ディオゴ・ディアス

ページ名:ディオゴ ディアス


ディオゴ・ディアスはポルトガルの探検家。ディオゴ・ゴメスとも呼ばれ、バルトロメウ・ディアスの兄弟である。アントニオ・ノリと共にカーボベルデ諸島の一部を発見したとされる。


1497年 インドへの最初のポルトガル・インド・アルマダス遠征で、ヴァスコ・ダ・ガマの旗艦サン・ガブリエルに乗り、書記(escrivão)を務めた。ディアスはガマと(カリカットの)サモリン間の主要な仲介者の一人であり、交渉が争われるようになった時、サモリンによって一時的に捕虜となった。
1500年 船長の一人としてペドロ・アルバレス・カブラルの第2艦隊に同行し、ソフリーラで貿易を開く任務を務めた。4月にブラジルを発見した最初の一人となる。ディアスは、ツーピー笛の伴奏に合わせて即興ダンスを披露し、浜辺で警戒するトゥピニキン族の緊張をほぐしたことで有名。


ペドロ・アルバレス・カブラル及びその兄弟と共に喜望峰*1沿いに進む遠征中、ディアスの船は岬を横切る際に主要艦隊から分離された(兄弟の船も見失った)。本来のルートから外れて遠く東の方に流れ、マダガスカル島を見た最初のヨーロッパ人になる。なお、聖ローレンスの日(1500年8月10日)に発見されたため、サン・ロウレンソ島の名前を付けたとされる。(※しかし、島の存在はアラビア語で「月の島」として知られ、1490年にペロ・ダ・コビリャンによってすでに報告されていた。)彼はその後、主要艦隊に再び合流しようと試みるが、誤ってグアルダフイ岬を通り過ぎてアデン湾に向かって航海してしまい、ポルトガル船が航行したことのない未知の海域に侵入する。逆風に進行を阻まれたディアスは、この地域で数ヶ月過ごした。暴風雨に打ちのめされ、海賊に襲われ、エリトリアの海岸で座礁し、死にかけている乗組員のために水と食料を必死に探し求めた。最終的に、ディアスの乗組員は6人しか残っていなかった。ペドロ・アルバレス・カブラルが見つからなかったディアスは船に乗り一人で帰還することに決めた。
1501年 カブラルの帰還隊の前衛を率いるニコラウ・コエーリョは6月にベゼギチェ*2で疲れきったディアスに遂に出会った。彼らは共にリスボンに戻った。


*1 ディオゴはもともと嵐の岬と呼んでいたかもしれない
*2 セネガルのダカール湾

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