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『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』(あくまじょうドラキュラエックス ちのロンド)は、コナミから1993年10月29日にPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフトとして発売されたアクションゲームである。シリーズで初めてCD-ROMを媒体にした作品で、タイトルの「X」は、本作がシリーズ通算10作目であることに由来する(番外編であるドラキュラくんを除く)。
1995年にはSFC用ソフトとして大きく変更された『悪魔城ドラキュラXX』が発売された。
2007年11月8日に発売されたPSP用ソフト『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』には、PCエンジン版およびそのリメイク版、そして続編の『月下の夜想曲』が同時収録されている。
その操作性のよさ、難しすぎず、簡単すぎない難易度、とはいえあくまでアクションに慣れた者にとって、ということでやはりアクションゲーム初心者には優しくなく難易度変更もできない。リヒターとはまた違ったプレイの楽しみのあるマリア編、CD音源を生かした名曲の数々は非常に評判が高く、『GAME SIDE』や『電撃PlayStation』誌上でのXクロニクル特集ではPCエンジン最高のアクションゲームと評されていた。2000年代には定価を超える1万円以上で中古市場にて取引される「プレミアソフト」となった。
イベントシーンには当時のアニメ絵を用いた演出がなされている。(月下の夜想曲サウンドトラックCDでのスタッフコメントによると、このアニメシーンが不評だったため続編である月下の夜想曲ではきわめて普通のデモシーンにしたという)
詳しくは悪魔城ドラキュラシリーズの登場人物を参照。
リヒター・ベルモンド(声優:堀川仁)主人公。ベルモンド家の末裔で祖先から受け継いだムチでドラキュラ伯爵に立ち向かっていく。19歳。マリア・ラーネッド(声優:鉄砲塚葉子)もう一人の主人公。ベルモンド家の親戚の子で、幼いながら、聖獣を呼ぶ術を心得ている。12歳。なお、XXではアネットの妹という設定になっている。アネット(声優:本田あつ子)リヒターの恋人。ドラキュラ伯爵によって囚われる。イリス(声優:安田亜紀江)医者の娘。アネットと同じくドラキュラ伯爵に囚われる。テラ(声優:村田博美)シスターの卵。アネット、イリスと同じくドラキュラ伯爵に囚われている。ドラキュラ伯爵(声優:石丸博也)数百年にわたりベルモンド家と死闘を繰り広げてきた人物。シリーズ恒例の最終ボス。テンプレート:ネタバレ
本作では、2面から5面までにそれぞれ裏面があり、「'」をつけて表記される。各ステージにはサブタイトルがついており、リヒターでプレイしているか、マリアでプレイしているかでタイトルが異なる。本項のサブタイトル表記ではリヒターを前、マリアを後ろに表記する。
STAGE0 「PROLOGUE」(リヒターのみ) BGM:なし(馬車の走る音のみ)デモ的な色彩のステージ。死神と小手調べの戦いが行われ、ムチを三発当てることで死神は撤退する。STAGE1 「炎の晩餐 / 惨劇の故郷」 BGM:乾坤の血族炎に包まれた街を舞台にしたステージ。中盤に分岐があり、壁を破壊して進んだ先の奈落に落ちるとステージ2'へ進める。ボスは分岐点を無視していった場合、城門の前でワイバーンと戦い、分岐点を通っていくと橋の上でサーペントと戦うことになる。STAGE2 「神よ力を与え給え / 神様 力をお与え下さい」 BGM:VAMPIRE KILLERFC版「悪魔城ドラキュラ」の1面をモデルとしたステージ。マリアはこのステージの奥に捕らえられており、ステージの途中で手に入る鍵を使って牢屋に入ることでマリアを救出、以後、プレイヤーキャラとして使用可能になる。ステージ分岐は中盤のベヒーモスに追いかけられる場所にある穴に落ちると、ステージ3'へ続く道に行くことができる。ボスはステージ3に行くときはウェアウルフ、ステージ3'に行くときはボーンゴーレム。STAGE2' 「正面突破 / まわり道は嫌」 BGM:Cross a Fear晴天下の橋の上を舞台にしたステージ。ある場所で橋の下に落下すると船頭がいて、ボス戦を無視してステージ3'に進めるが、途中で半魚人が体当たり攻撃をしてくる地帯を抜けなければならない。ステージ後半で分岐があり、橋の上を進むとステージ3、下を進むとステージ3'に行く。STAGE3 「邪悪な祈りが闇を呼ぶ / 復讐の流血王」 BGM:血の涙(Bloody Tears)礼拝堂を舞台にしたステージ。ステージの終わりにゴンドラがあり、ゴンドラの上の岩を破壊することで上に行くことができる。ゴンドラを無視して進むか、ステージ中の穴に落ちた後、その先を進むとステージ4、ゴンドラに乗った先にいるボスを倒すとステージ4'に進む。ボスは、ステージ4に進むときはミノタウロス、ステージ4'に進むときはドゲザー。STAGE3' 「血の渇きからの開放 / 魂にやすらぎを…」 BGM:Cemetery鬱蒼とした地下を舞台にしたステージ。ステージ中盤にテラが捕らわれている。中盤の鉄球の仕掛けを下に落として地面に穴をあけ、その穴に下りるとステージ4'に、それを無視して進むとステージ4に行く。STAGE4 「無数の恐怖の上に / 同胞の屍の上で」 BGM:Beginning地下牢を舞台にしたステージ。ステージ後半に壊れる壁があり、その中にある爆弾を爆発させると通路が出現、その奥を進むとステージ5'へ、無視するとステージ5へ進む。ボスは、ステージ5へいく場合はデュラハン、ステージ5'に進む場合はカーミラと戦う。STAGE4' 「水魔の砦 / 最後の分岐」 BGM:Slash川沿いのステージ。ステージ後半にイリスが捕まっている。丸太に乗って激流を下るとステージ5'へ、イリスの捕まっている方へ行くとステージ5に進む。STAGE5 「悪魔は夜はばたく / 決戦の塔へ」 BGM:幽霊船の絵幽霊船を舞台にしたステージ。最上部において死神が待ち受けている。STAGE5' 「彷徨 / 戦慄」 BGM:Op.13水際、橋の上を経て屋敷の中に入るステージ。唯一ボスのいないステージ。ただし、その分、難易度は高い。STAGE6 「悪夢 再び / 不死の旋律」 BGM:各ステージのボス戦前のPSG曲(Former room)ボスラッシュステージ。大こうもり、メデューサ、ミイラ男、フランケンと四連戦し、全て倒すとシャフトとの戦闘になる。なお、フランケンを倒すまでにミスをするとまた大こうもりからスタートする。ミイラ男を倒すとライフを回復するアイテムを落とす。STAGE7 「聞け 血の鎮魂歌を / 夜明けを信じて」 BGM:巣窟崩れる橋の上を通過し、時計塔を攻略するステージ。続編の「月下の夜想曲」でも構成のほとんど同じエリアがある。ステージ後半にアネットが捕まっている。ボスはシャフトゴースト。FINAL 「血の輪廻 / 終焉の刻」 BGM:Poison Mind(PSG曲)ドラキュラ伯爵と戦うだけのステージ。ドラキュラ伯爵を倒せばビジュアルシーンの後、エンディングが始まる。STAGEX 「血の因縁はSUPER CD・ROM²でなければ断てない」 BGM:Op.13「あくまぢょお どらきゅらぺけ」。旧システムカードで起動すると出る注意画面がミニゲーム風になっている、隠しおまけ的なもの。なお、ドラキュラ伯爵を除く各ステージのボスをノーダメージで倒すとボーナスとして残機が一人増えるが、ボスの多くは死に際のファイナルアタックで意地でもダメージを与えてこようとする。ただし、ファイナルアタックでミスになる事はない。以下、ボスのファイナルアタックを表記する。
テンプレート:ネタバレ終了
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