13星座占い

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13星座占いの目安表

13星座占い(13せいざうらない)とは、西洋占星術を簡略化した占いの一種の星座占いである。

目次

概要[]

古来は黄道十二星座をで12等分した伝統的な体系ではなく、現在の実際の黄道上にある13個の星座を用いた星座占いである。

占星術の体系が成立して以来の伝統的な占星術と、現在の天文学とでは黄道や星座の扱いが異なる。現在の天文学では、太陽は一時へびつかい座の中を運行しているため、黄道を十二星座で12等分した伝統的な体系でなく、現在の実際の黄道上にある13個の星座を用いた13星座星占いなどが提唱されて、議論を呼んでいる。

なお、この理由について日本では「地球の歳差運動により黄道の位置が変わったため」と説明されることがあるが、これも諸説がある(後述)。

13星座占いにおける各星座の星座占い上の期間[]

現在の星座の位置と各宮の位置とがズレているという批判があるが、これらの批判は占星術の宮(サイン)と夜空の「星座」を混同したものであり、誤り。正しい各13星座の期間は下記の通りである。

  1. 4月29日 - 5月13日: おひつじ座・牡羊座※ 4月19日 - 5月14日までとする説もある。
  2. 5月14日 - 6月20日: おうし座・牡牛座※ 5月15日 - 6月21日までとする説もある。
  3. 6月21日 - 7月19日: ふたご座・双子座※ 6月22日 - 7月20日までとする説もある。
  4. 7月20日 - 8月10日: かに座・蟹座※ 7月21日 - 8月10日までとする説もある。
  5. 8月11日 - 9月15日: しし座・獅子座※ 8月11日 - 9月17日までとする説もある。
  6. 9月16日 - 10月29日: おとめ座・乙女座※ 9月18日 - 10月31日までとする説もある。
  7. 10月30日 - 11月22日: てんびん座・天秤座※ 11月1日 - 11月23日までとする説もある。
  8. 11月23日 - 11月29日: さそり座・蠍座※ 11月24日 - 11月29日までとする説もある。
  9. 11月30日 - 12月17日: へびつかい座・蛇遣座
  10. 12月18日 - 1月18日: いて座・射手座※ 12月18日 - 1月19日までとする説もある。
  11. 1月19日 - 2月15日: やぎ座・山羊座※ 1月20日 - 2月16日までとする説もある。
  12. 2月16日 - 3月10日: みずがめ座・水瓶座※ 2月17日 - 3月12日までとする説もある。
  13. 3月11日 - 4月18日: うお座・魚座※ 3月13日 - 4月18日までとする説もある。

なお、従来の12星座占いとの混同を防ぐため、追加されたへびつかい座を除いた各星座に新をつけて表現される場合もある。また、星座によって期間が大幅に違っているが、これは黄道を12等分した宮を用いた従来の12星座占いとは違い、黄道上での各星座の範囲をそのまま星座の期間としているためである。

いきさつ[]

へびつかい座を星座占いに入れたいきさつは、次の通りである。

イギリスの天文学博士で作家のジャェクレィーン・メィットゥン(Jacqueline Mitton)が、従来の12星座占いに懐疑を持って、1995年に考案したのがはじまりである。彼女が「星座占いができた約2000年前は黄道上の星座は12個だったが、現代天文学に基づく星座区分では黄道上に13個の星座がある。これを使用した占星術を利用すべきである」と発言したことが発端となり、へびつかい座を含めた13星座占いが考案された。

だが、これを聞いた鏡リュウジやルネ・ヴァン・ダール・ワタナベといった日本を含め世界の著名な占星術師は、彼女が占星術反対派の立場であること、またその発言に占星術に対する悪意が感じられたこと(考案がイギリスの新聞『デイリー・テレグラフ』に掲載された冗談記事)を察知し、否定的な立場をとっている。

13星座説を唱える理由[]

古来、占星術(星座占い)と天文学は同一の起源であった。やがて占星術(星座占い)の星座と天文学の星座は別々の発展を遂げることになる。英語では、占星術(星座占い)の星座(The Sign)と天文学の星座(a constellation)は全く区別されて使用される。日本でも「○○宮」という言い方をし、天文学の星座と区別する表現もある。

占星術(星座占い)における星座は、古来から単に天の黄道を12等分した星座を用いていた。現代においても、ほとんどの占星術(星座占い)で使用される星座は伝統的な黄道12等分方式を用いている。

しかし、天文学における星座は時代とともに変革があり、1928年の国際天文学連合(IAU)により現在の88星座が定められ、すべての星座は赤経・赤緯の線に沿った境界線で区切られて、各星座の範囲を厳密に決められた。

この結果として、

  1. 黄道上のさそり座といて座の間にへびつかい座の部分が存在するようになった。
  2. 各星座の範囲と天の黄道の境界部分を見ると、幅の広い星座や狭くなった星座もあり、1年を13等分ではなく、天の黄道における各星座の範囲とした点も13星座方式の特徴であり、したがって、星座ごとの日付けは均等に約30日ではなくなって、天の黄道上における幅の広い星座(おとめ座など)はそれだけ日数が多くなり、狭い星座(さそり座など)は数日といった扱いとなっている。

これを考慮した13星座による星占いを基本としている。

自転軸のずれについて[]

へびつかい座が黄道星座に加わったのは自転軸がずれたことが原因とする説があるが、これは天文学的に見て誤りである。歳差現象は前述のとおりへびつかい座が黄道上に来る理由とはならない。

歳差現象によりずれるものは次の通り。

  1. 天の北極点(天球上にプロットする北極点の位置:地球自転軸の方向)
  2. 天の赤道(天の北極を基準として90度離れた天球を一周するライン)
  3. 春分点・秋分点(天の赤道と天の黄道の交点である)

これらの理由から、黄道そのものが天球上において南北にずれることは起こらない。また、春分である3月20日前後の太陽の位置(春分点)はうお座付近にあるが、一般的な占星術(星座占い)では、3月20日前後はおひつじ座である。これは、数千年前につくられた当時、実際に春分点が当時のおひつじ座の周辺にあったためであり、これを現在でも使用しているためで、これが現実の「春分点のずれ」の理由である。同様に、反対の秋分点は現在はおとめ座にあるが、占星術ではてんびん座にあるとする。また、夏至点は今はふたご座、昔はかに座、冬至点は今はいて座、昔はやぎ座であった。

関連項目[]



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