登録日:2019/03/17 Sun 16:01:20
更新日:2024/04/04 Thu 11:14:25NEW!
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ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎第1期 東映アニメーション モノクロ 白黒 初代 豪華声優陣 何故かなかなか立たなかった項目 50~60年代テレビアニメ 東映動画 東映 アニメ フジテレビ 水木しげる 1960年代 68年冬アニメ
ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ~~
1968年1月3日から1969年3月30日までフジテレビ系列で放送された、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの最初のアニメ化作品。全65話。
アニメーション制作は東映動画(現:東映アニメーション)。
各シリーズの項目はこちらを参照
【概要】
本作の第一の特徴は、鬼太郎シリーズの史上初のアニメ化作品ということに尽きる。
当時、原作鬼太郎シリーズは「墓場鬼太郎」からヒーロー向けに設定・ストーリーを一新した新シリーズを始めていた。
しかし当時は、前シリーズを継承した「墓場の鬼太郎」というタイトルだった。
この「墓場」というのがスポンサー的に不吉なので、原作・アニメともにタイトルをすべて『ゲゲゲの鬼太郎』に統一するという奇策を披露。
これにより、鬼太郎シリーズは「墓場」と区別した「ゲゲゲ」として完成し、以後長きにわたるシリーズとして歴史を刻むこととなる。
作品としての特徴はなにより白黒、モノクロ作品であることだろう。
日本アニメで初めて本格的なカラー作品として完成したのは、1965年の「ジャングル大帝」とされる。
当時はまだ試行錯誤の時代であったが、1966年のウルトラマンのようにカラー作品は徐々に増え始め、1968年時点ではすでにアニメ界もカラー作品が主流とみなされていた。
最後のモノクロアニメとなった「珍豪ムチャ兵衛」も1968年の作成だが、「すでにカラー化が主流なのに、モノクロで作られても困る」という理由でお蔵入りになった。
(「珍豪ムチャ兵衛」はその後、なぜか1971年に放映され、日本史上最後のモノクロ作品としての名誉を残した)
しかし、この一期鬼太郎はすでに時代遅れとなっていたモノクロ作品として制作されたのだ。
もちろん、のちのシリーズはすべてカラー作品であり、本作は異彩を放っている。
作風は、基本的に水木しげるが週刊マガジンで連載していた作品群をベースとしている。
しかしそれら原作がアニメ化できないぐらい短かったり、放送できないぐらい過激だったりしたものだから、大胆なアレンジがいろいろと加えられており、原作再現度は意外と低い。
三期ほどではないが比較的明るくコミカルな作風であり、シリアス度は少ない。
原作の過激さや下品さはかなりマイルドにされているものの、それでも「脳膜炎」「キチガイ」「つんぼ」「奇形児」などの現代では放送できないセリフも潜んでいる。
【登場人物】
CV:野沢雅子
ご存知主人公。
原作では1954年生まれの設定なので14~15歳ぐらいであり、少年らしい見た目と合致しているが、意外と言動は落ち着いていて、むしろ大人びている。
ただし初期の鬼太郎はかなり口が悪く、事件のため遠出するのに付き合いの悪い目玉おやじに対して悪態をついたり、
ねずみ男評に関して「クズみたいな奴」と歯に衣着せぬ物言いをするなど、結構ませガキみたいなキャラ付けもされている。
とはいえ事件関係者との間では極めて丁寧に話し、大人たちとまともに交渉する場面も多い。
CV:田の中勇
ご存知鬼太郎の父。
実はこの時点では知恵袋として活躍する場面は少なく、自力で対策を考えた鬼太郎に対して「なにをするつもりじゃ?」と尋ねたり、
結果を見てから「さすがわしの息子じゃ!」と喜ぶ場面が多かった。所謂親馬鹿キャラである。
そのため鬼太郎のところで説明したように鬼太郎へついていかないことをはっきりと告げる回まであったりする。
泣く時に目玉全体から水分が垂れるシーンは面白いので必見。
ちなみに担当声優は、本作の前に放送された『オバケのQ太郎』(TBS版)の後半でも野沢声の息子(長男)を持つ父親を演じ、次男が拾ってきた大食いオバケ族が家に居候していた。
CV:大塚周夫
鬼太郎親子とともに唯一のレギュラーキャラで、ほぼすべての話に登場した。
二言目には「妖怪研究家」「怪奇愛好家」を名乗り、甲高い声でまくし立てては事件を起こす。
鬼太郎の霊界ポストから手紙を盗む、封印を破って妖怪たちを復活させるなどして自分から事件を引き起こし、鬼太郎が尻拭いさせられるというパターンが非常に多い。
さすがにワンパターンだったためか、二期からはいわゆる「鬼太郎ファミリー」が増えた。(とはいえ定着には至っておらず、概念としても成立してはいなかった)
- 妖怪ランプ/つるべ火
鬼太郎の家で照明をやっている。というか妖怪ランプと呼ばれることの方が多い。
鬼太郎親子の子分のようになっており、テレパシーで「妖怪ランプよ来い!」と念じるとどこからともなく現れる。
ぶっちゃけ、後述の面々よりも出番と活躍は多い。
CV:山口奈々
登場は一回のみ。しかもストーリーを延長したため、彼女が途中退場するというあんまりな結果に。
二期の猫娘とは同一人物とされているが、姉御肌だったり鬼太郎ちゃんと呼んだりするなどほぼ別人。
一応敬語を自然に使うところや意外と冷淡なところが共通するが、現在は同一人物説は怪しまれている。少なくとも当時のスタッフがそんなところまで気が回っているとは思えないというのが実際のところだが。
- 砂かけ婆
CV:小串容子
出てくる度に顔や骨格が全然違う。作画の差異というレベルではなく、鼻が魔女のように長く伸びているのもいる。
声優の演技も異なっており、同族の別人が何人もいると考えるべきだろう。
ちなみに登場回数は全部の個体を合わせても13回しかないが、これでも当時の「鬼太郎の仲間」としては一番多い。
- 子泣き爺
CV:永井一郎、北川国彦、富田耕吉(富田耕生)
砂かけ婆と違って基本デザインは統一されているが、こっちは出てくる度に声が違う。
というかほかの面々もあまり統一されていない。
- 一反木綿
CV:杉浦宏策、富田耕吉(富田耕生)
鹿児島弁ではない。口調はだいぶ奇妙なイントネーションになっている。まあそれ以前にしゃべらないことが多いのだが。
- ぬりかべ
CV:北川国彦、内海賢二、富田耕吉(富田耕生)
身体に対して目玉の大きさの占める割合がかなり大きく、肉体もぶ厚い。やけににやついた目つきが印象的。
「ぬりかべ」しかしゃべらない、ということはないがやっぱり無口で、「あいよ」しか言わないことも多い。
【エピソード】
【オープニング】
- ゲゲゲの鬼太郎
Vocal:熊倉一雄
曲調は眠たげでのんびりしたイントネーションになっている。本楽曲は、後に幾度となくカヴァーされる名曲となる。
映像では、寝ている鬼太郎や茶わん風呂に入る目玉おやじ、墓場で運動会にいそしむ妖怪たちなど、のちのシリーズの定番がすでに確立されている。
歌唱を担当した熊倉一雄は舞台俳優兼声優(名探偵ポワロの吹き替えで有名)として知られ、名アテレコ俳優を多数輩出した劇団テアトル・エコーの重鎮。ルパン三世でお馴染みの山田康雄を劇団に引き入れた人でもある。
本作では後述する一部の特別EDも歌唱している。
肝心のアニメシリーズの方は何故か一度も出演していないが、後に鬼太郎関連作品では『ゲゲゲの鬼太郎〜異聞妖怪奇譚〜 』で目玉おやじの声を担当。
SUZUKIのCMではゲゲゲの鬼太郎の替え歌を披露したこともある。
晩年の2010年には『ゲゲゲの女房』繋がりでNHKの『思い出のメロディー』と『NHK紅白歌合戦』(企画コーナー)で本曲を披露した。
【エンディング】
- カランコロンのうた
Vocal:加藤みどり、みすず児童合唱団
明るく高い曲調で、児童合唱団のコーラスも混じっている。
サザエさんでお馴染みの、若き日の加藤みどりが担当した。
真っ黒な背景のなかを鬼太郎親子とねずみ男がうろついたり謎のポーズを取ったりする。なお、「たたえる虫たち~♪」の所で出てくるのは、9割方哺乳類であり虫ではない。
- 鬼太郎ナイナイ音頭
Vocal:熊倉一雄、みすず児童合唱団
「ナーイナイナイ金もない、ナーイナイナイ財布もない。ナーイナイナイ靴もない、税金もなければパンツもない」
27話・28話・31話・32話の四回しか使われないレアな曲。水木しげるらしい作詞だがあまりにも内容が……
- 鬼太郎オリンピック
Vocal:熊倉一雄
「やってきた やってきたオリンピックのメキシコへ 聖火の代わりに妖怪火スパイクがわりの下駄をはき」
41~43話で使われた歌。当時タイムリーなメキシコオリンピックの応援歌として作られた曲。
ナーイナイナイ追記もない、ナーイナイナイ修正もない。
ナーイナイナイ コメもない、閲覧数も色もない
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▷ コメント欄
- EDだと、41~43話に鬼太郎オリンピックが流れてたなぁ。 -- 名無しさん (2019-03-17 22:47:27)
- ガキの頃これのぬらりひょんと吸血鬼が収録されてたビデオテープ持ってたが、吸血鬼の回が怖かったなあ…。血を吸うリスト?にあなたの名前も載ってるかもしれませんよ、とメタ発言で脅してくる。 -- 名無しさん (2019-10-27 17:07:20)
- 2023/9/25にすべてのエピソード項目が凍結されてしまった。鬼太郎シリーズの場合、同じエピソードが何十年越しにどう変化してるかを記録してて、他のエピソード項目とは違う価値があったのに惜しい。 -- 名無しさん (2023-10-09 07:39:43)
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