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イントレピッド級(Intrepid class)宇宙艦は、惑星連邦宇宙艦隊が保有する宇宙艦である。
イントレピッド級は宇宙艦隊の中でも最も高度な宇宙艦の一つである。 新型のワープ・コアを採用し、可変静翼ワープエンジンナセルやバイオ神経回路を用いたコンピュータシステムが最初に導入されたクラスでもある。また、EMHマーク1型と呼ばれる緊急用医療ホログラムを搭載している。
滑らかな船体を採用しており、ソヴェリン級やプロメテウス級の登場までは宇宙艦隊で最も高速な艦であった。 新型ワープエンジンAPD-01ドライブが搭載され、非常に高度なナビゲーション・センサーと翼のような可変静翼パイロンに接続されたエンジン・ナセルはミクロン単位で稼働させ傾かせることができ、亜空間に対して安全かつより効率的なワープフィールドを形成させることができる。
また、多面的な機能を有しており、パトロール任務や護衛任務及び、長期の探査任務に至るまでこなすことができる。最先端のコンピュータは空前の記憶容量と極めて高いアクセス速度である。4,700万のデータチャンネルに、同時にアクセス可能。画像変換は1ナノセカンドにつき575兆の処理能力があり操作上の限界温度は、10度から、1,790ケルビンであった。そのほかにも船体に多く露出しているセンサーシステムはセンサーレンジを最大限に広げており、科学的な面でもイントレピッド級は最高級の艦である。
機動性が高く、尚且つハイスピードな上に高度な武装を備えており(タイプXフェイザー・アレイ)、ドミニオン戦争においてもその実力は証明されている。
イントレピッド級の高い性能を証明した艦としてUSSヴォイジャーは折り紙つきである。デルタ宇宙域から地球への帰還で証明された高い自衛能力、そしてクルーよりもたらされたデルタ宇宙域のデータは宇宙艦隊の歴史の中でも輝かしい功績を残し続けることであろう。(VOY: 過去に仕掛けられた罪、宇宙を飛んだダ・ヴィンチ)
ユートピア・プラニシア造船所のドライドックで調整中のUSSヴォイジャー
イントレピッド級は2370年には火星のユートピア・プラニシア造船所で建造が行われていた。このクラスの2番艦がUSSヴォイジャーであり2371年に就役した。また、同艦はクラス9ワープ・ドライブをテストした最初の艦でもあった。(VOY: 過去に仕掛けられた罪、遥かなる地球へ)
イントレピッド級の高い性能は、USSヴォイジャーによる2371年から2378年までの7年間のデルタ宇宙域航行によって証明された。2374年までの間、同艦は宇宙艦隊との一切の連絡が途絶えた状態であり、宇宙艦隊からの物資補給や各種施設での保守を一切受けることはなかったが、無事に地球への帰還を果たした。(VOYシーズン1からVOYシーズン7)
円盤部アップ
船体構成は、従来の宇宙艦隊の宇宙艦のデザインを踏襲し、円盤部、推進部、ワープ・エンジン・ナセルによって構成されており、船外外壁はデュラニウム合金製であり、パワー配分にはプラズマベースのエネルギー伝導管を使用しており、三環生命維持装置を装備している。(VOY: 新生ボーグの悲劇)
宇宙艦隊の規格によって、デッキ1はメイン・ブリッジと決まっている。メイン・ブリッジの左舷側に会議室が併設されており、右舷側には作戦室が併設されている。デッキ2の前部セクションには、クルーの食堂が配置されており、三枚の大窓から宇宙の壮観な眺めを見ることができる。デッキ3の前部セクションには、五枚の大窓が配置されており、ここが艦長の私室となっている。(Star Trek: The Magazine)
第一船体(円盤部)の後方すぐ下にはメイン・ディフレクターが配置されており、ここにはダイヤモンド型の第一センサーが配置されている。円盤部と推進部を繋ぐドーサルネックは無く、滑らかなラインで両船体を接続している。尚、船体分離機能は有していない。第一船体の周囲には四つのフェイザー・アレイが配置されており、第一船体後方には魚雷ランチャーが設置されている。
円盤部の底部には、エアロシャトルがドッキングされている。(VOY: 遥かなる地球へ、ケイゾン総攻撃・前編、聖域ユニマトリックス・ゼロ・前編)
着陸用ランディングギア
USS_Voyager_emitting_graviton_beam.jpgメイン・ディフレクターからグラヴィトン・ビームを発射
第二船体最前面のメイン・ディフレクターの上方には二基の魚雷ランチャーが配置されており、前方への射界を担っている。第二船体底部には艦首から艦尾に向けて3つのハッチが縦並びに配置されており、前方から反物質混合チェンバーハッチ、真ん中が反物質貯蔵庫ハッチ、一番後ろがワープ・コア緊急排出用のハッチである。(VOY: 名誉の日)
イントレピッド級は大気圏航行と軟着陸が可能である連邦宇宙艦の一つである。インパルス・エンジンと反重力エンジンを第二船体に装備しており、船体下部には着陸用ランディングギアを格納している。着陸の際に船内はブルー・アラートが発令され、クルーは着陸に備える。着陸の際にはランディングギアを展開し、地上へ軟着陸を行う。(VOY: ミッシング1937)
イントレピッド級の船体容積は700,000メトリックトンであり、15層のデッキ構成で257の部屋がある。(VOY: 過去に仕掛けられた罪、DNAに刻まれた悪夢)
(VOY: ブラックホールからの脱出、盗まれた臓器、VOY: 伝説のミスター・カトー、怯える子供達、VOY: 超獣生命体VS狩猟星人、空間変動波、VOY: 自立への旅、巨大ウィルス)
イントレピッド級メイン・ブリッジ
メイン・ブリッジは卵形であり、メイン・ブリッジは艦の首脳部である。
後部のコンソールは大型のデータ収集コンソールであり、そのコンソールの中央はマスターシステムディスプレイとなっており、両サイドのコンソールからアクセスする。そのコンソールの右舷側、ターボリフトを挟んだ先に戦術コンソールが配置されており、ここでは艦内の保安状況や戦闘においての戦術情報や戦闘行動の操作に特化している。戦術コンソールでは他にも、長距離短距離センサーの操作、センサー記録の徹底的調査、メッセージ・ブイの発射管制、およびトラクター・ビーム発射管制も行える。逆側の左舷側にはオプス・コンソールが有り、ここでは基本的に戦術コンソールと同様の操作が行えるが、ここではリアルタイムに現在情報が更新されるので、必要な情報を必要な部署へ逐次情報の優先順位をつけて配信することが可能である。
Voyager_ready_room.jpgイントレピッド級作戦室
メイン・ブリッジの右舷側に作戦室、左舷側に会議室が併設されており、艦長はブリッジに近い場所でブリッジオペレーションに邪魔されること無く仕事に専念することができる。その他にも、作戦室では艦長は他のクルーとの個人的な議論を行うことや、セキュリティの高いメッセージの受信を行うことができる。作戦室の入口のすぐ前方に大きなデスクがあり、その横には椅子とテーブル、壁際には大型のソファーが配置してあり、艦の前方を見渡せる大きな三枚の窓が開かれており、展望性の高い部屋である。これは、より大型のギャラクシー級の作戦室よりも贅沢な作りとなっている。
Intrepid_class_command_chairs.jpgブリッジ中央は、艦の指令センターである。椅子が二つ並んでおり、右舷側が艦長席、左舷側が副長席となっている。二つの席の間には小型の状況表示モニタとコンソールが設置されており、指揮官はこのコンソールを用いて声かキー入力を持って他のすべての部署の命令を無効化することが可能となっている。
艦長席の背面手すりの中央には補助コンソールが設置されており、ここから戦術コンソールとオプス・コンソールの作業の補助を行うことができる。
指令センター前方、二段低くなっているメイン・ビューワーの手前にコン・コンソールが配置されている。ここでは艦の航行制御を行っており、高度に自動化されたシステムであってもパイロットによる手動の管制が必要となっている。インパルス推進の際、パイロットはインパルス・エンジンの状況のモニタリングと相対主義のモニタリングが常に必要である。艦がワープ航行時には、機関部と連携して亜空間フィールドのモニタリングを常に行わなければならない。同時に、常に前方を長距離センサーでスキャンして、星間物質の密度の変化をモニタリングし、それらの影響の小さい方に自動軌道修正を行う。(Star Trek: The Magazine)
コン・コンソールの右舷側に機関制御コンソールが設置されており、本来ならば機関主任は機関室にいるのが好ましいが、ブリッジの性質上近くに技術者がいることが好ましいためここに設置されている。機関制御コンソールからは、機関室の全システムへアクセスし制御することが可能となっている。尚、この正反対左舷側には科学士官用の同様のコンソールが設置されている。(Star Trek: The Magazine)
機関室
機関室はデッキ11に配置されている。室内は物質/反物質反応炉(三環入力マニフォルド搭載のクラス9ワープ・ドライブ)を望み2フロアで構成され、地階は広大な作業エリアとなっており、専門の技官が作業するスペースとなっている。(VOY: 過去に仕掛けられた罪) コアは1秒あたり4000テラダインの最大出力を出すことができる。(VOY: 新生ボーグの悲劇) ワープ・ドライブは最大ワープ9.975の速度を出すことが可能である。(VOY: 遥かなる地球へ、過去に仕掛けられた罪)
2フロアで構成される機関室の下階は、様々なモニターやコンソールが設置されている。また、このフロアは機関部長のオフィス領域でもあり、特別プロジェクトや状況分析等でもオフィスとして使用される。上階のリング状のキャットウォークの作業エリアには一人用エレベーターかはしごで移動する。(VOY: 遥かなる地球へ)
VoyagerWarpCore.jpgイントレピッド級のワープ・コア
インパルス・エンジンはワープエンジンナセルのパイロンに設置されている。尚、イントレピッド級は予備のインパルス反応炉を装備している。(VOY: 盗まれた臓器)
ワープ・コア廃棄システム[]ワープ・コアが致命的なダメージを受け危険な状態に陥った際に、ワープ・コアを船外に射出し廃棄することが可能である。ワープ・コアの廃棄には機関主任か、それ以上の上級士官の認証コードが必要である。ワープ・コアは磁気レールで加速され、第二船体底部のハッチから射出されて船外へ廃棄され、極力船体から離れるように動作する。尚、コアが廃棄された後は直ちに艦の動力は核融合反応炉へと切り替えられ、コアから離れるよう全速で移動する。(VOY: 偽りのクルー)
尚、万が一コアが危険な状態から脱した場合は、再度回収して設置することも可能である。(VOY: 名誉の日)
イントレピッド級 フェイザー発射
フェイザーシステム[]イントレピッド級はフェイザー・アレイシステムを搭載している。大型のメイン・フェイザー・アレイは四つ設置されており、円盤部上面後方の第二船体接合部の魚雷ランチャーを挟んで前方へ船体のカーブに沿って左右対称に二本流れ、船体前面の補助ディフレクターを挟んで設置されており、円盤部下面に、同じように二本のアレイが左右対称に円盤部外延に沿って配置されている。その他は、第二船体底部のワープ・コア射出ハッチ付近と、エンジン・ナセルのパイロン付近に多数が設置されており、ブリッジの後部にも小型のフェイザー・アレイが設置され、合計14基が装備されている。(VOY: ヴィディア人の協力、スタートレック:ヴォイジャー)
増設フェイザー・バンクは、第二船体の後部魚雷ランチャー(VOY: 亜空間制圧戦争、預言の子)と、デッキ14の後部に設置されたトラクター・ビーム・エミッターの後部に設置されている。(VOY: 頭脳集団クロスの陰謀) また、更に少なくとも4基の埋め込み式フェイザー・エミッターが搭載されている。(VOY: 聖域ユニマトリックス・ゼロ・前編)
光子魚雷[]前方魚雷ランチャーを2本、後方魚雷ランチャーを3本の合計5本の魚雷ランチャーを装備している。搭載している弾頭はタイプ6型光子魚雷とクラス10光子魚雷を4発搭載していた。尚、USSヴォイジャーは就役時に特別装備として2発のトリコバルト弾頭を搭載していた。また、カーデシアの量子魚雷もヴォイジャーの魚雷ランチャーと互換性があった。(VOY: 遥かなる地球へ、ヴィディア人の協力、VOY: 惑星破壊ミサイル、生命体8472・後編、偽造された地球)
ディフレクター・シールド[] Voyager_shields.jpgイントレピッド級 防御シールド
一般に防御シールド、もしくは防御スクリーンと呼ばれているものの正式名称はディフレクター・シールドである。一般的なシールドは、メイン・ディフレクターより亜空間重力子を形成する。シールドは、戦闘の間どんなタイプの兵器が使用されているのか、その兵器のフェイズなどを検知することができる。それらのデータを元に戦術士官はシールドの波長を相手の兵器に合わせて変調させることにより、シールドの効果は飛躍的に向上する。尚、イントレピッド級の船体には14のディフレクター・グリッドが設置されている。(VOY: 時空侵略戦争・前編)
トラクター・ビーム[] トラクター・ビーム・エミッターは二基装備されており、それぞれが船体に直接取り付けられている。前部エミッターはメイン・ディフレクター下部の第二船体底部に取り付けられている。後方のエミッターはデッキ14の後部セクション、第二船体最後尾部分に設置されている。(VOY: 頭脳集団クロスの陰謀、ブラックホールからの脱出)
集中治療ユニット
Intrepid_class_sickbay%2C_2374.jpgイントレピッド級医療室
デッキ5にICUを備えた医療室がある。手術台が一台、バイオベッドが三台、バイオハザードサポートシステム、遺体安置室、救急医療、小型の薬品試験室及び医療部員のオフィスがそろっている。スタッフはドクターと看護師、そしてサポート用の緊急用医療ホログラム(EMH)が配置されている。イントレピッド級はこの新しい医療システムを正式配備した最初の艦である。(VOY: トゥーヴィックス)
集中医療用の三台のバイオベッドの後ろの壁にICUモニターが並んでいる。これは、医療を受ける患者のバイオ・ファンクションモニターも備えている。医療室の奥には重症患者用のベッドが備えてあり、大型高性能のセンサークラスタはこのベッドの真上に備えてある。医療用トリコーダーを用いて、患者の状態を詳細に診察することができる。また、ベッドは外科のサポートフレームを使用できるよう設計されており、手術台の周りをフォースフィールドで隔離することも可能となっている。患者が溢れている場合などは、通常のバイオベッドでも手術を行うことも可能である。(VOY: 盗まれた臓器、ドクター心の危機)
医療室の中央には医療部長用のオフィスが備えられており、ここは患者とのプライベートな会話や医療部員とのミーティング他に用いられる。治療室と隣接しているため、医療部長は直ちに患者の元へ駆けつけることもできる。このオフィスの奥には小さな薬品試験室が備えられている。このオフィスからも常に患者の状態をモニターすることができるようになっている。同時にこのオフィスには遺体安置室も備えられている。(VOY: 巨大ウィルス、ケイゾン総攻撃・後編)
レクリエーション設備[] Voyager_messhall.jpgイントレピッド級 食堂
デッキ6に二箇所、中型ホロデッキが搭載されていて、一度に15名まで収容可能な作りになっている。このホロデッキはホログラム技術の次世代技術を導入しており、2360年代のホロデッキよりも更に性能が向上しており、分子レベルでホログラムを作り出すことが可能になっている。(VOY: 盗まれた臓器)
デッキ2のセクション13には食堂が備えられており、フード・レプリケーターが4基と、艦長専用のプライベート・ダイニングルームを備えていた。このダイニングルームはUSSヴォイジャーではニーリックスが厨房に改造して使用している。また、USSベレロフォンではダイニングではなく当初から厨房が据え付けられていた。(VOY: 盗まれた臓器、DS9: 闇からの指令)
通常、食堂は各種外交行事、バースデーパーティー、各種祝日や祝賀行事を行う場でもあった。また、医療室が使用不能になった際には食堂が臨時の医療室となった。(VOY: 誰かが君に恋してる、ドクター心の危機、巨大ウィルス、VOY: 帰り行く処、9歳のケス、VOY: 時空侵略戦争・前編、崩壊空間の恐怖、虐殺の記憶) また、食堂とは別にクルー用のラウンジも船体後部に設置されている。その他にも、体育館も備えられており、福祉設備が充実している。(VOY: ワームホールの崩壊)
居住設備[] Intrepid_class_crew_quarters.jpg士官用私室
Janeways_Bathroom.jpg寝室
士官及び乗務員の私室はすべて(デッキ3の艦長私室を除き)デッキ2、4、8、9及び13に位置している。また、特殊な環境が必要な乗員のための特別仕様の部屋がデッキ11に位置している。しかし、イントレピッド級は中型艦であるため、ギャラクシー級のような大型艦に比べると部屋の大きさは小さめである。部屋にはいくつかの種類が存在している。(Star Trek: The Magazine)
転送室
イントレピッド級の転送室はデッキ4に三か所設置されている。非常事態の場合は艦内外問わず直接医療室へと転送することが可能である。(VOY: 対決する時空)
多くの連邦宇宙艦同様、イントレピッド級の転送室もコントロール・コンソールの正面に6名分の転送パッドが設置されており、転送制御装置はパッドよりも高い位置に設置されていた。また、2名の士官がより複雑な転送のために隔壁に設置されているコントロール装置を制御した。イントレピッド級のほとんどのシステム同様、転送装置もバイオ神経ジェル・パックがプロセッサ・システムに導入されている。(VOY: 対決する時空、偽りの亡命者)
シャトルベイ
Class_2_shuttle_exiting_Voyager%27s_shuttlebay.jpgシャトルベイ外観
シャトルベイは第二船体最後部に位置しており、シャトルクラフトの発着はここから行われる。シャトルベイの管理はシャトル管制担当士官が監督し、パイロット及び技術者によって管理されている。尚、駐機場は宇宙側のドアから更に入ったドアの奥に位置する。通常、宇宙側のドアのすぐ内側をメイン・シャトルベイ、更にその奥を第二シャトルベイと呼んでいる。(VOY: 偽造された地球)
イントレピッド級は以下のシャトルを搭載している。
デルタ宇宙域へ遭難したUSSヴォイジャーは多目的任務に対応するため、2375年にデルタ・フライヤーを開発して運用していた。また、イントレピッド級は円盤部下部にエアロシャトルを一機搭載している。(VOY: 心は闘いに傷ついて、ENT: 沈黙の漂流船)
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