テンプレート:加筆『魂斗羅』(コントラ、英名:Contra、欧州版:Gryzor)とは、1987年にコナミよりアーケード用として発売された、縦画面のアクションシューティングゲーム。また、その後同社より発売された一連のシリーズを指す。
概要[]
魂斗羅とは、熱い斗魂とゲリラ戦術の素質を先天的に合わせ持つ最強の闘士の呼称である。
『魂斗羅』は、以下のような特徴をもっている。
多彩なスクロール面によってスクロール形式が大きく異なる。このような画面構成は、ファミコン時代としては非常に斬新であり、多くのファンによって支持を得ていた。それぞれのスクロールに相応しいボスキャラが登場するなど、凝った作りを楽しめる。- 横スクロール(サイドビュー画面で右方向へ進んでいくモード)
- 縦スクロール(トップビュー画面で上方向へ進んでいくモード、初代には無く『スーパー魂斗羅』及びゲームボーイ版『コントラ』に存在。『魂斗羅スピリッツ』にもトップビューはあるが、全方位任意スクロールである)
- 3Dスクロール(フロントビュー画面で奥方向へ進んでいくモード、一作目・『デュアルスピリッツ』に存在)
2人プレイ綿密な協力プレイを要求される2人同時プレイが持ち味とされる。漫然とした遊び方では単独プレイよりも却って難しくなってしまうところが、このゲームの奥深さである。シュールな設定『真魂斗羅』以降では、敵キャラクターなどにシュールな設定がつけられ、「電波系アクション」というジャンルで称される事もある。また、バカゲーとして語られる事もある。登場人物[]
ビル・ライザー (Bill Rizer)外伝的作品『ザ・ハードコア』を除いた全ての作品における主人公。筋骨隆々の屈強な漢。後述にもあるが初期の作品ではアーノルド・シュワルツェネッガーがモデルである。但し、『真魂斗羅』以降は時代の流れもあってかあまり似せなくなった。空を飛ぶミサイルに長時間掴まりながら敵を撃ち落す事やヘリコプターのローターの上を走って乗り続ける等の人間離れした芸当を容易くこなす程の驚異的な身体能力を持つ(ディレクター曰く体内のナノマシンによるものらしい)、が敵に触れただけで死んでしまうという理不尽な耐久力の持ち主でもある。ランス・ビーン (Lance Bean)『スピリッツ』までは2Pプレイヤーとして登場したビルの戦友。後述のとおりスタローンがモデルであるが、ビル同様『真魂斗羅』ではあまり似せていない。ビルとほぼ同等の戦闘能力を持つが、『真魂斗羅』ではボス敵として登場。超能力を扱うようになる。武器アイテム[]
このゲームの特徴として、武器アイテムの多彩さが挙げられる。
ライフル (Rifle)『魂斗羅』に置ける基本武器。ある程度の連射が効く普通のライフル。作品によってセミオートの場合と、最初からフルオートの場合がある。リアガン (Rear Gun)前後に同時に弾を発射する事が出来る。左右から敵が出て来る時に便利。MSX2版『魂斗羅』でのみ使用可能。マシンガン (Machine Gun)フルオートで男らしく弾を撒き散らす強力な武器。これを使わずして魂斗羅は語れない。ゲームボーイ(以下GB)版『コントラ』からはノーマルガンと性能が統一されている。スプレッドガン (Spread Gun)集弾性が良く、狙った場所には多めに弾が飛ぶショットガン。5方向に広がる為、敵が多い時に活躍する。汎用性が高く、初心者向けの武器なのだが、『スピリッツ』以降は一度発射した弾がすべて画面から消えない限り次弾が発射できないため、弾切れに悩まされる。ファイアガン (Fire Gun)初代では回転しながら飛ぶ炎の弾を4連続で撃ち込む。あまり活躍の場が見出せない武器でもある。
『ネオ』でもクラシックファイアボールという名称で初代に近い性能のものが使用可能。『スピリッツ』以降は火炎放射器のような性能になる。『真』と『ネオ』のファイアーウィップはこちらに近い。また、GB版『コントラ』では『スーパー』のボムと同一の性能。レーザーライフル (Laser Rifle)貫通するレーザーを一発づつ撃ち出す銃。3Dスクロールのオブジェクトを一瞬で破壊でき、多人数の敵を一瞬で排除できるため使い方次第ではかなりの威力を発揮する。弾が飛んでいる途中に撃とうとすると一発目の弾がキャンセルされて消えてしまうのが難点。真を除いた全作(一部移植作除く)に登場。また、『ザ・ハードコア』では性質の異なる複数のバリエーションが登場し、『ネオ』ではGVレーザーという名称であり、同社のシューティングゲーム『グラディウスV』のそれに近い性能である。ホーミングガン (Homing Gun)弾が敵を追尾する銃。多少角度がずれても当たるのが強み。GB版『コントラ』から『ザ・ハードコア』までに登場。『真』と『ネオ』のホーミングミサイルもやや性質は違うがこれに相当する。クラッシュガン (Crush Gun)俗に言うロケットランチャー。一定距離飛ぶか敵に接触することによって爆発。非常に威力が高く、特にボス戦で効果を発揮する。真を除いた『スピリッツ』以降の作品に登場。『真魂斗羅』のダイバーマインもややこれに近い性能である。バリア (Barrier)一定時間の間無敵になり、体当たりで敵を殺せる様になる。初代アーケード版では32秒間も効果がある。ボム (Bomb)『スーパー魂斗羅』から登場した火器だが、シリーズによって同一名称でも性能が違う。『スーパー』では上記のクラッシュガンに性能とほぼ同一の性能(ただし射程に制限は無い)で、『スピリッツ』ではシューティングゲームにおけるボムに近く、画面上の敵全員にダメージを与える。また、『スピリッツ』のものは弾数制限がある。ラピッドビレッツ (Rapid Bullets)単独の武器ではなく、武器と併用するアイテム。装備している銃の連射速度を著しく上昇させる。初期装備のライフルやスプレッドガンに併用した場合に受けられる恩恵が特に大きい。3Dスクロールだとよりその効果が実感できる。初代と『スーパー』(ファミコン版のみ)に登場。ファミコン版について[]
1988年にファミコン用ソフトとして発売された。構成・システム共にアーケード版とおおむね同じだが、所々に相違点が見られる。
グラフィックはアーケード版に比べるとかなり見劣りするものであるが、それでもファミコンのものとしては非常に丁寧な仕上がりである。画面は家庭用ゲーム向けに縦向きから横向きに変更された他、ステージの区切り方と長さも変わっている(ファミコン版の方が長く、じっくり遊べるようになっている)。
また、罠などの種類が増えている・アーケード版の理不尽な部分が修正された・敵の行動パターンが改善されている等グラフィック以外は全面的に良い方向に再調整されており、この“ファミコン版(初代)『魂斗羅』”のシステム設計がシリーズの事実上の標準となった。
移植[]
※いずれも初代アーケード版をほぼ忠実に移植したもの。
- 2006年5月25日に発売されたプレイステーション2用ソフト「オレたちゲーセン族」シリーズの1本。多少不具合がある上、MAME無断使用疑惑が持ちかけられている。
- 2006年11月8日にXbox 360用ソフトとしてXbox Live Arcadeで配信開始。オンライン協力プレイ及び実績システムに対応している。
- 2007年3月15日に発売されたニンテンドーDS用ソフト「コナミ アーケード コレクション」にも収録されている。
- 携帯電話各社対応のコナミネットDXにてアプリが配信されている。
初代以外のシリーズ[]
※カッコ内は英題
- 『スーパー魂斗羅』(Super Contra) - アーケード、ファミコン、Xbox 360
- アーケード版は数ある『魂斗羅』作品の中でも特に難易度が高いことで知られる。1周目の時点でかなりの難度を誇り、2周目はクリアが非常に困難である。
- ファミコン版はアーケード版の忠実な移殖ではなく、アーケード版を基に大幅な再構成・再調整を施したものである。アーケードと違い、画面は4:3の横画面。難易度も当時のファミコンユーザー(主に子供)に合わせて中程度になっている。但し、こちらもゲーム自体の評価は高い。
- 2007年7月25日にXbox 360のXbox Live Arcadeでアーケード移植版の配信が開始された(家庭用ゲーム機には初移植)。
- 『コントラ』(Operation C) - ゲームボーイ
- ファミコン版の2作品を基に作られたオリジナル作品。物語も『スーパー』と『スピリッツ』の間に起こった事件をとりあげたものであり、『スーパー』の正当な続編である。
- フルオート連射の武器が初期装備となった最初の作品でもある。
- 『魂斗羅スピリッツ』(Contra III: The Alien Wars) - スーパーファミコン、ゲームボーイ
- シリーズ中最も人気・評価の高い作品で、ファミコン版の発展形と言える内容である。難度はファミコン版よりやや高い(ノーマルモード時)。
- 物語としてはここで一段落つく形になる。この作品までは主に『人類対エイリアン』の図式が基本だったが、以降はエイリアンを利用した人間の敵に主人公が立ち向かう図式の話が多くなる。
- この作品以降、ゲームの構成が大量のザコ敵を一人で迎え撃つというものから強大なボス敵を次々と撃破していくものへと徐々に移行していく。
- 2007年1月16日にwiiのバーチャルコンソールでスーパーファミコン版の配信が開始された。
- 『魂斗羅ザ・ハードコア』(Contra: Hard Corps) - メガドライブ
- 『真魂斗羅』(Contra: Shattered Soldier) - プレイステーション2
- 日本製のシリーズ作品としては初の3Dグラフィックを使用した作品だが、システム自体は2D時代の作品とほぼ同じである。またシリーズ中最もパターン性が強く、評価の分かれる所である。
- 武器が3種類の中からいつでも切り替えられるようになった。これは次回作『ネオコントラ』にも引き継がれている。
- イメージイラストにアメリカの漫画家アシュレイ・ウッドを起用した。
- 『魂斗羅ハードスピリッツ』(Contra Advance: The Alien Wars EX) - ゲームボーイアドバンス
- 『スピリッツ』の移植版だが、トップビューのステージ2つが削除された代わりに『ザ・ハードコア』のステージが追加された。 他にも、武器の複数保持や乱れ撃ち、ボムといった要素がカットされている。
- 『ネオコントラ』(Neo Contra)- プレイステーション2
- トップビューのみで構成されたシリーズ初の作品(厳密には少し違うが)。ジャンプアクションの要素が無くなった代わりにシューティングの要素が強くなった。
- 『ザ・ハードコア』とはまた違った形で『バカゲー』としての側面が際立っている。
- イメージイラストにアメリカの漫画家ジム・リーを起用した。
- 『魂斗羅デュアルスピリッツ』 (Contra 4) - ニンテンドーDS
日本未発売のシリーズ[]
本シリーズには、海外のみで販売された作品がいくつか存在する。これらは国内での販売予定もあったようで、『ネオコントラ』公式サイトで確認できる。ちなみに『スピリッツ』からディレクターやプロデューサーを務める中里伸也は、この内のプレイステーションの2作はあまり好きではない模様。
- Contra Force - NES
- 1992年発売。特殊部隊コントラフォースの隊員4名が主人公であり、敵はテロリスト。現代が舞台となっている他、定番の敵であるエイリアンも登場しないなど、他のシリーズと雰囲気が異なる作品である。
- 開発自体は日本のコナミスタッフの手によるものであり、国内では独立治安部隊アンタッチャブルが主人公の新規作品『アークハウンド (Arc Hound)』として1991年に発売予定だった。
- Contra: Legacy of War - プレイステーション、セガサターン
- 1996年発売。シリーズ初の3D作品で、視点は基本斜め見下ろし型に固定されている。主人公は『ザ・ハードコア』のレイ(但し、絵柄の違いの関係もあって容姿はかなり異なっている)を含む4名。
- 開発社は海外のデベロッパー、Appaloosa Interactive。次作である『Adventure』の開発も担当している。
- C: The Contra Adventure - プレイステーション
- 1998年発売。前作『Legacy of War』と同じく3D主体だが、ステージが変わる度に視点も変わるのが特徴。主人公はレイ一人となり、二人同時プレイも無い。
その他[]
- デザイン等は当時1980年代のB級アクション映画やSFの影響を強く受けている。主人公二人はアーノルド・シュワルツェネッガー 、シルヴェスター・スタローンがモデルであると言われており、当時人気作品であったアクション映画『ランボー』『コマンドー』がそれに該当する。『魂斗羅』に限らず、当時のコナミ作品において『グラディウス』シリーズ等でもクリーチャーや敵のデザインは映画『エイリアン』で人気を博したH・R・ギーガーの影響も多々見られる。
- 『コナミワイワイワールド』ではファミコン版『魂斗羅』の発売に先駆けて本作の最終ボスのBGMが収録された。
- 『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』では『魂斗羅』のステージやキャラクターが登場している。
- 欧州版『魂斗羅』(家庭用版シリーズのみ)こと『PROBOTECTOR』ではプレイヤーキャラがロボットに変更されている(『魂斗羅ザ・ハードコア』まで。『デュアルスピリッツ』では隠しキャラとして使用可能)。
- 『ナノブレイカー』では『ネオコントラ』の主人公の1人、ジャグワァが隠しキャラとして登場している。
- 『オトメディウス』の東京ステージでは、『魂斗羅』とは明記されていないが明らかにそうだと思われる二人組が地下のゼロスフォース本体の破壊に向かっているという設定である。
- コナミ製作のTVアニメ『極上生徒会』に、この作品が元ネタのランスという腹話術人形が登場した。人形ではあるが、特殊部隊・魂斗羅の元隊員で、ビルの名前もパートナーとして登場するなど、魂斗羅の設定を引き継いでいた。[1]
外部リンク[]
- 魂斗羅伝説-CONTRA-(ファンサイト・データベース)
- 真魂斗羅公式サイト
- ネオ魂斗羅公式サイト
- バーチャルコンソール魂斗羅スピリッツ
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