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惑星連邦宇宙艦隊(Federation Starfleet)とは、惑星連邦が保有する機関のひとつである。惑星連邦宇宙艦隊は単純に「宇宙艦隊」、もしくは「連邦宇宙艦隊」や「艦隊」と呼ばれることが多い。
宇宙艦隊の主な任務は惑星連邦の科学技術の振興や宇宙探査、連邦内外での安全保障、そして他勢力との外交である。惑星連邦が行う外交活動は宇宙艦隊の管轄下におかれていた。探査によって遭遇するそれまで連邦には知られてこなかった知的生命体種族や文明との交渉が必要になるため、宇宙艦隊士官には大使としての職務も求められている。その他にも宇宙艦隊の宇宙艦はしばしば大使の輸送に利用されることもある。(TNG: 謎の宇宙生命体、恐るべき陰謀、VOY: 怯える子供達、略奪空間の怪人達、TOS: 惑星オリオンの侵略、スター・トレック)
宇宙艦隊の本部は、地球のサンフランシスコにおかれている。この組織の前身は地球連合宇宙艦隊であり、2161年に惑星連邦が発足した際に地球連合宇宙艦隊が地球政府から惑星連邦へと移管されて設立されたものである。(地球連合宇宙艦隊の項を参照)
地球連合宇宙艦隊旗(22世紀)
宇宙艦隊は2161年に惑星連邦発足と同時に発足した。宇宙艦隊の前身は2161年以前の地球連合宇宙艦隊[1]であり、それは22世紀前半の地球独自の宇宙探査機関であった。地球連合宇宙艦隊は地球連合宇宙開発局(UESPA)と艦隊司令部の司令会議によって運営されており、その本部は地球のサンフランシスコに設置されていた。(ENT: 夢への旅立ち、テラ・プライム・後編)
宇宙艦隊のモットーは
"...seek out new life and new civilizations." "...go boldly where no man has gone before."“新しい生命と文明を求め” “人類未踏の地へと行くため”であり、これはワープ・ドライブの開発者ゼフレム・コクレーンのスピーチから取られている。(ENT: 夢への旅立ち)
また、艦隊の人員の中には地球連合外交団へ派遣されている者もおり、地球外政府とのやり取りは宇宙艦隊を中心とした多くの官民問わない機関が関わっていた。(ENT: 狙われた地球大使館)
2153年のズィンディ危機に際して、それまで地球軍と宇宙艦隊は別個の組織であったが、共同で任務を行うこととなった。これをきっかけに地球軍と宇宙艦隊の統合が進み、最終的にはそれまで地球軍がメインであった防衛任務と、探査が主な任務であった宇宙艦隊が統合され、防衛任務と探査任務を兼ね備えた現在の形の宇宙艦隊へと発展した。(ENT: 帰還なき旅)
地球連合宇宙艦隊の重要なプロジェクトの一つに、より速い速度を出せる恒星間宇宙船用のエンジンを開発することであった。当時同盟国であり支援国でもあったヴァルカン最高司令部からの干渉や技術譲渡に非協力的な状況の中で、人類は2150年代までにワープ5エンジンを独自で開発することに成功した。(ENT: 夢への旅立ち)
地球連合宇宙艦隊を監督した著名な幹部は以下の人物である。
地球連合宇宙艦隊が設立された頃に、宇宙艦隊憲章第14条31項(セクション31)の条項である「非常事態発生時に限りルールを曲げることを認める」という規則を基に後に24世紀まで延々と存在し続ける影の組織であるセクション31は既に存在していたことが知られている。(ENT: クリンゴンの苦境、優生クリンゴン、DS9: 記憶なきスパイ)
2161年に惑星連邦が成立すると、連邦憲章に従い加盟惑星の宇宙探査や防衛任務はすべて宇宙艦隊に移管されることとなった。[3]惑星連邦宇宙艦隊は地球連合宇宙艦隊に、各加盟惑星の人員を合併し移管されたため、本部施設等は地球連合宇宙艦隊のものがそのまま使用されている。[4]また、惑星連邦へ移管された後は、連邦大統領及び連邦評議会によって監督される。尚、宇宙艦隊が惑星連邦管理下へと移管された後も、2290年代まではUESPA[5]が部分的に宇宙探査に関する分野について管轄を持っていた。(TOS: セイサス星から来た少年、宇宙暦元年7・21、スタートレック4:故郷への長い道)
USSフランクリンは、この時に地球軍から移管された軍艦の一つであった。(スター・トレック:BEYOND)
宇宙艦隊の最高指揮官は連邦大統領である。(DS9: 地球戒厳令・後編、スタートレック6:未知の世界) 連邦評議会は宇宙艦隊の行動に対して権限を持っており、場合によっては連邦評議会から宇宙艦隊に対してい直接指示を行う場合もある。(TNG: 危険なワープ・エネルギー、亡命者) 宇宙艦隊の実務は宇宙艦隊司令部によって統括されており、宇宙艦隊司令部内で最高権限を有するのが宇宙艦隊最高司令官である。(スタートレック6:未知の世界)
宇宙艦隊最高司令官は、宇宙艦隊のすべての行動を監督する立場にあり、連邦大統領の直属の士官である。(スタートレック6:未知の世界) 2370年代には、連邦大統領ジャレシュ・インヨが宇宙艦隊最高司令官と連邦大統領を兼任していた。(DS9: 地球戒厳令・後編)
2399年までには、最高司令官の座は宇宙艦隊士官であるカーステン・クランシー元帥のもとに戻っていた。(PIC: 暗躍)
3189年には、チャールズ・ヴァンス元帥が宇宙艦隊最高司令官となっていた。(DIS: 鋼の意志)
宇宙艦隊の最高司令官は連邦大統領ではあるが、実務上の最高指揮官は宇宙艦隊最高司令官である。
宇宙艦隊司令部を構成する幕僚達は、元帥階級を持つ上級将官と宇宙艦隊作戦部長職にある将官、そして彼ら直属の司令スタッフらである。彼らを統括するのが宇宙艦隊最高司令官である。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ、スタートレック4:故郷への長い道、スタートレック5:新たなる未知へ)
広大な惑星連邦領域内を各セクターに分け、それぞれのセクターに将官階級を持つセクター司令を配置し、艦隊司令部と各艦を結んでいる。尚、24世紀においては少なくとも23の地域がセクター司令の管轄として分けられている。艦隊司令部からの命令は各セクター司令へと伝達され、各セクター司令から各艦の艦長へと伝達される仕組みとなっている。(TNG: 亡霊反逆者、人間の条件)
宇宙艦隊アカデミーのシンボル
サンフランシスコの宇宙艦隊本部に併設されているのが宇宙艦隊アカデミーであり、ここでは宇宙艦隊士官を養成している。在学中の学生は、23世紀には少尉候補生、24世紀には士官候補生と呼ばれる。4年間の訓練を受け卒業した者は宇宙艦隊少尉として任官される。(TOS: 宇宙軍法会議、TNG: 運命の分かれ道)
宇宙艦隊の運用のために、宇宙艦隊司令部を補佐する様々な機関が存在している。
宇宙艦隊の機関 |
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地球連合: 宇宙艦隊司令部 • 宇宙艦隊物資補給司令部 • 宇宙艦隊医療部 • 宇宙艦隊任務管制部 • 宇宙艦隊保安部 • セクション31 • 宇宙艦隊訓練司令部 |
惑星連邦: 宇宙艦隊管理部 • 行政部 • 宇宙艦隊高度技術部 • 宇宙艦隊司令部 • 宇宙艦隊通信部 • 宇宙艦隊管制部 • 宇宙艦隊歯科部 • 宇宙艦隊機関部 • 宇宙艦隊探査部 • 宇宙艦隊広報部 • 監察官室 • 宇宙艦隊情報部 • 内務監査局 • 法務総監 • 宇宙艦隊物資補給司令部 • 宇宙艦隊医療部 • 宇宙艦隊作戦部 • 宇宙艦隊任務サポート部 • 宇宙艦隊管制部 • 宇宙艦隊軌道管制部 • 宇宙艦隊労働安全衛生部 • 宇宙艦隊調査・開発部 • 宇宙艦隊科学部 • セクション31 • 宇宙艦隊保安部 • 宇宙艦隊造船所管理部 • 宇宙艦隊星図作成部 • 宇宙艦隊戦術部 • 宇宙艦隊訓練司令部 • ワープ技術開発グループ• 宇宙艦隊上級宇宙艦設計部 |
宇宙艦隊の人員は、軍隊の階級制度を採用した指揮系統で組織化されている。人員は大きく士官と下士官の二種類のグループに分けられている。(TNG: 戦士の休息他)
地球連合宇宙艦隊そしてその後継の宇宙艦隊は、地球の軍隊を統合した民間組織であり、主な役割は科学的開発と宇宙探査であった。階級制度は基本的に前時代の地球の米国海軍及び英国海軍のものを引き継いでいる。(TNG: 錯綜した美学他)
宇宙艦隊士官は、すべての任務において指揮官や監督官として機能しており、士官の中でも最上級ランクの士官が将官階級を持つ士官であった。将官は、基地司令、セクター司令といった指令関連の職務を遂行している。将官階級の士官はしばしば「提督」とひとくくりにまとめられる。将官階級の順位は降順に以下の通りである。
セクター司令、宇宙艦隊アカデミー校長、艦隊司令官、宇宙艦隊作戦部長、宇宙艦隊最高司令官及び宇宙艦隊司令部の幕僚はすべて将官階級の士官が務めていた。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ、TNG:愛なき関係、TNG: 悲しみのアカデミー卒業式)
将官が大きな組織の指揮官を務める中で、各艦艇や部門や分野における実質の指揮官を務めるのが佐官と尉官の任務である。佐官と尉官の中でも特に艦や基地の運営上責任の高い職務に就いている士官を上級士官と呼称する。階級の順位は降順に以下の通りである。
※例外的に「次官」という階級が存在し、これらは宇宙艦隊情報部等の部署の副官の階級である。大佐と同等の階級とされる。
宇宙艦隊アカデミーの卒業生は、卒業と同時に少尉に任官され、その後の経歴により徐々に更に上の階級へと昇進していく。宇宙艦隊メディカル・アカデミーを卒業した医官は、卒業と同時に中尉に任官される。
下士官は、宇宙艦隊の艦船か各種施設で、士官の指揮下で任務を遂行する。下士官は、宇宙艦隊アカデミーを卒業したわけではなく、各種訓練学校等で専門分野を極めた人員である。(VOY:自立への旅、他) 下士官の最低階級は「乗組員」(時期によっては三等乗組員)である。下士官階級の順位は降順に以下の通りである。
下士官階級はしばしばチーフとひとくくりに呼称される。下士官は士官が指揮する部隊の実働部員として任務に就く。基本的に上級士官は士官階級の人員で構成されるが、場合によっては部門長として下士官階級の士官が上級士官として重要な役割を担う場合もある。(スタートレック:ディープ・スペース・ナイン)
22世紀の宇宙艦隊の制服は、基本的なデザインはすべて同じであったが、階級章と所属部門が一目でわかるように赤(業務部門)・金(司令部門)・青(科学部門)の三色で色分けされたラインが特徴であった。(ENT: 夢への旅立ち)
宇宙艦隊士官以外の人物が艦隊士官の制服を身分を偽って着用することは告発の対象となる。(DS9: 愛に目覚める者)
詳細は宇宙艦隊の制服の項を参照宇宙艦隊は広大な連邦領域の各要衝に宇宙基地などの設備を保有している。
第375宇宙基地
宇宙基地は艦の補給や修理、クルーの保養の為の施設であり、連邦領域内のすべてのセクターに配置されている。また、必要に応じて連邦領域外にも宇宙基地を設置する場合がある。代表的な例としてベイジョー星系の宇宙ステーション「ディープ・スペース・9」である。(スタートレック:ディープ・スペース・ナイン)
ユートピア・プラニシア造船所
宇宙艦隊は、保有する艦艇を生産する施設である造船所を多数保有している。これらでは、新しい艦の設計や新技術の研究や実験なども行われている。
造船所でも最も大規模なものは以下の施設である。
TNG: 無限のパラレル・ワールド、謎の幻覚テレパシー、謎めいた狂気、不実なる平和、劇場版スタートレック、VOY: プロメテウスの灯を求めて)
地球の宇宙艦隊アカデミーとは別に、訓練生や士官を対象とした訓練施設を多数保有している。艦隊アカデミーの別館として知られる訓練施設では宇宙艦隊アカデミー(わし座ベータ2号星)、宇宙艦隊アカデミー(こぐま座ベータ2号星)及び宇宙艦隊アカデミー(プサイ・ユプシロン3号星)がよく知られている。(TNG: 謎の幻覚テレパシー)
また、レルヴァ7号星には宇宙艦隊アカデミーの選抜試験に用いられる施設があることが知られている。(TNG: 宇宙戦士への道)
そのほかにも、下士官向けの訓練設備も各所に設置されており、宇宙艦隊テクニカル・サービス・アカデミーと呼ばれる施設を火星に保有している。(TNG: 疑惑、宇宙戦士への道、LD: 2人の自分)
宇宙艦隊が保有する資産の中で人員に次いで最も重要なものは、宇宙艦である。
宇宙艦隊の活動の最も重要な役割は宇宙艦が担っている。連邦宇宙艦は、艦隊の命令を実行できる能力と資源を有しており、それらは宇宙探査と連邦の防衛任務、資源の輸送や救急医療を各加盟惑星に提供した。宇宙艦隊は多数の等級の宇宙艦を保有しており、あるものは多目的艦であり、またあるものは限定的用法の為に設計されたものであった。
宇宙艦隊の前身組織である地球連合宇宙艦隊においても最も著名な宇宙船はNX級エンタープライズ(NX-01)であった。この船は地球史上初のワープ5エンジンを搭載した船であり、ジョナサン・アーチャー大佐指揮下で30以上の種族とのファーストコンタクトを果たし、2152年にはヴァルカンとアンドリアンの停戦条約を調停し、2154年にはズィンディ危機から地球を救い、ヴァルカンで失われつつあったスラクの教えを復活させ、ヴァルカンによるアンドリア侵攻を防ぎ、双方の平和条約締結を助け、長年対立していたアンドリアンとテラライトの和平会談を調停した。これらの功績は、銀河系史において地球の存在感を高め、後の惑星連邦設立の大きな布石を残した。(ENT: 夢への旅立ち、戦場の絆、最終決戦、狙われた地球大使館、ENT: 陰謀の嵐、バルカンの夜明け、バベル1号星)
地球連合宇宙艦隊はその後、2154年にNX級の2隻目であるコロンビア(NX-02)を就役させた。(ENT: ヒーローたちの帰還、クリンゴンの苦境)
当時、地球連合宇宙艦隊とは別に地球貨物サービスが地球の物資輸送任務を行っており、当初はこれらの組織は別々の組織として独立していた。(ENT: 復讐の連鎖、兄弟の地平)
USS_Enterprise_%28NCC-1701%29%2C_DS9.jpgコンスティチューション級宇宙艦
USS_Enterprise-A_quarter.jpgコンスティチューション級は宇宙艦隊の歴史上最も重要な艦の一隻が属するクラスであった。このクラスの宇宙艦は5年間のディープ・スペース・ミッションに対応するように設計された23世紀の主力艦であった。このクラスで最も著名な艦はジェイムズ・T・カーク大佐指揮下のUSSエンタープライズ(NCC-1701)である。カーク大佐指揮下で行われたファイブ・イヤー・ミッションは連邦及び宇宙艦隊の歴史の中で伝説として語り継がれている。(宇宙大作戦、劇場版スタートレック)
2270年代前半から2260年代後半にかけて、コンスティチューション級宇宙艦は大規模な改装を受けた。改装作業は約18ヶ月に渡って実施され、元の船体を大幅に改造し、主要なシステムに大規模なアップグレードを行った。次世代型の宇宙艦がディープ・スペース・ミッションや外交任務、防衛任務を後継するまでの間、改装されたコンスティチューション級宇宙艦は宇宙艦隊の任務の最前線にあり続け、20年間現役で使用され続けた。
次いで宇宙艦隊の主力艦として配備されたのがエクセルシオ級宇宙艦である。(スタートレック6:未知の世界、就航記念銘板) エクセルシオ級は2280年代前半にサンフランシスコ造船所で建造され、次世代型ワープ機関であるトランスワープ・ドライブを備えた実験艦として設計された。これは「偉大なる実験」と呼ばれ、非常に高い期待を持たれていたが、実験は失敗に終わってしまうこととなる。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ) しかしながら、エクセルシオ級の設計は高く評価され、プロトタイプのUSSエクセルシオは2287年まで地球スペースドックに係留された後、2290年までには正式に就役し任務に就いた。そして、24世紀に到るまで現役で運用され続ける傑作艦の一つとされた。そして、宇宙艦隊の旗艦たるUSSエンタープライズの名を受け継ぐ三隻目のUSSエンタープライズ(NCC-1701-B)には、このエクセルシオ級が採用されるに到った。そして、24世紀に至るまで長く宇宙艦隊の主力艦として現役運用が続けられた。(スタートレック6:未知の世界、スタートレック:ジェネレーションズ、TNG: 未知への飛翔~VOY: 道は星雲の彼方へ)
USS_Enterprise-D%2C_TNG_Season_3-7.jpgギャラクシー級
24世紀に入ると、エクセルシオ級の後継の主力艦としてアンバサダー級が設計され、その後宇宙艦隊史上最も技術的に精錬された艦の一つといわれるギャラクシー級が開発された。(TNG:姿なき宇宙人、TNG: 埋もれた文明)
ギャラクシー級の特徴は、宇宙艦隊の中で最も大型の艦であり、科学調査と宇宙探査、戦闘能力において非常に高い能力を持っていることである。このクラスは長期間の連続ディープ・スペース・ミッションに対応し、宇宙艦隊史上としては初となる士官の家族も同乗させることが可能となる艦であった。(TNG: 孤独な放浪者、戦闘種族カーデシア星人・前編、DS9: 過信)
ギャラクシー級の中で最も著名な艦として知られるのはジャン=リュック・ピカード大佐指揮下のUSSエンタープライズ(NCC-1701-D)である。(スタートレック:ジェネレーションズ)
ソヴェリン級
強大な侵略勢力であるボーグからの侵略や、大規模な戦争が勃発した24世紀後半において、ディファイアント級をはじめとする戦闘能力に特化した宇宙艦が多数建造された。その中で最も強力な戦力を持つ艦としてソヴェリン級が建造された。このソヴェリン級は兵器、ワープ能力及びコンピュータ処理能力において従来の基準を遥かに凌駕した能力を有している。このクラスで最も著名な艦として知られるのはUSSエンタープライズ(NCC-1701-E)である。(スタートレック:ファーストコンタクト)
USS_Voyager%2C_ventral_view.jpgイントレピッド級
これら主力艦とは別に、著名な艦としてイントレピッド級が挙げられる。イントレピッド級はソヴェリン級よりも古いモデルではあるが、ギャラクシー級よりも最先端の技術が用いられ、就役当初では艦隊で最もスピードの速い艦でもあった。このクラスの評価を高めたのはイントレピッド級のUSSヴォイジャーである。キャスリン・ジェインウェイ大佐指揮下で7万光年の彼方のデルタ宇宙域から単独でアルファ宇宙域まで生還したことは、この艦の潜在的能力を顕著に示している。地球への帰還までの7年間、宇宙艦隊からの補給を一切受けずに、ボーグなどの強力な勢力と遭遇しながらも無事帰還したことで、連邦中の市民に感動と勇気を与えた。(スタートレック:ヴォイジャー)
USS_Prometheus%2C_2374_%28fore%29.jpgプロメテウス級
その他にも宇宙艦隊には有能な艦が多数あり、著名なものとしてはアキラ級やノヴァ級、オリンピック級、ディファイアント級及びプロメテウス級といったものがある。
24世紀後半において軍事的行動の必要性が増した宇宙艦隊では、連邦市民の生命と自由を守る為に高い戦闘能力を持たせた艦の開発に着手した。それが連邦初の純粋な軍艦として設計されたディファイアント級やディープ・スペースにおける戦略的任務を完遂することを目的としたプロメテウス級などである。(DS9: ドミニオンの野望・前編、VOY: プロメテウスの灯を求めて)
また、23世紀からの主力艦であるエクセルシオ級等の代替の為の次世代型の主力艦と目されるアキラ級も順次投入され、科学調査や医療任務に特化していたオーベルト級も老朽化から、最新鋭の科学調査艦であるノヴァ級や医療艦オリンピック級へと代替が進められている。(DS9: ディープ・スペース9奪還作戦・後編、消された偽造作戦、砂漠からの呼び声、DS9: 戦争の影-AR558攻防戦-、終わりなきはじまり、TNG: 永遠への旅)
宇宙艦隊は主力宇宙艦の他にも、様々な用途の補助艦艇を多数保有しており、比較的短距離での人員・物資輸送や、宇宙艦から惑星や軌道上施設への移動等にはシャトルクラフトが多用された。(ENT: 選ばれし領域)
23世紀から24世紀にかけて、宇宙艦隊のシャトルクラフトは低速に限定されるがワープ能力を有する様になり、数光年単位での人員輸送もシャトルクラフトで実施することが可能であった。(VOY: ケイゾン戦士誕生、囚われのファイター、自立への旅、LD: 信頼できる情報源)
ウェルズ級
24世紀には度々29世紀の宇宙艦隊との接触があった。29世紀において宇宙艦隊の任務には歴史改変を防ぐという任務が加えられている。これらの任務を遂行する為に、タイムトラベル能力を持ったタイムシップと呼ばれる艦が多数就役している。その中の一つにウェルズ級やイーオン型が含まれている。(VOY: 過去に仕掛けられた罪、29世紀からの警告・後編)
宇宙艦隊一般命令・規則(General Orders and Regulations)とは、宇宙艦隊士官が守るべき規則である。これは、宇宙艦隊士官が任務中に遭遇するであろうあらゆる状況に対応した規則が収められており、未知の種族とのファーストコンタクトから戦闘に際しての様々な規則などである。
これら規則の中で宇宙艦隊士官が最も重要な規則と呼ばれるものが「艦隊の誓い」と呼ばれる第1級優先事項である。
また、一般命令・規則すべてがすべての士官に知らされているわけではなく、中には限られた階級や役職者のみに知らされているものも存在する。その一つが「オメガ指令」と呼ばれる規則であり、宇宙艦隊でも将官か艦の指揮官以上の士官にしか知らされていない規則である。(VOY: 戦慄!オメガ破壊指令)
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