星のカービィシリーズ

ページ名:星のカービィシリーズ

星のカービィシリーズ(ほし - )は、任天堂から発売された『星のカービィ』を第1作とするアクションゲームシリーズの総称。HAL研究所が開発を担当している。桜井政博が生みの親で、彼が開発にかかわった作品を「桜井カービィ」と呼ぶこともある。第1作はゲームボーイ対応ソフトだった。2007年4月27日でデビューから15年を迎えた。

目次

概要[]

シリーズは大きくアクションゲーム系統と番外編系統とに分けられる。『カービィのピンボール』、『カービィボウル』などに代表される番外編は、カービィの丸い体を生かした、ボールゲームが多い。

本シリーズはシンプルな操作やデザインなどから『子供向け』と勘違いされることが時折あるが、前述のとおりこれは『皆が親しみ易いように』がコンセプトである為、誤りである。

ゲーム内容[]

主に主人公カービィが、強力な吸引力と、吸引したものを高速で吐き出す能力を用いて、プププランドの平和を乱すデデデ大王を倒すという内容。中にはカレー、さつまいもなどの特殊アイテムも存在したが、2作目以降はない。吸引した敵の能力を自分のものにコピーする能力は『星のカービィ 夢の泉の物語』以降の能力である。

カービィは空気を吸い込んで空を飛ぶことができ、その空気を吐き出して攻撃することもできるが、ボスキャラクターにはこの空気弾が効かないため、何かを吸い込んでそれを吐き出すか、コピー能力を用いないと倒すことができない。

操作方法・ゲームシステム[]

使用するボタンは基本的にAボタン、Bボタン(一部例外あり)、十字キーのみとシンプルである。それは、当時(1991年)は難しいゲームが多く、この頃からゲームを始める初心者たちのための導入口としてつくられたという経緯から。その為、当時ではほとんど見られなかった要素として、最初のステージで基本的な操作を修得出来るように、難易度を下げながらもプレイヤーへのトレーニング要素を内包したステージ構成を取り込んでいる。これは近年のゲームに良く見られる独立したチュートリアルステージではなく、プレイヤーの成長を自然と促す作りを意識している[1]。他にも即ミスしないよう飛行能力を持たせたり、バイタリティ(体力)を設けたりした。しかし、上級者でもしっかりと遊べる内容となっている。

本シリーズとなるアクションゲームは初心者は吸ってはく、上級者はコピー能力を使い分けるなど初心者、上級者の同居を目指しているが、能力を用いたパズル的要素もあり、難易度の高いマップも存在する。他ジャンルとしては丸い体を生かしたボールゲームなども多い。

開発の経緯[]

開発当初のゲームタイトルは『ティンクル・ポポ』で、カービィの名前は「ポポポ」だった。現在はピンク色だが、最初は白で、桜井政博のみピンクのつもりでいたらしく、後に直された。カービィはアメリカの任天堂から募集した名前。キャラクターそのものの地位は、テレビアニメ化された事で再評価されてきている。

吸引能力のアイディアは空を飛ぶことから浮かんだらしい。桜井はまず、初心者が画面下に落ち、即ミスになることを防ぐために空気を吸い込んで空を飛ぶ飛行能力を考え、その際「空気を吸うなら他の物も吸い込めるに違いない」と吸引能力を付加した。現在のカービィの代名詞でもある吸引力はそのようなエピソードから生まれた。

作品リスト[]

シリーズ[]

(ここの項の価格は税込価格)

  • 星のカービィ(GB、1992年4月27日、2940円)
    • 英名「KIRBY'S DREAM LAND」
  • 星のカービィ 夢の泉の物語(FC、1993年3月23日、6825円)
    • 英名「KIRBY'S ADVENTURE」
  • カービィのピンボール(GB、1993年11月27日、2940円) ピンボール
    • 英名「KIRBY'S PINBALL LAND」
  • カービィボウル(SFC、1994年9月21日、8295円) ゴルフ式ボールアクション
    • 英名「KIRBY'S DREAM COURSE」
  • 星のカービィ2(GB、1995年3月21日、4095円)
    • 英名「KIRBY'S DREAM LAND 2」
  • カービィのブロックボール(GB、1995年12月14日、4095円) ブロック崩し
    • 英名「KIRBY'S BLOCK BALL」
  • 星のカービィ スーパーデラックス(SFC、1996年3月21日、7875円)
    • 英名「KIRBY SUPER STAR」
  • カービィのきらきらきっず(GB、1997年1月25日、3150円/SFC、1999年6月25日、4410円) 落ち物パズル
    • 英名「KIRBY'S STAR STACKER」
  • 星のカービィ3(SFC、1998年3月27日、5040円)
    • 英名「KIRBY'S DREAM LAND 3」
  • 星のカービィ64(N64、2000年3月24日、7140円)
    • 英名「KIRBY 64: The Crystal Shards」
  • コロコロカービィ(GBC、2000年8月23日、4725円) 転がりボールアクション
    • 英名「Kirby Tilt 'n' Tumble」
    • なお、このゲームが世界で初めて動きセンサーを使ったゲームである。
  • 星のカービィ 夢の泉デラックス(GBA、2002年10月25日、5040円)
    • 英名「Kirby: NIGHTMARE IN DREAMLAND」
  • カービィのエアライド(GC、2003年7月11日、6090円) レースゲーム
    • 英名「Kirby AIR RIDE」
  • 星のカービィ 鏡の大迷宮(GBA、2004年4月15日、4800円)
    • 英名「Kirby & The AMAZING MIRROR」
  • タッチ!カービィ(DS、2005年3月24日、4800円)
    • 英名「Kirby: Canvas Curse」
  • 星のカービィ 参上! ドロッチェ団(DS、2006年11月2日、4800円)
    • 英名「Kirby: Squeak Squad」
  • 星のカービィ ウルトラスーパーデラックス(仮称)(DS、2008年内発売予定)
  • 星のカービィ (Wii)(仮称)(Wii、2008年発売予定[2]
    • 英名(仮称)「Kirby」

未発売作品[]

  • カービィのおもちゃ箱 (サテラビュー)
    • 『スーパーデラックス』の発売を記念して、1996年1月から3月にかけて放送されたミニゲーム群。『スーパーデラックス』に収録されたミニゲーム2作を先行放送するとともに、新たに製作したミニゲーム8種類を放送した。
  • Kirby's Avalanche/Kirby's Ghost Trap (Super NES)
    • 北米とヨーロッパで販売された『す~ぱ~ぷよぷよ』の海外版。キャラクターをカービィに差し替えた。
  • また、『カービィのエアライド』は元々、NINTENDO64で発売される予定だったが、その後『星のカービィ64』が発売されたため、ニンテンドーゲームキューブ版として内容を一新して改めて発売された。

キャラクター[]

星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧を参照。

アイテム[]

元気ドリンク主にカービィの体力を2ポイント回復する。マキシムトマトカービィの好物で、取ると体力が全回復する。また、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにも回復アイテムとして登場。初代では100%、DXとXでは50%ダメージが回復する。「マキシマムトマト」と誤表記されることが多い。激辛カレー『星のカービィ』に登場。体力は回復しないが、一定時間火を吹いて敵を攻撃できる。水に入ると効果は消える。大乱闘スマッシュブラザーズXにも同様の効果を持ったアイテムとして登場した。さつまいも『星のカービィ』にのみ登場。体力は回復しないが、一定時間空気弾を連続して出すことが出来る。マイク『星のカービィ』と『コロコロカービィ』にのみ登場。コピーは出来ないが、効果は同じで、音痴な歌で画面上の敵を一掃する。一回きりの使い捨て。無敵キャンディー食べると、一定時間体が光って無敵状態になる。また、走るスピードも上昇し、攻撃力も無限大となる。1UP取ると、カービィの残り数が1増える。1upと書いている物と、カービィが描かれている物とデザインが2種類存在する。64までの作品(スーパーデラックスを除く)では前記、夢の泉デラックス以降は後記のデザインが使用されている。ワープスター初代『星のカービィ』以来、『タッチ!カービィ』以外すべての作品に登場しているカービィの乗り物(『タッチ!カービィ』ではそれらしきものが絵にある)。絵に描いた星の形をした乗り物で、基本的には1〜2人乗り(『3』ではカービィ・グーイ・仲間の3人で乗っていたこともある)。『鏡の大迷宮』では、4人で乗ることもある。乗るとかなりの速度で飛び回り、進路上の壁や敵は問答無用で蹴散らしていく。カービィの乗り回し方が荒っぽいのか、基本的に止まる方法は「地面か壁に激突する」。この際乗っていたワープスターは砕けてしまう。壊れても復活するのか、はたまたいくつでも存在するのかは不明だが、とりあえず砕けても問題ないらしく、その後は何事も無かったかのようにまたワープスターに乗っている。『夢の泉デラックス』の4面、「GRAPE GARDEN」のステージ3では向かい風に対抗できなかったり、エンディングでは何故かデデデ大王の飛行速度の方が速かったりとその作品によって設定が違う。『64』では、前作までよりも巨大なワープスターが登場。ワープスター登場と同時にカービィを勢いよくすっ飛ばしている。『エアライド』ではエアライドマシンのひとつとして登場した。最も標準的な性能を持つエアライドマシンである。『鏡の大迷宮』ではダークマインド戦で星を発射して攻撃できる。食べ物色々な種類があり、その食べ物によって回復ポイントが異なる(基本的には1ポイント)。最近の作品では、骨付き肉が回復量がやや多くなっている(『鏡の大迷宮』では体力3ポイント回復)。また、敵を倒すと出てくることもある。星のかけら30個集めると1UPと同じ効果になる。(ゲームによって効果に対する個数が異なる。)ポイントスター『タッチ!カービィ』に登場。100個集めると1UPする。メダル同じく『タッチ!カービィ』に登場。メダルチェンジャーで集めた数によっていろいろなものが手に入る(新キャラや新サウンドなど)。ライフのもと『鏡の大迷宮』では、1つ集めると体力が1メモリ増え、『参上! ドロッチェ団』では2つに分かれていて2つ集めると体力が1メモリ分増える。また、『タッチ!カービィ』では、メダルチェンジャーの景品として手に入る(メダルの個数は1つずつ違う)。

主な仕掛け[]

ブロック類初代『星のカービィ』から登場している。普通の攻撃で壊せるものや、特定の攻撃でしか壊せないもの、あることをしないと壊れないものなど、様々な種類のブロックが存在する。ブロックを制覇することでクリアに繋がることも多い。代表的なものは、星ブロック、爆弾ブロック、誘爆ブロック(爆弾ブロックを壊すと誘爆して壊れるブロック)など。スイッチ類2作目の『星のカービィ 夢の泉の物語』から登場。スイッチを押すことで何らかの変化が起こる。道が開いたり、仕掛けを作動させたりといろいろな種類がある。ブロック同様、これを攻略することがゲームの制覇につながる場合が多い。大砲類大砲と導火線でセットになっており、炎系の能力(ファイア、バーニング等)で導火線に火をつけて大砲に入ると、別のエリアへ行くことができる。『星のカービィ 夢の泉の物語』で初登場。スーパー大砲などの種類もある。

コピー能力[]

カービィのコピー能力を参照。

派生作品[]

テレビアニメ[]

  • 星のカービィ(CBC・TBSテレビ系列で放送、2001年10月6日〜2003年9月27日)

漫画[]

連載中[]連載終了[]
  • かっとび星のカービィ(あべさより作、小学一年生連載、1992年〜1993年)
  • 星のカービィ(ちびにゃんね作、小学三年生掲載、1993年〜1994年)
  • 星のカービィ(前田のえみ作、小学一年生掲載、1994年〜1996年)
  • 星のカービィ デデデでプププなものがたり(ひかわ博一作、コロコロコミックほか連載、1994年〜2006年)
    • 単行本全25巻。この作品が一番多く刊行されたカービィ漫画であり、知名度もトップクラス。
  • 星のカービィ ウキウキ大冒険(タイジャン・ホクト作、月刊少年ギャグ王掲載、1997年〜1999年)
  • 星のカービィ プププランドはおおさわぎ!(山下たかひろ作、小学四年生連載、2003年)
  • 星のカービィ プププランドの仲間たち(姫野かげまる作、小学五・六年生連載、2003年)

その他にも、スクウェア・エニックス、光文社、双葉社からゲームアンソロジーコミックが出版されている。

外部リンク[]

  • 星のカービィ(ゲームボーイ)
  • カービィのピンボール(ゲームボーイ)
  • 星のカービィ2(ゲームボーイ)
  • カービィのブロックボール(ゲームボーイ)
  • カービィのきらきらきっず(ゲームボーイ)
  • コロコロカービィ(ゲームボーイカラー)
  • カービィボウル(スーパーファミコン)
  • 星のカービィスーパーデラックス(スーパーファミコン)
  • カービィのきらきらきっず(ニンテンドーパワー)
  • 星のカービィ3(スーパーファミコン)
  • 星のカービィ64(ニンテンドウ64)
  • 星のカービィ 夢の泉デラックス(ゲームボーイアドバンス)
  • 星のカービィ 鏡の大迷宮(ゲームボーイアドバンス)
  • タッチ!カービィ(ニンテンドーDS)
  • 星のカービィ 参上! ドロッチェ団(ニンテンドーDS)

脚注[]

[ヘルプ]
  1. 甲斐あって、プレゼンや多くのテストプレイヤーにも気づかれず自然に馴染んで貰えたとのこと。ただし、宮本茂には唯一直ぐに見抜かれたと語っている。
  2. 任天堂株式会社 2008年3月期 中間決算説明会(2007年10月26日開催) 参考資料より。

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