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『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(あくまじょうドラキュラエックス げっかのやそうきょく Castlevania: Symphony of the Night[1])は、コナミコンピュータエンタテインメント東京が開発した探索型アクションゲーム。1997年3月20日発売 プラットフォーム:プレイステーション
1997年3月20日にプレイステーション用ソフトとして発売される。
1998年6月25日コナミコンピュータエンタテインメント名古屋によってセガサターンへ移植された。北米および欧州ではプレイステーション版のみ発売。
2007年3月21日Xbox 360のLIVEアーケードにより配信。(ただし後述する問題により日本での正式配信は7月25日)。
2007年11月8日プレイステーション・ポータブル用ソフト「悪魔城ドラキュラ Xクロニクル(Castlevania: Dracula X Chronicles)」には新要素を追加した上で「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」のリメイク版と同時に収録された。[2]
PCエンジン SUPER CD-ROM²用ソフトとして発売された『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の続編にあたり、物語は同作の5年後という設定になっている。ちなみにゲーム自体はリヒターがドラキュラと戦う所から始まる。またファミリーコンピュータ用ソフト『悪魔城伝説』とも関連があり、同作の登場人物を模した敵キャラクターも登場している(主人公のアルカード自身も同作の仲間キャラクターの1人)。
全体のデザインはゲームディレクターである五十嵐孝司のアイディアが全面に渡って採用されている。五十嵐は「ドラキュラは鞭アクションであり、またベルモンド一族である」と言う従来の固定観念からの脱却を意識したと語り、主人公をドラキュラの息子であるアルカードとし、その代表武器を「剣」としたことでゲームイメージの変更を目指した[3]。経験値制の導入による主人公のレベルアップ、アイテムを複数持ち歩きダンジョン内を探索するといったゲーム性は、ステージクリア型のアクションゲームだった前作までとは異なり、双方向スクロールの悪魔城内を探索していくという「探索型」へと姿を変えた。
本作は、ソフト媒介がCD-ROMに推移した事による容量増加に伴い、音声をフルボイスにするなど演出面で様々な強化が施されている。映像はいわゆる「2Dアクション」であるものの、当時の最新鋭機が持つ3D描画機能を活用して、滑らかなアニメーションや奥行きのある背景などより高品質の演出を実現している。また、山根ミチルとあきろぴとが担当したクラシック的なBGM、小島文美の描く耽美的なイラストデザインにより、新たな世界観を呈示することに成功している。操作性も大幅に変更されており、従来と比べると移動速度が速くなったほか、空中制御がほぼ自由となったり、盾を用いて敵の飛び道具が防御可能となったりと様々な変更がなされている。
劇的に変わったシステムやキャラクターイメージのために一部では拒否反応があったものの、完成されたゲームシステムと、ややレトロゲームファン向けの印象とマニアック寄りになっていたドラキュラシリーズに、新規ユーザーが開拓できた実績により、セールス的には好調な滑り出しでヒット作となり、以降のシリーズの基盤となったテンプレート:要出典。
一方、多くの部分で任天堂の『スーパーメトロイド』に酷似していることが発売直後より現在までも国内や両タイトルのファンが多い海外からも多くの指摘されており、アイテムパワーアップによって探索範囲が広がるシステム面やグラフィックはもとより、セーブシステムの仕様やマップの表示までもが『スーパーメトロイド』ほぼ同じ仕様であることに閉口するファンも存在するテンプレート:要出典。これは開発する際のゲームエンジンの基礎部分となるメインフレームが同じもので、結果的にシステムが似てしまったとする意見があり、北米などにおいては既存のゲームエンジンを利用した新規タイトルの開発は珍しいものではなく、ライセンス販売されている2Dアクションゲームのプログラムライブラリが同一、或いは同系列のバージョンを基にしたプレイステーション用開発に流用できる自社開発ツール(プレイステーションにおいてのスプライト表示は本体機能の関係で決して高いとは言えないため)であるとの指摘だが、両社からの説明は未だ無く詳細は不明となっているテンプレート:要出典。いずれにせよ両社ともクレームなどの事実や訴訟の話は一切出されておらず、コアなファンの間でもゲームエンジンなどなんらかの開発環境を共有していたとする意見で落ち着いているテンプレート:要出典。
1792年、ヨーロッパにて復活したドラキュラ伯爵は正統なヴァンパイアハンターであるリヒター・ベルモンド、そして、退魔の力を持つ少女マリア・ラーネッドの2人に滅ぼされた。
それから4年後、リヒターが失踪する。そしてその翌年、100年に一度復活すると言われていた悪魔城が突如として復活。それを察知したマリアは再び悪魔城を訪れることにする。
一方、それに呼応するかのようにある男が深い眠りから目覚めた。彼の名はアルカード。実の父親がドラキュラでありながら人間に味方し、リヒターの祖先、そしてその仲間たちと共に父親を倒した男である。彼は、悪魔城の復活に宿命を感じる。そして、再びあの忌まわしき場へと足を運ぶことにしたのだった。
テンプレート:SpoilerHリヒター失踪と悪魔城復活の黒幕は、5年前に彼が倒した暗黒神官シャフトであった。シャフトはリヒターを操り、自らが目論むドラキュラ復活の邪魔をしようとする者を排除させていたのであった。リヒターを正気に戻したアルカードは、リヒターをマリアに預けシャフトの待つ「逆さ城」へ向かう。テンプレート:SpoilerF
詳しくは悪魔城ドラキュラシリーズの登場人物を参照。
広大なステージを探索し、悪魔城復活の謎を探り、敵を倒す事が目的である。従来のシリーズと異なり、落下死の概念が無く同じエリアを往復するような事が可能となっている。ライフがなくなるとゲームオーバーとなり進行状況がリセットされる。悪魔城内部にはセーブポイントが多数設けられており、そこではセーブと同時に体力を回復させることができる。
特定の条件下・装備でないと入ることの出来ないエリアも数多く存在し、アイテムを探したり謎解きを要求されることもある。通過したことのあるブロックはマップ上に青く塗りつぶされて表示され、塗りつぶされた部分の割合がクリア率として記録される。
テンプレート:SpoilerH当初の目的における黒幕が判明した段階で、悪魔城のマップを180度回転させた「逆さ城」が登場する。この2つの城はワープポイントで任意に行き来ができる。なお逆さ城のマップは地形は完全に180度回転させた物であるが、ブロックとしては完全に180度回転させた物ではなく特殊な操作によってマークされる部分が存在するため、前述のクリア率の最大値は200%ではなく若干大きい。
エンディングは当初の目的における終盤のバトルにおいて黒幕を明かせなかった場合のバッドエンドが特定のイベントの前と後で計2つ、最終的な目的を達成した後のエンディングがクリア率によって2つ、後述するアナザープレイの内の1つによる物をあわせて5つ存在する。テンプレート:SpoilerF
プレイヤーであるアルカードのステータスは、状況により細かく変化する。まず敵を倒す毎に経験値が蓄積され、一定量まで溜まるとレベルアップを果たし基本パラメータが上昇する。ボスを倒したり特定の部屋に落ちているアイテムによって、ライフやハートの上限値が上がり耐久力や戦闘力が上昇する。他にも様々なアイテムによってアクションを変化することができる(本項で詳しく解説する)。
装備アルカードは様々な武器や防具を装備する事ができる。「武器」は軽量な短剣や両手で扱う大剣など様々な種類に分別され、さらに性能やグラフィックなどの違いが細かく設定されている。左右の手にそれぞれ一本ずつ、最大2本の武器を同時に装備できる。消費型の武器や成長する武器もいくつか存在する。「防具」は盾・衣服(鎧)・帽子(兜)・マント。防御力以外にも、特定の能力を上昇させるものや、特定の属性攻撃を吸収しHPを回復できるものも存在する。「装飾品」は指輪などのアクセサリーが2つまで装備でき、能力上昇やイベント攻略などに活用される。「アイテム」はHPやMP、ステータス異常を回復する。飲食物から薬まで数多く存在し、使用する際は手に装備してアイテムを使う必要がある。飲食物は40種類以上とシリーズ最多の品数を誇る。サブウェポン装備武器とは異なる特殊武器を1つ装備する事ができる。サブウェポンの使用にはハートを消費する(ハートは障害物や敵を倒す事で回収できる)。ナイフ、斧、十字架、聖水、時計などがある。魔導器「魔導器」を使用するとさまざまな特殊効果が得られる。霧・蝙蝠・狼への変身能力を提供するものや変身した後の姿に特殊能力を付加する者、使い魔を呼んで一緒に戦えるようにする物、特殊なアクションができる物などが存在する。変身狼になると高速移動が可能となり、蝙蝠と霧は空を飛ぶことができる。加えて霧は一部の柵を潜り抜ける事が出来る。これらのアクションを利用して行動範囲を広げる事が重要となる。変身中はMPを消費する。使い魔アルカードの攻撃補助をしたり、助言をしたりする。使い魔も経験値を獲得することによって成長する。7種類(国外版は5種類)の使い魔が存在するが、一度に複数の使い魔を行使することはできない。必殺技特定のコマンドを入力することによって必殺技を使うことができる。技の使用にはMPを消費する。蔵書庫の一室に執事である爺の部屋がある。爺はアルカードの手助けとなる様々なアイテムを売買してくれる、ゲーム中の道具屋的存在である。
物品購入装備品・アイテムなどを販売。買える品物はゲームの進行状況により増えていく。宝石売却アルカードが得た宝石を換金する。戦術指南ボスキャラの攻略手順を紹介。稀に処理の同期が取れずに死ぬ事がある。怪物図鑑会ったことがある[4]敵のデータを図鑑で総括できる。自由会話全出演者が一言ずつコメントするサービスオプション。クリア後に表示される。クリアデータがある状態で、ニューゲーム時のネームエントリーにて特定の名前を入力すると、サブキャラや特殊条件でのプレイが可能である。以下の3種類がある。
いくつかのバージョンがあるが、主な違いはバグ修正である。
初期版特典として、キャラクターデザインイラスト集と悪魔城ドラキュラシリーズのサウンドトラックCDが同封されている。通常版フェンリルがアイテムを落とさないバグの修正と、食人花が落とすアイテムの変更が行われている。改良版 (The Best版 & PS one Books版)多数のバグ[5]が修正されている他、セガサターン版での追加要素である「半妖精が歌を披露する」が逆移植で追加された(ただしそれに関連したアイテムは追加されていない)。いくつかの追加要素がある。
しかしハードの制約により、幾つかの演出は簡略化されている他、メニューを開いたりマップを閲覧するたびに待たされる等の欠点がある。また、爺の部屋での戦術指南が削除されている。
基本的な作りは国内プレイステーション版(改良版)の完全移植である。一方で、エンディングの曲が変更されている。
画質については、当時の物を忠実に再現したオリジナル版と、ハイディフィニション環境を念頭においたアンチエイリアスがかかったエンハンスド版の2種類をゲームのオプションで選択できる。冒頭(ギャイボン&ベリガンを倒すところまで。ただし15分の時間制限付き)を無料でプレイできるデモ版が用意され、800マイクロソフトポイント(約1200円)を支払う事で完全版のロックを解除できる。他のソフトと同様に特定条件を満たすことによって「実績」を得ることができる他、テーマファイルが3種類(各150マイクロソフトポイント)、ゲーマーアイコンパックが2種類(各100マイクロソフトポイント)配信されている。
本作に関しては従来販売されていたメモリーユニットの総容量である64MBを超えた(国外版の本体ファイルサイズは95MB、日本版では128MB)最初のタイトルであり[6]、512MBメモリーユニットかハードディスクが必要である。なお以前はXbox Live Arcadeタイトル本体のファイルサイズには50MBまでという制限がかかっており[7]、この制限の元で制作されていたタイトルの内最大であった『LUMINES LIVE!』でも本体は64MBメモリーユニットに収まるレベルであった[8]。
現在日本で配信されているものは2007年7月25日に配信が再開されたものであり、内容も日本でのプレイステーション版に準拠している。それ以前の2007年3月21日に全世界で配信されたものは北米プレイステーション版をベースに移植したものであるため、以下の様な違いがあった。
これらのことから「『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』と銘をうちながらその実態は『Castlevania: Symphony of the Night』の日本ローカライズ版に過ぎない」とされ、多数のシステムバグもあって購入者からは不満の声があがっていた。これに対して、シリーズのプロデューサーである五十嵐孝司は自身のブログで原因の究明と対応を約束していた[9]。この件により配信開始後数日で日本での配信が中止され、後に日本版ベースの別バージョンを日本向けに配信することになったのである。なお日本ではXbox Liveマーケットプレースにこのタイトルについて2つのエントリが存在するが、1つは国外版のエントリであるが日本でもテーマファイルおよびゲーマーアイコンのダウンロードのために用意されており、もう1つが日本向けに本体を配信しているエントリである。なおゲーム本体を格納するフォルダについても日本版と国外版で異なり、国外版では「Castlevania: SOTN」、日本版では「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」となっていて双方にセーブデータなどに関する互換性はなく、実績の項目も独立している[10]。
『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』に収録。基本的にはプレイステーション版の完全移植だが、新たな要素が幾つか追加されている。
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執筆の途中です | この「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」はコンピュータゲームに関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
sv:Castlevania: Symphony of the Night
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