧を与える性格、人を好み人に好まれるカリスマ性、そして生まれついての清純な魂により彼女の周囲に発生する聖域と呼ぶべき空間は得難く、強大な力を持ちながらも精神に不安定さを抱える者が多くいる管理課における、彼等を導く光となり得るとして、成人後、先代の隠居を受けて陰陽頭に推挙された。

その後現在に至るまで陰陽頭として実務を続けている。能力の素養が低いため、特に実力主義の古株などからは反感の声も上がっているが、彼女を慕い精神的な安定を得る者達も多い。

【評価】

先述の通り、陰陽師としての能力の素養は著しく低いが、驚異的な記憶力とカリスマ性を持つ。前者については管理課に所属する、末端や事務などを含む者達の経歴や性格、好みなどに至るまで記憶している。自然発生する聖域については悪霊を浄化するなどの力はないが、彼女の半径数メートル内に居ると安心感を得る、心が安定するなどの効果があるようである。ただしこの聖域には人外なども集めるようで、弱い霊程度であれば本人が対処可能だが、注意が必要である。

書類仕事も平均以上にこなせる。ただし、暇ができると執務室を飛び出し職員との交流に出かけるので、やはり注意が必要である。

性格は努力家で誠実、この世の善を詰めたような人柄であるが、同時に騙されやすいので注意が必要。怪奇事件等で犠牲になった人々全員を一人一人悼む姿も見受けられる。それでいて精神を陰らせることのない聖人であるが、万一のために、カウンセリングの準備は整えておくこと。
また、彼女自身というよりはむしろ周りが彼女のカリスマ性と聖人性にあてられすぎて依存・暴走状態に陥らないよう注意すること。