【職員名】小野智花(オノトモカ)
【階級】修業生(暦学生)
【性別】女
【能力】実体化・死体操作
【出身】一般家庭である可能性が高い
【経歴】
京都デパート異界複合事件で惨殺された「小野智花」の死体の大半は、事件関係者である安倍氏の邸宅近くで発見された。
全身の発見前は、頭部のみがデパート内で何らかの獣による消化途中の状態で発見されていた。その後、当時安倍氏に保護されていた大宮銃夜の式神により、残りの首から下が、深夜、安倍邸の玄関前を歩いて来たのが発見された。死体は自ら周辺にあった白露神社まで歩き、神社内の供養碑の前で再び発見されている。
死体は管理課が回収した後、頭部を縫い付け、身元不明遺体として修復を行った。その直後、溶け始めていた頭部の表面などが再生し、生きた人間と変らぬ姿となった。それを目撃した医療部職員がホオリに報告に飛び出した後、自ら歩いて管理課施設内を歩き回った。一時間ほど歩きまわり、調査部職員によって確保・保護された。
その時には意識ははっきりしており、対話が可能であるようだったため、交渉部職員によって対話が行われた。対話によって、彼女が自分を「小野智花」という、元は一般的な女子中学生であったと自覚していること、自分が死んでいると理解しており、自分で自分の死体を操り、動いていた事などがわかった。しかし、それ以上の情報は引き出せず、本人も思い出せない様子であった。
能力の計測などを行い、彼女が宮家の能力分類の中でも稀な、実体化に特化した能力者であることがわかった。そのため管理課は早急に彼女を陰陽寮の学生として扱い、手厚く保護し、教育を行うことを決定した。
現在は学生から修業生に昇格し、部隊にも所属しており、暦博士であり「葬列」の隊長でもある大宮烏夜姫に師事している。
なお、見た目の年齢は数年経っても変化していない。死体であるはずの体も腐敗の兆候は見られない。
【評価】
性格は気さくで明るく、一般的な女子学生の様相である。スマートフォンやタブレット、流行りのSNSなどにも敏感で、世間のオシャレを追うのが好みのようである。学生の期間が長いことを理由に、新しく保護された学生への案内などを積極的に行おうとする。
能力暴発の兆候は見られず、大変安定している。しかし、本人も研究はしているようだが、何故自分に死体操作の能力が突然発言したのか、死体操作の根源は何かはわかっていない。死体操作の範囲は自分以外にも及ぶらしいが、自分以外を複数操っている場合は、本人の体の首から下が動かせなくなるという検証結果が出ている。
倫理面においては、一般人的な考えに近い。殺人を好まず、拷問を嫌う。争いは出来るだけ避けようという考えが見られ、葬列の倫理面でのストッパーになることが期待される。
【余談】
体は死体であるとされているが、味覚などの感覚はしっかりとあるらしく、案外、グルメである。機嫌が悪いと見られた場合や、施設内の掃除をするなどの非常に良い貢献には、好物のアップルパイとコーラを1セット用意しても良いこととする。
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