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小美人(しょうびじん)は、日本の空想小説『発光妖精とモスラ』及びそれを原作とした特撮映画『モスラ』(1961年、東宝)にて登場した、インファント島に住む妖精。その後の平成「モスラ」、「ゴジラ」シリーズなどにも登場している。
テンプレート:ネタバレ
インファント島の創世神話によると男神アジマと女神アジゴの間にモスラが生まれ、その卵に自らを四つに分けて捧げたアジゴから4人の「アイレナ」が生まれた。アイレナの背丈は人間の半分も無いと伝えられ、光り輝くため、タイトルの発光妖精の由来となった。大筋は映画と同じだが、ラストでモスラの複眼に乗ってアンドロメダ星雲の彼方の反世界へ旅立った。この小説のアイレナの発光やモスラの国会議事堂での羽化、モスラの宇宙への旅立ちといった描写は『ゴジラvsモスラ』の参考にされている。
インファント島に、人間が誕生する以前の時代から住んでいる身長約30センチメートルの双子の妖精。「小美人」は新聞記者の福田善一郎が「若い女はみんな美人だから」名づけたもの。人間には電子音楽のように聞こえる言葉を母語として話す。モスラの歌などはインファント島原住民の言葉である。またテレパシーで日本語を習得したほか、モスラ、ゴジラ、ラドンなど怪獣や人間の意思がわかりモスラを呼び寄せることができる。このテレパシーは遮断装置でさえぎることができる。最初は拉致されて見世物にされたが、ある程度は馴染んだようでありその後もテレビ番組に出演したり国会で答弁したりしている。予知については、高度ではないものの片鱗はあるようだ。(予言者の的中した予言を「何となく分かる」と言っている)
当初、小美人には名前がなかったが、1992年の『ゴジラvsモスラ』では地球の先住民族という設定で「コスモス」という名がつけられ、身長も18センチメートルに変更された。モスラが力を出す際に共感して体が金色に輝く事もあった。また、モスラの元へ戻る際には空中に浮遊した。コスモス一族衰退の歴史やバトラのことを人類に教え、『ゴジラvsスペースゴジラ』ではスペースゴジラの襲来を警告した。
2003年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』および2004年の『ゴジラ FINAL WARS』に登場したのは初代モスラに仕えた小美人の系統であるが特に名前は設定されていない(ただ、『GMMG』ではそれぞれに「ヒオ」(演:大塚ちひろ)と「マナ」(演:長澤まさみ)という名前がある)。
基本設定は初代および「ゴジラ」シリーズと殆ど同じであるが、こちらは双子ではなく姉妹である。恐竜が滅んだ頃には既に繁栄していた「エリアス」という種族の姉妹で身長約12センチメートル。それぞれ「モル」、「ロラ」という名前がある。姉モルは人間にして18歳、妹ロラは人間にして16歳。フェアリーモスラに乗って移動する。従来の小美人たちが、2人のセリフがユニゾンで衣装が揃いであったりと没個性的であったのに対し、このエリアス姉妹は非常に個性的で、感情を露わにしたり2人が意思を違えたりと言ったかなり人間的な演出もされており、衣装も差別化されている。二人の性格としてはモルは冷静沈着で大人びているが、ロラは心優しく快活で感情が表に出やすく、人間(特に子供)ともフランクに会話している。念動力や小型の光線を用いることもできる。また、作中ではエリアスの一族が遺した数々のアイテムが重要な役割を果たしており、デスギドラを封印していた「エリアスの盾」や奇跡の力を授けるという「エリアストライアングル」の愛・知恵・勇気のメダル、それらをはめ込む宝剣等の多彩な小道具が存在する。
ー方、ガルガルに乗っている「ベルベラ」は彼女達の姉にあたるのだが、人類を地球の癌細胞と呼び、忌み嫌っている。そのため、地球の守護者故の苦悩の末にモル、ロラ姉妹と敵対するに至っている(しかし、モルとロラはたったー人しかいない姉だと「モスラ」の終盤で発言している)。一見、シニカルな性格をしているが、姉妹としての感情や内に秘めた優しさを持っており、時にモル・ロラ、そして人間を救うこともある。このことから、モルとロラのことは完全に嫌っているわけではないようだ。また、『モスラ』、『モスラ2』では敵側の怪獣であるデスギドラやダガーラを利用していたのに対し、『モスラ3』ではキングギドラが地球自体を滅亡させる存在だった為、「平成モスラ三部作」で唯ー、モルとロラに力を貸し、終盤には自らロラとともに戦ったりもした。このことから、彼女も2人の妹と同じくらいに地球を守る意思が強いことが伺える。彼女たちの関係は、ちょうど「ゴジラvsモスラ」におけるバトラとモスラの関係に近い。
劇場販売小冊子の紹介項目文には、人間にして21歳(彼女達は数十年で1歳年をとる種族のため人間と比べて長寿である)と記されている。
尚、作品中では他に『モスラ3』において中生代の祖先と思われる3つの発光体(エリアスの精霊)が3頭の原始モスラを伴って出現している。
映画の公開順に挙げる。
その他パチンコ『CRゴジラ3』にも登場している。
テンプレート:脚注ヘルプ
モスラ映画作品 | ||||
---|---|---|---|---|
通番 | 題名 | 公開時期 | 脚本 | 敵 |
第1作 | モスラ | 1961年 | 関沢新一 | なし |
第2作 | モスラ対ゴジラ | 1964年 | 関沢新一 | ゴジラ |
第3作 | 三大怪獣 地球最大の決戦 | 1964年 | 関沢新一 | キングギドラ |
第4作 | ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 | 1966年 | 関沢新一 | ゴジラ |
第5作 | 怪獣総進撃 | 1968年 | 馬淵薫 本多猪四郎 | キングギドラ |
第6作 | ゴジラvsモスラ | 1992年 | 大森一樹 | ゴジラ バトラ |
第7作 | ゴジラvsスペースゴジラ | 1994年 | 柏原寛司 | スペースゴジラ |
第8作 | モスラ MOTHRA | 1996年 | 末谷真澄 | デスギドラ |
第9作 | モスラ2 海底の大決戦 | 1997年 | 末谷真澄 | ダガーラ |
第10作 | モスラ3 キングギドラ来襲 | 1998年 | 末谷真澄 | キングギドラ |
第11作 | ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 | 2001年 | 長谷川圭一 横谷昌宏 金子修介 | ゴジラ |
第12作 | ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS | 2003年 | 横谷昌宏 手塚昌明 | ゴジラ |
第13作 | ゴジラ FINAL WARS | 2004年 | 三村渉 桐山勲 | アンギラス ラドン エビラ カマキラス クモンガ キングシーサー ジラ へドラ ガイガン カイザーギドラ |
テンプレート:ゴジラ
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テンプレート:ザ・ピーナッツ
zh:小美人
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