登録日:2019/01/30(水) 19:37:05
更新日:2024/03/28 Thu 13:39:30NEW!
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「お前の知識をよこせ!」
アナザークイズとは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。
身長:203.0cm
体重:99.9kg
特色/力:他者の知識を奪い取る
変身者:2019年の堂安保
契約したタイムジャッカー:オーラ
モチーフ:仮面ライダークイズ
デザイン:篠原保
登場話:第19話、第20話
※身長・体重は、仮面ライダークイズと全く同じ。
●目次
概要
第19話、第20話に登場したアナザーライダー。
「オーマジオウのいない、もう一つの未来」における2040年の未来の仮面ライダーである仮面ライダークイズの力を宿した怪人。
変身者は堂安保という男性。実は仮面ライダークイズの変身者・堂安主水の実の父親である。
今度ばかりは本気で王の擁立を考えているオーラが「とっておき」と評している存在。
主水によれば彼の職業は研究者*1で、研究者としての才能はあったものの、十分な研究の成果を挙げる事が出来なかった為に周囲から評価されていなかった。
その後も研究に没頭する余り、妻(主水の母)や息子と次第に心が離れていった末に体調を崩して一人寂しく亡くなったらしく、主水のいた時代では既に故人となっている。
保は腕時計を所持していたが、未来の世界における彼の死後は息子の主水が壊れて動かないそれを形見として持っていた。
2019年における保は研究の結果が伴うことが出来ないことに苦悩していたところ、接触してきたオーラと「自身の研究の成果を周囲に認めてもらうこと」を条件に契約し、
彼女から「アナザークイズウォッチ」を埋め込まれたことでアナザークイズに変身した。
容姿
仮面ライダークイズの姿を模しているが、アナザーライダーらしい歪な異形の怪人。
アナザーライダー全体に言えることではあるが、アナザークイズは特にグロテスクさが強調され、その姿はもはや仮面ライダーと呼ぶには流石に無理のある外見。
全体の配色は、元のクイズ同様に黒地のボディーにオレンジ色・赤色・青色をあしらった左右非対称の外見。
全身の「?」マークや胸の「○」と「×」のマークなどもクイズと同じだが、複眼や頭部、胸や両肩は人間の脳を思わせる不気味でグロテスクな造形へと変貌。
特に両肩は赤色と青色の脳に電極の棒が刺さり、血管を思わせる赤と青のコードが繋がっているというかなりショッキングなもの。ロボトミー手術を施された脳髄のようでもある。
これらの特徴は「クイズは頭を使う脳トレ」「電気信号認識よる脳への刺激」「研究に対する執着や知識を欲する保の精神」などを体現したものという考察がなされている。
頭部にはクイズの「ミリオンクエスチョン」に相当する部位があるが、その外見は「?」マークを模した巨大な眼球を思わせ、
シルクハットのような帽子を被っているようにも、頭頂部を割って眼球が飛び出しているようも見える。
オレンジ色の脳を思わせる見た目の複眼には小さな眼がある他、削いだような鼻、歯を剥き出しにした口がある。また、頭部の所々に元のクイズにはないトゲが生えている。
後頭部の右側には「QUIZ(クイズ)」、左側に「2040」の年号が刻まれている。
腰にはクイズドライバーを模したベルトを巻いているが、その外見は赤と青を基調としている以外は全く元のベルトの面影がなく、
バックル部分は右側が赤色・左側が青色の脳を模したものと化している。
因みに手足の見た目は、アナザー鎧武やアナザーリュウガと同じ。
篠原氏によると「脳」をモチーフに、身体の無数の配線は動脈と静脈をイメージしているとのこと。
能力
固有の能力は、襲った相手に触れる事でその知識を奪い取るというもの。
この能力で他者の知識を自分の物にすることで、いずれはタイムジャッカーの望む新たな魔王となる可能性もあった模様。
しかし、変身者である保が研究者ということもあってか戦闘慣れしておらず、戦闘能力そのものは余り高くない。
戦闘時はクイズ同様に武器は所持しておらず、徒手空拳による格闘で戦う。
歴史改変の影響
アナザークイズが誕生したことで、本来なら主水/仮面ライダークイズにも歴史改変の影響が現れる筈であったが、
何故か主水は仮面ライダーとしての力と記憶を失っておらず、仮面ライダークイズとアナザークイズが同時に共存できているという奇妙な状態となっている。
「同じライダーの力は同じ時間には共存できない」というアナザーライダーのルールを無視した異例の形となっているが、
この理由については後述の余談の項で記述する。
劇中での活躍
第19話「ザ・クイズショック2040」
作中冒頭では既にオーラと契約した後で、アナザークイズに変身して次々と大学の教授達を襲撃しては記憶を奪っていた。
人を襲っていたところで駆け付けたジオウやゲイツと戦闘になるが、そこへ堂安主水/仮面ライダークイズが現れ、ジオウとゲイツはクイズに撃破されてしまい、
今度は本物のクイズとアナザークイズの戦いとなる。
しかし、オーラが時間停止によって介入してきたことでクイズの動きが封じられている間に撤退する。
その後も他者の知識を奪って暴れていたが、再びジオウとゲイツと戦闘。
戦闘の最中で再びオーラが時間を停止させたことでジオウとゲイツを退けるが、そこへオーラを吹き飛ばしながら白ウォズ/仮面ライダーウォズが登場。
フューチャーリングシノビに変身したウォズの「一撃カマーン」を受けて撃破されるが、アナザーウォッチが破壊されていない為、変身が解除されるだけに留まった。
この際、ソウゴ達は主水の壊れた腕時計と同じものを持っていることを確認しているが、保は主水が自分の息子の成長した姿であることには気付いていない。
第20話「ファイナルアンサー?2040」
白ウォズに促されたゲイツと戦うクイズを助けようとソウゴが黒ウォズを呼び撤退した際、オーラに再びアナザーウォッチを埋め込まれ共にその場から立ち去る。
その後、ゲイツの指示で白ウォズがノートに「仮面ライダークイズとアナザークイズ、廃屋で遭遇する」と書き込んだことにより、クイズと交戦するよう導かれる。
更にオーラの時間停止もノートで無効化されたことでゲイツも戦いに加わるが、ゲイツはクイズではなくアナザークイズを攻撃した。
実際にはゲイツは父親と向き合おうとする主水の想いを叶えさせるために動いており、結果としてアナザークイズは2人のライダーと戦うことに。
アナザークイズにオリジナルであるクイズの攻撃が大きく効いているのを見たゲイツは、クイズの力なら倒せるはずと考え、2人でダブルライダーキックを繰りだしてアナザークイズを撃破する。
変身を解除され、再び主水と対面する保。
自分の息子という話をまさかと信じられなかったが、主水が見せた腕時計が自身のものと同じと分かり本当であると知る。
研究が上手くいかず、家族とも心が離れ、早死にするかもしれないが、「人生で誰かを愛したとしたら、それは誰だ?」と問題を出す主水。
一瞬の沈黙の後、保が出した答えは……「お前の母さんだ…」
感極まる主水は、「正解だと信じる」と満足そうに笑顔を見せた。
しかし、新たな王の擁立を諦めないオーラは「メロドラマはそこまでにして」とアナザーウォッチを再び起動させて埋め込み、またもアナザークイズが復活してしまう。
直後、仮面ライダーウォズが現れて主水を捕まえ、ブランクミライドウォッチを近づけたことでクイズミライドウォッチに変化する。
そして、フューチャーリングクイズに変身したウォズの「不可思議マジック」を受け、アナザーウォッチが破壊されたことで完全に撃破される。
戦いの後、母と自分の時間は動き出すとして、壊れていた主水の腕時計は針が進み始めた。
主水は保のことをソウゴ達に頼み、白ウォズに導かれ未来へと帰還するのだった。
余談
上述したように、アナザークイズがいるにも関わらず仮面ライダークイズが同時に存在できている理由について、公式サイトでは「主水が仮面ライダークイズだったから」と説明している。
より簡単に説明すると、
◇まず、白ウォズが2040年の主水を仮面ライダークイズとして2019年に連れて来る。
↓
◇オーラが2019年に現れたクイズから力を奪った*2ことで、アナザークイズウォッチを生成可能となり、同時に仮面ライダークイズの存在が歴史から消滅する。
↓
◇歴史改変が起きれば、主水は仮面ライダークイズになる事実は存在しない筈。
↓
◇だが、主水が仮面ライダークイズにならなければ、白ウォズが主水を2040年から連れて来ることも無くなる。
↓
◇主水が未来から来なければ、当然オーラがアナザークイズウォッチを作り出すことが出来なくなる。
↓
◇故に、主水が仮面ライダークイズでなければアナザークイズが誕生することもない。
という、時間の矛盾=タイムパラドックスが発生する。これは特に有名な「親殺しのパラドックス」の例。*3
その為、アナザークイズが2019年に存在するには「主水が仮面ライダークイズでなければならない」という事実が絶対条件となる。
つまり、アナザークイズの存在自体が逆に「主水が仮面ライダークイズである」という事象の保証となっている。
また、白ウォズによりクイズミライドウォッチが生成された際も同様、仮面ライダークイズの力と記憶は失われていない。
このタイムパラドックスは、今までの「過去の時代の仮面ライダーを元にしたアナザーライダー」では起こりえないもので、
「未来から直接やって来たライダーの力を現代で奪って誕生したアナザーライダー」であるからこそ発生した現象と言える。
同じく未来のライダーをモチーフにしたアナザーシノビの場合は、2022年の時代で蓮太郎から力を奪ったのでタイムパラドックスは成立しない。
追記・修正はタイムジャッカーと契約してアナザークイズになってからお願いします。
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▷ コメント欄
- 簡単に説明されてもよく分からない、俺の理解力が低いのか… -- 名無しさん (2019-01-30 20:01:30)
- 要は未来からライダー連れてきたらパラドックスは発生しないって覚えとけ -- 名無しさん (2019-01-30 20:29:00)
- ↑2 結果(アナザーライダーの誕生)には原因(仮面ライダークイズの存在)が必要なのに、今回の状況だとタイムジャッカーが2019年にクイズのことを知ったのでアナザーライダーの第1のルールがパラドックスを引き起こしてしまう。なぜなら、タイムジャッカーが2019年でクイズの存在を知るには白ウォズがオリジナルの仮面ライダークイズを2019年に連れてくるってプロセスが必要不可欠だからね(他のアナザーライダーはタイムジャッカーがそのライダーが誕生していた歴史を覚えているから、アナザーライダーの第1のルールが適用されても歴史に矛盾は起きない)。 -- 名無しさん (2019-01-30 21:01:10)
- 2019年から過去には干渉できるけど未来には干渉できないってこと? -- 名無しさん (2019-01-30 21:58:00)
- ↑2040年から来た仮面ライダークイズの存在が消えると、2019年にアナザークイズを作るって歴史が成立しなくなるので、アナザーライダーの第1のルールを無視することでタイムパラドックスを回避した、って感じ -- 名無しさん (2019-01-30 22:16:49)
- ↑2 スウォルツがシノビが活躍する時代である2022年に行ってアナザーシノビウォッチを作って2019年でアナザーシノビを誕生させて歴史を奪ったから未来に干渉自体は出来る アナザークイズはアナザークイズウォッチをクイズが活躍する2040年ではなく本来ならありえない2019年で作ってアナザークイズを誕生させたからパラドックスが起きた -- 名無しさん (2019-01-31 00:07:56)
- 白ウォズが主水を連れて来ず、オーラが直接2040年に跳んでアナザーウォッチを作っていれば、アナザークイズとクイズの共存はなかった -- 名無しさん (2019-01-31 07:07:17)
- なんか自分からややこしい事しちゃった感がある、東映。 -- 名無しさん (2019-01-31 09:29:34)
- デンライナーのオーナーの言葉が身に染みる案件やなぁ -- 名無しさん (2019-01-31 12:39:20)
- まさか怪人の方が早く項目が建つとは…… -- 名無しさん (2019-01-31 18:23:53)
- 似たようなケースのタイムパラドックスが電王本編でもあったなぁ。色々ややこしいからこそ、オーナーの「だからこそ時の流れを変えてはならない」という言葉が響く -- 名無しさん (2019-02-01 00:19:37)
- これとシノビの件を見るに、ゲイツリバイブルートの未来にいけるのは白ウォズとスウォルツさんだけなのかな?白ウォズはその未来から来たから当たり前だけど、スウォルツさんは何者なんだ… -- 名無しさん (2019-02-01 10:10:38)
- スウォルツはなんかジオウ側をサポートしてるようにも見えたがもしやそれはゲイツを助ける為だったのかな -- 名無しさん (2019-02-01 10:31:19)
- わしが思うにあの?マークは電球も意識してると思うの あの閃いた時に出るアレよアレ -- 名無しさん (2019-03-26 10:00:47)
- 頭痛いよう -- 名無しさん (2020-09-05 23:32:49)
- (難しすぎて理解でき)ないです。 -- 名無しさん (2020-09-05 23:33:11)
- 堂安保役の斉藤陽一郎さんは、テレ朝のホラードラマのダムド・ファイルにて松重豊と共演。名前も加藤安男など堂安と似たもので、個人的な感想だが、こちらでは何者にもなれないまま、主水のように対話すらなく自暴自棄の無駄死をかっこよく飾っただけとしか言えない悲惨な最期を迎えている。 -- 名無しさん (2022-08-10 15:56:55)
#comment
*2 しかし、劇中ではオーラがクイズの力を奪った描写は明確には描かれていない。
*3 簡単に言うと、「自分が生まれる前の親を殺したら自分が生まれるという事実がなくなるために、親が死ぬという事実もなくなるのでは?」という歴史改変では有名な話。詳細は各自検索してみよう。
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