登録日:2017/12/16 Sat 22:31:50
更新日:2024/02/16 Fri 13:08:18NEW!
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ウルトラマン ウルトラマンジード ウルトラマンベリアル ネタバレ項目 女装 ジャーナリスト マスコミ 衝撃の展開 ライター 狂信者 ストルム星人 伏井出ケイ 黒幕 全ての元凶 かわいそうな人 破滅願望 女体化 ハニートラップ 美人 伏線回収 石刈アリエ ノンフィクションライター 脚本の犠牲者←ミスリード 夢を継ぐ者 危険思想 助演女優賞 名演技 小林涼子
「あなたの話、もっと聞かせて!」
「こんなの最高すぎる……!!」
石刈アリエとは、『ウルトラマンジード』に登場するキャラクターである。
演:小林涼子
【人物像】
とある山中に仕事場を持ち、自分が興味を持ったあらゆる事件について調べ書籍にしているフリーの美人ノンフィクションライター。
この手のジャーナリストと言えば、ウルトラシリーズのファンならあの人の皮をかぶったハイエナを思い浮かべるかもしれないが、
彼女は己の身を投げうってでもひたすらに真実を追求し、さらに取材対象に対しても、
無理な取材をせず、取材対象のプライバシーや名誉を守る約束をするといった最大限の配慮を施すなど、マスコミとしての中立性と善意を持って活動している。
『ウルトラマンオーブ』のSSPや『ウルトラマンガイア』のKCBに近いかもしれない。
しかし、その行動理念はあくまでも「自分が真実を知りたいから」というものでしかなく、
後述する伏井出ケイに対しても、彼が指名手配犯であるにもかかわらず警察に引き渡さず匿いながら取材を続けるという、
中立的ともとれるが、自らの目的のためなら手段を選ばない自分本位な面もある。
ヒルカワのような悪辣な人間でもなければ、SSPのメンバーのような大義名分があるわけでもない、
ウルトラシリーズに登場するジャーナリストの中でも非常に異色なキャラクターである。
【伏井出ケイとの邂逅】
初登場は第18話「夢を継ぐ者」。
編集者殺人事件の容疑で指名手配されていた伏井出ケイのことを本にしようと取材を続けていたところ、記憶をなくした伏井出ケイと遭遇。
ケイを追っていたリクたちから彼を助けた後、自分の仕事場に匿うようになる。
殺人犯として追われているケイに対して決して無理に取材を続けることはなく、本を出した後もケイを守ると語り、記憶を失ったケイの心を解きほくしていく。
「君は……、親切だ……。」
「……本を出して有名になりたいだけ。」
しかし、かつて殺された同胞の復讐のためにケイを追ってきたダダの攻撃に巻き込まれ、
そこでベリアルの僕だったことを思い出したケイ、彼が呼び出したザイゴーグとフュージョンライズしたサンダーキラー、
そしてリクが変身してウルトラマンジードとなって戦う様子を目撃してしまう。
しかし、そんな目を逸らさざるを得ない現実を目の当たりにしても尚、アリエはケイに協力を求め出る。
自分の知らない世界を知っているケイは、彼女にとって冒頭のセリフ通り最高の取材対象となってしまったのである。
「震えてるぞ……。」
「……武者震いよ!だって、いい本が書けそうなんだもの!!」
「隠れ家の提供、情報の収集……。私、役に立つと思うけど……。」
「私と一緒に来て……!!」
こうして恐怖を覚えながらも、アリエは自分の夢を叶えるために、普通の人間が足を踏み入れるにはあまりにも危険すぎる世界に身を投じることとなる……。
「夢は、誰かに伝えないと消えてしまう。いい夢も、悪い夢もみんな。」
「その日、世界は再び変わり始めた。」
「それぞれの受け継いだ夢が、動き始める――――――。」
【暗躍、その末路】
こうしてケイと行動を共にするようになったアリエは、伊賀栗レイトがウルトラマンゼロに変身するのを色仕掛けでやんわり阻止したり、
あらゆる情報を提供するなどケイに協力しながら取材を続けていくことになる。
しかし、ケイと行動を共にするうちに次第に彼に心酔するようになり、「真実を知って本に書きたい」という目的が、
「ケイと共に世界の終わりを見たい」という歪んだものに変化してしまう。
そして第22話「奪還」にて、エンペラ星人カプセルとダークルギエルカプセルをAIBから奪い取るべく、彼の人質を演じる。
郊外の廃工場で錆びれた鉄塔に吊るされるという危険極まりない場所に置かれるも、真実を知らないゼロにお姫様抱っこで助け出され、
カプセルを持ったモアと共に逃走。
その後ケイがフュージョンライズしたキングギャラクトロンの攻撃に巻き込まれた隙を突いて、モアからカプセルを強奪しケイに届けることに成功する。
「私、役に立つでしょ?」
「想定していたよりもずっとな……。」
驚愕するリクたちの目の前で嬉々としてケイに寄り添うアリエの姿には、
ジャーナリストとしての正気を保っていた以前の彼女の面影はもうどこにも存在しなかった。
「そろそろ認めたらどう? これはあなただけの物語じゃない。私たちの物語。
私たち二人が、この手で、世界を終わらせる……。その瞬間を見るのが待ちきれない!」
ケイにどこまでもついていく覚悟を見せるアリエ。だが―――――――。
笑みを浮かべたケイから返ってきた返答は、自らの体を貫く漆黒の刃だった。
彼女も結局のところ、ケイにとってはただの捨て駒でしかなく、文字通り用済みとなったことで抹殺されてしまったのである。
ケイからかけられた最後の言葉は「ご苦労様」。
冷笑を浮かべたなんの感情もない一言だけだった。
彼女の死は、リクたち、特にモアの心に深い傷を残すことに……。
「結局、彼女を救うことはできなかった」
「僕たちは、伏井出ケイの手の中で踊らされていただけだった」
「ケイを匿い取材を続けていくうちに、彼女は彼に心酔してしまったのだろう」
「だが、こんな結末を、彼女は予測していなかったに違いない」
その後彼女の取材資料から、リクたちは伏井出ケイがストルム星の光を浴びるために沖縄に行ったことを知り、ケイと決着をつけるためにリクたちも沖縄に向かうことになる。
【余談】
- 名前の由来は恐らくSFの先駆者とも称される女性作家「メアリー・シェリー」。
刈=メリ=イシメリアリエのアナグラムと言われている。
- ウルトラシリーズでは近年では地球人の直接的な死の描写は極力避けられており、それだけにアリエの死は多くの視聴者に衝撃を与えた。
同じく伏井出ケイに殺害された大隅丈治はニュースで間接的に伝えられるなど配慮が施されていたこともあり、アリエの死はやはりイレギュラーな描写であると言っても過言では無いだろう。
- 半ば自業自得とはいえ心酔していたケイに利用された挙句殺害されてしまったアリエには、オンエア後同情の声が多数寄せられた。
一方で、ケイとの交流は初登場から退場回の間であまり掘り下げられておらず、突然「世界の終わりが見たい」という一介のライターが抱くにはあまりにも壮大すぎる野望を抱いた点に関しては少なからず脚本の不備が指摘されている。
致命的な構成ミスでは決してないものの、もう少し彼女がケイに心酔していく様子が描かれれば視聴者の印象も変わったと考えれば少々残念なところである。
追記、修正お願いします。
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第23話「ストルムの光」にて、中城城跡との決闘でジードに敗れた伏井出ケイは崖際に倒れ伏し、
リクたちに追い詰められながらも自らの敗北を決して認めようとはしなかった。
そんな彼の前に、エンペラ星人カプセルとダークルギエルカプセルを回収する人物が現れる。
「私の息子に勝てると思ったのか?」
それはケイに殺されたはずのアリエだった。
アリエの死を目撃したリクたち、そして殺害した張本人であるケイですら驚愕する中、アリエはかつてケイが自分にしたように、腕から生やした漆黒の刃をケイの体に突き刺し、
ケイの体から彼の力の源であるストルム器官をえぐり取った。
それをやたらとエロい仕草で飲み込んだアリエ。
それと同時に、漆黒のオーラを纏いながら彼女の体から姿を現したのは――――――。
「私は常に、お前と共にいたのだよ。」
「不思議に思わなかったか?私が姿を消してからも、お前はフュージョンライズすることが出来た。」
「私がお前に力を与えていたのだ、ずっと……!!」
ウルトラマンベリアルであった。
ベリアルは[[ロイヤルメガマスター>ロイヤルメガマスター(ウルトラマンジード)]]に敗北後、器としてアリエに憑依していたのだ。
偶然を装ってケイに接触し、彼に力を与え続けていたことで、ケイはこれまでもフュージョンライズ可能だったのである。
そして、ストルム器官を失ったケイを用済みと宣言し、アリエから分離したベリアルは宇宙空間に移動、
最強形態・[[アトロシアス>ウルトラマンベリアル アトロシアス]]となり、宇宙を史上最大の恐怖へと陥れることになる……。
【余談2】
- 実は第22話放送後にメイン監督である坂本浩一氏はインタビューで「アリエは今後重要なカギを握る」と語っており、
アリエ退場後という発表時期もあり、どのような場面が描かれるか少しだけ話題になっていたが、
まさかこのような形で再登場するとはだれも予想しておらず、視聴者を驚愕させることとなった。
さらに前述の脚本の不備を指摘された点も、この展開への重要な伏線であることが明らかとなり、今回の展開でそのような不満はほとんど出てこなくなった。
- そしてすべてが明らかになった後、「アリエ(Allie)」の名前の由来は上述の他に「ベリアル(Belial)」のイニシャルの並び替えという2重の意味が込められていたと考えられるようになった。
逆に音の感じからアリエ=ベリアル説を考えていた人はアリエ退場の事実に驚いていたとか。
- 悪のウルトラマンに憑依された女性は『ウルトラマンネクサス』に登場するトラウマメイカー、斎田リコに次いで2人目。
最終的に死亡してしまったリコとは違い、アリエの生死は作中(並びに関連書籍など)でも明示されていないが、黒幕にいいように利用されて切り捨てられたことには変わらず、どこまでも救われない結末となってしまった。
- この真実には(演者繋がりで)「ヒルカワポジと思ったら光彦ルートだった」などの声も出ていた。
- 最低でも第18話でケイが記憶を取り戻した直後の時点で、
ベリアルがアリエに憑依していたことが本編及び関係者ツイートから明らかになっており、本編でのアリエの行動のほとんどがベリアル意思に基づくものということになる。
つまり、レイトへの色仕掛けやお姫様抱っこで助けられたシーンも……。(特に後者はゼロは勿論陛下にとってもブチギレ案件だったのでは……)
それでも女性言葉と仕草を完璧に演じきった陛下の演技力には感服せざるを得ない。
仮にアリエをべリアルがマインドコントロールしている状態にあり、言葉や仕草は素のアリエに依存するとしても、べリアルの意思で動きながらべリアルという顔を徹底して隠しきったことになり、やはり演技力は高いということになる。
- 一方で、アリエから分離した後も一人称が「私」のままであるなど女性を演じた時の癖が抜けきっておらず、
「女装癖がついてしまった」というあらぬ誤解を受けるネタが生まれてしまった。
- ベリアルが人間に憑依していたという説そのものは、『︽ジード』放送開始時から既に考察されていたものである。
しかし、その憑依先はフクイデであるという内容であり、ケイ≠ベリアルが判明して以降この考えは完全に忘れ去られることとなった。
このような前例があったにも関わらずアリエ退場後もこのベリアル憑依説が全く触れられもしなかったのは脚本の勝利と言える。
- 忘れられがちだが、何気にベリアル陛下初の人間体でもある(クローンに近いリクは別として)。サンダーブレスターでコンビを組んだゾフィー兄さんも大谷博士やらバレーボールチームやらサコミズ隊長と人間体は安定していないため、今後もアリエで固定されることはないとは思われるが。
- アリエの登場は坂本の提案によるもので、シリーズ構成の乙一(安達寛高)はアリエのエピソードを執筆していない。監督の武居正能によれば、ベリアルが復活する過程として仮面で顔を隠したもう一人のリクを登場させる案も存在したが、物語に絡めにくいとの判断からアリエに変更されたと述べている。また、乙一によれば第18話以降にお遊び編が予定されていたが、アリエの登場により緊迫感を保ったままになったという。乙一は、リクに対して昭和のヒーローであるドンシャインが寄り添っているのに対し、アリエはケイに寄り添う昭和のイデオロギーを持った女と位置づけている。
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- 「親父が先輩にお姫様抱っこされた件」になるわけかこれ -- 名無しさん (2017-12-16 22:46:43)
- 色々とヒントはあったのに本気でこの展開は予想できなかったな。やっぱ小説家って凄いわ -- 名無しさん (2017-12-17 00:00:53)
- 予想もつかない展開だったんだけど、レイトに色仕掛けしてる時やゼロにお姫様抱っこされてる時陛下はどんな気持ちだったんだという考えで頭がいっぱいになってしまう -- 名無しさん (2017-12-17 00:36:59)
- ↑ゼロも陛下も黒歴史化して頭抱える構図が簡単に浮かぶ -- 名無しさん (2017-12-17 00:51:36)
- ベリアルってアリエを殺して憑依してたの?それともアリエの死後に死体に入った? -- 名無しさん (2017-12-17 00:58:42)
- ↑一番遅い場合は後者かも。前者はわざわざする必要もなさそう。条件さえ合えば他のウルトラ戦士の憑依でも人格乗っ取れるし -- 名無しさん (2017-12-17 01:06:26)
- 陛下の名誉のためには死後に遺体を利用した形にした方がいいかもね…でないと陛下も恥ずかしいしゼロも発狂しちゃうw -- 名無しさん (2017-12-17 01:18:41)
- ケイは「陛下が私に最後に残された力がフュージョンライズさせてくださっている!」とか思ってたんやろな… -- 名無しさん (2017-12-17 01:27:39)
- 確かに女装っぽいwwwww そもそもアリエという人間は存在していたのか? -- 名無しさん (2017-12-17 10:51:09)
- ずっとべリアルの意識で行動してたならカプセルを一度ケイに渡す必要はないし、憑依して思考を誘導してた感じじゃなかろうか。 -- 名無しさん (2017-12-17 20:17:42)
- 陛下ホント息子大好きよな… -- 名無しさん (2017-12-17 21:11:26)
- ↑↑↑データは存在してたし、ベリアルが抜け出た後に死体?が倒れてたから間違いなく存在はしているはず。ただ、本来の人格は不明… -- 名無しさん (2017-12-17 21:45:01)
- ↑憑依時は「私」って言っていたし、ベリアル自身も最後まで彼女の人格を演じていたのかもしれない。 -- 名無しさん (2017-12-17 22:36:40)
- 地味にこれでサンダーブレスターコンビも人間体持ちになったか…双方共にイレギュラーな形での人間体だけど -- 名無しさん (2017-12-17 23:12:47)
- 光の国のウルトラマンだったら自分の過失でうっかり殺しちゃった(マン兄さん)とか勇気ある人間に感銘を受けて救うべく憑依(新マン他多数)する行為を自身の野望のためにその辺に居た人間にホイッと憑依するあたりベリアル歪みねぇな感 -- 名無しさん (2017-12-17 23:53:14)
- 図鑑では陛下の人間態の項目にアリエさんが載るのか… -- 名無しさん (2017-12-18 02:42:47)
- アリエ=ベリアルって判明したときの、れいとさんの顔がすごいことになってるんだよね。やっぱりゼロも騙されて相当悔しかったんだろうな。 -- 名無しさん (2017-12-18 10:59:17)
- これってつまり知らなかったとはいえ伏井出先生はベリアル様を腹パンしちゃったってことだよな。…陛下のことだから許してはくれないだろうなぁ -- 名無しさん (2017-12-18 17:26:33)
- 変身シーン目撃をわざわざ予告編でまで流していたのも、今思えばミスディレクションだったのかも。正体バレ展開かとハラハラしたのに、今のところリクは何の影響も受けてない。 -- 名無しさん (2017-12-19 03:17:26)
- ↑↑(^u^)だが無意味だ -- 名無しさん (2017-12-19 12:11:58)
- 「ウルトラマン」が敵に回ったことの本当の恐ろしさってこれだよな… アリエと融合して人質に取ることすらやろうと思えばできるわけで -- 名無しさん (2017-12-19 22:43:04)
- 結局生死不明のままだけど、本作のナレーションはどうも物語完結後の回想形式っぽいし、「助ける事は出来なかった」って言ってるから恐らくダメだったんだろうな -- 名無しさん (2018-01-02 12:15:25)
- 宇宙船だったかの記事によれば、アリエは陛下に乗っ取られてたんではなく、深層意識を弄られて陛下の望む行動をとるように誘導されてたらしい。どっちにしろ救えない話だが -- 名無しさん (2018-01-02 13:03:12)
- 多分 キメラベロス戦で瓦礫に巻き込まれ埋もれていたんじゃないかなアリエ 瀕死の大怪我負って「助けて・・・助けて・・・」と言ってたら陛下が見つけて・・・・ -- 名無しさん (2018-03-31 11:55:10)
- ↑陛下「ヘッヘッヘ、シンパイスルコトハナイ」 -- 名無しさん (2018-09-08 10:51:54)
- ちなみに今の陛下の中の人も昔の中の人もリアルで女装経験者だぞ(笑)。 -- 名無しさん (2020-11-18 13:07:49)
- そういやリク役の龍臣プロが好きなジャスティスも人間体で女性の姿をとっていたっけな… -- 名無しさん (2020-11-18 21:05:32)
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