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ゴジラvsモスラ | |
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Godzilla and Mothra : The Battle for Earth | |
監督 | 大河原孝夫(本編) 川北紘一(特撮) |
脚本 | 大森一樹 |
製作 | 林芳信 西野一夫 |
製作総指揮 | 田中友幸 |
出演者 | 別所哲也 小林聡美 小高恵美 村田雄浩 今村恵子 大沢さやか 田中好子 上田耕一 大竹まこと 篠田三郎 小林昭二 宝田明 |
音楽 | 伊福部昭 |
編集 | 米田美保 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1992年12月12日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | 日本の旗 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | ゴジラvsキングギドラ |
次作 | ゴジラvsメカゴジラ |
表・話・編・歴 |
『ゴジラvsモスラ』(ゴジラたいモスラ、または、ゴジラ ブイエス モスラ)は1992年に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第19作である。1992年12月12日公開。観客動員数は420万人、配給収入は22億2千万円を記録、平成ゴジラシリーズの中で最高の動員数を記録した。キャッチコピーは「極彩色の大決戦」。
テンプレート:ネタバレ
登場する怪獣は、ゴジラ、モスラ(幼虫、成虫)、バトラ(幼虫、成虫)。
主要襲撃地点は、名古屋市市街地、丹沢山地、横浜みなとみらい21。なお、公開当時の開業直前の横浜ランドマークタワーが破壊されるシーンがあった。
ゴジラが丹沢でのゴジラ迎撃戦ではメーサー戦闘機が初参戦、大規模な戦闘が繰り広げられる。
ファミリー層向けの対策として、人間ドラマは拓也と雅子の夫婦の復縁の物語を軸に展開し、観客の反応も良好であった。別所の主演も話題になり、女性向け雑誌で特集が組まれたほどである。また、平成ゴジラシリーズで初めて自然破壊を題材に取り上げた作品で「環境破壊」と「家族愛」がテーマ。
作品にはモスラと常にセットで登場してきた小美人も登場。本作ではコスモスという名で、演じるのは今村恵子(第3回東宝シンデレラコンテスト・グランプリ)と大沢さやか(同・審査員特別賞)。なお、映画出演後の一時期、今村・大沢の2人はアイドルユニット「コスモス」としても活動している。
オープニングの嵐のシーンは一部『モスラ対ゴジラ』の映像を流用している。このオープニングの特撮の撮影日(7月2日)に、ティム・バートン監督が川北組を表敬訪問している。
アメリカでは長い間『モスラ対ゴジラ』が「Godzilla vs. Mothra」のタイトルだったため、差別化を図るため本作のタイトルは「Godzilla and Mothra: The Battle for Earth」となった。
前作に引き続き土橋竜三が登場した他、三枝美希も登場。ただし、他の登場作品に比べて三枝の出番は少ない。また自衛隊の各幕僚長らも前作に引き続き黒部進らが演じている。
作曲家の本多俊之が自衛隊員役で特別出演している。大河原監督によると、本多が伊福部昭とゴジラ映画の大ファンだったことから依頼されてのことだという。また、ラストのモスラ着陸シーンの舞台は大黒埠頭、横浜スタジアムなど検討されたが、脚本では羽田空港になった。結局許可が下りず、立川空港で撮影は行われた。(これは一作目の「モスラ」と同じ場所である)インファント島のロケは奄美大島で行われ、地主の好意で地滑りのカットなどが撮影できたという。吊り橋のカットは、福島県の飯坂で撮影された。
ゴジラVSシリーズ第3弾。当初の企画案は『モスラ対バガン』というモスラが主役の映画だった。この企画は1990年を公開予定とし、大森一樹によって脚本が準備された。しかし『ビオランテ』の評判を見て、次企画はゴジラ主役の映画『ゴジラVSキングギドラ』となり、その次回作として先の『モスラ対バガン』を原案に、敵怪獣をバガンではなくゴジラに変更し、「ゴジラVSモスラ」に落ち着いた。
太平洋小笠原沖に巨大隕石が落下した。海底で眠りについていたゴジラが目覚め、南洋では巨大な嵐が発生。大きな被害を受けたフィリピン近海にある開発中のインファント島に、巨大な謎の物体が現れた事が衛星写真から判明した。
トレジャーハンターの藤戸拓也はアユタヤでの窃盗と遺跡破壊行為が無罪になるのと引き換えに、元妻の手塚雅子、インファント島開発を行なっている丸友商事の社員・安藤健二と共にインファント島へ調査へ向かう。そして、彼らがそこで目にしたものはモスラの卵だった。丸友商事の社長である友兼は、モスラの卵を日本へ輸送することに決定する。
しかし、コスモスと名乗る島の2人組の小美人は、バトラの復活による危機を警告する。そんな中、北の海の氷河からバトラが目覚め日本に進入。バトラは名古屋に現れ街を破壊、地中へと消える。一方、太平洋を航行中の卵の輸送船をゴジラが襲撃。卵からはモスラの幼虫が孵化し、口から糸を吐いて応戦する。そこにバトラも現れ、三つ巴の戦いがはじまった。ゴジラとバトラが海中に沈んで戦いを続けるさなかに海底火山が爆発。両者はマグマの中に消える。
コスモスは拓也たちと同行していたが、安藤によって日本に拉致された。コスモスを社のイメージキャラクターに画策する友兼。一方、モスラはコスモスを追って東京に上陸。国会議事堂に繭を張り、やがて成虫へと変化を遂げる。時を同じくして、富士山が噴火。噴出する溶岩の中からゴジラが出現した。
飛び立つモスラの前に成虫となったバトラも出現。両者が横浜みなとみらいで激突しているところにゴジラも現れ、再び三つ巴の戦いが始まる。
詳細はゴジラ (架空の怪獣)を参照
この作品のために新調された。造形者は小林知巳、演技者は薩摩剣八郎。安丸信行が「ゴジラ(1984年版)」で作った胴体の型を使用して作られた。上空のモスラを見上げる演技のため、圧縮空気によって首が上下する仕掛けが仕込まれ、このため首が太くなった。ゴジラの熱線の放射効果音が、他作品と異なり、「キーン」というジェットエンジンに似た音が追加されている。鳴き声も本作から甲高くなった。背びれは「VSビオランテ」以後の手法として透明のポリエステル樹脂のものとの差し替えで撮影され、ストロボ電球による閃光を表現している。
富士山・海中のシーンのゴジラは、「VSビオランテ」、「VSキングギドラ」で使われた縫いぐるみを使用している。傷みが激しく、補修が大変だったそうで、スタッフからは「ボロゴジラ」と呼ばれたという。また1993年には盗難に遭って話題となった。
「VSビオランテ」で作られた、ワイヤー仕掛けで各所が動く上半身のみのロボットゴジラも、首の上下動を加えて再使用されている。また、映画宣伝用に展示専用の全身ロボットゴジラも作られた。頭、手が動くもので、各地を巡業して宣伝に一役買った。
本作でゴジラが太平洋海底からマントルの中を進み、富士山から現れるという驚異の移動を成し遂げた。
詳細はモスラ (架空の怪獣)を参照
モスラ(成虫)[]生頼範義のイラストを基に三面図が作られ、造形デザインとした。造形は「ツェニー」(村瀬継蔵)。村瀬は一作目の「モスラ」でもモスラの造形を行っている。
村瀬が成虫・幼虫合わせ、東宝特殊美術部から発注を受けたのはクランク・インのわずか一か月前だった。村瀬は年明けから見込みで準備をしたおかげで、なんとかこれに間に合わせたと語っている。
ラジコンで各部が動く、翼長が10尺(3.5メートル)あるものと、3尺(1メートル)の大小二種作られた。アクションシーンのほとんどは小サイズのものを使用している。モスラの鱗粉には、金粉が使われた。成虫の羽化シーンにはCG画像も制作されたが、これは未使用となった。OPの隕石、ゴジラのシミュレーション画像のCG制作はナムコ社による。
モスラ(幼虫) []自走式の車輪メカニックを内蔵した8尺(2.4メートル)と5尺(1.6メートル)の大小二種作られた。造形は「ツェニー」(村瀬継蔵)。川北監督はこのメカニックに大きな車輪が入手できず、小さな車輪を使用せざるを得なかったため、芋虫らしい節運動が表現できなかったことを悔やみ、「やり直したい部分」と述べており、後の『モスラ (1996年の映画)』にてリベンジを果たしている。
幼虫が噴き出す糸は、発泡スチロールの細かい粉を吹かせる手法で表現した。村瀬継蔵は幼虫の体表のテカリを表現するため、1961年の一作目「モスラ」で使用した、「ビニールゾル(ソフトビニール)」による表面塗膜を本作でも再使用している。
詳細はモスラ (架空の怪獣)#バトラを参照
バトラ(幼虫) []生頼範義のイラストを基に作られた。造形は「レプリカ」による。本社から「派手にするように」と指示があり、成虫ともども大変に色彩の派手な怪獣となっている。演技者は破李拳竜。川北監督は「操演では動きが単調になるため、バトラは縫いぐるみにした」と語っている。
このバトラの縫いぐるみは一体だけ制作され、場面によって切り離したり接合し直して使っていて、また足元の鉤爪が歩行の邪魔になるため、これを切除して撮影したカットもある。長い尾の部分には台車を内蔵して動きを助けており、海上を進むシーンでは演技者は入らず、メカニックを仕込んで撮影した。
バトラ(成虫) []造形は「レプリカ」による。ラジコンで各部が動く、翼長が10尺(3.5メートル)あるものと、3尺(1メートル)の大小二種作られた。アクションシーンのほとんどは小サイズのものを使用している。
作中でコスモスが唄う曲は、恒例の「モスラの歌」に加え「マハラ・モスラ」。「モスラの歌」はコスモス名義でCDも発売された。また、スキャットによる「聖なる泉」もBGMに用いられている。
テンプレート:ゴジラの映画
モスラ映画作品 | ||||
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通番 | 題名 | 公開時期 | 脚本 | 敵 |
第1作 | モスラ | 1961年 | 関沢新一 | なし |
第2作 | モスラ対ゴジラ | 1964年 | 関沢新一 | ゴジラ |
第3作 | 三大怪獣 地球最大の決戦 | 1964年 | 関沢新一 | キングギドラ |
第4作 | ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 | 1966年 | 関沢新一 | ゴジラ |
第5作 | 怪獣総進撃 | 1968年 | 馬淵薫 本多猪四郎 | キングギドラ |
第6作 | ゴジラvsモスラ | 1992年 | 大森一樹 | ゴジラ バトラ |
第7作 | ゴジラvsスペースゴジラ | 1994年 | 柏原寛司 | スペースゴジラ |
第8作 | モスラ MOTHRA | 1996年 | 末谷真澄 | デスギドラ |
第9作 | モスラ2 海底の大決戦 | 1997年 | 末谷真澄 | ダガーラ |
第10作 | モスラ3 キングギドラ来襲 | 1998年 | 末谷真澄 | キングギドラ |
第11作 | ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 | 2001年 | 長谷川圭一 横谷昌宏 金子修介 | ゴジラ |
第12作 | ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS | 2003年 | 横谷昌宏 手塚昌明 | ゴジラ |
第13作 | ゴジラ FINAL WARS | 2004年 | 三村渉 桐山勲 | アンギラス ラドン エビラ カマキラス クモンガ キングシーサー ジラ へドラ ガイガン カイザーギドラ |
テンプレート:ゴジラ
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de:Godzilla – Kampf der Sauriermutantenfi:Godzilla vs. Mothrafr:Godzilla vs Mothrait:Godzilla vs. Mothranl:Godzilla vs. Mothrano:Godzilla vs. Mothrapl:Godzilla kontra Mothrapt:Gojira vs Mosuraru:Годзилла против Мотры: Битва за Землюsv:Godzilla vs. Mothrazh:哥吉拉vs摩斯拉
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