パナソニック_モバイルコミュニケーションズ

ページ名:パナソニック_モバイルコミュニケーションズ


パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社は、松下グループの移動体通信端末のメーカーである。松下グループ内や周辺地域ではPMCの略称で呼ばれる。

目次

沿革[]

  • 1958年1月17日 大阪府北河内郡門真町(当時)に松下通信工業株式会社設立。(松下電器産業より分離)
  • 1960年 本社を横浜市港北区綱島町(当時)に移転。
  • 1968年 当時の電電公社にポケットベル(ページャー)を納入開始。(移動体通信端末事業へ参入。事実上の創業)
  • 1968年 東京、大阪証券取引所第二部へ上場。
  • 1969年 東京、大阪証券取引所第一部へ指定。
  • 1991年 BTRONを使った教育用PC「PanaCAL ET」を発売。ハードウェアにはPanacomM530が中核として利用され、ET-Masterという名称のOSを搭載。
  • 2002年9月25日 株式上場廃止。
  • 2002年10月1日 株式交換により、松下電器産業の100%子会社となる。
  • 2003年1月1日 松下グループの再編により、携帯電話端末事業に特化したパナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社が発足。のちに、本社を綱島から佐江戸地区へ移転。(システム事業や自動車機器事業 (カーオーディオ、カーナビゲーション、ETC装置など) などは松下電器産業、固定電話(PHSデジタルコードレス電話親機(VE品番)含む)、インターホン事業(VL品番)、PBX事業はパナソニック コミュニケーションズ(旧・九州松下電器の存続法人)に移管。また、このとき松下電器産業のヘルスケア社に継承された、補聴器や超音波診断装置などの医療機器事業は、2007年4月1日付けでヘルスケア社ごとパナソニック四国エレクトロニクスに継承された)
  • 2006年8月 NEC、TIなどと合弁で、通信プラットフォーム開発会社のアドコアテックを設立。
  • 2006年10月 NECと合弁で、プラットフォーム開発会社のエスティーモを設立。
  • 2008年3月 業界で初めて携帯・自動車電話端末納入台数が1億台を達成。
  • 2008年10月 完全子会社のパナソニックMSEが子会社でなくなる予定。NTTデータに60%の株式を売却するため。

以上のように、現在の形になったのは2003年1月であるが、松下通信工業の法人格を引き継いでいることから、会社案内における設立日は松下通信工業のもの(1958年1月)としている。

拠点[]

  • 本社 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町600番地
  • YRP研究所 神奈川県横須賀市光の丘5番3号
  • 静岡工場 静岡県掛川市淡陽18番地(掛川東部工業団地エコポリス内)

特徴[]

ワンプッシュオープンヒンジ部に搭載されたボタンを押すだけで、スムーズに端末を開くことが出来る。現在は特殊な構造の端末以外には、ほとんどの端末に搭載されている。旧九州松下電器(現・パナソニック コミュニケーションズ)のPHS端末KX-HV200で初採用された。KX-HV200では、現在のように「ボタンを押すと完全オープン」ではなく、90度の位置でいったん止まる機構であった。デザイン初のFOMA対応端末やFeliCa、ワンセグ搭載端末など、コンセプトモデルを手がけることでもあるが、最近は高機能なハイエンド端末よりもデザインや使い勝手にこだわった端末創りが定評である。また、光るドット(LED)によるシンプルでアナログ的な表現や、カスタムジャケットも人気。ソフトウェアFLASHを多用しているためレスポンスが悪いというイメージがあるが、最近は改善されてきている。また、FOMAの場合日本語入力システムはAdvanced Wnnが基本だが、au向けの端末の場合、ソフトウェアがカシオ日立モバイルコミュニケーションズ製なのでそれに準じてATOKが採用されている。au以外のソフトウェアは関連子会社のパナソニックMSEが開発を行っている。BluetoothBluetoothをキャリアとして積極的に推していないNTTドコモだが、その中において唯一導入に積極的なメーカーである。FOMAの多くの端末に装備している。

製品[]

国内向けは現在、NTTドコモauソフトバンクモバイルの三社に端末を供給している。

また、パナソニック モバイルコミュニケーションズと NECは、第三世代携帯電話向けの端末・技術を共同で開発してきており、現在ともにNTTドコモ向けのFOMA端末のOSにLinuxを採用している。ちなみに折りたたみ型携帯電話が主流になる前はパナソニックが携帯電話シェア率1位であったが、折りたたみ型携帯電話が主流になると携帯電話シェア率をNECに譲ることになった。2006年3月の調査では再び携帯電話シェア率が1位に返り咲いた。しかし、2006年上半期の調査では、SHARPに携帯電話シェア率1位を明け渡すこととなった。

NTTドコモ向け[]

ファイル:P203 pana.jpg

PDC端末例・P203 1997年

ファイル:DoCoMo P207.jpg

PDC端末例・P207 1998年

ファイル:P903iTV 0001.JPG

FOMA端末の例・P903iTV 2007年

  • 自動車電話101型(NTT方式とNTT大容量方式に対応した、アナログ方式。富士通とNECとの共同製造した端末。これと同じハンドセットを電池パックにセットすると、ショルダーフォン101型となる)
  • TZ-802B(NTT方式とNTT大容量方式に対応した、アナログ方式。NECと共同製造した端末。商品名は携帯電話)
  • TZ-803B(NTT方式とNTT大容量方式に対応した、アナログ方式。NEC・三菱電機との共同製造した端末)
  • アナログムーバP、P2、P3、P4(NTT方式とNTT大容量方式に対応した、アナログ方式。)
  • デジタルムーバP、P2(PDC方式)
  • P1xx(PDC方式。800MHz帯の携帯電話端末のP10xと1.5GHz帯携帯電話端末のP15xがある)
  • P2xx(PDC方式):P209i、P209iS、P210i、P211i、P211iS
  • P25x(PDC方式):P251iS、P252i、P252iS、P253i、Lechiffon
  • P30x(PDC方式。DoPa対応の携帯電話端末)
  • P50xi(PDC方式):P501i、P502i、P503i、P503iS、P504i、P504iS、P505i、P505iS、P506iC、P506iCII
  • P601ev(PDC方式)
  • P601es(PDC方式。らくらくホン)
  • P601wk(PDC方式と韓国SKテレコムのサービスエリアに対応した携帯電話端末。ドコモ中央の契約者しか契約出来ない。NTTドコモ大手町支店のみ取り扱う)
  • P651ps(PDC方式。ぷりコール対応の携帯電話端末)
  • P70x(FOMA):P700i、P701iD、P702i、P702iD、P703i、P703iμ、P704i、P704iμ、P705i、P705iμ、P706ie、P706iμ
  • P8xx(PDC方式とPHS方式を一緒にした、ドッチーモ対応の携帯電話端末)
  • P2002 (FOMA)
  • P210xV(FOMA):P2101V、P2102V
  • P240x(FOMAモバイルカード):P2401、P2402、P2403
  • P90xi(FOMA):P900i、P901i、P901iS、P902i、P902iS、P903i、P904i、P905i、P906i
  • P90xix(FOMA。ムービースタイル対応の携帯電話端末やおサイフケータイワンセグチューナーを搭載した携帯電話端末):P900iV、P901iTV、P903iTV、P903iX HIGH-SPEED、VIERAケータイ P905iTV
  • ピーターパン(PDC方式。PDAにPDC800MHzのデジタル携帯電話をドッキングさせた最初のモデル。カバーを開ければPDAとして、裏返せば携帯電話として使える携帯電話端末)
  • モバイルゲット(PDC方式。日本中央競馬会(JRA)のPAT方式電話投票システムを利用して、馬券の購入申し込み・競馬情報を入手できる専用の携帯電話端末。また、かつて松下系のプロバイダであった(現在はIIJ傘下)hi-hoの情報サービスも利用できる)
  • prosolid、prosolid II PROSOLID μ

ソフトバンクモバイル向け[]

(2007年7月現在、J-P51までの発売済み端末は全てPDC方式。ボーダフォン時代には供給はしていない)

  • DP-141
  • DP-142
  • DP-143
  • DP-144
  • DP-145(この機種より、スカイウォーカー対応)
  • J-P01(この機種より、スカイメロディ対応)
  • J-P01II(J-P01のスカイウェブ対応バージョン)
  • J-P02(この機種より、J-スカイ対応)
  • J-P03(この機種より、カラー液晶ディスプレイ搭載。折りたたみ式)
  • J-P51(パケット機・TFT液晶ディスプレイ搭載。モバイルカメラ搭載。ストレートタイプ)
  • SoftBank 705P3G方式およびGSM方式。折りたたみ式)
  • SoftBank 706P(3G方式およびGSM方式。折りたたみ式)
  • SoftBank 810P(3G方式およびGSM方式。スライド式)
  • SoftBank 820P(3G方式およびGSM方式。折りたたみ式)
  • SoftBank 821P(3G方式およびGSM方式。折りたたみ式)
  • SoftBank 920P(SoftBank初のハイエンド&VIERAケータイ。Wオープン式)
  • SoftBank 822P(ストレートタイプ)
  • SoftBank 823P(パナソニック初の防水ワンセグケータイ。折りたたみ式)

au向け[]

ファイル:IDO 521G DIGITAL minimo.jpg

PDC端末例・521G 1997年

  • ハイキャップミニモ(旧IDOハイキャップ方式)
    • H101
    • H102
    • H104
  • デジタルミニモ(旧IDO PDC方式)
    • D310
    • 502G(この機種より9600bpsデータ通信対応)
    • 521G(この機種より「プチメール」(ショートメッセージサービス・DDIセルラーエリアでは使用不可)対応)
    • 521GII(521Gの11桁変換機能搭載バージョン)
    • 531G
    • 537G(531Gの「メロ着倶楽部」(着信音配信サービス)対応仕様)
    • 606G (704Gのプリペイド仕様)
    • 704G (Ezweb対応・auブランド)
  • デジタルセルラーホン (旧DDIセルラーグループ PDC仕様)
    • HD-10P
    • HD-30P(改修により9600bpsデータ通信対応)
    • HD-50P(この機種より正式に9600bpsデータ通信対応)
    • HD-60P
    • HP-61P(HD-60Pの11桁変換機能搭載バージョン)
    • D101P
    • D209P(D101Pの「たのしメール」(ショートメッセージ・IDOエリアでは非対応)機能搭載バージョン)
    • D305P(ezweb対応・auブランド)
  • cdmaOne
    • CD-10P(TACS方式でも使用できるデュアルモード搭載端末 関西・九州・沖縄エリアのみで発売 そのためセルラーブランドのみ)
    • C105P(cdmaOmeシングルモード IDO・セルラーそれぞれのブランド名義で全国発売)
    • C308P(ezweb対応・auブランドに統一)
    • C408P(ezweb@mail対応・カラー液晶)
    • C3003P(ezplus・ezナビゲーション対応・折りたたみ式・日本初のBREWプラットフォーム採用【ただしアプリ用は除く】)
  • CDMA 1X WIN
    • W51P(5年ぶりのau端末・カシオ日立モバイルコミュニケーションズから基本ソフトウェアのOEM供給を受けているため、日本語入力システムはAdvanced WnnではなくATOK for au+APOT。これは協業相手のNECがKDDIと関係が悪く、au向けの端末を供給していないため)
    • W52P
    • W61P auのパナソニックWIN端末としては初めてワンセグを搭載している、ただしVIERAケータイと名づけてはいない。

ツーカー向け[]

  • ツーカー携帯電話(東京エリア)ツーカーデジタル(東海エリア)
    • TH051(東京エリア)P(東海エリア)
    • PII(東海エリア)
  • デジタルツーカーシリーズ(関西エリア)
    • P
    • PII
    • PIII
  • Cyber Gigaシリーズ(一部を除き、3エリア共通シリーズ)
    • TH061(東京・東海エリア)
    • TH071(東京・東海エリア)
    • TH081
    • TH091 この機種よりスカイメッセージ対応
    • TH092 この機種よりスカイメロディ(着信音配信サービス)対応
    • TP01 この機種よりezweb・和音着信メロディ(3和音)対応
    • TP11 カラー・折りたたみ式・着信メロディは16和音

その他[]

なお、旧松下通信工業が製造していた計測機はPMCがアフターサービスを引き継いでいる。

スポーツ[]

  • 旧松下通信工業時代の1987年から続く、「パナソニック女子陸上競技部」を持つ。全日本実業団対抗女子駅伝大会への出場を中心に活動している。
  • 愛称は「パナソニックエンジェルス」(以前は「パナエンジェルス」)であるが、あまり対外的には使用されていない。(横断幕などの応援グッズや、部のウェブサイト内でその表記を確認することができる。)
  • チーム名の社名は旧松下通信工業時代は「松下通信」、PMC発足後は「パナソニック モバイル」としていたが、2005年より現行の「パナソニック」としている。各選手はPMCのみならず、旧松下通信工業の事業を引き継いだ各社に所属しており、事実上横浜地区の松下グループを挙げたチーム編成となっている。

関連項目[]

  • 機動戦士ガンダムSEED DESTINY - 日本のテレビアニメ作品。同作品に対し、同社製の携帯電話(ムーバ P253i)のデザインを提供。
  • ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン - 日本のCG映像作品。同作品と同社製携帯(FOMA P900iV)がタイアップ。主人公・“クラウド”が劇中でこの携帯を使用している。なお、FOMA P900iVには同作品のキャラクターやBGMが待ち受け画像や着信音として採用されている他、同シリーズ・ファイナルファンタジー(I)ゲーム版がデフォルトでインストールされている。
  • 栗山千明 - NTTDoCoMo P901iS以降のPシリーズ (一部を除く) のCMや広告に出演
  • パナソニック コミュニケーションズ - 同社と同じ松下電器系で、前述のとおり旧松下通信工業の一部事業を継承しており、また携帯・PC向けのゲームアプリケーションのネットワーク配信を行うサービスを行っている。

外部リンク[]

  • パナソニック モバイルコミュニケーションズ
  • Panasonic 携帯電話




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