各話ダイジェスト平日卓

ページ名:各話ダイジェスト平日卓

各話ダイジェスト・平日卓(GM:みるら)

第1話「Styx」(2018.4.7)

フォース《デイドリームナイツ》メンバーは、GBNで初開催される大会出場権を得るためにミッションに挑む。
各ステージを順調にクリアしていき、最終ステージ『ミッションボスを破壊せよ』を開始。戦闘中、ボスが一時無敵になるギミックが発生するが、これを看過し見事破壊に成功、アチーブメントフラグをゲットすることが出来た。
しかし、このバトルを監視していた運営サイドはプログラムの不正改ざん(ボスが無敵になるギミックは正規のものではない)を認識しており、メンバーとして参加している警察関係者の宗万へ改めて捜査協力を依頼するのであった。

[次回予告]

みなさんお待ちかね!
GBN公式大会予選出場権を得たフォース《デイドリームナイツ》のメンバーたち!
大会開催までの間、自己研鑚に励む彼らに新たなる試練が訪れます!
MGRPG・BDキャンペーン・平日卓第2話『Be careful』に、レディ・ゴー!

第2話「Be careful」(2018.5.13)

最近始まったログインボーナス(通称ログボ)のガラガラ無料1回チャレンジで盛り上がる《デイドリームナイツ》ウィークデーメンバーたち。そこへ、未だ姿を見せないフォースリーダーからメッセージが届く。
曰く「GBNプレイヤーとしてガン・プラ性能もさることながら、それを操る個々人の能力アップも必要である」。
心技体を高めるべく、フリーミッション内での各種特訓場所へと赴くメンバーたち。
各所ではそれぞれ過酷(?)な試練が課せられたが、メンバーたちはこれをクリアしていく。

すると、エリア全体にシャウトメッセージが届く。
メッセージの内容は「このエリアから離脱できないので方法を教えてほしい」というもの。
通常であればメニューから『ミッション破棄/離脱』で退出できるはずだが、メンバーが試してみるとそのメニュー自体が項目からなくなっていることが判明する。

声の主を探しつつ原因を探るため、市街地廃墟ポイントへと向かったメンバー。
そのとき、不意に高エネルギーのレーザーが辺りを薙ぎ払う。
間一髪回避した先に見たものは、巨大なフォートレス級ガン・プラの姿。
そしてコンソールには
『ミッションクリア条件:敵巨大兵器の1体の破壊』
『ミッションスタート!』
と、突然のミッション開始を告げるメッセージが流れる。
この緊急ミッションをクリアすれば事態が打開できるのではということで戦闘に突入、見事破壊することに成功する。

その後、無事に『ミッション破棄/離脱』の選択が元通りできるようになったことを確認。
声の正体である『正体不明な仮面の男』は、このミッションがこのエリアで発生することは本来有り得ない、システム側の問題(バグ)であることを話す。いったいGBNでは何が起きようとしているのか……。

そして彼はメンバーに、
「お互い、不正は許さず、清く正しく美しいガン・プラバトルをしよう」
と告げて去るのであった。

[次回予告]

《デイドリームナイツ》のメンバーは、他フォースとのマッチングバトルに挑むことになりました。
ここのところ、GBNでは不穏なウワサが流れています。誰かが、この世界を壊そうとしているのだと……。
この忍び寄る悪意を、私たちははねのけることができるのでしょうか。
次回、MGRPG・BDキャンペーン・平日卓第3話『暗黒の罠』見てください!

第3話「暗黒の罠」(2018.6.11)

いつものようにログインし、ログポガチャにチャレンジする《デイドリームナイツ》のメンバー。まひるが先日の「マルチツールセット」に続き、「謎BOX」を入手する。その後、セントラルシティでやっているイベントを冷やかしに赴く。「高名ビルダー(K・H氏)によるガン・プラ作成講演」「ガン・プラ性能テスト」へ参加。一部PCたちは性能テスト結果の称号『marvelous』を得る。

しばらく回った後、賑わう街中で先ほど講演を開いたK・H氏と、その後ろを不自然に追う数人のアバターをメンバーは発見する。建物の向こう側へ姿を消した彼らを追うとそこは袋小路。そして不自然に開いた転移ゲートを発見。ひとまず運営に通報し、全員で飛び込んでみることにする。
飛び込んだ先は、フリーバトルエリアであった。さらに目の前ですでに戦闘が行われていた。不正アカウントの一団に襲われていた機体に加勢し、バトルに勝利すると、強制フィールド転移でセントラルエリアの入り口に戻される。
起こったことを調査し整理すると、不正アカウント集団に襲われていたのはK・H氏の手掛けたガン・プラ【飛燕】モデルであり、おそらくデータを狙われていたのであろうということであった。なお、その【飛燕】を操るアバターがディーヴァという名で、所属するフォースが《Lovely?Angels》であり、アンゼリカとふたりのみのチームであることから、同名のドルたちによるフォースではないかと推察するのであった(真相はわかっていない)。この調査の過程でメンバーはK・H氏との フレンド登録(コネクション)を得る。
それからしばらくの後。《デイドリームナイツ》へフォースバトルの申し込みがある、とマッチメーカーから連絡がある。相手は最近、妙な勝ち方をしてランクを上げている新進気鋭のフォース《フォールリーフ》。不正をしている気配はなく、ひとりの凄腕が頑張って勝ちを重ねランクを上げてきているという。敢えて格上を狙って戦う意気と、この対戦で勝利ポイントを得るとフォースランクが上がるため、応じることにする。

そして対戦の時。白い機体【ホワイトナイト】を操るウヅキというアバターがかなりの熟練者であり、苦戦しながらも総力戦で勝ちを得る。ウヅキは「なかなかやるね」「彼らの言うとおり、きみたちが台風の目かもしれないな」「きみたちのことは覚えておくよ」と言い残していくのであった。

ウヅキの言う「彼ら」とは果たして誰なのか? そして暗躍する者たちの目的は?

[次回予告]

よくわからないヤツに自称「ライバル」なんて言われて因縁つけられたけど、大した相手じゃなかったな。
そんなことより、GBN内がなーんか不穏な空気。戸田プロはGBN世界を壊させないって息巻いてるけど、
それは俺たちだって同じだ。
……って、ええ……何だよ、ここ?!
次回、MGRPG・BDキャンペーン・平日卓第4話『Dancing on the road』
ちょっと、いきなりはないんじゃないのー?!

第4話「Dancing on the road」(2018.7.9)

先日起きた、『GBNよりログアウト出来ない事象』に対し、全力で信頼回復(と情報操作)を行ったヴェッセーラD.E.社。このまま手をこまねいて、好きにさせるわけにはいかないとクリスは戸田プロに『オペレーション・ホーネット』を始動すると告げる。GBN総括マネージャーの菊川から説明を受けるが、一般ユーザーの協力を前提とする作戦に対し、難色を示す戸田プロ。しかし、GBNを悪意をもって壊そうとする何者かに対し撃って出なければならないと説得するクリスの言葉に、条件付きならばと了承する。

フォース《デイドリームナイツ》のメンバーであるisokoに対し、フォース《ダライアス》のプロコというフォースリーダーからセルフマッチングの申し込みがある。isokoを一方的にライバル視しているようだが、まったく知らない相手。だが、対戦とあれば受けて立つことになる。
ステージが深海で多少面倒ではあったが相手の戦闘機型機体【シルバーホーク】を難無く撃破する。
プロコは「思っていたよりやるようだ。風間博士に今日のデータをもとに強化改造をうけ、いつか貴様を超えてやる。首を洗って待っているがいい」という謎の捨て台詞を残していくのであった。

戦闘後、戸田プロから「話がある」というメッセージを受け、インスタンスエリア(一時的にサーバー上に作成されるプライベートエリア)へ向かうメンバー。そこで戸田プロから、現在のGBN状況がもはや放置出来ないこと、そのために有志で仲間を募り対抗することになること、いずれその時が来たら強力をしてほしいとの話を聞く。
インスタンスエリアが開放され、エントランスエリアへ戻ったメンバー。

そこへ予告なくシステムメッセージが告げられる。
「警告:間もなくバトルエリアへ転送されます カウント10…9…8…」
それと同時にテキストメッセージが届く。
『お前たちはこの偽りの世界で満足しているのか?
 世界を守る? その実力がお前たちには果たしてあるのか?
 思い上がりを叩き潰してくれよう』

解除を試みる間もなく、別のエリアへすでに機体に搭乗した状態で転送されるメンバーたち。
そこは異質な空間であった。
操作系統に異常はないようだが、どうもGBNのシステムの中ではなさそうであることを察する。
状況を把握しようとした次の瞬間、目の前に現れるガーディアン4機。そして響く男の声。
「さあ! 血沸き、肉躍る、本当の闘いというものがどういったものか!」
「偽りの闘争に浸ったぬるま湯なその根性を叩き潰してくれよう!」
「存分に楽しもうじゃないか!」

襲い掛かってくる敵を、歴戦の勇士たちは危なげなく返り討ちにする。
だが、デイドリームナイツの勝利を宣言するメッセージが流れ、なぜか強制ログアウトさせられてしまう。

いったい何が起きたというのか……?

[次回予告]

己が正義により仲間に刃を向けたフォースリーダーはフォースを去った。
動揺するメンバー。だが、事態はすでに引き返せないところまで来ていたのだ。
次回、MGRPG・BDキャンペーン・平日卓第5話『厳格なる闘志』 君は、刻の涙を見る……

第5話「厳格なる闘志」(2018.8.20)

前回のデータ転送事件から3日。該当アカウントにはGBNから謝罪メールが送られている。

『平素はオンラインゲーム「ガン・プラバトル ニューエイジ オンラインゲーム」をお遊びいただきまして、誠にありがとうございます。
先日発生いたしました、データ転送に伴う障害発生の件につきまして、該当アカウントのお客様へご連絡させていただきます。原因としましては、本来であれば通常アクセスが不可能なサーバーへ、お客様のデータが誤って転送されてしまいました。開発テスト用サーバーのため、本来の提供コンテンツとは異なった環境となっており、今後バグ発生などの懸念から、お客様のデータは転送前の状態までロールバックされて戻っております。なお、現状プレイヤー側には影響がない状態を確認済みです。
このたびは、大変なご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ありませんでした。
今後はこのようなことがございませんよう細心の注意をもって運営をしてまいります所存です。
プロデューサー:菊川」

《デイドリームナイツ》のサロンへ戸田プロが来訪。彼は語る。

「……運営の回答には君たちも言いたいことがあるだろう」
「だが、ここで騒いだところで、妨害をしてきている相手の思うツボだ」
「きみたちの機体データが、外部の非公式バトルフィールドへ転送されたことは事実であり、これはGBN運営にとっても大問題だ」
「ここのところ起きている一連の障害については、これを仕掛けてきている者が元凶であると言っていいだろう」
「これに対し、運営は駆逐作戦の実施を決定した」
「さらに、その作戦に参加するメンバーを私が選定することになった」
「本来、責任を負うべくは運営側であることは彼らも重々承知している。だが、もはやプレイヤーたちなくしてはこの世界は成り立たないと、そうも考えている」
「その意を汲んで、私はこの作戦に協力することにした」
「我々GBNプレイヤーが、このゲームを、この世界を守るために立ち上がることが必要だと、そう私は思っている」
「……もしこの考えに同意してもらえるのならば、作戦への参加をお願いしたい。あくまでも自分の意志で、選択してもらいたい」

これに対し、メンバーは皆、うなずくのであった。

ホリデーチームが惜敗した「ロープダート・チャレンジ」へ、ウィークデーチームも挑戦。ホリデーチームが身体を張って得たデータ等を駆使し、見事これを突破することに成功。初の成功者となり、フォース《デイドリームナイツ》のメンバーは大いに賞賛を受けることとなった。

GBN内では、裏の不穏さとは裏腹に、大型アップデート後に実装されるコンテンツについての話題で盛り上がっている。フォーストーナメント、レイドバトル、などなど……そして目玉イベントのひとつ「【GBN公式】アバターアイドルコンテスト」。その予選が開かれるというので、メンバーはこぞって参加する。

体力:アイドルは持久力だ! スケジュールが辛くても笑顔!
反射:アイドルは瞬発力だ! 瞬時にファンを発見し笑顔!
知覚:アイドルは観察力だ! 常に視線をキャッチし笑顔!
理知:アイドルは洞察力だ! TPOに応じた立ち居振る舞いで笑顔!
意志:アイドルは忍耐力だ! どんなオシゴトもいい笑顔!

この審査項目をクリアし、ポイントの合計点で競うという過酷な予選。これを制したのはなんとルイーズであった。個人票及び天運が味方したこともあるが、公務員で強制的にGBNへ参加させられ、セクハラ気味なアバターを使用させられて「不幸だわ……」と嘆いている彼女の明日はどっちであろうか?
なお順当に、次点に天唱まひるがつけている。そんなまひるに、実は謎の挑戦状が届いていた。差出人はアバターネーム「ライブアイドル・ツクヨ☆」というが、メンバーで知っているものはごく少数であった。彼女は自称地下アイドルであるという。ネット等には情報があまりなく、リアルでライブハウスを拠点に活動しているらしい。

ツクヨ☆「まひるさん! あなたとわたし、どちらがアバターアイドルとして相応しいか、勝負させていただきますわ!」

何やらまた、面倒くさそうな予感である。

[次回予告]

明かされた真実は残酷な現実(リアル)
迷う暇をも与えずに、簒奪者は喉元に刃を突きつける
また、たとえ袂を分かつとも、掲げた理想を通す信念は、
想いの強さは、世界を護る盾となりえるのか?
次回、MGRPG・BDキャンペーン・合同卓『オペレーション・ホーネット』
迫る闇、打ち砕け! ガン・プラ!

第7話「EMERGENCY」(2018.10.1)

GBNは「大規模24時間メンテナンス」が行われ、大型アップデートが無事終了した。新しいコンテンツの実装、イベントの開催などが目白押しで、プレイヤーの期待は高まるばかりである。

そんな華やかな世界の裏で、「オペレーション・ホーネット」も遂行された。死闘の末作戦メンバーたちは、システム乗っ取りを目論む首謀者であるイヴァン・イシュヴァエルとその一味を見事退け、世界を守り抜くことに成功した。《デイドリームナイツ》はイヴァン機に追い詰められるものの、全員無事に帰還した。ただ、離反したとはいえ創立者である元リーダーが、身を挺してメンバーを庇い爆散・アカウント消滅するという事態にはなったが……。数々の苦難を乗り越え、《デイドリームナイツ》は新たにフォースリーダーを「isoko」とし、新生するに至る。

メンテナンス前に行われた「ロープダート・チャレンジ」ワールドファーストクリアチームとして、連日《デイドリームナイツ》には対戦申込みが殺到していた。そんな中、マッチメーカーが《ユニバーサル・アーミーズ》というフォースからの挑戦状を持ちこむ。

《ユニバーサル・アーミーズ》は同格のCランク。上位ランカーはポイントを削られ降格することに敏感だという。そこを敢えて、勇名を馳せる《デイドリームナイツ》へ対戦を挑むというのは、かなり本気度が高そうな話であり受けることにするメンバー。早速情報を集める。

今回の対戦相手は《ユニバーサル・アーミーズ》所属、キャプテン・エル率いるレフトウィング隊。久し振りにガチンコ勝負をするが、それでも《デイドリームナイツ》メンバーはその力を遺憾無く発揮し、危なげなく彼らから勝利をもぎとる。

最後に、対戦相手のキャプテン・エルは意味深な言葉を残して去る。
「GBNは大規模パッチを経て、さらなるステージへ登った。これからのGBNを率いるにふさわしい、その能力を活かしてもらいたいと思う」

不穏な影は、着実にGBNを侵食し始めていた――

[次回予告]

大規模アプデ後のGBNにおける数々のコンテンツ。
「アイドルコンテスト」で華やかに盛り上がるその裏で、着々と進められているきな臭い計画。
懸命に守ったこの世界に何が起きようとしているのか。
MGRPG・BDキャンペーン・平日卓、次回第8話『Ready for battle』
君は、生き延びることができるか?

第8話「Ready for battle」(2018.11.12)

新生GBNイベント、目玉のひとつである「アイドルコンテスト」。大規模メンテナンス前に行われた予選を通過し、ファイナリストとなったアバターの中には、isoko、ルイーズ、そして天唱まひるとそのライバルを自称する「ライブアイドル・ツクヨ☆」などが顔を揃えた。過酷なる審査を経て、見事初代公認アイドルの座を射止めたのは、天唱まひるであった。

そんな華やかなイベントの裏では、衝撃の事態が起きていた。ヴェッセーラのIR(インベスター・リレーションズ/投資家向け広報)として発表されたものは、CEOクリス・ヴェッセーラの解任、GBN事業をヴェッセーラD.E.社からヴェッセーラ本社の直轄事業として統合、そしてGBN開発責任者であった菊川氏をその事業責任者として抜擢……といった内容である。

言われてみればGBN内での異変として、戸田プロおよびレディ戸田のプロモーション活動が行われていないどころか、その姿すら見かけなくなっている。そして、戸田プロが行方不明であるという話からホリデーメンバーが捜索を行っている。どうやら「エリア・プリズン」という新規エリアにいるのではないか……という情報があるものの、そこへは一筋縄では辿りつけそうに無い状況である。

そんな中、ウィークデーチームに、またしても対戦依頼が持ち込まれる。対戦相手は先日破った《ユニバーサル・アーミーズ》所属、今度はキャプテン・アル率いるライトウィング隊。マッチングを請けたマッチメーカー自身がこの引き合わせに乗り気ではないらしい。だが、GBN内に不審な動きがあり、ここはひとつ対戦を受け、事情を探ってほしいという腹積もりがあると明かす。

そして、《ユニバーサル・アーミーズ》ライトウィング隊との対戦。彼らは、勝利の暁には《デイドリームナイツ》を併合すると言い出す。しかし、結果は《デイドリームナイツ》が貫禄を見せつつ勝利した。その勝利を称えつつも悔しさをにじませるキャプテン・アル。「我々はGBNをさらに発展させるため、今後も活動していく」と言い残し去る。

GBNを揺るがす事態は、ますます不穏さを増し混迷していくのであった。

[次回予告]

状況は混迷の闇へと加速していく
GBNは流れのままに武装の道に進む
真実を確かめるためにGBNへと来たゴーストレディは、
GBN救済への意志を同じくする同志を得る
《デイドリームナイツ》メンバーは、彼らの矜持をもって独自の行動をとるのであった
次回、MGRPG・BDキャンペーン・平日卓、第9話『Anxiety』

第9話「Anxiety」(2018.12.3)

ホリデーメンバーが『ジダンの門』というミッションへ挑む数日前。 ウィークデーメンバーである ミヤマさんのプレイヤー加美山カレンは、偶然にも喫茶店で重要情報を耳にしていた。 漏れ聞こえる会話の内容から『菊川』という名前が出たり、侵入用のゴーストアカウントを作る云々で GBN絡みか? と推測された。しかし、この時はさほど重要ではないと感じ、 その後あまり気に掛けていなかったため忘れていた。

それから数日後。ホリデーメンバーが『ジダンの門』ミッションへ挑戦。その際に、「ゴーストレディ」を名乗るアカウントと協力して攻略を行った。彼女はアメイジング鉄仮面に会いたいという話しかせず、素性はまったく明かさなかったという。その話を聞いたミヤマさんは、喫茶店での会話を突然思い出す。

ルイーズこと宗万は、本来の仕事である捜査の関係でクリス・ヴェッセーラを訪ねていた。状況からいって、あの「ゴーストレディ」はクリスなのではないかと推測している。最初ははぐらかしていたクリスだったが、そこへ突然の乱入者。「加美山さんだよっ!」実はクリスと知り合いだったというミヤマさんこと加美山さん。この事態に何を取り繕ってもムダだと悟ったクリスは、自分がゴーストレディであり、戸田プロを探すためにGBNへ潜入していることを明かす。

ところで、ここ最近のGBNは《ユニバーサル・アーミーズ》がAランクに上がったことと、フォース所属アカウント数もトップになっているらしい。上位ランカーでもUAに移籍をする者たちがおり、実質一強となっている。まだCランクである《デイドリームナイツ》だが、『エリア・プリズン』へ突入する条件である「Aランクフォース」に昇格しなければならない。ポイントを稼ぐミッションを受付嬢なつみお姉さんへ確認すると、どうやらBランクへ昇格できそうなものがみつかる。フォース対戦型である。

選択したミッションを受けると、なんと対戦相手はあの《ダライアス》であった。キャプテンであるプロコは「isokoを倒しAランクを目指す」と宣言。 プロコ「風見博士に強化してもらったこの私が、貴様に負けるはずはない!」 彼らは切り札として、3機合体するロボ「ゴッドシグマ」を改造・投入してきたのであった!

しかし、結局《デイドリームナイツ》に敗北を喫したプロコは、「今日を限りに《ユニバーサル・アーミーズ》と合流する!」と言い捨てていくのであった。

[次回予告]

殺伐としたGBN内はもはや《ユニバーサル・アーミーズ》が支配したも同然の世界
姿を隠していた世界の創造主たちが邂逅を果たしたとき、反撃が始まる
「Power Resonance」

第10話「Power Resonance」(2019.1.7)

ここのところ、GBNでのイベントといえばバトル関係ものが多い。以前あったゆるふわ系や、非戦闘系イベントは皆無と言ってもいいかもしれない。ゲーム内が殺伐とした雰囲気である。そして、いまや《ユニバーサル・アーミーズ》がほぼ唯一無二の最強フォースとして君臨し、他のフォースで上を目指すことは事実上困難になっていた。そのため、《デイドリームナイツ》も、対戦申込みを受けることはおろか、申込みをしてもマッチングしないといった状態であった。

ロビーでイベント情報を眺めているメンバーに、マッチメーカーが声をかけてくる。なんでも「ゴーストレディ」とコンタクトを取りたいとのことだ。一介のNPCがなんでそんなことを言い出すのか、甚だ不審でしかない。しかし、彼は「アメイジング鉄仮面」に関する情報をちらつかせたため、ひとまず本人に確認はしてみることにした。

また、「ゴーストレディ」宛てにメッセージがあったとクリスからPCたちに連絡がある。そちらも「アメイジング鉄仮面」に関する情報で話がある、という内容であった。運営の罠かもしれないことを警戒しつつ、敢えてマッチメーカーと話をしてみることにする。

《デイドリームナイツ》のサロンに呼び出されたマッチメーカー。さらに、そこへGBN公式ヴァーチャルアイドルのディーヴァとアンゼリカが現れる。彼女らにより、その場の者たちは【電脳虚数空間】へと移動する。ここなら情報は外部と遮断されており、腹を割って話が出来ると(そしてここにデータを隔離したままにすれば消滅すると脅して)マッチメーカーに詰め寄るゴーストレディ。

ゴーストレディ「まあ、とりあえずここならどんな外部アクセスも遮断できるって、彼女たちのお墨付きだから安心してちょうだい。で、アメイジング鉄仮面の情報って何なのかしら?」
マッチメーカー「ふむ。じつのところ、嬢ちゃんのアカウントがちょっと普通とは違う感じがしたものでの……正体を知りたいと思ってな」」
ゴーストレディ「あら……私の正体を知ってどうしようっていうの?」
マッチメーカー「いやいや、どうこうするつもりはないんじゃよ。それに、アメイジング鉄仮面を追いかけて、一体どうしようというのかね?」」
ゴーストレディ「言ったでしょう。ファンだから追いかけてるのよ」
マッチメーカー「そりゃまた、熱心なファンだの」
ゴーストレディ「あなたこそ不審者よね。だいたい、いちNPCがこんな動きはしないでしょう。どう考えても、誰かが動かしているわよね。運営の方かしら?」
マッチメーカー「いやいや、いちNPCじゃよ」
ゴーストレディ「本当かしら……。まあ、いいわ。この空間から戻れなければ、データは消失する。いちNPCであれば、バグかなにかでデータが飛んだ、ってことで処理できるわね」
マッチメーカー「……なんじゃと。わしを脅したところで何もいいことはないぞ?」
ゴーストレディ「隠し事をしてもムダよ。私の正体はクリス・ヴェッセーラです。スタッフのことならだいたいわかるわ。あなたはどこの所属の誰なのかしら?」
マッチメーカー「え……いまなんて……」
ゴーストレディ「あら、聞こえなかったのかしら。元社長のクリスです」

クリスの名を聞いたとたん、茫然自失となるマッチメーカー。その様子を一同が不審げにしていると、彼は意を決したように告げた。

マッチメーカー「……お久しぶりです、社長。私です。菊川です」
ゴーストレディ「き……え? 菊川??」
マッチメーカー「はい。本物の菊川です」

マッチメーカーが実は“本物の”菊川誠一郎であり、いまGBN総括責任者として動いているのは“偽物の”菊川だということを説明する。にわかに信じがたいが、クリスはマッチメーカーの中身が本物の菊川であることを確信する。GBN内の情報を集めるため、NPCとしての立ち位置で今後も活動を続ける彼と連携し行動することをメンバーは了承するのであった。

ひとまず《デイドリームナイツ》はAランクに上がる必要がある。そうでなければ、『エリアプリズン』へ足を踏み入れることもできない。
 a)Aランクフォースと対戦し勝利する
 b)昇格に必要なポイントを取得する
このふたつをクリアできれば、晴れて昇格できる。いまAランクはほぼ間違いなく《ユニバーサルアーミーズ》と当たってしまう。だが、ここでマッチメーカーが別の相手を提示してくる。それは、以前戦ったことのある《フォールリーフ》であった。知らない間にAランクとなっている。ウヅキが対戦を快く受けてくれたとのことだ。

事前に《フォールリーフ》について調査を行うと、Aランクに昇格したのはひとえに天才ゲーマーであるウヅキの貢献によるものらしい。この莫大な数の登録アカウントの中で、なんと個人ランキング3位という実力者である。彼の思惑がどこにあるかはわからないが、彼を倒せれば条件のひとつはクリアできる。

そして、対戦当日。彼は心底楽しそうにPCたちを出迎える。

ウヅキ「リアルではない世界でも、そこに自分がいる限り、それはリアルなんだ」
ウヅキ「さあ、全力でぶつかろうじないか!」

手加減のない、ウヅキの“グラムメタル級”機体であるが、PCたちも一方的にはやられない。彼らも日々成長し、強くなっている。そして見事《フォールリーフ》を撃破することに成功する。

ウヅキ「楽しかったよ。本当に、GBNは素晴らしいね」
ウヅキ「ボクはこの世界が気に入ってるんだ」
ウヅキ「このステキな世界が、間違った方へ進まないことを願っているよ」

そう彼は言い残し、ログアウトするのであった。

[次回予告]

『エリアプリズン』
そこは監獄の名に相応しい死地
《デイドリームナイツ》メンバーは仲間を奪還するべく突入する
現れるアメイジング鉄仮面に対峙するウヅキ
そしてメンバーたちにはそれぞれの宿命の相手が立ち塞がる
この戦いの果てに待つものは何か?
『Allied Force』

第11話「Allied Force」(2019.2.18)

ホリデーチームの頑張りにより、見事Aランクへ昇格した《デイドリームナイツ》。偽菊川により管理者権限でミッション無効とされそうになるところを、なつみのアバターを借りた有島とマッチメーカー(菊川)によって回避し、ミッション成功をもぎ取った。しかし、その代償に彼らのアバターは消されてしまったようである。

その後、消されたマッチメーカーこと菊川の所在を探すも発見できず、さらに悪いことに「連邦軍とヴォルフ共和国が有する宇宙軍配備無人ミーレスが勝手に動き出して行方不明になってる」という情報まで入ってくる。間違いなく、偽菊川の行動だろうと推測し、もはや猶予はないという状況である。なんとかして『エリア・プリズン』へ突入し、アメイジング鉄仮面こと戸田プロを探し出さねばならない。

天唱まひるは、GBNがこんな不穏な状態の中でもアイドルとして精一杯活動をしていた。なんとかして開催にこぎつけた「新時代GBNアイドル! 天唱まひる&ライブアイドル・ツクヨ☆ ライブ&トークイベント」。しかし、開催にあたり何者かの妨害工作が行われる。しかし、そこで怯むようなアイドルたちではない。ふたりは犯人を捜しだし、この嫌がらせの理由を問い詰めた。犯人たちはGBNのコンテンツにこのような「チャラい」ものは必要ない、バトルコンテンツの充実へリソースを割いてほしいと運営に常々言っている、そんな一部の過激派プレイヤーであった。

犯人「ガン・プラは男のロマン、女子供はすっこんでろ!」

これにカチンときたツクヨ☆がキレる。

ツクヨ☆「……アイドルなめんじゃないわよ」
ツクヨ☆「あたしも、そしてまひるも、どれだけ苦労してここまできたと思ってるの」
ツクヨ☆「あんたたちなんかには負けない!」
ツクヨ☆「あんたたちにバトルを申し込むわ! いまここで!!」
ツクヨ☆「……(まひるを見て)まひる、怖気づいたならパスしてもいいのよ」

挑発的だが、本気の彼女の言葉に応じ、戦うことを宣言するまひる。

ツクヨ☆「そうこなくちゃ。でなきゃあたしのライバルじゃない!」

かくして、その場でフリーバトルが開催され、犯人たちはあっけなく彼女と仲間たちにのされてしまうのであった。
※1ラウンド目、isokoの突破で片付きました
勝利後、ツクヨ☆の「あたしは、このGBNでアイドルとなる! まひるを追いかけてアイドルになった、この夢はあなたを超えることが目標だから」という言葉に、まひるは感無量といった感じであった。

そんなバトルがあった翌日。ゴーストレディことクリスから『エリア・プリズン』の情報が入る。『エリアプリズン』はエリア名称。そこへ行くためのミッションは『特別任務:特殊戦闘訓練“コードΩ”』という、一般では受注できないものであるらしい。また、完全PvPエリアであり、現状では実質《ユニバーサル・アーミーズ》が私物化している状態である。ミッション受注時にパスコードが必要だが、それは既に入手している。あとは突入するだけであるが、そこへウヅキが話に入ってくる。

ウヅキ「間違いなくそこには『彼』が出て来るだろうね。きみたちを殲滅するために」

エリアに突入すれば、操られているアメイジング鉄仮面が出て来ることは間違いなく、さらにいまのメンバーの実力では彼には勝てないだろうという。そんなことを言われ、邪魔をするのかとゴーストレディが食って掛かると、彼は協力を申し出る。というよりも、戸田プロと戦いたいだけのようなノリでもある。

ウヅキ「僕も、彼には正気に戻ってもらい、こんな茶番は早く終わらせてほしいからね。でないとせっかくのこの世界での楽しみが台無しだ」

彼には何か含むところがあるようだが、今はそれを問うている時間はない。ゴーストレディは同行を許可し、いよいよ『エリア・プリズン』への突入申請をする。待ち受けるは《ユニバーサル・アーミーズ》所属の数体のガーディアンたち。コサメを一方的にライバル視しているダイバーアヤノ操る「RX-零丸」とその取り巻きのソレスタルビーイング4人組の「プチッガイ」、ギャラクシーメガ&デルタメガ、プロコの戦闘機「シルバーホーク」。そして、最後に現れる、おそらくアメイジング鉄仮面操る「百式壊」。それを確認すると、ウヅキ駆る「アストレイノーネイム」は「百式壊」へ特攻する。「彼の相手は僕だ!」

超別次元バトルのふたりはさておき、PCたちも戦闘となる。途中、スーパーギャラクシーメガに合体するなど敵も多彩な攻撃を仕掛けてくる。しかし、百戦錬磨のメンバーたちは、確実に敵を仕留めていく。ウヅキは「百式壊」を追い詰め、いままさに止めを刺さんとしたそのとき。「モビルドール・サラティブ」……偽菊川が現れる。彼はもはやお約束の管理者権限コードを利用し、ミッション自体の無効化およびこの場のアカウント削除を強制執行する。

強制切断され、現実世界で暗転した画面を見つめるプレイヤーたち。ログインを試みても、該当アカウント無しということで出来ない状態になっている。万事休すか……と思ったそのとき。全員の端末にディーヴァが現れる。

ディーヴァ「みんなのデータはバックアップしてあるから、それをもとに再構築するわ」
ディーヴァ「でも、完全にGBNとリンクさせるには時間がかかりそうだから、そこは勘弁してね~」

そして数日後。彼女の言葉通りデータは再現されていき、順次アカウント復帰できるようになっていくのであった。

[次回予告]

近日発表

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