Warp列車(Library Of Ruina)

ページ名:Warp列車_Library Of Ruina_

登録日:2020/09/22 Tue 05:48:06
更新日:2024/05/23 Thu 10:24:34NEW!
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library of ruina lobotomy corporation 5億年ボタン 本編より先に立った項目 w社 「バグじゃなくて仕様です」の最低値



本日もWarpサービスをご利用いただき

誠にありがとうございます。




Warp列車とは、ゲーム『Library Of Ruina』に登場する架空の乗り物である。


「列車」という名の示す通り我々の世界でいう電車に近く、停留場同士を接続して運行している。




概要


運営・管理しているのは「Warp社」(通称:W社)。
舞台となる「都市」に君臨している「翼」と呼ばれる企業の一角である。


車内にはシートベルト付きの椅子が並んでおり、発車の際、乗客はシートベルトを着用することが求められる。
また、列車が動いている際には外への扉を開けないようにもアナウンスされるが、これは我々の世界の電車でも同じ。
開けるとしたら任務の遂行と部下を守るのを両方やらなくっちゃあならない時ぐらいなもんだ。


通常の客室とは別に一等客室まで完備しているのだが、こちらに乗る為にはかなり金がかかるようだ。
いわゆる富裕層向けの客室となっている。


社名だけなら『Lobotomy Corporation』でも「休暇をもらったら W社のツアー旅行に行くんだ!」という職員の汎用台詞で登場している。
また外伝『WonderLab』でそのサービス内容に少しだけ触れられたところによると、この列車でしか行けない程遠い都市もあるという。



さて、この列車最大の売りは、発車してから次の停留場へ到着するまでの時間。
その所要時間たるや、なんと「10秒」。まさしくワープである。


実際異空間を活用することでこの素早さを実現しているらしく、詳細については伏せられている。


この速さについては作中の人々の間でも評判になっているが、それはそうだろう。
というか、この忙しい現代社会を生きる我々にとってみても垂涎の的になりうる乗り物である。


更に乗り物と言えば事故がつきものであるが、このWarp列車については10年間無事故であるという。
安全性についても完璧とは、何たる技術か。







……と、ここで終われば良かったのだが、それは起こってしまった。




『事故』


上述したようにWarp列車は通常、発車してから10秒で目的地に到着する。


だが作中において、1時間を過ぎたというのに目的地に到着しないという事態が起こる。
更に半日以上の時間が過ぎても事態は好転せず、10日もの時間が過ぎても列車はそのままだった。


普通なら乗客は餓死してしまってもおかしくないのだが、不思議なことに飢えることはなく、喉も乾くこともない。
それどころか乗り合わせた医者曰く、「あらゆる生理現象について何も異常がない」というのである。


実に不可解なことだが、列車に閉じ込められていることには変わりはない。
時間にして15日も過ぎると、乗客の中には絶望のあまり自殺を試みる者まで出始めてしまった。
だがこの自殺者、自分で自分の首をかっ切っても生きていた。
首が体を離れることがないばかりか、血液すらも体から離れることがなかったのである。


そしてこれを皮切りにして、列車内の状況は悪化の一途を辿っていく。
飢えもせず死ぬこともない代わりに、延々と閉鎖空間に閉じ込められるのである。そりゃ、そんな状況に置かれれば正気でいられる人間は少ない。
暇潰しの為に殺し合いをしたりするなど、正しく地獄絵図が展開された。


なお、作中で最終的に確認できる経過時間は『724,284日』というとても現実味のない数字である。年数にして約2,000年




まぁこんな事故を起こしてしまった以上、Warp社もただでは済まないだろう。
せめて二度と事故の起こらぬよう、対策をして頂きたいものである。




追記・修正は事故対策をしてからお願いします。



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[#include(name=テンプレ3)]








































俺はワープ列車のことが昔から本当に気になってたんだ。













たったの10秒で到着するのに

どうして上等な客室が必要かって。













あぁ、この列車が故障したって考えている

馬鹿どもがいるみたいだな。













壊れていない。

正常に作動している。













実は先述の『事故』は、事故などではない。


むしろ、その逆。



これがWarp列車の平常運行の姿なのである。




真実


まずWarp社の保持している本当の技術というのは、列車という素早い交通手段ではない。間違ってもいないらしいが。


Warp社の真の技術とは「現状復旧」
車内の席に乗客たちが座った際、分子構造や遺伝子構造、その他諸々必要な情報をスキャンして集めておく。
これによって上述したような自殺者が出るような事態が起こっても、ボタン一つ押すだけで全て元通りに戻すことが出来る。


この技術と他の「折れた翼」から特許を購入した「空間を裂く技術」、そしてもう一つ、T社というこれまた「翼」の技術を使いWarp列車が完成。
「異空間をどれだけ走っても外での時間が経過しない列車」を作り上げたのである。


つまり「10秒で到着する」というのは「外での時間」に換算した場合は間違っていない。
実態は何千年もの間延々と異空間を放浪した上で目的地に到達するのだが。
また、T社はこの時に費やされた時間をどうやってか蓄積しており、後でそれを販売しているらしい。
作中で「時間が消えて割当量が満たせない」という話が出ており、おそらくそれがT社の特異点技術を使うための条件と思われる。
接待のために消えた愛の町住人や人形の素材となった人間が100人ほどだったとすると合わせて4万年近い時間ですら足りないというのだから、特異点技術の使用量は相当なものだろう。
このことから、貨物列車にすることは絶対に不可能である。
なお、この仮定通りだったとして、2000年もの時間経過が技術的にどうしようもないものなのか文字通りの「時間稼ぎ」でわざと遠回りしているのかは不明。


列車内においては基本的に上述のような地獄絵図が展開されることがほとんど。
だがそんなことになっていようともとりあえず肉塊でもいいので席に座っていれば、全てがすぐに元通り。
ちなみに、愛の町のケースだと、無理矢理引き剥がして別々に配置する必要がある模様。
記憶すらスキャン時に戻るため、「あら、ちょっと話してたらもう着いた!さすがWarp列車!」となるわけである。


更に言えば、前述の一等客室に乗った乗客たちは地獄を体験することすらない。
詳細な描写はないが、数千年ほどの時間を「眠って」過ごすことで地獄を回避している。
背景イラストだと、どうもコールドスリープに似たカプセル状の装置のようだ。


ここにはお金を気前よく払った富者以外にも、1級以上のフィクサーや調律者などもチケット購入時などに誘導されて乗せられる。
前述のような地獄絵図化した時に、後述する整理要員では対処しきれないような"厄介な客"になるので隔離のためらしい。



そして乗客だったものを席に座らせたり、何らかの不測の事態に対応するために「整理要員」と呼ばれる職員達が存在している。
基本は半ば清掃員のような仕事だが、時には狂暴化した乗客に襲われるなど死亡に繋がることもそれなりにある危険な仕事のようだ。




接待:Warp列車整理要員


さてそんなWarp列車だが、意図しない『事故』自体は本当に起こっていた。

  • 車内時間発車数時間後に図書館へ向かった「奥歯事務所」の方々
  • 車内時間2000年後に図書館へ向かった「愛の町」の住人
  • ゼホンとエレナの2名
  • 一等席の乗客全員

これらの人間が車内から消失してしまったのだ。
一般人ならともかく、一等席に乗るようなVIPが消えたことが分かれば大問題となる。


整理要員たちが「感情の変化で記憶を行う特殊なカメラ」の映像を確認。
それによると一等席の乗客はゼホン…正体は都市悪夢に認定されている「人形師」であった彼によって「人形」に改造されていた。
その後、図書館の招待状によって消失したようである。
このことから整理要員…ローズ、セン、レスティの三人組と彼らの部下であるモブ達は上からの命令*1で図書館へ訪れることとなる。


接待の舞台は2つ。構成は

  • 1舞台目:モブ整理要員×4
  • 2舞台目:ローズ、セン、レスティ+モブ整理要員×1
    • ローズのみ速度持ちで速度ダイス2個。残りは1個。

都市悪夢の2段目の右端ルートで相手にすることになるが、左端と並ぶ都市悪夢2段目の鬼門な接待。
幸い、招待に必要な「人形の本」は大量にゲットしやすいのでリトライは容易。


大まかな特徴は以下の通り。


  • 充電

この接待で初登場となる要素。最大で10まで持てる。これ単体では特に効果は無い。
充電を獲得するページと、充電を消費して性能が強化されるページを用いる。
充電が溜まってくるとモブは「波動」、ローズ、セン、レスティの三人はそれに加えて「空間切断」を使用するため長期戦になると脅威となる。


  • 高めのステータス

モブの時点でHP94 混乱抵抗値52と、一つ前の人形(HP60~74 混乱抵抗値30弱)と比べてかなり増加している。
また耐性面でも刺突がダメージ弱点(1.5)、斬撃が混乱に対して抵抗(0.5)、残りは普通(1.0)と目立った弱点も無い。
その他、全員が「攻撃的中時、10%の確率で相手に10ダメージを与える」パッシブ「次元切断」を持っている。
上手くマッチ勝利していかないと運次第ではゴリゴリ削られていく。


  • マッチ勝利困難なバトルページ

特に問題となるのが、モブ含めて全員が持っているバトルページ「過充電」。


過充電コスト3使用時充電10を得て次の幕に行動不能状態になる
刺突5-13
斬撃4-12
打撃5-11
反撃(防御)2-6

次のターンに行動不能となる弱点こそあるものの、上振れればその時点のコスト3ページでもマッチ勝利1回取れるかどうかという出目の暴力なページ。
そして充電をフルに獲得するので、行動不能が解除されると以下のような強力なページが飛んでくる。


専用ページ ローズ/セン/レスティコスト2使用時(充電×9.9)%の確率で成功。充電をすべて消耗
成功:このページのすべてのダイス威力+8
失敗:自分に20ダメージ。
空間切断
刺突2-4マッチ勝利 ページを2枚引く
斬撃3-6このページで充電を10消耗すれば威力+2

波動コスト3使用時充電3を消耗し、このページのすべてのダイス威力+3
回避2-5マッチ敗北 自分の次のダイスの威力+2
打撃5-17的中 次の幕 束縛2 付与

「波動」はタダでさえ防ぎづらいダイス構成な上に、打撃ダイスの最大値が非常に高い。
そこに充電消費とマッチ敗北で威力を上乗せしてくるためマトモな対処は不可。
ネームド専用ページである「空間切断」に至っては、「過充電」から撃たれた場合99%の確率で10-12 13-16という出目の暴力が飛んでくる。


ポイントはとにかく「過充電」でできた隙を叩くこと。
上述したとおりステータスが高くて固いので欲張らずに一人一人を集中して攻撃することが重要。
マッチ勝利すること自体が困難なため、マッチは基本的に弱いページでタゲを分散させる目的でする程度にとどめておいたほうが良い。
「空間切断」や「波動」に関しても同一。勝てないマッチをするぐらいなら無視して一方攻撃を狙ったほうがマシである。


またローズ、セン、レスティの三人のコアページはそれぞれの本からしか出ない。
確率を上げるために感情レベル上げをすると長期戦になり、上記ページを叩き込まれる確率が上がる。
安定して攻略できないうちは、どれか一人だけ感情レベル上げを狙う程度に収めておいたほうが無難だろう。




余談

過去に一度身分を偽った「特色」フィクサー*2が一般客室に乗ってしまったことがあるらしい。
結果、特色フィクサーに2000年間精神修行された一般乗客が整理要員を薙ぎ倒し、R社に要請がかかる事態*3となった。


その他、王・騎士・貴族など階級分けされた者たちによる王国が出来上がっていたこともあるらしい。
「町」ができるくらいなど序の口だとも語られている。




次回作に当たる『Limbus Company』にて囚人たちにもW社整理要員の人格が実装。過充電や次元切断などのお馴染みの技が使える。
今の所出ているのは、ファウスト、ドンキホーテ、ムルソー、ホンル、良秀、イサン。
イラスト内には他の囚人の姿も見られるが、実装されるかは不明。


その人格ストーリーでも実務内容が描かれているが、表向きの「夢のようなワープ技術」に憧れて入社し、実態を知って曇るというパターンは珍しくもないようだ。
まあ、レスティのようになんやかんやで慣れる職員も居るようだが…それでも単に労働環境のブラックぶりは如何ともしがたい様子。
そして『Library Of Ruina』で描かれたように、仕事が嫌になっても退職を願い出たら口封じ
都市では良くあることである。



また、整理要員たちは列車と同じ「空間を裂く特異点技術」を扱う事が出来るが、それも事故る事はあるようで…







その後

愛の町」でも少し触れているように
走行中のWarp列車から「図書館」へと移動した面々は、その後何らかの形で現世へと帰還している。
残響楽団の玩具にされたほとんどの乗客は置いとくとしても、奥歯事務所の三名についてはWarp列車の真相を覚えているまま正気で帰還したわけだが…


残念ながら、彼らはあれをWarp列車の平常運行だと認識しておらず、「Warp列車にもたまにはそういう事があるんだな」ぐらいの軽い考えである。
ついでに元々そこまで著名でもないフィクサーだった彼らだが、図書館から帰還した際にその仕事すら失っているため、社会的信用も特に無い。
Warp列車で経験したことを彼らがどこかに訴え出たとて、大した効力はないだろう。


Warp列車は今日も運行している。
















上が言うならしょうがない。整理要員と一緒に追記・修正する。



もしこれ立て逃げすればどうなるんだ……。



項目削除だ。



うはぁぇええん!!!




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  • 五億年ボタンみたいな設定だな。 -- 名無しさん (2020-09-22 08:20:01)
  • パタリロの時間遡行法とかに近いかもしれない あっちは自我はそのままだから相当に強靭な精神力がいるけど -- 名無しさん (2020-09-22 08:33:30)
  • ゲーム本編より先に立ってしまうほど鬼畜な所業。L社時代にもウサギの要請やエレベーターにも使ってたんだよねこれ。 -- 名無しさん (2020-09-22 12:47:56)
  • S・キングのジョウントでの安全なワープ方法がまさに一等客室と同じ眠ることだった -- 名無しさん (2020-09-22 20:45:28)
  • ラオルをR-18にした元凶の1つ -- 名無しさん (2020-09-22 23:11:58)
  • ↑LoR登場人物の1/3がまともで1/3が悪辣で1/3がネジ飛んでるから心当たりが多すぎる -- 名無しさん (2020-09-22 23:24:10)
  • 最後の特色フィクサーの話は草生えた -- 名無しさん (2020-09-23 11:46:38)
  • 「時空間移動して(次空間内で2000年ぐらいかかるけど)10秒後の未来に着ける」が折れた翼の技術で、時空間内での記憶と損害の抹消ができるのがW社の技術でいいんだろうか -- 名無しさん (2020-09-23 13:31:39)
  • こんだけの技術があって数千年の眠りだけ高難易度高コストってのは無いだろうし態々毎回乗客を発狂させるメリットが有るんだろうか?それこそL社みたく精神からエネルギーを生産するとか。 -- 名無しさん (2020-09-26 09:02:30)
  • 削除案件追記上等主義掲げようぜ -- 名無しさん (2020-09-26 09:25:01)
  • ↑×2 実際、わざわざ整理要員を雇うよりは乗客全員眠らせた方が楽そうなのに「そうしない」のは何でなんだろうな。①全員眠らせ続けるより後処理した方がコスパがいい ②全員眠らせるのが仕様上不可能 とか?L社のエレベーターやR社のワープは内部時間どうなってるんだろ -- 名無しさん (2020-09-27 12:55:43)
  • ↑色々考察を見たけど有力そうなのが既に言われた①コスパがいいと②使用上不可能+理由がT社に時間を渡す関係③監視カメラでメシウマ④あえて1等席を用意して金持ちからむしり取る。個人的には④が気に入ってる。 -- 名無しさん (2020-09-27 22:46:11)
  • センのコアストーリーに書いてあるけどwarp列車の中で過ぎるはずだった時間は例の装置に集められたあとT社に納入されてるらしいよ -- 名無しさん (2021-03-26 14:26:49)
  • 調律者なら空間転移の特異点で移動手段の確保はされてそうだけど歩いてwarp列車に乗りに来る調律者想像したら草生えた -- 名無しさん (2021-06-02 08:12:42)
  • ねじれ探偵一行もこれに乗ったんだよな -- 名無しさん (2021-11-03 16:01:51)
  • 正直都市悪夢二段目だと笑う顔たちの方が強い気が、 あいつらの方が速度持ちも多いし何より一階層だけでやらないといけないのが辛すぎ -- 管理人であって司書補でもなく人非人でもない (2023-03-14 16:59:49)
  • "整理員"にも勤務初日まで実情は伝えられず新入りはほぼ必ず吐く模様(リンバスカンパニーの人格ストーリーより) -- 名無しさん (2023-03-15 00:56:25)
  • ↑研修映像の話題があったので新人にも事前知識はあるはず。生で見るとキツいのはそれはそう -- 名無しさん (2023-04-07 15:12:18)
  • ↑2 リンバスのストーリーは研修受ける前の束の間の時間って感じだと思う、資料らしきものが置いてあったりしたし。 -- 名無しさん (2023-05-24 12:34:19)
  • リンバスの良秀はあの地獄を作品の展示って感動してた -- 名無しさん (2023-09-20 20:44:00)
  • 乗客に悟り開かせた特色は『朱色の十字』なのではないかという説を見て膝を打ってしまった。確かに黒い沈黙はどっちもそんなタイプじゃなさそうだしなぁ…… -- 名無しさん (2023-10-30 20:38:09)
  • ついに殺人事件が起きると聞いて -- 名無しさん (2024-04-15 15:20:39)
  • この列車の存在自体が事件だろまず -- 名無しさん (2024-04-15 16:52:51)

#comment(striction)

*1 逆らえば退社処理。処理とついているあたりからどうなるかはご察しである。
*2 作中最強格の戦闘能力を持つ者に与えられる称号。あの「赤い霧」も特色の称号持ちの一人。
*3 余談だが当の特色フィクサーについてだが、その正体について「黒い沈黙」ではないかという推測が建てられている。作中にて「黒い沈黙」は実際にWarp列車に乗車したことがある。

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