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オメガ指令(Omega Directive)は、惑星連邦宇宙艦隊に存在する指令である。この指令は最高機密であり、知る者は大佐以上の士官又は将官の者に限られている。
この指令は、オメガ分子を破壊するため、オメガの知識を消すために必要な、いかなる手段をとることを認めている。この指令は、オメガ分子によって引き起こされる、恒星間文明への脅威のために必要と考えられている。
なお、この指令を受けて行動している際は宇宙艦隊一般命令・規則の最優先指令(他種族への内政干渉を禁ずる)は無効となる。
オメガ分子の崩壊によって破壊された、ランタール・セクターの惑星連邦の研究ステーション
23世紀、宇宙艦隊の物理学者であったケタラクトという人物がオメガ分子の存在を提唱した。この理論に興味を持ち、無限にも近いエネルギーを得られることを確信した宇宙艦隊上層部は、秘密裏にランタール・セクターの秘密研究ステーションで彼にオメガ分子の研究を続けさせた。
ケタラクトはその後、研究チームと共にオメガ分子一個を合成することに成功したが、オメガ分子そのものの構造は不安定であり、すぐにそれは崩壊。研究室で爆発が起き、ステーションは破壊され、ケタラクトを含む惑星連邦の精鋭科学者126名が犠牲となった。
さらに、救難信号を受信した救援隊がランタール・セクターに急行すると、オメガ分子の爆発により亜空間が破壊され、ワープ航行が不可能となっていた。
この事実は研究を許可した宇宙艦隊の上層部に強い衝撃を与えた。仮に、オメガ分子の研究が他の場所、他の勢力でも行なわれたために同じような大惨事が起きた場合、それはワープ航行によって成り立っている恒星間文明の崩壊を意味することになる。この事故により、惑星連邦宇宙艦隊はオメガ分子の研究の一切を打ち切り、開発も禁じた。それだけではなく、オメガ分子に関する情報を公式記録からは抹消し、ランタール・セクターにおける大惨事も封印された。
そのため、少なくとも24世紀中頃までに宇宙艦隊アカデミーでは、士官候補生たちに対して、ランタール・セクターでワープ航行が出来ない理由は「自然現象」として教えている。
そして、宇宙艦隊では将来的にオメガ分子を精製しようとする勢力や組織が現れた場合に備えて、オメガ分子に対応する特殊部隊の設立及び、オメガ指令の明文化が行なわれることになった。最優先指令がオメガ指令の前で無効化されるのは、最優先指令を守ることよりも、オメガ分子の崩壊・爆発による被害のほうが遥かに深刻な事態を招く事実を重く見ているためである。つまり、オメガを破壊するために内政干渉せざるを得ない緊急事態であると宇宙艦隊では認識されている。
この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。 |
宇宙暦51781.2。デルタ宇宙域を航行するUSSヴォイジャーは、オメガ分子を探知し、艦長のキャスリン・ジェインウェイ大佐はオメガ指令を発動し、オメガ分子を破壊しようとした。
初期は、gravimetric chargeを使いオメガ分子を破壊しようとしたが断念。本来はクルーに話してはいけない規則ではあるものの、チャコティ副長に説得され、上級士官にのみ情報を開示した。
ジェインウェイ艦長がランタール・セクターで起きた大惨事の事実を説明した際、トム・パリスはショックを受けていたが、それと同時に上級士官たちはオメガ指令の重要性を理解した。
ジェインウェイ艦長は、セブン・オブ・ナインが開発した調和共鳴チェンバーを使用して分子の中和を図った。転送されたオメガ分子は、セブン・オブ・ナインの手により18%が中和され、残りのオメガ分子も共鳴周波を上げ、中和作業を継続した(最大で、40~50%中和できた模様)。
しかし中和作業の最中に異星人船がヴォイジャーを攻撃してきたため、ジェインウェイ艦長は、調和共鳴チェンバーのある第2貨物室を減圧し共鳴チェンバーを放出、光子魚雷で調和共鳴チェンバーごとオメガ分子を破壊するよう命令した。
30秒後、第2貨物室は減圧され調和共鳴チェンバーは宇宙空間に放出され、その後、光子魚雷でそれを破壊しヴォイジャーはその宙域を最大ワープで脱出した。
減圧が開始されるまでの30秒間、セブン・オブ・ナインは3.2秒間オメガ分子が安定しているのを目撃した。この事についてジェインウェイは、「奇跡」と述べている。そこまでの過程を記録した日誌は暗号入力された。その後、このオメガ指令の情報は削除されている。(VOY: 戦慄!オメガ破壊指令)
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