世界の成り立ち1(神話の時代)
闇の中に佇む巨人が居た。巨人の周りには、ただ闇が有っただけと言われている。
何か足りないと思った巨人は体の一部を惑星とした。これが我らの住むアース。
暗いのを嫌がった巨人は火を集めて光の玉とした。これが昼天に輝くサン。
夜にも明かりを欲しがった巨人は赤と青の二つの月を夜天に浮かべた。
緋の月と蒼の月は競うように夜天に昇り、夜の灯火となった。
寂しさを紛らわすため巨人はアースに新たな生命を吹き込む。
原初の民と呼ばれる四種族。巨人族、竜人族、天人族、魔人族。
原初の民は大いなる巨人を主神と崇め、互いに協力して世界を作っていった。
その姿に満足した大いなる巨人は眠りにつく。永久の眠りの中に現世の夢を見る。
平和な時はいつまでも続くと信じられていた・・・。
争いの原因は未だに解明されていない。
だが原初の民は対立し世界は戦いに巻き込まれた。
いつ終わるとも知れない戦いは世界を滅ぼし、自分達まで滅ぼした。
戦いに勝者は居なかった。ただ生き残った種族が居ただけで。
世界の成り立ち2(魔王の時代)
神話の戦いに生き残ったのは原初の民が作り上げた存在であった。
数は多いが力に欠ける人族。力は強いが統率に欠ける獣族。
知に長けるが体の弱い妖精族。数は少ないが力も知も優れた魔族。
神話の戦いの傷跡を癒すように四種族は互いに不可侵として生きていたが
四百年続いたとされる平和な時は突如として終わりを迎えた。
魔族の反乱、後の世に魔大戦と呼ばれる戦いによって。
真の理由は版図を広げた人族が魔族の領域を犯した為だが、その理由は秘されている。
数の少ない魔族に対し人族は圧倒的な物量で攻め立てた。
その勢いのまま魔族は打ち滅ぼされると人族が思い上がった時、魔王が生まれた。
魔王の力は地を割り、知は天を割ったと伝えられている。
その圧倒的な力を以って魔王は人族を打ち破り、自分達を見捨てた獣族と妖精族をも 攻め立てた。
そして世界は魔王を頂点に統一される。長き戦乱は終わり平和が訪れた。
魔王の時代は文明の発展が最も成されたと言われている。
世界に存在するマナを呪文の詠唱により操る魔法と言う技術を生み出したからだ。
魔法により人の生活は豊かになった。住む所も広がり大きな都市がいくつも出来た。
魔王という存在も『君臨すれども統治せず』を明言しており発展に寄与していた。
世界の成り立ち3(勇者の降臨と群雄割拠)
魔大戦からさらに四百年。魔王の時代は突如として終わりを迎える。
魔王の死によって。
辺境の地に生まれた人族の少年は幼少の頃より非凡な才能を発揮していた。
曰く三歳で魔法を唱えた。五歳で盗賊を退治した。七歳で森の主を倒した。
荒唐無稽な武勇伝は十五歳の少年が辺境領主の騎士隊長を打ち破ったことで
真実だったと伝えられる。
少年は領主に「私は神より魔王を倒してくれと頼まれました」と告げた。
領主は驚いたが少年の眼に迷いが無いことを認め後ろ盾となる決意をする。
旅に出た少年は出会った仲間達と共に魔王を討伐した。
こうして勇者が誕生する。
人族の少年は王を名乗り神聖王国アースティアを建国した。
獣族の若者はガイアス帝国を建国した。
妖精族の少女は魔法国家テラを建国した。
そして互いに不可侵の条約を結び平和に統治していく。
賢人曰く「平和とは次の戦争への準備期間である」
魔大戦の影響で変異した生物が魔物となり跋扈する世界の影に魔族の息吹を感じる。
建国から二百年。世界の変動に気付くものは未だいない・・・。
ようこそ双月幻想紀の世界へ!
突然始まった長い語りに何事かと思ったことでしょう。
安心してください、読まなくても大丈夫です。
気軽に読み飛ばしちゃってください。あえて言いましょう適当です。
ここまでの話はなんちゃってTRPG双月幻想紀の世界観ですがそんなことは
どうでもいいんです、終わったことですので。
重要なのは貴方達が遊ぶ世界は今から作られるという点。
どんな運命が待ち受けるのか?
吟遊詩人によって奏でられる英雄譚?
学者によって論じられる新発見?
商人として財を成すもよし、悪人になって平和に仇成すもよし。
信じた道を突き進んでくださいな。勿論、自己責任で。
次の章からは貴方達が生きていくための指針とちょっとして手助けをしていきます。
それなりに重要なので流し読み推奨です。
では、また後ほどお会いしましょう
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