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更新日:2024/06/25 Tue 13:54:04NEW!
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ティンクルセイバーnova 同人誌版にはないエピソード novaオリジナルエピソード 新章 極光 作者は病気(執筆当時) 天満つる 星の息吹の りばいばる☆ 一陣の 疾風運ぶ ぷろみさりぃ☆ 新展開 鈴鳴はやな 銀星姫 ad-000 姫から姫への贈り物 新たに生まれた銀の星 歌音ブライトクロイツ 偽ティンクルセイバー 食堂街moonline ノリがいい放送部員 ラフ画状態の15話後編 ラフ画状態の15話後編←rex掲載時←単行本版で完成した状態で収録
「―――これで本日から正式に復帰となります」
「やはり、あなたにはその星がよく似合うわ」
「極みの星の頂に返り、さらに星たちの先達とならんことを願う」
「銀星の姫よ」
天満つる 星の息吹の りばいばる☆/一陣の 疾風運ぶ ぷろみさりぃ☆は、ティンクルセイバーシリーズのエピソードで、単行本4巻ACTIVITY-14(14話)とACTIVITY-15(15話)に収録されている。
★概要
前回の戦闘で征服部に敗北し特訓に励む味方部の光景と同じく前回で初登場した歌音の活躍、そして本エピソード最大の目玉であるはやなの新たなる戦闘コスチュームが登場するのが特徴。
この回は同人誌版5章に該当するエピソードだが、当の同人誌版には収録されておらず、本作の新展開の導入に伴って執筆された完全新規のオリジナルストーリーである。
★ACTIVITY-14 天満つる 星の息吹のりばいばる☆
5月25日
美咲輝学院 運動場
「今回は私が取られちゃいましたね」
「―――いえ、稜もこのとおりなので、おあいこというトコです」
「おー、やってるねー」
そこでは、正義の味方部が前回の世界征服部との敗北を機に特訓に励んでいた。
はやなは二人に自身を相手にした1VS3での特訓を提案。二人もそれに賛同する。
そして、はやなVSさつき&稜での特訓が開始した!
(10歩で間合いに迫る蒼の速攻に…)
(さらに早く後ろを詰める挟撃の赤)
(綺麗な呼吸っ!)
二人の挟撃に感心しながらも上空へと回避したはやなは、手にしたフラフープを光らせた途端、フラフープを複数個に分裂させ、さつき達に向けて放った!
彼女の予想外の攻撃に動揺するさつき達は、避ける間もなくフラフープを当てられ、はやなに点が入る。
そしてはやなは、今の行動を二人に説明する。
「久々だからできるか心配だったんだけど、体は覚えてるものだね〜☆」
「今のは〜極光の応用というか〜…、やろうと思えばこんなこともできちゃうんだよという見本で」
はやなが二人に放ったのは極光の応用術であり、はやなは二人が極光の応用術を習得すれば面白くなると語り、しばらくの間はやなVSさつき&稜での特訓を続ける。
特訓を一通りやった後、いつものように早弁2度目の朝食に入るはやな。
そんな中、そこに久遠がやってくる。彼女はある男に誘われてはやな達の許に来たとのことで、その男が来た途端はやなは目を疑った!
「久しいな姫」
はやなの前に現れたのは、かつて紅蓮姫・久遠と並んで極星・銀麗覇として名を馳せた律であった。
彼は久遠からはやなが極星・銀星姫を復活させた報せを聞き、復帰祝いに2年振りに高等部を訪れたのだという。
久方ぶりの師匠との再会に驚きを隠せないはやな。そんな彼女に律は「場を得たのだ。好きに輝け」とエールを送るのだった。一方のさつきと稜は、応用術習得以前にポイントすら入れられずヘロヘロになっていた……。決してみやびんがペン入れをサボった訳じゃないぞ!!
昼休み、保健室では霧瀬がはやなからの注文を受け、AD-001のメンテナンスを行っていた。
そこに、一人の少女・歌音が訪れ、味方部の入部を申し込んでくる。
★登場人物
☆正義の味方部サイド
- 鈴鳴はやな
ご存知、我らが食いしん坊主人公。
前回の征服部との戦闘で敗北したことを機に特訓に励み、それと同時に以前の翔子との戦闘を機に封印していた極星・銀星姫を復活させ、極星として復帰。更に高等部に訪れていた律とも2年振りの再会を果たす。
だが食堂街MOONLINEにて征服部の活動が開始した矢先、歌音によってAD-001を勝手に着用され、さつきと稜が昼飯の食い過ぎで動けないのもあって活動できない状態に陥ってしまう。
さつき達との特訓では翔子との戦闘で見せた極光を応用してフラフープを分裂させて放つという芸当を披露、またこの回から以前までかけていなかった眼鏡を着用し(「なくても困らない」)髪型も変更したことで2年前のはやなを彷彿とさせる容姿となっている。
- 天宮さつき
前回の征服部との敗北を機にはやな達と共に特訓に励む。
……が、昼休みに昼休みにも征服部の活動があることを忘れてはやなを真似て昼食をたらふく食べた結果、動いたら戻しそうなくらい満腹になってしまったため、今回の活動は欠席することに…。
- 九行稜
味方部に入部して日が浅かったこともあり、前回の征服部との戦闘で敗北したことを機にはやな達と共に特訓に励む。
…が、こちらも昼休みに昼食をry(
- 京月葵
以前の翔子との戦闘後にはやなが極星に復帰することを決意したことで吹っ切れたようで、はやな達の特訓の光景を「ふたり…というか3人ともやっぱり極星ねぇ」とまるで憑き物がなくなったような笑顔で静観していた。
- 藤代霧瀬
はやなからアクティブドレス用のアイグラスの追加を注文され*1、メンテナンスに取りかかる。その際、自身の持ち場である保健室から彼女の薄気味悪い笑い声が響いていたとか…
その最中で自身の許に訪れた歌音から入部を申し込まれるが、征服部の活動が開始した矢先に歌音にメンテナンス中のAD-001を勝手に持ち出されてしまう。
- 歌音ブライトクロイツ
何かしらの理由で極星になるという野望を抱いており、霧瀬の許に訪れる。
入部手続きが行われている最中に征服部が食堂街MOONLINEで活動を開始した際、霧瀬の目を盗んでメンテナンス中のAD-001を勝手に着用し、ティンクルセイバーとして征服部の活動現場へと出撃してしまう。
- 不和久遠
はやなが極星を復帰したことを知り、律に連れられる形で高等部に来日。
2年経っても律兄の対応には相変わらず苦労してる模様。
- 九行律
大学部で色々杞憂がなくなってからも高等部に行くのを我慢していたが、はやなが銀星姫を復活させたという報せを知り、ようやく顔が出せると高等部に来訪。愛弟子のはやなとは実に2年振りの再会を果たした。ドラマCDでは割と顔会わせてたって?気にするな!
そして、久遠ちゃんとのイチャイチャやり取りも健在である。
☆世界征服部サイド
- 御堂あき
今回の活動は心底嫌いな遊がいない為、現場指揮を担当。
また、橙也に以前貸したPSS・鉄を改修した鉄・改を与えており、データ収集が終わるまでは壊さないよう忠告する。まあ、結局それもはやなによって壊されるんだが…
ちなみに以前の稜との対決による反動からか登場人物紹介ページで作者から「今回控えめ」とコメントしている通り、彼女の出番は少なめ。
- 鴇神冴
前線に赴く翔子に対し、自分が必要になったら呼ぶよう要請した。
そして、次回ではやなとの壮絶な極光合戦を展開することとなる。
- 司木橙也
あきから改修型の鉄・改を授けられ、翔子と共に味方部との対決を控える。
ちなみに、以前の久遠との果たし合いの際にあきに鉄の借用を頼んだのを機に彼女に対して敬語で話している。そのせいで翔子から僻まれる羽目に遭ったが…
- 天羽翔子
以前のはやなとの対決の続きをすべく、活動制限内容に合わせて橙也と共に活動の準備に勤しむ。
また、自分と同じ2年生であるあきに対して敬語を使う後輩の橙也に対し「なんでうちはタメ口で御堂ちゃんには敬語なんかな〜?」と愚痴っていた。
ちなみに、今回遊は前回の活動で以前の女性にナイフを向けた罰として課せられたトイレ掃除で痛めていた腰を余計悪化させてしまい、療養専念の為欠席。
- 松田七月男、新井祐之介
ご存知、はーちゃん・あきちゃんLOVEなドアホ戦闘員コンビ。
AD-001を着ていた歌音を目撃し、「はーちゃん以外がティンクルドレスを着こなせるわけがない!」と憤慨し、活動現場に赴く。
祐之介の方は「ティンクルの色違い」「コスプレとかの人」程度しか認識してなかったが、七月男に連れられる形で現場に向かう。
☆その他
- 水乃緒れい
美咲と共に冒頭ではやなの極星復帰の手続きに立ち会う。
その後、味方部と征服部の活動の活発化に合わせて極光の認識レベルを「極星」から「一般」への解放を行った。
- 美咲
れい同様、冒頭ではやなの極星復帰に立ち会う。
また、味方部と征服部の活躍に期待する中、「この巡りはあのコが目覚めるまでに間に合うかしら」と意味深な言葉を残すなど、前回での学院をしてあたかも本人みたいな言い回しといい、ただでさえ謎の多い輝紗に並んで未だに素性が謎なお方。
- 放送部部員
毎度お馴染み、味方部と征服部の活動を湧かせる愉快な方々。
今回は軍の司令官のような口調の部員が放送を担当(霧瀬曰く「ノリがいい」)。
まぁ、次回のエピソードでは報道部のうるさい極星にその仕事を盗られるわけだが…
なお、今回の味方部の活動制限内容は「出撃人数は2人」。
★用語
- ファミレス『ジャンヌ』
全国で展開中のファミリーレストランで、作中に登場したのは美咲輝学院支店。
「安価でもできるだけ美味しく!」という簡単じゃなさそうな理想を掲げており、そのこだわりが星徒たちにも他よりちょっと美味しいファミレスとして愛されている。
また、制服がかわいいという理由からバイト先としても人気なんだとか。
星徒たちがいつものように昼休みを満喫する中、征服部が食堂街MOONLINEで征服活動を開始する。
はやなは極星復帰のリハビリも兼ねて出撃の準備に向かう(さっちゃんたちは昼飯の食べ過ぎにより出撃を断念)が、そこに霧瀬から緊急連絡がかかる。
なんと歌音が入部手続き中にAD-001を無断で着用して征服部の活動現場に出撃してしまったというのだ!
一方、ドレスを持ち出した歌音は征服部の活動現場である食堂街MOONLINEに向かっていた。
味方部が学院の星徒達に認知されていることに、歌音はイロモノと認識されてながらも普通に受け入れられている事実を不思議がりつつもこの部活に入部して当たりだった事を実感する。
対する征服部も、今回の活動現場である食堂街の封鎖を完了させ、味方部の迎撃の準備をしていた。
ドレスを持っていかれ活動できない状態に陥り代わりのドレスはないかと問うはやなに対し、霧瀬はあることを思いだし、はやなに歌音の確保を任せ、自身はその代わりのドレスを持ってくると伝える。
「―――代わりというのはおかしいのよね」
「これはあなたのために作られたものなんですもの」
そう呟きながらドレスの格納棚の隠し倉庫のパスワードを入力し、倉庫からある物を取り出す。
そして、それをトランクに入れた後ブライトロンに跨がり、はやな達の許へ向かうのだった。
「あのとき、あなたには会えなかったけれど、勝手に造っておいた意味はあったってことかしらね」
「星々のつながりに意味があるなら、これもまた巡り合わせ」
「今がその瞬間ってことよね」
★ACTIVITY-15 一陣の 疾風運ぶ ぷろみさりぃ☆
美咲輝学院 食堂街MOONLINE前
「おい!ムーンライン全面征服中ってなんだよ!」
「あー…征服部の活動か…。諦めるかぁ…」
「こんなとこまで…」
「正義の味方部さん、こないのかな…」
「うーん…お昼休み終わっちゃうし…、他行こうか…」
食堂街を征服部によって封鎖され、非難轟々を飛び交わせる星徒達。
そして現場に到着した味方部一向。
霧瀬が保健室を出てから数分が経ったが、現場にはドレスを持ち出した歌音の姿はなかった。
一向が対処に困る中、久遠達は一般人を装った牽制という名の暇潰しを提案するが、はやなの要望により久遠達は活動の一任を彼女に委ねることにした。
その時、放送部からMOONLINEの南門にて何者かが征服部に奇襲を仕掛けた報せを受ける。
歌音は遠回りして食堂街の南門から侵入し、戦闘を開始したのである!
はやな達と違ってあまりにも過激な戦法で迎撃に入った部員達と途中から介入したアホコンビを次々と薙ぎ倒していく歌音。
「…さて…、次に立ちはだかる方はいらっしゃるかしら?」
まるで鬼神の如くはやな達にはなかった並々ならぬ殺気を纏わせる歌音に部員達は戦慄するが…、
「偽物って聞いてハズレかと思ったら」
「よぉ、お前のそれはずいぶんゴチャ混ぜな闘り方だな」
そこに現れたのは、歌音の奇襲を受けた報せを聞き迎撃せんと出向いた橙也であった!
★登場人物
☆正義の味方部サイド
- 鈴鳴はやな
一向と共にAD-001を持ち出した歌音の確保のため、征服部が活動する食堂街MOONLINEに来ていた。
その最中、霧瀬が持ってきたドレスが2年前に久遠と律が霧瀬に頼んでもらったものだと知り、二人の想いを胸に新たなるドレスを身に纏う。
その際、極光でカーテンを作り、その中で更衣するという技を披露し、結果的に霧瀬がドレスに組み込みたかった変身が極光の応用という形で実現することとなった。
ちなみに、この回の後編では冒頭から着けていたカチューシャの両側のリボンがみやびんがうっかり描き忘れたためいつの間にかなくなっていた。
- 天宮さつき
久遠から新たなるドレスを渡されたはやなに感慨気に涙し、彼女の活躍を見届ける。
なお、どこでドレスに着替えるのか決めあぐねた際、はやなの公園のトイレで着替えるという案には猛反対した。あの時のトイレでの更衣がよっぽどイヤだったのだろうか?
- 九行稜
橙也との戦闘を開始した歌音に対して前回の自分のように負けてしまわないか心配するなど、前回の敗北を今も引きずっていることがうかがえる。
なお、この回では上記の回で着ていた体操着から私服にいつの間にか着替えている。
- 京月葵
はやなが新しいドレスを着用する際のサポートを行う。
霧瀬から自力で直すのは容易じゃないといわれるアルピスト製*2のドレスのサイズ合わせを可能な限りにはやなが着れるサイズに直して見せるなど、著名ファッションデザイナーである都の娘であることを再認識させた。
- 藤代霧瀬
到着した際に公衆トイレに激突するハプニングがあったものの新たなドレスをはやなの許に届ける活躍を見せる。
ちなみに彼女が羽織る白衣もドレスと同じ素材で作られており、実際トイレに激突したのに大したケガがなかった。
- 歌音ブライトクロイツ
食堂街の南門から侵入して征服部に奇襲を仕掛け、部員たちを蹴散らしている最中に迎撃に出た橙也と対峙。彼の極星「朱」を好みの色じゃないと愚痴りつつも賭けて戦闘を開始する。
ちなみに、七月男と祐之介の二人から「スカスカな胸」と嘲られた際は、ドイツ語剥き出しでブチキレるなど大変気にしてたそうな。
「Schweigsam!胸なんてアクションには邪魔な飾りよ!」
- 不和久遠、九行律
はやな一向と共に食堂街に到着した後、一般人を装って征服部の牽制を試みようとする「大人げないです」(by稜)←「久遠ちゃんはそういうところが可愛いんだぞ」(by律)が、はやなの希望を尊重して味方部の援助を自重する。
霧瀬が持ってきたドレスが自分たちがはやなのために霧瀬に作ってもらった物だと知り、はやなに自分たちの想いを込めてドレスを渡した。
☆世界征服部サイド
- 司木橙也
部員を相手に無双する歌音の迎撃に出向く。
その際彼女から自身の極星「朱」を賭けて勝負を挑まれ、彼女のお転婆っぷりに呆れながらもそれを承ける。
- 松田七月男、新井祐之介
はやなが着るはずのドレスを着ている歌音に対して何故かはやなの許に返すよう忠告する*3が、彼女のまな板気味な胸を嘲笑ったことで彼女の地雷を踏み抜いてしまい、ブチキレた彼女にあっさりとブッ飛ばされた。そりゃそうだ
- レッドショルダー隊
右腕の赤い腕章が特徴の征服部の部隊。
征服現場の食堂街の哨戒をしていたところを歌音の奇襲を受け、迎撃態勢に入るが彼女の猛攻に手も足も出せず返り討ちに遭う。
実力は歌音曰く「数は多いけど私より素人」で、それに加え彼女の実力を前に「誰か極星さえ、極星さえ来てくれれば…!」と弱音を溢す者もいるなど極星に依存している節があり、その有り様には祐之介たちからは「困ったら極星頼りとは情けない限りだな」と呆れられていた。
ちなみに同人誌版では祐之介の直属の部隊という設定らしいが、多分ノリで言ってんだろう
★用語
- 食堂街MOONLINE
高等部から少し離れたエリアに存在する商店街・飲食店街の複合ショッピングモール。
北門から南門までは600mほどもあり、丸一日暇することなく過ごすことができ、また星徒たちからのアンケートで希望の多い店を呼び入れているため昼休み・放課後問わず多くの星徒で賑わう人気スポットとなっている。
現在は征服部の活動により封鎖され、さらに内部で歌音と征服部の戦闘が繰り広げられ後々はやなと冴の極光合戦の激戦区と化してしまっている
- マシン ブライトロン
霧瀬が開発した某ライダーに出しても違和感なさそうなモーターバイク(葵曰く「色物バイク」)。
性能は市販機より高いが、完全自作のため車検は通らない。
味方部の機動力として開発したはずなのだが、霧瀬が求めるのが女性オンリーに加え、当然ながら学生であることを考慮すれば実際は使用できる部員が一人もいない(=全員無免許)という完全に持ち腐れ同然な代物である。
そのため、倉庫で放置にされていたがAD-001が歌音に持ち出された際、その代わりとなるドレスをはやなに届けるために霧瀬が騎乗した…のだが、はやな一向の許に到着した直後に勢い余って公衆トイレに激突、中破した(乗ってた霧瀬は白衣のおかげで大ケガせずに済んだが…)。
名前の由来は恐らく『仮面ライダーBLACK RX』のライドロンだと思われる。あっちは車だが…
以下、ストーリーのネタバレ注意
『現在、味方部『星』と朱砂が戦闘開始!』
ついに展開された歌音と橙也との戦闘。
だが相手は極星。かつて食堂青龍を巡る戦闘で稜が冴に大敗を喫した件を思い出し、下手して敗北しないかと不安が過り、居ても立ってもいられなくなったはやなは「スーツ無しで行く」という強行手段に出ようとした。
……その時だった!
「待って…何か」
「何か……」
「聞こえる…!」
ヴォオオオオオオ(バイクのエンジン音)
「待たせた、みんなっ!」
そこに現れたのは…、
ブライトロンに乗って駆けつけた霧瀬だった!「あんな色物バイク、どこから持ってきたのか…」
……が!!
ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ
ちゅどん!!(公衆トイレに激突)
「せ…せんせー!?」
はやなたちの許に到着したはいいものの、勢い余って公衆トイレに激突!!
慌てて霧瀬の許へと駆けつけるはやなたちだったが…、
「ふぅ…」
「この白衣がなかったら死神とダンスっちゃうとこだったわ…」
無事でした☆(´∀`)
あっても普通死んでるけどね…
白衣がアクティブドレスと同じ素材で出来てることが幸いしてどこぞの赤い彗星みたいなセリフで自身の無事をアピールしつつもドレスを届けた霧瀬は久遠にドレスをはやなに渡してあげてほしいと頼む。
霧瀬が言うにはそのドレスは2年前に久遠と律が自分に頼んだ物だという。律もそのことに何かに気づき、久遠は律に促されながらトランクのハンドルに刻まれている刻印を見やる。
Prinses of Silver Star
「それは姫から姫への贈り物」
「その姫様はずいぶんと長い間眠り姫になってたみたいだけどね」
「今日がお目覚めの日なんでしょう?」
AD-000
Prinses of Silver Star
「王子のキスの代わりに受け取って頂戴な♪」
久遠と律が極星「銀星姫」となったはやなのために霧瀬に頼んで作ってもらったアクティブドレス…。
久遠は、霧瀬と律に促されるまま改めてそのドレスをはやなに渡す。
「あー…なんてか…、2年前に用意したドレスなんて今更かもだけどさ」
「今のはやなの役には立てるみたいだから」
「使ってよ
―――銀星姫」
そして、はやなもまた…、
「…それは、ふたつの意味ですね」
「じゃあ…いこうか」
「銀星姫!」
自身の極星の名と同じ名を冠した二つ名と共に二人の師匠の想いが籠められた新しいドレスを受け取るのだった…。
……が、しかし!!
ここで一つ問題が発生!
…それは、どこでドレスに着替えるのかである。当然ながら流石にここで着替えるわけにはいかず、はやなは公衆トイレの中で着替えるという案を視野に入れていたが…、
「駄目です〜〜〜っ!」
「こんな状況で!継いだドレスの!!
初着替えがトイレなんて〜〜〜〜!」
…と、さつきに猛反対されたため断念。「とりあえず…さっちゃんを黙らすですか?」
しかし、葵ははやながいれば大丈夫だと答える。
「アレ出せばなんとかできるでしょ?」
「あー…なるほど☆」
なにやら秘策があることをチラつかせながら、葵ははやなのドレスの装着のサポートを買って出た。
「さっちゃんたちも見て覚えとくといいかも〜〜☆」
「ではでは★」
「へんしーーんっ★」
はやなは掛け声と共に周囲に一際大きい極光を発生させ、まるでカーテンで隠すように自分たちを覆わせる。
「…葵ちゃん、ありがと」
「―――ここまで来ちゃったらね」
「私は私にできることで
あなたを守るだけ、よ」
極光の暗幕の中、葵はドレスのサイズを合わせながら、はやなはドレスを装着していた。
……そして、
「―――さぁ、舞踏会の支度はできたわ」
紅蓮姫・不和久遠と銀麗覇・九行律。二人の師匠の想いを胸に、はやなはドレスの装着を完了させる。
「先生。あれにもさ、「正義の味方部」の名前をつけてやってよ」
「ん!そうね…」
「新たに生まれた銀の星……」
ティンクルセイバーNOVA
「…なんてどうかしら?」
「いいですね」
「のば☆」
ティンクルセイバーに代わるはやなの新たなる姿…、ティンクルセイバーNOVA…!
かくして、ティンクルセイバーNOVAへと生まれ変わったはやなの戦いが今…、
始まろうとしていた!!!
★余談
- 14話後編(REX2009年3月号掲載)から藤枝氏が体調を崩し、14話後編終盤(REX2009年6月号掲載)の執筆後、療養専念のため2010年10月号までしばらくの休載を余儀なくされることとなった。
- 15話後編(REX2010年11・12月合併号掲載)は、雑誌掲載時では
まだ作者が病み上がりだったからなのかラフ画の状態で掲載されていた。その後、本誌の掲載から2年後に発売された単行本版にて完成した状態で収録された。 - 本エピソードが収録された単行本が発売された後も
休載を挟みながらも連載が続いたが、2015年2月号での掲載の後、様々な事情から連載ができない状態となってしまったため、15話が事実上の最終話となってしまった。その後、掲載から7年後の2022年にて同人誌版という形で再開されることとなったが…。 - このエピソード以降、はやなをはじめとした星徒たちは夏服に衣替えしている(それぞれ、男子は水仙、女子は桔梗)。
- また、15話前編の口絵ページで食堂街MOONLINEの店名として藤枝氏の別作品である『飴色紅茶館歓談』に登場する飴色紅茶館の名前が出ているが、藤枝氏によるとMOONLINEにあるのは支店とのこと。ちなみに本店の方は連載が終わってから40年経った今でも芹穂さんとさらささんが
ほんわかと百合を展開しながら仲睦まじく経営してるそうな。
「あー…なんてか…、2年前に立てた項目なんて今更かもだけどさ」
「今のはやなの役には立てるみたいだから」
「追記・修正してよ。―――Wiki籠り」
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*2 アクティブドレスシリーズに使用されている霧瀬が開発した軽量で丈夫な特殊繊維
*3 その際、歌音を「偽ティンクルセイバー」と呼称するが、あくまでこれはスーツの名前であって歌音が着てるからって別に偽者っていうことはない。
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