登録日:2026/02/27 Fri 04:57:40
更新日:2026/06/20 Sat 09:07:58NEW!
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『夢のチョコレート工場』(原題:Willy Wonka & the Chocolate Factory)とは、1971年6月30日に公開されたアメリカ映画である。
概要
原作はロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』で、原作者自身も草案を執筆している。
本小説の映画化作品といえば2005年に公開された『チャーリーとチョコレート工場』(以降2005年版と表記)を思い浮かべる人が多いと思われるが、本作は前述のように原作者が監修ポジのため、ストーリーや登場人物の設定はこちらが原作に近い。
その一方で、全編を通したミュージカルパートの挿入やナッツ割りの訓練を施されたリスは金の卵を産むガチョウに変更、原作及び2005年版には登場しなかった悪役キャラクターの追加など本作独自の要素も組み込まれている。
当初は大ヒットには至らなかったものの、テレビなどで何度も放送されているうちにカルト的な人気を得た。
日本では劇場公開はされなかったものの、1980年頃に文化施設などで上映された。
なお、2023年に上映された『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は本作の前日譚となっている。
あらすじ
世界一有名なお菓子職人『ウィリー・ウォンカ』の作るお菓子は世界中で大人気となっていた。だが、数年前に起きた他社のスパイ行動によって工場は閉鎖され、誰も立ち入ることはできなくなっていた。
だがある日、世界中に衝撃的な告知が報道された。
『世界中で売られているウォンカバーの中にたった5枚だけ金のチケットが同封されており、それを手に入れた者には一生分のチョコレートと工場見学の権利を獲得できる。』
これにより世界中で金のチケット争奪戦が開始。
そして激戦の末、5人の子供たちがチケットを手に入れた。
だが、彼らのもとにウォンカのライバル企業の社長が現れ、子供たちにある依頼をする…
様々な不安がつきまとう中、遂に謎に包まれたウォンカの工場見学が始まる!
登場人物
- ウィリー・ウォンカ*1
演:ジーン・ワイルダー
世界中で大人気のお菓子を生産する工場の工場長。
普通のお菓子だけではなく、スラグワースも狙っていた溶けないキャンディーや飲むと体が風船のように浮くふわふわドリンクなど、独特なお菓子も開発するまさに天才。
2005年版では非常に子供っぽい性格で子供嫌いな一面を見せていたが、本作では大分大人びた性格で、チャーリー達にも優しく接していた。
その一方で、生意気な口や行動をとった子供達に言い返したり、子供達が悲惨な目に合っても気にも留めることなく、その様をほくそ笑んだり皮肉を言ったりするなど冷酷な一面を見せるところは同様。
- チャーリー・バケット
演:ピーター・オストラム
本作の主人公。
貧しい暮らしながらも心優しい性格の持ち主で、本作では学校に通いながら新聞配達のアルバイトをこなしている。
金のチケットが当たらないことで心が折れて泣き出したり、工場見学ではジョーおじいちゃんと一緒にふわふわドリンクを勝手に飲んだりと、お伽噺の主人公として分かりやすい「いい子」だった2005年版と比べるとリアリティーのある子供として描かれている。
- ジョーおじいちゃん
演:ジャック・アルバートソン
チャーリーの祖父。
2005年版同様ベッドで寝た切り生活を送っていたが、チャーリーが金のチケットを当てた嬉しさのあまり立ち上がることができ、彼と共に工場見学へ行くことになった。
なお、2005年版では工場の元従業員という設定だったが、原作及び本作ではその設定は無い。
- オーガスタス・グループ
- バイオレット・ボーレガード
- ベルーカ・ソルト
- マイク・ティービー
演:マイケル・ボルナー(オーガスタス)、デニス・ニッカーソン(バイオレット)、ジュリー・ドーン・コール(ベルーカ)、パリ・テメン(マイク)
工場見学に参加したチャーリー以外の子供達。
オーガスタスとベルーカは2005年版と特に変わりはないが、バイオレットは勝ちにこだわる性格はなくただ単にガムが好きな少女になり、マイクは当時はまだ無かったビデオゲーム中毒ではなくテレビ中毒の少年となっている。また同伴する家族もバイオレットは父親、マイクは母親となっている。
自業自得とはいえ、最後は2005年版同様の悲惨な末路を遂げることになる。
なお2005年版とは違い、彼らは脱落した時点で物語からフェードアウトしており、工場から出てくる描写はない。これは予算や当時の映像技術では再現が出来なかった為である。*2。
- ウンパルンパ
ウォンカの工場で従業員として働く小人たちで、2005年版同様ウォンカがルンパランドから連れてきた。
2005年版とは大きく異なりオレンジ色の顔に緑色の髪型とさらに人間離れした容姿となっており、小人とはいってもせいぜいチャーリー達と同じくらいの大きさになっている。2005年版では顔も身長も全員同じだったが本作ではそれぞれ微妙に異なる見た目となっている。
2005年版同様子供達が脱落した際には歌を披露しているが、それぞれ別の曲を歌っていた2005年版とは違い本作では曲自体は一緒で歌詞がそれぞれ異なっている。
- アーサー・スラグワース
演:ギュンター・マイスナー
ウォンカのライバル企業「スラグワースチョコ会社」の社長。大きな傷跡のある顔が特徴。
過去にウォンカの工場でスパイ行動を行っており、今回も金のチケットを当てた5人に接触し、「1万ドル」の報酬と引き換えに「溶けないキャンディー」を盗むよう依頼した。
【物語の結末】
子供たちは次々と脱落し、最終的に残ったのはチャーリー一人だけとなった。
だが、ウォンカはチャーリー達のことなど気に留めることもなく自室に引きこもってしまう。納得のいかないチャーリーとジョーおじいちゃんはウォンカに問いかけるが、突如ウォンカは激昂して一生分のチョコレートは渡せないことを告げる。
その理由としては、規則を破って無断でふわふわドリンクを飲んで部屋を滅茶苦茶にしたからだと告げる。
ウォンカのあんまりな態度にジョーおじいちゃんは激怒。だが、それでも良心を捨てきれなかったチャーリーはウォンカに溶けないキャンディーを返却し立ち去ろうとする。
すると……
ウォンカ「ひどい世の中にこの優しい心……」
ウォンカは大喜びでチャーリーを褒め称え、このようなテストをしてすまなかったと謝罪する。
何がなんだかさっぱり分からず戸惑うチャーリーとジョーおじいちゃんだが、そこへ一人の男が現れた。
それはなんと、スラグワースだった。
実はこの男はスラグワースチョコ会社の社長ではなく、正真正銘のウォンカの部下だったのだ。*3
そして、チャーリーとジョーおじいちゃんはウォンカに連れられて、ウォンカベーターに乗り込む。
ウォンカ曰くまだ押したことのないボタンをチャーリーが押すと、ウォンカベーターは工場の窓を突き破りなんと宙に舞った。
その絶景に興奮気味のチャーリーとジョーおじいちゃん。
そして、ウォンカはチャーリーに改めて賞を渡すことを告げる。それは、一生分のチョコレート……ではなくなんと自身のチョコレート工場をチャーリーに譲るということだった。
いずれは誰かに工場を継いでもらわなければならないが、スパイ事件もあったことで大人は自分の言うことを聞かないと悟ったウォンカは世界中に金のチケットを同封し、テストもかねて「正直で心優しい子供」を探し出したのだった。
そして、それに合格したのがチャーリーだった*4。
チャーリーに「家族と一緒に工場へ引っ越しておいで」と告げるウォンカ。そして彼はチャーリーに尋ねる。
ウォンカ「チャーリー 突然夢がかなった人はどうなったと思う?」
チャーリー「どうなったの?」
ウォンカ「一生幸せに暮らしましたとさ」
こうして、幸せの人生を手に入れたチャーリーは、ウォンカやジョーおじいちゃんと共に家へと帰っていくのだった……。
THE END
余談
本作は2005年版と比べて金のチケット争奪戦の模様が過激化しており、
例を挙げると
- 金のチケットがないと分かるや否やウォンカバーを食べずに捨てる人
- ウォンカバー一箱が高額オークションに出品される
- ウォンカバーをめぐって誘拐事件が発生*5
2017年に『トムとジェリー』とコラボしたOVA作品『トムとジェリー 夢のチョコレート工場』が発売されており、ウォンカの声は『おかあさんといっしょ』の11代目うたのおにいさんである横山だいすけ氏が担当している。
追記・修正は金のチケットを当ててからお願いします。
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- 仮面ライダーチップス事件とかヤフオク転売に通ずる社会問題の解像度がすごいな(営利誘拐も日本だと11年前に報道協定が敷かれたくらい歴史が浅かったころ) -- 名無しさん (2026-02-27 10:13:17)
- 説明の書き方が、まるで1971年版の方が2005年版より後の作品のようになっているのが気になる。 -- 名無しさん (2026-02-27 11:23:36)
- DVDはファミリー映画カテゴリなのに吹き替え入ってないのが鬼畜。BDには2005年のディズニーチャンネル吹替版が入ってるけど -- 名無しさん (2026-02-27 12:24:06)
- なかなか手に入らない貴重なチャンスというような意味で金のチケットという言葉があるけど、語源はこれ、正確には原作の小説だけど -- 名無しさん (2026-02-27 18:35:08)
- 05年版の記事はあるんだからストーリーをなぞる様な記述の部分は -- 名無しさん (2026-02-27 20:07:49)
- いらないと思う。途中送信申し訳ない -- 名無しさん (2026-02-27 20:09:03)
- 2005年版の方が先に作られたように捉えられる記述を修正 -- 名無しさん (2026-03-02 21:17:59)
#comment
*2 原作では全員ひどい目にあいながらも工場から出てくる場面があるので、これに関しては2005年版の方が原作準拠。
*3 もちろんアーサー・スラグワースという名も偽名で、彼の本当の名前はウィルキンソンである。
*4 ちなみにチャーリー以外の子供達はスラグワースに溶けないキャンディーを渡す気満々だったようで、ベルーカに至っては2つもらったと言いがかりをつけてバイオレットから横取りしようとしており、ウォンカも呆れていた。
*5 なお誘拐された男性の妻は、警察から「夫の命とウォンカバーのどっちを取るか」と尋ねられたところ「考えさせて」と答えていた。
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