G1(トランスフォーマー)

ページ名:G1_トランスフォーマー_

登録日:2021/08/09 Mon 23:19:00
更新日:2024/06/03 Mon 13:33:41NEW!
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変形玩具シリーズ『トランスフォーマー』におけるG1(ジェネレーション1)とは、アニメ、玩具展開におけるシリーズの1つである。



さて、今日のトランスフォーマーは、G1についての概要から始めるとしよう。

ジェネレーション1(第一世代)というように、トランスフォーマーの数多くのシリーズにおける最初の一連のシリーズを指す。


日本展開におけるG1とは、1985年に展開された『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』から、1992年に展開された『合体大作戦』までの7年間のことを指すことが多い。


G1という単語が出来た理由は、そのものずばり『トランスフォーマーG-2』(以下G2)というシリーズが展開されたからである。
G2はアメリカでは1992年に、日本では1995年に展開され、このころから変形だけでなく可動を重視するトランスフォーマーが増えた。


日本展開では先述したように『合体大作戦』までを指すが、G1の定義は国によって若干異なり、例えばアメリカであれば1984年の『THE TRANSFORMERS*1』から1990年の『アクションマスター』までを指す。
ちなみに『アクションマスター』など、一部商品については日本では発売されず、逆にアメリカでは一部の日本で発売された商品が発売されていない。


なんにせよ、数年のブランクを経てG2が展開される前に展開されていたシリーズがG1という認識でいいだろう。


G2以降については、かの有名なビーストウォーズシリーズが展開され、その後カーロボットユニクロン三部作、そして実写版へと繋がっていく…



シリーズ展開をとくとご覧いただこう。

ここでは、日本展開について記述する。海外展開に関しては各自ググっていただきたい。
また、G1の続編やサイドストーリーとして位置づけられた後年の作品はここでは記述しない。


1985年展開開始。『THE TRANSFORMERS』のシーズン1~2にあたる。記念すべき最初のトランスフォーマーアニメ。そして伝説の珍騒動、超展開、作画ミス連発のギャグアニメ。


コンボイ司令官率いる正義の戦士サイバトロンメガトロン率いる悪の軍団デストロンによるコント戦いが描かれる日常系ロボットアニメ
また、G1世界におけるトランスフォーマーと人類のファーストコンタクトはこの作品内で描かれている。


アメリカでは1986年公開、日本ではだいぶ遅れて1989年にチャリティー上映などで公開されたトランスフォーマー初の映画作品。
コンボイやスタースクリームなどの著名キャラクターが次々と死んでいく鬱展開で有名。また、ロディマスなど『2010』でも登場する戦士たちもここで初登場した。


先述の通り、日本では大人の事情によって公開が非常に遅れた。両作品での出来事を補完するため、クッソ不謹慎な名前の「コンボイが死んだ!キャンペーン」が展開され、その一環としてかの有名な『トランスフォーマー コンボイの謎』が発売されている。


1986年展開開始。『THE TRANSFORMERS』のシーズン3にあたる。初代から25年後を描いた作品。飛躍しすぎである。カオス度は健在…どころかパワーアップしている。


海外ではその後シーズン4として『トランスフォーマー ザ・リバース』が3話だけ作られ、アニメ展開をいったん終了する。一方日本では、そのあと数年間日本独自でアニメが制作されることとなる。


1987年展開開始。日本における独自のアニメシリーズ第一弾。ロボットの頭に変形するヘッドマスターが初登場する。
ここから日本独自展開ということもあり日本テイストが強い作品となり、それまでのツッコミどころ満載の展開はグランドガルバトロン作戦などを除き鳴りを潜め、当時としても賛否両論を生んだ。


1988年展開開始。これまでからキャラクターの多くを一新、人間に擬態したTF「プリテンダー」と人間が戦闘スーツをまとい変形、TFと合体する「ゴッドマスター」「ヘッドマスターJr.」の登場によって、歴代TF作品の中でもTFと人間の境目が曖昧になった異色作である。


昭和最後のTF作品である。となると当然ともいえるが、平成初のTF作品であるともいえる。


1989年展開開始。平成で初めて展開を開始したTF作品であり、G1としては最後のテレビシリーズである。


エネルギー争奪戦などの原点回帰が行われた一方、主要TFのほとんどが合体機構を兼ね備えているなど、スーパーロボット系要素を多分に兼ね備えているのが特徴。


主人公スターセイバーがこれまでの司令官より売れるなど、商業的には成功だったが、視聴率が振るわなかったことからテレビ展開を終了。
その後タカラのロボットアニメとして、自我を持ったロボットや変形などの部分が共通した勇者シリーズが始まっている。
メインロボの多くが合体する、主人公が2段階パワーアップするなど、勇者シリーズの基本フォーマットはこの作品で確立されたともいわれ、そのことからスターセイバーは「勇者0号」といわれることもある。


  • トランスフォーマーZ(ゾーン)

1990年展開開始。OVAでリリースされた、G1最後の映像展開である。


サイバトロン司令官DIEアトラスダイアトラスを初め、基地に変形できるトランスフォーマー「パワードマスター」と、後続シリーズでのマイクロンの前身的な小型TF「マイクロトランスフォーマー」が主に発売されている。


  • トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ

1991年展開開始。この作品以降、玩具と雑誌展開が中心となり、映像展開は無くなっている。
名前通り、初代司令官であるコンボイが「スターコンボイ」として復活するストーリーになっている。また、永遠のライバルであるメガトロンも「スーパーメガトロン」として復活した。


玩具はサイバトロンのみ発売。『Z』からマイクロトランスフォーマーが運搬トレーラーが付いた「マイクロトレーラーズ」として続投している。また、マイクロトランスフォーマー6体合体戦士「シックスライナー」も登場。さらに、コンボイ誕生に関わったエアーボットも再販された。


  • 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 合体大作戦

1992年展開開始。日本における最後のG1玩具シリーズであり、このシリーズをもって1985年から始まった展開はG2まで少しの間休止することとなる。


シリーズ名通り、合体戦士がメインとなり、マイクロトランスフォーマーによる6体合体戦士が数多く登場した。
前作と異なり、玩具はサイバトロンだけでなくデストロンもちゃんと発売された。また、プロテクトボットコンバットロンが「ガードシティ」「バトルガイアー」として復刻された。



これが、その問題の世界観。

G1シリーズは世界観的には地続きな世界観になっている。また、原語版とは世界観的に細かな矛盾点があり、例えば初代の時間軸が日本だと1985年だが原語版だと1984年、『2010』の時間軸が日本だと2010年だが原語版だと2006年であることなどがあげられる。
このことから、双方の物語はパラレルワールドにあたるといえる。『2010』以降、展開が大きく異なるのもパラレルだからである。


G2、ビーストウォーズシリーズ、カーロボット*2、キスぷれ、レジェンズにおけるG1世界、ジェネレーションズセレクトコミックなども同一世界観であるとされる。


TFの各世界観をあらわす用語に、「ユニバーサルストリーム」という世界ごとに名前を付けるという設定があるが、G1に関する世界観は「Primax」と呼ばれている。
例として日本語版『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』は<Primax 785.06 Alpha>、原語版『THE TRANSFORMERS』は<Primax 984.17 Alpha>と呼ばれ、両者はよく似た出来事が1年ずれで(そして『2010』での出来事が4年ずれで)起きたパラレルワールドという関係になっている。
よく分からないと思う人もいるかもしれないが、まあアニメを見たり玩具で遊んだりする分にはほとんど役に立たない情報なので、気にしなくても構わない。



名付けてこれ、余談と呼ぶ!

「クラシック」及び日本展開版の「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」や「レジェンズ」、「ユナイトウォリアーズ」、「ウォーフォーサイバトロントリロジー」など、リメイク展開が異様に多い。
というか、ハイエイジ向けのリメイク展開は実写リメイクの「スタジオシリーズ」を除くと*3、「キングダム」でのビーストウォーズフィーチャーを除き*4全てG1リメイクがメインである。マイ伝などのユニクロン三部作のリメイクもほんのわずかながら出ているが…
また、最高級ブランドの「マスターピース」もG1、ビーストウォーズ、実写版展開のみである。いくら人気が集中しているとはいえ、偏りすぎな気もする。


アメコミ、特に現行で出ているIDW社のアメコミは「トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン」、「RID」、「MTMTE」など、G1世界のリブートを行っている。
一部作品は、日本語訳されているため、気になった方は是非読んでみることをお勧めする。


G1のアニメについては、海外でも展開されていたアニメも含めて、いずれも東映動画(現・東映アニメーション)が作画を担当している*5
特に『ザ・ムービー』は「東映の本気」ともいわれる神作画であり、後の『聖闘士星矢』のアニメ版にもノウハウが引き継がれたといわれている。



さぁ、追記・修正だ!


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  • 日本で言うなら昭和ゴジラとか昭和ライダーとかウルトラ警備隊とか宇宙世紀ガンダムとか、まあ大体そんな感じかな。クロスオーバーの果てに複雑怪奇になってるとこも含めて。 -- 名無しさん (2021-08-09 23:50:01)
  • ↑ウルトラ警備隊ではウルトラセブンになってしまうではないか。M78星雲光の国の宇宙警備隊世界観、といいたかった。 -- 名無しさん (2021-08-09 23:51:41)
  • ↑×2厳密には宇宙世紀二桁台かな。ビーストウォーズサーガが3桁台にあたる。 -- 名無しさん (2021-08-10 00:21:26)
  • ザ・ムービー』は「東映の本気」ともいわれる神作画←しかし、そのせいで2010は全体的に外注になってしまい作画が酷いのなんの… -- 名無しさん (2022-01-24 09:25:13)
  • 殆どのリメイクがG1に集中してるのって、人気が高いのもあるけどムービーで玩具のためだけにお馴染みのキャラを使い捨てたことに遺恨を感じてる人がかなり多いって言うのもあるんじゃないかしら -- 名無しさん (2022-01-24 09:35:50)

#comment

*1 日本でいう初代~2010まで。
*2 日本語版設定のみ。海外版設定ではパラレルワールド「Viron」。
*3 そんなスタジオシリーズも「86」にてザ・ムービー出典扱いでG1キャラのリメイクを開始した。
*4 世界観的にはG1と同一。
*5 一部回やザ・リバースなどは海外のアニメ会社に外注している。

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コメント

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