アストリッドとラファエル 文書係の事件録

ページ名:アストリッドとラファエル 文書係の事件録

登録日:2023/05/22 (Mon) 23:59:46
更新日:2024/07/05 Fri 13:28:09NEW!
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ASTRID ET RAPHAËLLE




アストリッドとラファエル 文書係の事件録』とは、フランス製の海外ドラマ。
母国フランスでは2019年4月にパイロット版が放送されたのち、翌年3月に連続ドラマ化。以降、人気を博したことで毎年新作が製作される人気シリーズとなった。
日本でもCSのAXNミステリーで2021年5月に字幕版が放送され、2022年7月には地上波でもNHK総合で吹き替え版が製作され続いている。
サブスクリプションサービスではシーズン1の字幕版がU-NEXTやHuluで配信されているほか、吹き替え版もAmazonPrimeで配信中。


吹き替え版も好評であり、日本では第十七回声優アワードで主演のアストリッド・ニールセン役サラ・モーテンセンの吹き替えを担当した貫地谷しほりが外国映画・ドラマ賞を受賞した。





【概要】


並外れた犯罪科学の知識を持ちながらも社会や人との付き合いが苦手なアストリッドと、猪突猛進な熱血警視ラファエルの女性バディによる刑事ドラマ。
主人公の1人であるアストリッドは自閉スペクトラム症の女性で、特定の分野に秀でた長所だけでなく、雑音や人の視線でパニックを起こしたり、熱心に取り組み続けて燃え尽きるといった弱点、癖や仕草も細かく再現されている。
また、日本の伝統文化がアストリッドの好みの一つとして登場し、重要な要素として扱われている。





【あらすじ】


舞台はフランスのパリ。
犯罪資料局に勤めるアストリッドは類い稀な犯罪学者としての才能を持ちながらも社会や人と上手く付き合えないでいた。
刑事のラファエルはアストリッドが自分も気付かなかった事件の共通点を提示した事でその能力を活かすべく、オブザーバーとして事件捜査への協力を依頼する。
2人はラファエルと同期の刑事ニコラと部下のアルチュール、偏屈だが優秀な法医学者のフルニエといった人々と協力しながら担当する事件の真相を追う。
当初は事件以外に関心が無かったアストリッドはラファエルを通して他者との繋がりを認識し、周囲の人々に対して信頼や友情を示すようになる。




【登場人物】


  • アストリッド・ニールセン

演:サラ・モーテンセン/吹:貫地谷しほり
本作の主人公。
パリの犯罪資料局に文書係として勤める、自閉スペクトラム症の女性。
生真面目かつ几帳面な性格で、言葉の情緒を読み取ったり、相手の気持ちに配慮するのが苦手。
興味のある分野では高い集中力や記憶力を発揮する一方、普段から見聞きする情報が他人よりも多いためストレスを受けやすい。
日常の行動を習慣にしているため予想外の事態に弱く、人が多く音が煩い環境だとパニックを起こすため、人混みでは防音用のイヤーマフを常用している。
幼少期に父親の調書を見た時から犯罪科学に強い興味を持ち、鑑識や法医学者も見逃すような違和感や物証を多角的な見方で探し出すのに長けている。
父親と日本雑貨店に通った影響で日本通になり、タナカさんと日本語で挨拶を交わしたり、日本茶や湯のみ、畳を愛用している。でも生魚が苦手なので寿司は好まない。
日本の伝統文化を気に入った理由は茶道のような体系化された作法が自身の習慣化と似ているため。
母親が置いていった秘密箱を解いた事でパズル全般に興味を持ち、刑事事件も謎解きである事からパズルと同じように捉えている。
ミステリー小説も好んでいるがストーリーや人間関係に関心が無く、自分で謎が解けた時点で本を閉じるという楽しみ方をしている。
家族に関して自分から語る事は少ないが、父親が自分を愛して守り続けていた事は自覚し、母親は大昔に出て行ったため関心を示さないが置き土産の秘密箱は今も持ち続けるなど思うところはある模様。
特有の癖や口調から学校に適応できず社会から孤立しそうになり、犯罪学への知識と物静かな職場である事から父親の知人のガイヤールが局長を勤める犯罪資料局で雇われ、保存されている情報をも記憶するようになった。
また、資料局の一室を静かに過ごせる場所として密かに使用し、警察に協力するようになってからは捜査の資料や情報を整理している。
ラファエルが事件資料を頼んだ際に関連のある情報を追加で提示した事で興味を持たれ、その知識を買われてオブザーバーとして協力。
当初は限界を超えて燃え尽きたり、慣れない事でパニックを起こすといったトラブルも見られたが、ラファエルの存在を軸に自分なりの解決法を少しづつ模索していく。
シーズン2以降はウィリアムから教わったストレスを感じる度に豆を移動させて心のバランスを測るメンタルチェックを心掛けている。
学校でイジメられた経験からパズルを会話のきっかけにするラファエルを警戒するも、真摯な姿から信頼できる人間として大切にしている。
数々の事件捜査を通して人間として成長し、後見人を外し1人の大人として自立する道を選んだ。
シーズン3では権限がないにもかかわらず、捜査に携わっていたことを上から問題視されてしまう。捜査を続ける条件として1年以内に司法警察員の資格を取得することを求められ、警察学校に通い始めるが厳しい現実に直面することになる。
シーズン4では紆余曲折の末、警察試験に合格。晴れて警部補として表立って事件に関われるようになったが、役割としてはいつも通り資料局で文書係として勤めつつ、捜査にはアドバイザーとして支援する形式のままとなっている。



  • ラファエル・コスト

演:ローラ・ドヴェール/吹:林真里花
本作のもう1人の主人公。
パリの捜査部で活動する刑事。階級は警視。
豪快で短気だが面倒見のいい姉御肌の女性。
その気質で世間的には変わり者とされるアストリッドにも歩み寄り、彼女の信頼を徐々に得ていった。
ASDの知識は少ないものの問題に突き当たる度にその都度学習し、ウィリアムやタナカさんの手助けもあって大事な相棒となっていく。
アストリッドとは誕生日が同じで、自分を支えてくれる証として指ぬきを贈られ仕事仲間から友達に昇格した。
現場刑事としては非常に優秀で、長年の経験に裏打ちされた捜査力と勘、持ち前の行動力が武器。
相手を怒らせて本質を分析したり、嘘をついて情報を吐かせる、敢えて情報を与えて出方を見るといった搦め手も得意。
事件解決のためには多少のルールを破る事も気にせず、後にアストリッドにも影響を与えた。
反面書類仕事は苦手で、几帳面なアストリッドには「調書の内容は誤字脱字が多く支離滅裂」と酷評された。
私生活では旦那と離婚して子供の親権を失い、息子のテオと会う時間を楽しみにしている。
基本的に勇猛で怖いもの知らずだが、オカルティックな現象は苦手で曰くつきの現場では結構ビビりがち。
奔放さは恋愛面にも表れており、元カレの検事が赴任してきたり、傷心時に近づいてきた男にすぐに体を許してしまうなど、非常に恋多く惚れっぽい側面がある。
その割に二コラの恋心には頑なに気付かないなど鈍感な一面もあり、それが原因でシリーズごとに彼との関係に微妙な距離感をもたらしている。
政治家の父親の反対を押し切って警察官になったため親子関係は拗れ、お互い歩み寄りの気持ちがあるものの素直になれず疎遠になっている。
また、彼女が警察官を志したきっかけは兄の死に起因しているらしいが……



  • ニコラ・ペラン

演:ブノワ・ミシェル/吹:川田紳司
ラファエルと同期の刑事。階級は警部。
神話や小説、言語学など多方面に博識な一方、現代音楽やドラマといった流行りには疎い。
ラファエルとは警察学校の同期かつ刑事事件を担当していた相棒で、お互いの家にも行き慣れているほど親しい。
出会って以来ラファエルに想いを寄せているが、当の本人からは恋愛対象を飛び越えて最早家族や兄弟のように思われている。無念…
惚れた弱みから彼女の頼み事には毎回文句を言いながらも引き受けている。
アストリッドにラファエルを取られたため少し嫉妬しているが双方博識で意外と話は合う模様。
シーズン3では遂にラファエルが彼の恋心に気が付くが、当の二コラはラファエルとの関係を諦めてアルチュールの妹と付き合いだすというすれ違い状態になってしまう。
同シーズン最終回でラファエルが想いを伝えた時には、あまりの今更さに怒りをぶつけながらもキスをするなどさらに複雑な関係に。
シーズン4ではアルチュールの妹との関係を清算して、ラファエルの想いに応えようとするが再びすれ違いが発生。新たにチームに加わったノラにも想いを寄せられるなど、非常に面倒臭い三角関係に陥っている。



  • アルチュール・オンギャン

演:メレディン・ヤクビ/吹:中村章吾
ラファエルの部下。階級は警部補。
アストリッドによると警察官採用試験を優秀な成績で合格している秀才。
ノリは軽いが仕事ができるタイプで、必要な情報を短時間で正確に調べて持って来る影の功労者。
海外ドラマにおける陽気なキャラで、上司であるニコラの恋路をイジって楽しんでいる。
シーズン3最終回で起きた事件に責任を感じてしまい、シーズン4からは休職してしまう。
それでも本人としてはまだ警察を続ける気はあるらしく、キャリアアップを目指して再び学び直すつもりらしい。



  • ノラ・マンスール

演:ソフィア・ヤムナ/吹:種﨑敦美
シーズン4から登場。アルチュールの後任の刑事で階級は警部補。
初登場時は保険会社に勤めており、その際に警察より先に現場に現れる調査能力やデジタル技術の知識をラファエルに買われスカウトされた。
実際元々警察官として働いていたが、独断専行気味な性格から上司との関係がうまく行かずに休職していたらしい。
ある意味ラファエルとは同類とも言えるため、彼女のスカウトにも快く応じて復職している。
しかしノラもまたラファエル同様に二コラに惹かれ、積極的にアプローチを仕掛けるようになるなど、捜査チーム内に複雑な三角関係が……



  • カール・バシェール

演:ジャン・ルイ・ギャルソン*1/吹:藤真秀
ラファエルたちの上司。階級は警視正。
アストリッドとラファエルの手腕は認めつつも、すぐに事件化しようとする行動力に手を焼いている。
シーズン2以降は諦めたのか以前よりも態度が軟化し、苦言を呈しながらも無理をなるべく通すように奔走する苦労人と化している。
また、彼のパソコンはスペックが良いらしく、彼の留守を狙ってウィリアムやベレジン_28のハッキングに勝手に使われている。
鉄球やミニサッカーボールなど丸いものに拘りがあるのか、しょっちゅう手慰みに握っており、デスクの上に配置されているそれらを動かされるのを嫌う*2



  • アンリ・フルニエ

演:ウスキ・キアル/吹:佐々木睦
ラファエルたちの事件を担当する初老の男性。
無愛想で偏屈なところはあるものの優秀な法医学者。
当初は法医学者のプライドからアストリッドにライバル意識を燃やすも、類い稀な観察眼を認めるようになった。
初対面で自分が判断した死因を看破されてから妙な関わりが生まれ、死因が特定できない場合は協力し合う事も多く、ラファエルとは違う形で信頼を置かれている。
次第にアストリッドの観察力や知識に張り合いを受け、「自分が組んだ犯罪学者の中でトップレベル」と最大級の称賛を送った。
シーズンを経るごとにコメディリリーフと化してきており、解剖前にDJよろしくノリノリで一人実況をしだすなど、かなりお茶目な側面も露呈し始める。
ブルターニュ地方出身で妻帯者。また犬を飼っている。



  • テオ・コスト・ルジェ

演:ティミ・ジョイ・マルボ/吹:大平あひる→宮瀬尚也(シーズン2以降)
ラファエルの息子。
普段は親権を持つ父親と暮らし、月に何度かラファエルの家に泊まりに来ている。
学年を飛び級している優等生で、ラファエルが適当に流している専門的な話も概ね理解している。
初めて会った時からアストリッドにも懐き、母親のサポートを頼んでいる出来た息子。
刑事ドラマにおけるヒント役で、何気ない親子の会話が事件解決の手がかりになる事も多い。
無類の怖い物好きで事件現場の幽霊屋敷に友達と無断侵入し、ラファエルを激怒させた子供らしい一面も。
シーズン2では成長し、アイルランドに語学留学に行っていたらしい。



  • ウィリアム・トマ

演:ジャン・ブノワ・スイル/吹:粟野志門
アストリッドが参加している大人の自閉症友の会/社会力向上クラブの主催者。
好みの分野を話し始めると止まらないオタク気質の変わり者だが温厚な人柄。
彼自身アスペルガー症候群で、対人関係を苦手とする友の会の中では最も他者との繋がりを大事にし、メンバーの人生相談に乗ったり、孤立せず社会との繋がりを持てるよう導いている。
幼少期は癇癪を起こして手が付けられなかったらしく、現在の性格は見捨てずに寄り添ってくれた兄が大きく影響していると語られた。
初めて会ったラファエルにも友好的に接してアストリッドと仲良くなるコツを教え、以後も共通の友人として付き合いがある。
コンピューターや鉄道に詳しく、専門知識は時に2人を助けている。
インターネットの掲示板で知り合った「ベレジン_28」という女性と付き合っているが会った事はないらしい。



  • アラン・ガイヤール

演:ジャフロワ・チボー/吹:伊藤和晃
犯罪資料局の局長。
アンギュスとは長年の友達で、娘のアストリッドの能力を認めて犯罪資料局で雇い、彼が亡くなった後は後見人として面倒を見ている。
多大な負荷が掛かるため捜査協力には反対していたが、自分も入る事を許されなかった部屋にラファエルが招かれた事で彼女を信頼して任せるようになる。
捜査協力を通して成長していく姿を目の当たりにし、1人の大人と認めて後見人の解消を考えるが…



  • アンギュス・ニールセン

演:アリオシャ・イトビッチ/吹:前田一世
アストリッドの父親。職業は警察官。
妻のマチルドが出て行った事で男手一つで娘を育て、他人に心を開きにくいアストリッドと向き合い続けた人物。
親とすら喋らなかった幼少期のアストリッドが持ち帰った調書を偶然見た事で会話が生まれ、事件に関する議論を通して交流していた。
アストリッドが30歳を迎えた後、本編開始までに亡くなっている。



  • マチルド・ニールセン

演:エリザベス・モーテンセン/吹:野沢由利花
アストリッドの母親。
自分の身の上から精神病に詳しく、パズルの一種であるタングラムの腕前はアストリッドが強者と認めるほど。
ある事情でアストリッドが赤ん坊の頃に家出し、長い間アメリカで暮らしていた。
燃え尽き症候群となってフランスに帰国し、入院していた病院を訪れたラファエルと偶然知り合う。
アストリッドは母親の記憶が全く無いので最初から居ないものとしているが…
なお、演者のエリザベス・モーテンセンは主演のサラ・モーテンセンの母親。



  • アピュ・タナカ

演:アキヒロ・ニシダ/吹:浦山辻
アストリッドが週一で通っている日本雑貨店の店主。
幼少期に父親と共に訪れたアストリッドが日本文化に興味を持ってくれた事から恩返しとしてASDを学び、混乱しないように開店時間を融通したり丁寧に接している優しい男性。
自分の立ち位置に悩んだラファエルにアドバイスを送り、凸凹コンビの2人を見守っている。
シーズン2以降はアストリッドが店を訪れるルーティンが変わったため、出番を後述の甥っ子に譲ることになる。



  • テツオ・タナカ

演:ケンゴ・サイトウ/吹:中川慶一
シーズン2から登場。アピュ・タナカの甥。
数学を勉強するためにフランスに留学に来ており、叔父の店で世話になっているらしい。
物静かで理知的な性格で、アストリッドの事情も理解して歩み寄る好青年。
水曜日の店番担当のため、買い物は月曜日と決めているアストリッドとの接点はなかったが、ある事件の聞き込みをきっかけに知り合い、お互いに惹かれていくことになる。
アストリッドの性質もあり、当初こそ会う約束をしても公園で互いに無言で座り続けるだけだったりとぎこちなかったが、話が進むにつれて徐々に仲が進展していき、キスをするなど恋人のような関係になっていく。
数学のほか詩や哲学に音楽も好むほか、好きなことの話になると普段はシャイなのに急に饒舌になるなど結構な変わり者。同じく博識な二コラとも意気投合している。



  • マティアス・フォレスト

演:ユベール・ドゥラットル/吹:三上哲
シーズン2に登場。新たに赴任してきた共和国検事。ラファエルの元カレ。
出世に貪欲で面倒事を嫌うため、真相よりも権力との関係性を重んじており、警察の捜査にも度々圧力をかけるなど自己中心的で傲慢な性格。
かつてラファエルと付き合っていたのも、政治家である彼女の父親との繋がり目当てでのことだった。
そのことを知らないラファエルとは再び男女の仲となるが、マティアスは自分の秘書とも関係を持っているなど女の敵。
ラファエルとの関係もあって二コラからは特に敵視されている。



  • アンヌ・ラングレ

演:ヴァレリー・カプリスキー/吹:山像かおり
シーズン3から登場。アストリッドの通う警察学校の教官。
自閉症だからといって特別視はしないとして、アストリッドにも厳しい態度で接している。
実は刑事時代にアストリッドの父親のアンギュスと恋仲であり、彼女のことも彼から聞かされてよく知っていた。
アストリッドに対して厳しかったのも、試験を突破させるために心を鬼にしてのことであり、彼女が挫折しかけた時は父親との関係を明かして以前より親身になって試験対策に協力している。



  • ニルス・ラングレ

演:アンディ・ジュディオ/吹:下地紫野
シーズン4から登場したアストリッドの異母弟。
とある事情からこれまでアストリッドも存在を認知しておらず、現在は母方の伯父の家に引き取られている。
アストリッドとも面会するようになるが、理知的な彼女に憧れを抱き懐くようになる。
そして、毎週火曜日には彼女の家に泊まることが習慣となった。



  • アラン・ラマルク

演:ステファーヌ・ギヨン/吹:森田順平
シーズン1第6話*3に登場した小説家。
評論家からの評価は高いが寡作の純文学作家として知られているが、裏ではアストリッドも愛読していた大衆評価の高い推理小説を書くベストセラー作家“エリック・エルネスト”として活動していた。
同話で殺人犯として捕まり服役していたが、シーズン3第4話*4で再登場。
新聞記事と過去の取材の記憶だけで事故死として処理されかけていた事件を殺人事件と見抜き、アストリッドに再捜査を促す手紙を送るなどレクター博士のような形で暗躍。
頭は良いものの性格は狡猾かつ悪辣で、捜査のヒントを授ける名目でアストリッドの心をかき乱そうとするなど愉快犯的側面が目立つ。

シーズン3第4話の事件解決後になんと脱獄
アストリッドに今回の事件をモチーフにした小説を送り付け、電話にて今後も彼女達と関わり続けることを示唆した



【余談】


作中でフグ毒のテトロドトキシンによる死亡事件が発生し、ある物が偶然解毒の効果を果たすエピソードがあるが、長年有効な治療方法は発見されていないためあくまで創作上の出来事である。




追記、修正よろしくお願いします。


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  • 名作ドラマよね -- 名無し (2023-05-23 06:26:10)
  • アストリッドとフルニエ先生が少しづつ仲良くなるのが微笑ましい。ラファエルとは言わずもがな -- 名無しさん (2023-05-23 12:47:30)
  • 叔母がハマってる(元々NHK のドラマ好き) -- 名無しさん (2023-05-24 15:51:15)
  • ↑ -- 名無しさん (2023-05-24 15:51:46)
  • 間違えた、伯母だ -- 名無しさん (2023-05-24 15:52:05)
  • 「論理的な考えを持つが故に言葉の情緒を読み取ったり、相手の気持ちに配慮するのが苦手」ってのは間違いですね。自閉スペクトラム症は論理的思考だから他人の気持ちが分からないんじゃなくて、自閉症の特性のために他人の気持ちが読み取れないので頑張って論理的思考で他人の気持ちを読み取ろうとして空回りするってのが実情です。論理的思考ができることと他人の気持ちがわかるかどうかは無関係です。。 -- ASD診断済み人間 (2023-05-25 00:06:04)
  • ↑ご指摘ありがとうございます。編集しました -- 名無しさん (2023-05-25 07:25:58)
  • このドラマが発達障害と多様性を見事に描いた傑作って絶賛されてるけど、でも才能もな人格者でもない平凡な発達障害当事者から見ると「けっきょくは発達障害者は天才か人格者でないと社会には受け入れられないんだな」という絶望感を叩き込んでくる作品でもある。 -- 名無しさん (2023-05-28 19:54:51)
  • ↑でも自分たちの枠組みからヒーローがいるのは嬉しい(ASD当事者) -- 名無しさん (2023-05-28 20:07:51)
  • アストリッドが参加してる集いの人達のように特別天才じゃなくても社会で頑張ってる人達もいるし、受け入れられるかどうかは結局は良い奴だったりの人柄が大事だと自分は感じた。 -- 名無しさん (2023-05-28 20:24:02)
  • 健常者でも何がしかの長所を性格の難点が上まわると社会から線を引かれてしまうしね -- 名無しさん (2023-05-28 20:45:38)
  • ↑1、2 でも健常者に比べて発達障害(ASD、ADHD)は良いやつと認められるハードルが高いのも事実。健常者は心の中に汚い部分があってもそれを抑制して良い奴になれるけどASDやADHDは自閉特性や衝動性特性の影響でそれが困難なので。だから発達障害だけど良い奴になるには心の中にもともと汚い部分がほとんどない天使の心を持つか、ハンデをはねのけるくらいの強烈な人間的魅力が必須。なので発達障碍者の多くは人間関係でトラブルを起こして嫌われやすい。 -- ASD+ADHD併発当事者 (2023-05-29 20:52:08)
  • ↑集いのシーンであきらかに性格が尖りすぎてるっぽい女性やアリステッド自身も能力があっても人格者ではないよ(彼女は幼いころからカウンセリングをうけていたり、父親がある種のカウンセラーの役割をはたしていた描写があるし) -- 名無しさん (2023-05-29 21:16:27)
  • つづき…生きにくくはある、健常者のルールがいまいちわからないからふつうしていてもいじめの対象になるし(それどころか孤立型で受動型だと同じ障害持ちでも虐めにあいやすい) -- 名無しさん (2023-05-29 21:20:44)
  • まあドラマだからしょうがないけど、探偵なんてヒーローが出来るのはごく一部のギフテッドで、なおかつ理解のあるバディあってこそだよね -- 名無しさん (2023-08-16 20:25:32)
  • シーズン4も面白い…! -- 名無しさん (2024-02-26 00:29:58)

#comment(striction)

*1 パイロット版(日本放送版ではシーズン1の第1・2話)のみダニエル・ロべ
*2 アストリッドに規則正しい位置に移動させられては、それを再び元に戻す様子が度々描かれる。
*3 「閉ざされた部屋(原題:Chambre Close)」。なおフランス版では日本版の1・2話は合わせてパイロット版扱いのため、第4話にあたる。
*4 なおこの回のタイトルは「開かれた部屋(原題:La Chambre ouverte)」で彼が捕まった回との対になっている。

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