劉豹

劉豹（りゅうひょう）とは、漢の宗族かつ非皇族。約４名ほど存在する。

1. 劉豹 (後漢) ： 後漢の顕宗明帝（劉陽/劉荘）の玄孫、常山質王の劉昞の曾孫、靖王の劉章の孫、頃王の劉儀の子、劉暠の父。「節王」と諡された。
2. 劉豹 (蜀漢) ： おそらく漢の宗族出身。蜀漢（蜀）の劉備に仕えて、故議郎に任命されて、陽泉侯に封じられた。諸葛亮・李厳（李平）らとともに劉備に対して、「漢王朝復興」による皇帝に即位すべく旨の上奏をした。
3. 劉豹 (趙漢) ： トルコ系匈奴屠各（屠客）部攣鞮（虚連題）氏族の左賢王。単于の於扶羅の嫡子[1]、江都王の劉延年・劉淵（趙漢の高祖/太祖光文帝）・安邑王の劉欽・安昌王の劉盛・魏成献王の劉雄の父。彼の代から匈奴は漢化したため、劉姓を称する。196年に父が病没すると、彼は幼少のために叔父の呼廚泉[2]（フチウツアン）が単于となる。後に成長して左賢王となる。207年に魏の曹操により身代金が支払われ、継母の蔡琰（蔡文姫/蔡昭姫）が、漢地に引き取られ、彼女は劉豹の異母弟にあたる２人の息子と生き別れて漢地の戻ることになった。後に、匈奴を平定した曹操によって五部に分けられた匈奴（南匈奴）の左部都尉に任じられて、部族を統括した。彼が高齢で逝去すると嫡子の劉淵によって、「烈祖武烈帝」と諡された。
4. 劉豹 (元) ： モンゴル系の元の部将。官位は河南平章政事に至った。

脚注[]

1. ↑ 195年に於扶羅が董卓の旧部将の李傕（李式の父）・郭汜（郭多）・張済・樊稠らによる反乱に乗じて、蔡邕の娘である蔡琰（蔡文姫/蔡昭姫）を捕獲し、側室として２人の息子（諱は不詳）を儲けた。そのため、蔡琰は劉豹の継母にあたる。
2. ↑ 呼廚貌とも呼ばれる。

関連項目[]

• 匈奴
• 趙漢
• 烈祖
• 武烈帝

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